Sunday, July 19, 2020

North Carolina hardcore scene - 2





death/black metal influenced hardcoreバンドPRAYER FOR CLEANSINGが、1996年にRaleighで結成された。初音源となる"rain in endless fall"は、地元Tribunal Recordsから1999年のリリースになる。
よく比較されるTHE YEAR OF OUR LORDに、DAWN OF ORIONやJANE.が提示していたevil edge metalを加えたサウンドは、唯一無二な独自の世界観を作り上げている。
しかしリリース後、セカンドギターのDennis LambがAZAZELに専念するため脱退、一時はUNDYINGのJimmy Changが後任を務め、さらにFROM HERE ONのTommy Rogersへとメンバーチェンジした経緯がある。

2000年に解散となってしまったが、すぐにPaul Waggoner、Will GoodyearさらにTommy RogersがBETWEEN THE BURIED AND MEとして活動を始め、そこにAZAZELのJason KingとNicholas Fletcherが加わった。
翌年に1stフルをLifeforce Recordsからリリースし、現在はprogressive metal界の頂点に君臨するといっても過言ではない地位まで上り詰めている。そんな彼らも一旦は原点回帰していて、2003年から短期間だがPRAYER FOR CLEANSINGを復活させた。同時に"rain in endless fall"をリミックスし再発、Seventh Dagger RecordsがLPとしてもプレスしている。

2004年には7ep"the tragedy"を、ボーカルのDavid AnthemがUNDYINGのJonathan Raineと立ち上げたSouthern Empire Recordsに、Surprise Attack RecordsとWar Torn Recordsが協賛となってリリースした。
THE CRANBERRIESのアレンジカバーを含む3曲が収録されているが、元々は2000年に録られたようで、納得できなかったためJamie Kingにより再録して本作に至ったという。

そして2004年のHellfest出演後に再び活動を終え、本業のBETWEEN THE BURIED AND MEはさらに飛躍していった。


PRAYER FOR CLEANSING - "sonnet" 


BETWEEN THE BURIED AND ME - "alaska"






COMPRESSIONとスプリットを出していたWAR PRAYERのJimmy Changが、CATHARSISで一緒だったJonathan Raineと1998年にUNDYINGを結成した。
翌年には"this day all gods die"、そしてスプリット(w/ UNEARTH)をリリースしている。

vegan lifestyleに基づくveganism/animal liberationなリリックに、melodic death metalからevil edge metal指数高めなサウンドは、Tribunal RecordsのバンドはもちろんSPREAD THE DISEASEなどのニュアンスにも近い。
リリースから間もなくしてドラムのDaniel Allenが脱退、後任にWAR PRAYERのRob Rooseが加入して1stフルレングスの製作に取り掛かった。これにはMY DYING BRIDEのカバーが収録され、2000年にGoodlife Recordingsから"the whispered lies of angels"としてリリースされた。

各国に名が知れ渡りHellfest 2001の出演も果たした彼らだが、2002年にボーカルのTimothy Royが喉の病いのため脱退。以降これまで築き上げた重積を担ったのが、当時まだ18歳のLogan Whiteだった。female vocalistとしての話題性だけでなく、パフォーマンス然り実力も兼ね備え、フロントウーマンとしてバンドを牽引していったのは言うまでもない。

そして2003年、新体制で2nd"at history's end"をOne Day Savior Recordingsからリリース。エンジニアにMars Recording StudiosのBill Koreckyに託した本作は、AT THE GATESやIN FLAMES系のメロディックな要素が増した感がある。
しかし常にセカンドギターが定まらない状態だったようで、晩年期はWINGS OF SCARLETのParker Kriegが務めていたが、2006年にfinal tourを行なってUNDYINGは解散した。

その後Parker Kriegは、TO KILLやxULTIMATUMxのメンバーが在籍するTEMPESTを結成したほか、現在Jimmy ChangがSECTに在籍するなど、州や国を跨いで活動の場を広げている。


UNDYING - "echoes"
 
 




2013年結成のvegan straight edgeバンドDOWN IN IT
DISEMBODIEDやFOR THE LOVE OFの90's metallic hardcoreを継承し、現行でいうAXISやDWELLと相似する点が多い。

各メンバーの経歴がよくわからないが、クオリティはもちろん、新規バンドとは思えない繋がりは注視すべきで、結成後間もなくTHICK AS BLOODやMADBALL、BANEなどとのライブを重ね、CROWN OF THORNZをヘッドライナーに迎えたBreast fest 2015の出演を果たしている。

そしてスプリット7ep"humanity has failed"(w/ NO RESTRAINT)をBitter Melody Recordsからリリース。翌2016年には、FYA festのpre showを皮切りにRENOUNCEDとのEast Coast tour、さらに続けてVATICANとのUS tourを行なっている。
多忙を極めるなか、単独音源"beside the dying fire"のレコーディングに入ったが、そのリリースとほぼ同時期の2016年末に解散となった。

またメンバーは、2015年にex UNDYINGのDaniel Allenらが結成したPAID IN FULLにも在籍していたようだ。こちらはclassic New York hardcoreスタイルで、Filled With Hate RecordsのサブレーベルFresh Blood SeriesからCD-R、カセット盤をBitter Melody Recordsからリリースしている。


DOWN IN IT - "in Tallahassee at Pug's Live"
 


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