Sunday, June 2, 2019

Ukrainian hardcore scene - 1 (O.C. - 2)





90's straight edge hardcoreを継承するTOMORROWは、ほぼSTILLのメンツで結成され、2012年にReason Recordsから"fury"でデビューした。同年にスプリット(w/ DONDE TODO TERMINA)を出しているが、南米盤はxEnd Of The Worldx Records、Gold Rain Records、Hasta La Muerte RecordsそしてReason Recordsの共同でのリリースとなった。

各メンバー掛け持ちのバンドを抱えながらも、ローカルショーを始め、Edge Day 2013及び2014などに出演。
そして、前作よりベースのDrewからMightyに替わり、ギターのAlが脱退し4人体制となった彼らは、2015年に"cogito ergo doleo"をリリースした。相変わらずのUNDERTOW、RESURRECTION路線は、リバイバル世代の中でも群を抜いている。

また海外バンドを招集する、主要なイベントとしての規模を誇るMayak fest 2017の出演、V/A "tidal"の参加を経てフルレングスのリリースを控えている。これは以前から噂があるだけに現実化してほしい。


TOMORROW - "03.12.2016"
 





ex ASPIREのTim HindmostとAlex Wise、ex SET ADRIFTのRuss Grossoらで結成されたstraight edge hardcoreバンドSUPPRESSION
前バンドより若干メタリックさを削った感にアーミングの入れどころ等は、当時の90's new school hardcoreに等しく、なかでもBATTERYやSTRIFE辺りからの影響を強く感じる。

音源は2015年のデモ、2016年に"behind the line"がReason Recordsからリリースがあり、数年間活動していたが2018年にSUNDOWNへと改名。
SUPPRESSIONといえば、個人的にはUSのgrindcore/power violenceバンドを連想してしまい、先入観や違和感を覚えた中の一人だと思うが、この改名についてメンバーは理由には触れておらず、編成の変更やサウンドの変化はないとしている。

そして心機一転、同2018年にV/A "tidal"へ参加し、単独音源"don't adopt angst"に至った。それ以降しばらくリリースのないReason Recordsではあるが、現時点でのレーベル最新作となっている。


SUPPRESSION - "live in O.C."
 





Reason Recordsと双璧を成すHypodermic Recordsは、HOMESICKCLEARSIGHTらを抱えOdessa Cityを拠点とするレーベル。サウンドがはっきり分かれる双方だが、Hypodermic Recordsはold school/melodic hardcoreバンドが多く所属しているのが特徴。

ここに在籍するREDEMPTION然り、その90's style punk/skate hardcoreはREASON TO BELIEVEやDAG NASTY、またFat Wreck Chords系のバンドに影響を受けているようだ。
メンバーにはSET ADRIFTやSUNDOWN、FLAMEなどを渡り歩くAlex Oakがいて、2014年にデモと"something from nothing"をリリースしている。

そして、SUPPRESSIONのAlex Wiseが加入し、フルレングス"concrete logic"のプロモデモ"what we have"を2015年に出したが、当該音源は未だにリリースされていないようだ。

シーンに於いての彼らの立ち位置を推測すると、Underground Sadness festival 2018やKharkiv hardcore fest 2019などの規模の大きいフェスに出演、Hardcore Worldwide作成のPVなど、影響力のあるバンドだということがわかる。


REDEMPTION - "broken glass"
 




唯一の音源"self titled"を、Reason Recordsから2014年にリリースしているTIMELINE
何かしらでTim Hindmostが関わっていること、vegan straight edgeであることのほか、活動の詳細から在籍メンバーに至るまで情報がほぼ皆無に近いバンドではあるが、抑えておくべき存在なのは間違いない。
その様はTEMPERANCEやENCOUNTERらのスタイルを継承し、スポークンにハーモニクスを多用した90's emotional hardcoreで、ただの焼増しでは終わらない突出したセンスは、聴く者を彼らの領域に引きずり込む魅力がある。

Reason Recordsの供給では需要が足りなかったのか2年後の2016年、再発すべくRussiaのレーベルCircled Recordsが立ち上げられた。当然というべきか、彼らの"self titled"以降のリリースはないが、個人的には生存していて次作を期待したい。


 
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