Wednesday, December 24, 2014

H8000 hardcore scene - Ⅸ


 


One Life One Crewからの"bitter world"が好調なSTABは、2006年結成から"by my side"、"hardest truth"と自主でのリリースが続いていた。初期のhip hopインフルエンスを完全に払拭し、OLOC familyの中でも頭角を現してきている注目のバンド。
FIRST BLOODのCarlがフューチャリングされているように、FBやLIONHEARTの影響が大きいbrutal beatdown hardcoreは、今後のシーンの核となるのは間違いない。

かたや"bitter world"から加入した、Wouter Sadonisがドラムを兼任するPRIDE ZEROは、ツインボーカルのmetal coreで、"thirteen"を自主で出したばかりだ。
またMY AIMの"king of misery"で、STABのJeroen Theysがゲスト参加してたり、スタイルは違えど、うまく共存している気がする。

余談だが、STABのギターLouis Gürkeは彫師で、Louis' Tattoo Boutiqueを経営。


STAB - "intro & désolé"

 
PRIDE ZERO - "comeback of vengeance"
 
 
 


Charleroi地方のblack land crewバンド、TRUTH IN BLOODDIRTY FINGERSは、共に2007年の結成。スプリット"suck my split"然り、メンバーのうちKuff、Greg、Slimanと3人が被っているbrotherhood的関係にある。
TIBは、death/metalcore寄りの現行サウンド。自主で出した単独では、すでにベースのNicoが脱退していて、DIRTY FINGERSのKuffが加入している。
一方、DFは2 step hardcore/beatdownで、Goodlife Recordingsからリリースされたv/a"beatdown basterds"に次世代を担うバンドとして参加していた。

またblack land crewバンドでは、DIRTY FINGERSのメンバーも在籍するbrutal hardcoreバンドSTRAIGHT FROM HATE、他にもTHE EDGECHAOS ON THE RINGBMFといったバンドが存在しているが、まとめてコンピ辺り出して欲しい。


TRUTH IN BLOOD - "dying by your side"
 
 
DIRTY FINGERS - "our struggle"


STRAIGHT FROM HATE - no way"


BMF - "07.05.2016 / Club Battlezone"
 

CHAOS ON THE RING -  "you are the family"
 
 
 


CONGRESS、LENGTH OF TIMEにDISEMBODIED辺りのダークさを加えた90's chuggy hardcoreは、Gustave Doréジャケから感じ取ることができるGOLDEN BULLET
余談にはなるけど、"scars"でフューチャリングされているALL MY SINSのSteve Vanhoutteは、ONE EIGHT SEVENのベーシストだった人物。

ギターのKenny De Rammelaereは、xVICIOUSxのメンバーでもあったけど、90's Cleveland hardcore系のSEVENTH CIRCLEに専念するために脱退。

GOLDEN BULLET自体、すでに解散してしまったようで、ギターのIvo MusschootとドラムのJan Desseynは、元メンバーのKenny、さらにはMURDER INTENTIONSのJens Werbrouck、SEVENTH CIRCLEのThomas Lambertという布陣で、SKIN CRAWLERという新しいバンドを始動させている。
既にアルバム"worship.regret"のレコーディングが終了、2015年早々にリリースを控えているという。


GOLDEN BULLET - "medicine turns into disease"
 


 


GOLDEN BULLETのKennyが在籍していたxVICIOUSxは、2009年結成のdual vocals straight edgeバンド。
TASTE THE STEELやSHATTERED REALMライクのbeatdownパートを織り交ぜた"values"は、Reality Recordsからのデビュー。
比較的若いバンドでありながらも、最前線で活動していて、Swing On Sight fest Hamburgでもトリを務めた実力、知名度ともにあり、今後の動向も気になる。


xVICIOUSx - "vermin"
 
 
 
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Sunday, December 14, 2014

H8000 hardcore scene - Ⅷ (DHM crew)





STRIKERが解散した2000年、GerreがCORE OF ANGERに加入する一方で、PJ Vandammeはdeath metal/beatdown hardcoreバンド、RETALIATEを結成した。
90年代のH8000 hardcoreとはかけ離れた、BORN FROM PAINやCRAWLSPACEの影響下で、彼らの出現はシーンに変革をもたらしたともいえる。
これは後々派生するバンドや、現在も各メンバーが第一線で活動を続けている裏付けでもわかると思う。
くしくもCONGRESSのラストギグが彼らのファーストショーってのも因縁とでもいうか結論、世代交代へと繋がっていった。

所属はドイツのFilled With Hate Recordsで、"dead in the eyes of salvation"と"why we hate"の2タイトルを出している。


 
またRETALIATEと並行してPletseとSientjeは、ex STRIKERのTommeらとONE OUTTA SIXとしての活動を開始する。
Ieper出身のDHM crewバンドで、結成当時はトリプルボーカルを擁していた。

幾らかのメンバーチェンジを経てReality Recordsからリリースされたスプリット(w/COVERHATE)では、既にPletseとSientjeは脱退済み。2013年にはリユニオンショーを行っている。


ONE OUTTA SIX - "always a reason"


 
かつて、RETALIATEとスプリットをDHM Recordsから出していたOUTCASTのGeoffrey、Tim VanglabekeとNick Vanglabekeは、ex SAD ORIGIN~DIE MY DEMONのHans Teirlinckらと2004年、サイドプロジェクトとしてONE FALSE MOVEをスタートさせる。

これが後のWHATEVER IT TAKESで、FWH Recordsに属す90年代中期のeast coast hardcoreスタイルは、CLUBBER LANGやNEXT STEP UPから影響を受けたという。

SHATTERED REALMにも近いが、唱法的にSAD ORIGINへ回帰した"DHM"と、よりタフになった"chasing the rush"では、まるで違う印象を受けた。ちなみにHansは、SAD ORIGINの"window of sarcasm"をリリースしたInner Belt Recordsのオーナーでもあった。


OUTCAST - "desecrated dreams"

 
WHATEVER IT TAKES - "paying prices"
 


WHATEVER IT TAKESとスプリット繋がりのHEADSHOTは、DEFIANTのメンバーによって2006年に結成された。
伝統的なedge metalに、dual vocals beatdownを加味した現行系のnew school hardcore。

安定したクォリティーを供給しているCrossfirecult Recordsからリリースされた"grown to hate"は、後期xARISE OF JUDGEMENTxやTEAR IT DOWNのテイストに近いが、バックボーンには確実にCONGRESSやSPINELESSがいる。
 
そして、マスタリングはNicolas Declève。 もはや彼の存在はシーンに欠かせない。


HEADSHOT - "rock bottom & skin disease "
 


ex ONE OUTTA SIX、RETALIATEのPletseによって2002年から始動したFIRST ALLIANCE。RETALIATEを継承したbrutal beatdownは、Ieper hardcore以外の何ものでもない。
さらにdual vocalsの一人Michael ClausはFATAL RECOIL、ベースのSimon 'Mong' DenysはTHE BOSSへと活動の場を広げている。

このTHE BOSSには、DIE MY DEMON~WHATEVER IT TAKESのHans、ONE OUTTA SIXのTommeらも顔を連ね、ライクBIOHAZARD、KRUTCHといったスタイル。


THE BOSS - "intro & zero hero"
 


PJ VandammeとNico 'Siench' SinnaeveそしてKoenはRETALIATE解散後の2008年、CROSSED THE LINEを始動させる。
同期のUNITED BLOODと共にeast coast hardcoreを根底としたサウンドは、FULL BLOWN CHAOS、BLOOD FOR BLOODライク。
 
そしてPJとSienchは、RETALIATEで一緒だったAndy VuylstekeとOMERTAのKevin Rouserezをdual vocalsとし、MURDERHORN、UNITED BLOODのBart Dewaegeneereを加えた構成で、DECONSECRATEを2012年に結成する。
SUFFOCATIONやCEPHALIC CARNAGEとも対バン経験もあるように、old school death metalの影響を公言しつつも、飽くまでnew school hardcore寄り。

自主でデモ"total depravity"をリリースし、さらにGoodlife Recordingsからの新譜が待たれるが、インドネシアのDiorama Recordsから3wayを出すとか出たとか。

またSienchは、90's style hardcoreバンドHOLD THE CROWNのメンバーとして、"demo 2014"を出したのも記憶に新しい。


DECONSECRATE - "disciples of chaos"
 


既に解散済みだが、Bartが在籍したMURDERHORNは、hip hopテイストのボーカリングを駆使したdual vocals。
MADBALLやSICK OF IT ALL直系のold NYHCスタイルにbeatdownパートを加えつつ、現行系にアップデートされたサウンド。


MURDERHORN - "strangled in life"
 


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