Sunday, December 29, 2019

Polish hardcore scene - Ⅴ





BLOODSTAINEDは2001年に結成され、 地元Leznoで行われたUnity fest 2003を収録した"mercy is a crime"が彼らの初音源となる。デモ"your suffering is my pleasure"のリリースは2006年で、この年にドラムのBronsonはRECALLでも活動を開始。ベースのVincenzoが脱退すると、RECALLのGregorが加入し後任に就いた。
さらにAlabamaがギターで加入、Mixerがボーカルへと転身してtwin vocalとなり、新体制でレコーディングに入ったのが3 way(w/ ENVY、CRAWLING GROUND)になる。
そのdeath metal furyサウンドは、 CRAWLSPACEやDROWNINGらにも対等するものであり、また彼らの影響を受けているKICKBACKを根底としていることも伝わってくる。

そして2010年に1stフル"saligia"が、今や海外バンドも在籍するRatel Recordsの001としてリリースされた。その後、MixerがUK移住のため脱退してしまったが、数曲レコーディングしていたようで、後の2013年Filled With Hate Recordsからスプリット(w/ LENGTH OF TIME)として世に出すことになる。
リリース後はGregorがベースへパートチェンジ、ギターにDziadekが加わり再編成を行なった。そして2014年に2nd"headless kingdom"をリリースする。このアートワークはコーラスでも参加している元メンバーのMixerによるもの。またその他にL'ESPRIT DU CLANからは脱退してしまったが、現在HANGMAN'S CHAIR、ARKANGELで活動するClement Hanvicがコーラス参加と、その辺のバンドとの強い繋がりを持っている。

2015年KarolとGregorがURを結成する一方、BLOODSTAINEDはZepcore fest 2015、DECONSECRATEとのFuneral Of The Gods tour 2015を行うなど、もはや知名度はユーロ圏全域に広がっている。

Jabba fest 2018以降、特に目立った動きはなかったようだが、すでに3rdアルバムのレコーディングを終えているようなので、そろそろ何らかのアナウンスがあると思われる。


BLOODSTAINED - "negativity"
 





2013年4月にGdańskで行われたBLOODSTAINEDらとのショーが初ライブとなったINCITEMENTは、OUTBOUNDのAdam Dopierała、WORK FOR ITで活動していたBiałasとAdam Kらによって結成された。
それよりちょっと前、experimental black metalバンドTHAWのPiotrekによるマスタリングのデモがRatel Records、Atonement Recordsからそれぞれジャケ違いでリリースされている。

xREPENTANCEx、ARK OF THE COVENANTを追随するedge metalサウンドは、リバイバル系のなかでも彼らみたいに当時の雰囲気を味わえるバンドは実際は数少ない。

結成直後から立て続けにライブが決まっていたようで、CROWD DETERRENT/COLD EXISTENCEのEuro tourサポート、OUTBOUNDのラストショーとなったBez Ziewania hardcore fest 2013などを経た。そして2014年にCarry The Weight Records/Ratel Recordsの共同によるLP"hyena"をリリースする。
しかし2015年に、BLOODSTAINEDの"headless kingdom"リリースパーティをIN TWILIGHT'S EMBRACEと行なって以降、情報が途絶えているのでおそらく解散済みなのだろう。短命ながらもLAST DAYZと共にシーンの一時期を築いたバンド。


INCITEMENT - "Gdańsk 18.05.2013"
 





ex OUTBOUND、INCITEMENTのAdam DopierałaがHEATSEEKERのIrek Bujalski、INSURRECTIONのJakub Gajdaらと2016年に結成したEMBITTER
サウンドはというと、上記バンドから一転、CULTUREやUNBROKENをバックボーンとする90's metallic hardcoreへと変貌を遂げている。

初音源がBound By Modern Age Recordsから2018年で結成時期からすると遅く、サイドプロジェクト的なスタートだったように推測がつく。各々のバンドが解散すると、7ep"season of solitude"がリリースされ、うち1曲を"The BBMA Records Mixtape Ⅱ"に提供した。
以降はJabba fest 2018、Refuse 25th anniversary festを含むHEATSEEKERとのsummer tourをこなす一方、早くも新作の制作に取り掛かった。
そして新曲3曲にMORNING AGAINのカバーを収録した"orwellian 2018"がCavalcade Records、Youth 2 Youth Recordsからそれぞれリリースされた。
2019年にはNever Forgive Never Forgetを皮切りに、RESURGAMとのEuropean tourを行なっている。

Jakub Gajdaがかつて在籍していたINSURRECTIONだが、2006年に北海道のCrossfire Recordsが出したベネフィットコンピ"we belong to the world living not for ourselves but for others"に参加、2008年には4 way "back from the dead"(w/ THE AGECRUSH ALL FAKESX'S ALWAYS WIN)をリリースしている。
そしてCrossfire Recordsの後身レーベルRebellious Recordsから単独LPの予定もあったが、結局お蔵入りとなってしまった。


EMBITTER - "Youth 2 Youth Weekender @ Warszawa 16.11.2018"
 





2013年に解散したTIME TO ARISEのPiotrek Kudが在籍するRADIANCE。Krakowを拠点とし、初期New Age Recordsから90's Umea hardcoreの影響下にあったemotional new school hardcoreバンド。

2016年に4曲収録の"self titled"がMark My Words Records、Youth 2 Youth Recordsとの共同でリリースされた。
そしてVICIOUS X REALITYとのショートツアー、Never Forgive Never Forgetのフェスなどを経た2017年、Black Wednesday RecordsからBLACK PALATEとのスプリットをリリース。
しかしベースのKrystian OrzechowskiがPROTEINを結成し活動を始め、一方でドラムのPiotrek Kudが脱退した。翌年にReason Recordsからのコンピ"tidal"に参加しているが、この頃に活動していたかというのは疑問。ちなみに収録曲はスプリットの曲を提供している。

そして2018年末、ギターAnton Lystopadがボーカル、Krystian Orzechowskiがベースからギターへとパートチェンジ、ベースにPROTEINのDamian Drachを加えFORESIGHTが活動を始める。
Anton Lystopadがウクライナ出身ということもあるのか、SET ADRIFTの影響を色濃く感じる90's inspired hardcoreで、Youth 2 Youth Records / Ugly & Proud Recordsから7ep"self titled"をリリースした。


RADIANCE - "Collosseum Music Pub, Košice, Slovakia"

 
FORESIGHT - "29/06/2018"
 

 
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