KICKBACKは1991年に結成され、3本のデモを経て1st"cornered"をリリースする。まだ後年のedge metal的要素は薄く、ボーカルのStephen Bessacが運営していたHardway Records所属バンドにも比例し、East Coast style hardcoreから影響を受けた曲展開の印象が強い。
MADBALLのツアーなどに出演以降、ドラムのFabrice FortinとギターのPatrick Vandewalleが脱退、それぞれSteffan ScigallaとIrvin Ozielが後任に就いたことにより、オリジナルメンバーはStephen Bessacのみとなった。そして前作に引き続きHostile Recordsから1997年に2nd"forever war"をリリース。本作で一躍彼らの名を世に知らしめたのは承知の通りで、Magasin 4での企画やSuperbowl Of Hardcore '98などに出演、ALL OUT WARやINDECISIONとの共演を果たす。そして当時のシーンレポートとして重要なV/A "the nightmare remains... in this other land"に参加した。
ドラムにCROSSBREEDのSimon Doucetが就く一方で、ギターのBoussad Lachebが脱退。4人編成でのEP"les 150 passions meurtrières"を2000年にリリースする。ARKANGELのBaldur Vildmurdarsonがゲスト参加も納得のedge metalへの傾倒は、この手の名盤として評価され不動の地位を得た。そしてMERAUDERやSTORMCOREとの共演、Streetlive FestやAll School Festに出演していった。
一時活動休止状態だったかと思うが、表立った活動が再び2006年から確認でき、Hellfest 2007などを経てGSR Musicへ籍を移した。リリースされた3rd"no surrender"の編成は、ギターがARKHON INFAUSTUSのToxik Harmstとex FRAGMENT OF REALITYのErwan Herryとなっている。
復活を遂げた彼らはNASTYやCOPYKILLとの対バンからHellfest 2009、Cilinderfest、Paris Extreme Fest 2010などに出演し4th"et le diable rit avec nous"の制作に取り掛かった。ドラムにex RIGHT 4 LIFEのJean Baptiste Tronelが加入となり、エンジニアはANGEL CREW、BACKFIRE!のIgor Woutersが務める。2012年、2013年とEuropean Tourを行なっているが、決まっていたツアーをキャンセルし突如解散。
すでに制作されていたVOMIRとのsplit 7epはリリースとなったが、それに収録されたのは2008年にレコーディングした楽曲にボーカルを2011年に加えたものだという。
解散後Stephen BessacはBangkokに移住、近年WHISPERSのライブにゲスト出演やBangkokで開催のConcrete Jungle FestにKICKBACKはリユニオン出演している。
KICKBACK - "will to power"
彼らTHE ARRSは1998年Parisにて結成、THE ALIEN'S RIGHT RESPECT SECTのイニシャルをバンド名とし、経歴を重ねるにつれedge metalからmelodic thrash metalへ傾倒していくことになる。2003年、後にCustomcore Recordsからリプレスされる"condition humaine"を自主でリリース。All School Fest、Betiz FestやFury Festなどを経て、Active Entertainmentから1st"... et la douleur est la même"のリリースへと至った。
Delirium FestでA TRAITOR LIKE JUDUSらとの共演、その後の2nd"trinité"は、OUT FOR THE COUNTのKenが参加し2007年にリリースされた。2009年にはSeason Of Mistに移籍を果たし3rd"heros assassin"をリリースする。
その後も活動著しく、Paris Extreme FestやSavoie Rock Festival、Motocultor Festival、Warm Up Festivalなどに出演していった。
3rd以降ギターがMathieu "Paskual" ArnalからStephane "Stefo" Martin、ベースがJerome Nalet からPhilippe Cavaciutiへと編成を変えて制作された4th"soleil noir"は、Warner Music France傘下のVerycordsからとなった。さらに続く5th"xpôvoç / khrónos"を2015年にリリースし、Khrónos FestやDurbuy Rock Festival、Useless Fest #2、Mennecy Metal Festに出演し、Fall TourやCrepuscule Tour 2017を行なった。
THE ARRS - "passion"
現在はKnives Out RecordsのCEOとして、古くはunityhxc.comのサイト運営で知られるTonRがボーカルを務めるPROVIDENCE。2005年結成から間もなく、SWORN ENEMYをはじめLIARやNUEVA ETICA、25 TA LIFEらと共演した。数本のコンピ参加のみで異例ともいえる早さで頭角を現していった。その後もLe Festival Touch Metal VI、L.F.K Hardcore Fest、Hell On EarthやAmbassador HxC Gala Ⅱなどに出演。2009年には、"far beyond our depth"がRucktion Recordsからリリースとなる。待望の音源の反響は大きく、Germany TourやHellfest 2009出演、Poland Tour、さらにCDCが帯同したUS Tour 2009の成功へと繋がった。
帰国後のParis Extreme Festを経ると、再びUS Summer Tour 2010をまわり、2011年にKING OF CLUBZとのsplit 7ep"time for grievance"をリリースする。ギターのPatは既に脱退して後任にDextaが就いたようで、リリースに伴うWinter Euro Tourを行なっている。さらにNORTE CARTELとのBrazilian Tour 2011後には、既存曲を収録したONE TRUE REASONとのsplit"kings can fall"をリリース。
一方Djamelはhip hopプロジェクトDjamHellViceとして"preface"をリリースしていて、ドラムのxNiamorxがフューチャリングされた。さらにこの頃DROWNINGのReggie Andreがにギターで加入していたり、ベースのFabien LahayeはTHE GREAT DIVIDE結成で脱退、Mikael Da Costaが加入と、バンドとして変化点を迎えたことは間違いない。
しかしSIX REASONS TO KILLとのStronger Than Steel Tour後には、Goodlife RecordingsのV/A "beatdown basterds"がリリースされ、自身のunityhxc.com企画Bang Bus ⅣやBattle In The North Tourと、劣るどころか飛躍さえ感じる。それを裏付けるようにEulogy Recordingsと契約した彼らは、NO SECOND CHANCEとのUK Tourを皮切りに、Southeast Asian Tour、Russian TourさらにPHC World Tourを行なった。そしてNew Year's Bloodaxe Festivalで来日、付随するJapan Tour 2014、その後もConcrete FestやNantes Hardcore Fest 2014、PYHC Fest Ⅳ、Back To The Future Festivalなどに出演、2015年6月から7月にかけてはMERAUDERのSummer Tourに帯同した。
またSpringbreak Hardcore Festの頃にはドラムにVaillantが加入しているようだ。彼はかつてTonRがPROVIDENCE以前に在籍したxBAZOOKAxのメンバーであり、後にHELL BURNS AWAYを結成していたことで知られる。何にしろHOODSとのカバーsplit 7ep"aces"以降の音源はなく、メンバー編成を追うことは難しい。入れ替わりが多かったようだが、精力的にMotocultor FestivalやMexico Tour 2017、Reality Bites Festival、Hermano Festをこなした。Full Of Hate Festival #5以降の活動は不明。
PROVIDENCE - "@Motocultor 19.05.2017"
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