Saturday, August 29, 2020

Norwegian hardcore scene





straight edge hardcoreバンドONWARDは、1990年OsloにてOllie Andersen、Torgny AmdamとPeter Amdamの3人編成で始動した。
翌年には7epをCrucial Response Recordsからリリース、またベネフィットコンピ"share common ground"に参加した。

そしてベースにArne Haabethが加わり、1992年にBLINDFOLDとのツアーを行なっている。帰国後、1st"in a different place"をレコーディングしリリースに至るが、ボーカルのTorgny Amdamが脱退してしまった。これは彼がCONTENTIONでも活動していたArne Haabethと、新たに結成したAMULETに比重を置いたことによるものだと思われる。

一方ONWARDは、後任ボーカリストとしてTrond Saettemが就き、1995年から再び活動を開始した。そしてMAINSTRIKEとのSurvive Death tour 1995を行なっている。
1997年には、V/A "for the sake of dedication"に提供した曲を含んだ2nd"these words still pray"をリリース。再編成での今作ではあるが、THINK TWICEやHALFMASTライクなスタイルに変わりはなかった。
後の2019年に"in a different place"がLP盤で再発されたのも、彼らの再評価を意味するものになっている。またArne HaabethとPeter Amdamは、RECTIFYのEspen Follestad、Kim AmundsenとSPORTSWEARを結成し、ONWARDとしばらく並行で活動していた。

さらに、Arne HaabethとLASH OUTのメンバーが在籍したxASPIRExというバンドも興味深い。


ONWARD - "live at Hardcore Cafe Strommen 1997"






metallic hardcoreバンドLASH OUTは、1992年にMoldeで結成された。
翌年、デモに続けて"the darkest hour"をStormstrike Recordsからリリース。
そしてBjornar Naessがギターで加入し、5人編成での"worn path"をリリースすると、スプリットを出していたCONTENTIONとのEuropean tour 1994を行なった。

クリーン唱法やメロディックパートの試みは一概には言えないが、UNBROKENやMEAN SEASON、MAYDAYなどに近い雰囲気も持っている。
1995年にInside Front RecordsのV/A "point counterpoint"に参加、7ep"under every depth"そして1st"what absence yields"をリリース。
それからしばらく経った1996年頃、Anders WimpelmanからOle Anders Olsen(Andy LaPlegua)にボーカルが替わっているが、時期的にSHIELDとのSweden tourはどちらが在籍していたか判断がつかない。音源としては、7ep"the unloved & hated"からボーカルが替わったのが確認できる。

さらに1997年には、ギターがBjornar NaessからAndreas Tyldenにメンバーチェンジを行ない、1998年にBURSTとのスプリット音源のレコーディングに入った。しかしマスタリングが1年後に行われたため、解散後のリリースになった可能性が高い。
すでにVegard WaskeとFrank Johannessen、Andreas TyldenはTHUNDERBOLTで活動を始めているのも、LASH OUT解散の要因に挙げられる。

また、すでにレコーディング済みでImpression Recordingsから出す予定だった"the judas breed"は、過去音源を追加収録した2枚組ディスコグラフィーとして、リユニオンに合わせ2011年にリリースされた。


LASH OUT - "those who fear tomorrow (INTEGRITY cover)"






2003年に結成したPURIFIED IN BLOODは、2004年New Eden Recordsから"last leaves of a poisoned tree"でデビュー。バンド名をPURIFICATIONの曲名から取ったという厳格極まりないedge metalで、デモにそのカバー曲が収録されている。

当時この手でまだ認知されていないtwin vocal編成をいち早く取り入れ、CHILDREN OF GAIAやxDESTROY BABYLONxといったスタイルの中でも頭一つ抜けた存在だったといえる。
しかし中心メンバーであったボーカルのLasse Lars Sindreの脱退により、ギターのGlenn Reaperがパートチェンジし、2006年に1st"reaper of souls"をAlveran Recordsからリリース。そのMAROON、CALIBAN化したmetalcoreは、時代の需要に彼らの供給が合致し、US盤はCentury Media Records傘下のAbacus Recordingsから配給された。

2007年に一旦は解散を表明していたが、翌年には復帰する決断に至っている。
そして2010年に2nd"under black skies"をリリースするも、セカンドシンガーのGlenn Reaperが脱退。twin vocalからHallgeir Skretting Enoksenが単独で担うことになった。
新体制での3rd"flight of a dying sun"は、Indie Recordingsとの契約になり2012年にリリース。
その後は、Inferno festival 2013やCopenhellなどmetal色強いフェスにも出演、Days Or Fury festではINTEGRITY、FIRST BLOODらとの共演も果たした。

こちらは短命だったと思われるが、Tommy SvelaとAnders MosnessはDARKSTARというバンドでも活動。


PURIFIED IN BLOOD - "last leaves of a poisoned tree"





2004年から活動しているxAD ARMAx。political vegan/vegetarian straight edgeを掲げるpure fury edgeは、PURIFICATIONやREPRISALからの影響が大きい。
2005年にDead Vibrations Industryから"one final war"をリリースし、European tourを行なった。しかしボーカルのMartinとベースのRuneが脱退。すでに決まっていたライブを、急遽PURIFIED IN BLOODのHallgeir Skretting Enoksenがボーカルを務め、ギターのMaciek Ofstadがベースを弾いて乗り越えたようだ。
その後はMaciek Ofstadがボーカルへ転身、Lasse Lars Sindreがベースで加入した。そしてLinkopingで開催されたDeadfest 2006の出演にて、ARKANGELやKICKBACKとの共演を果たしている。

さらにアルバム制作に取り掛かった彼らだが、リリースまでには至らず2007年に解散した。
Roger HenriksenとTrommis Fredrik Daleは、ex PURIFIED IN BLOODのLasse Lars SindreとGERILJAを結成。2008年に"spark the revolution"をBreathing Hope Recordsからリリースしている。

一方Trommis Fredrik DaleはANCHORでも活動を始めたほか、Lasse Lars SindreはMaciek Ofstad、Hallgeir Skretting EnoksenとREAL HEROES DIEを、Maciek OfstadはPURIFIED IN BLOODのAnders MosnessらとKVELERTAKを結成し、もはやGERILJAとしての継続は不能な状態に陥った。


xAD ARMAx - "deathlow,last barricades"

GERILJA - "relentless"






"one final war"にゲスト参加していたVidar Henriksenが在籍、2005年にxAD ARMAx、PURIFIED IN BLOODのメンバーの弟らで結成されたxARISE OF JUDGEMENTxUNHEARD CRIESで活動していたメンバーもいるバンドで、4曲収録のデモ"a way to end it all"をリリースしている。

間もなくtwin vocalの一人Kristian Daleが脱退し、デモのゲスト参加で異彩を放っていたIda Kristine Kristiansenが加入、再び6人編成となった。
2006年、ベースのNils Ivar Hefteが脱退すると、一時はKristian Daleがサポートしていたようだが、2007年にStian Askelandが正式に加入した。

そしてxSTORMTROOPERxと改名、"the end of apathy"のレコーディングも終了し、X Rebellious Recordsからのリリースが待たれた。
レコーディング後は、脱退したSimon Fuglesteinの後任にKjetil Aasenが就いて活動していたが、Ida Kristine Kristiansenも脱退し、xSTORMTROOPERxは2009年に解散となった。結局"the end of apathy"のリリースに至らなかったのは残念。


STORMTROOPER - "carved in stone"



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Thursday, August 6, 2020

North Carolina hardcore scene - 3





DOWN IN ITのギターも在籍するINVOKEが、"demonstration"を出したのは2015年。
その後Plead Your Case Recordsと契約し、2016年に7ep"undying agony"をリリースした。SHATTERED REALMやLIFELESS、SICKER THAN MOSTテイストのbrutal beatdown hardcoreは、この地では比較的希少ともいえる存在になると思う。

彼らの実力が認められるのは早く、FYA fest 4やMidwest Blood festの出演を果たし、シーンの行く末を担う主導者に十分成り得る逸材にすら感じる。

前年に引き続きMidwest Blood festの出演を経て、自主で"no law beyond"をリリース。7月にはONE KING DOWNをヘッドライナーに迎えたThis Is Hardcore fest 2018の2日目に出演、さらに12月にMAGNITUDEとのツアーを周るなど積極的にライブをこなしていった。

そして待たれていた音源が、2019年にMH CHAOSとのスプリットという形でArduous Path Recordsからリリースされた。その後はライブ活動をしつつもJared Register、Heath LogiovinoとChris Dodson は、New York style hardcoreのMUST BE NICEとして活動を始めている。


INVOKE - "July 28, 2018"






SUBSTANCEのギターMatt Kalbaughが、ソロプロジェクトとして始動させたSEARCH FOR PURPOSEは、2016年にドラムのConnor McAuliffeとレコーディングに入りデモをリリースした。これは後の"sanctuary/dreaming"含め、compilation 7ep"more than us..."としてUgly and Proud Recordsから流通されることになる。

emotionalでmelodicな要素の強い90's influenced straight edge hardcoreは、メンバーの2人が共に在籍するMAGNITUDEと比較しても、一線を画した方向性を提示しているのは明確で、EMPATHYをはじめENCOUNTERやFLAGMAN、現行のバンドだとONE STEP CLOSER、FIRM STANDING LAW辺りにニュアンスが近い。

前述のようにプロジェクトとして動き出したSEARCH FOR PURPOSEだが、MAGNITUDEのメンバーをサポートにライブを行なうようになる。そして2018年、Plead Your Case Records/Exact Change Recordsから"eternal emotion"をリリースした。
FYA fest 6の出演でもその存在を示し、現行シーンに欠かすことはできない地位を築いている。

2020年にはVictory Records御三家とのCalifornia takeoverに出演し、さらにSound and Fury festival 2020の出演も決まっていたがコロナ禍で中止になってしまった。

またMatt KalbaughとCameron JoplinはECOSTRIKEのメンバーとして、flexi盤"another promise"からそれぞれギター、ドラムで加入。一時的なものだと思われたが、彼らの最新作"a truth still we believe"でもクレジットされていて、今後も州を跨いで活動していくようだ。


SEARCH FOR PURPOSE - "live at FYA fest 2019"
 





ドラムのConnor McAuliffeがエンジニアを務めた7ep"era of attrition"を、2017年にPlead Your Case RecordsからリリースしたMAGNITUDE
STRAINやTRIALの影響下にある90's metallic hardcoreは、まさに当時のNew Age RecordsやVictory Recordsのバンドに近い印象を受ける。

ECOSTRIKEとのsummer tour '18のツアーファイナルでEARTH CRISISと共演、Back To School Jam 2018ではBURIED ALIVEやINDECISIONらとも共演を果たし、新旧世代が共存する可能性を見いだした。この頃セカンドギターが、Joey FletcherからPaul Vuksanovichへとメンバーチェンジし、翌2019年にはFYA fest 6の出演を経て、1st"to whatever fateful end"をTriple-B Recordsからリリースした。すでにPOINT OF CONTACTとのEast Coast tour 2019、This Is Hardcore fest 2019、ECOSTRIKE/ENVISIONとSummer tour 2019も決まっていて、これ以上にないタイミングでのプレスとなった。

前年に引き続きTampaで行われたFYA fest 7に出演し現在に至る。


MAGNITUDE - "live at The Foundry Concert Club"
 


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Sunday, July 19, 2020

North Carolina hardcore scene - 2





death/black metal influenced hardcoreバンドPRAYER FOR CLEANSINGが、1996年にRaleighで結成された。初音源となる"rain in endless fall"は、地元Tribunal Recordsから1999年のリリースになる。
よく比較されるTHE YEAR OF OUR LORDに、DAWN OF ORIONやJANE.が提示していたevil edge metalを加えたサウンドは、唯一無二な独自の世界観を作り上げている。
しかしリリース後、セカンドギターのDennis LambがAZAZELに専念するため脱退、一時はUNDYINGのJimmy Changが後任を務め、さらにFROM HERE ONのTommy Rogersへとメンバーチェンジした経緯がある。

2000年に解散となってしまったが、すぐにPaul Waggoner、Will GoodyearさらにTommy RogersがBETWEEN THE BURIED AND MEとして活動を始め、そこにAZAZELのJason KingとNicholas Fletcherが加わった。
翌年に1stフルをLifeforce Recordsからリリースし、現在はprogressive metal界の頂点に君臨するといっても過言ではない地位まで上り詰めている。そんな彼らも一旦は原点回帰していて、2003年から短期間だがPRAYER FOR CLEANSINGを復活させた。同時に"rain in endless fall"をリミックスし再発、Seventh Dagger RecordsがLPとしてもプレスしている。

2004年には7ep"the tragedy"を、ボーカルのDavid AnthemがUNDYINGのJonathan Raineと立ち上げたSouthern Empire Recordsに、Surprise Attack RecordsとWar Torn Recordsが協賛となってリリースした。
THE CRANBERRIESのアレンジカバーを含む3曲が収録されているが、元々は2000年に録られたようで、納得できなかったためJamie Kingにより再録して本作に至ったという。

そして2004年のHellfest出演後に再び活動を終え、本業のBETWEEN THE BURIED AND MEはさらに飛躍していった。


PRAYER FOR CLEANSING - "sonnet" 


BETWEEN THE BURIED AND ME - "alaska"






COMPRESSIONとスプリットを出していたWAR PRAYERのJimmy Changが、CATHARSISで一緒だったJonathan Raineと1998年にUNDYINGを結成した。
翌年には"this day all gods die"、そしてスプリット(w/ UNEARTH)をリリースしている。

vegan lifestyleに基づくveganism/animal liberationなリリックに、melodic death metalからevil edge metal指数高めなサウンドは、Tribunal RecordsのバンドはもちろんSPREAD THE DISEASEなどのニュアンスにも近い。
リリースから間もなくしてドラムのDaniel Allenが脱退、後任にWAR PRAYERのRob Rooseが加入して1stフルレングスの製作に取り掛かった。これにはMY DYING BRIDEのカバーが収録され、2000年にGoodlife Recordingsから"the whispered lies of angels"としてリリースされた。

各国に名が知れ渡りHellfest 2001の出演も果たした彼らだが、2002年にボーカルのTimothy Royが喉の病いのため脱退。以降これまで築き上げた重積を担ったのが、当時まだ18歳のLogan Whiteだった。female vocalistとしての話題性だけでなく、パフォーマンス然り実力も兼ね備え、フロントウーマンとしてバンドを牽引していったのは言うまでもない。

そして2003年、新体制で2nd"at history's end"をOne Day Savior Recordingsからリリース。エンジニアにMars Recording StudiosのBill Koreckyに託した本作は、AT THE GATESやIN FLAMES系のメロディックな要素が増した感がある。
しかし常にセカンドギターが定まらない状態だったようで、晩年期はWINGS OF SCARLETのParker Kriegが務めていたが、2006年にfinal tourを行なってUNDYINGは解散した。

その後Parker Kriegは、TO KILLやxULTIMATUMxのメンバーが在籍するTEMPESTを結成したほか、現在Jimmy ChangがSECTに在籍するなど、州や国を跨いで活動の場を広げている。


UNDYING - "echoes"
 
 




2013年結成のvegan straight edgeバンドDOWN IN IT
DISEMBODIEDやFOR THE LOVE OFの90's metallic hardcoreを継承し、現行でいうAXISやDWELLと相似する点が多い。

各メンバーの経歴がよくわからないが、クオリティはもちろん、新規バンドとは思えない繋がりは注視すべきで、結成後間もなくTHICK AS BLOODやMADBALL、BANEなどとのライブを重ね、CROWN OF THORNZをヘッドライナーに迎えたBreast fest 2015の出演を果たしている。

そしてスプリット7ep"humanity has failed"(w/ NO RESTRAINT)をBitter Melody Recordsからリリース。翌2016年には、FYA festのpre showを皮切りにRENOUNCEDとのEast Coast tour、さらに続けてVATICANとのUS tourを行なっている。
多忙を極めるなか、単独音源"beside the dying fire"のレコーディングに入ったが、そのリリースとほぼ同時期の2016年末に解散となった。

またメンバーは、2015年にex UNDYINGのDaniel Allenらが結成したPAID IN FULLにも在籍していたようだ。こちらはclassic New York hardcoreスタイルで、Filled With Hate RecordsのサブレーベルFresh Blood SeriesからCD-R、カセット盤をBitter Melody Recordsからリリースしている。


DOWN IN IT - "in Tallahassee at Pug's Live"
 


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Sunday, June 28, 2020

North Carolina hardcore scene - 1





80年代から活動していたstraight edge hardcoreバンドNAKED ANGELS。ボーカルのRob R-Rockは、V/A "voice of the voiceless"にソロで参加したり、New Start Recordsを運営するなど幅広く活動していた人物として知られる。

一方、彼がベーシストとして共にNAKED ANGELSのGavin GlennとJay Smithらで始めたのがLINE DRIVE。この両バンドは同時期に活動していたことから、プロジェクトとして始まったと思われるが、もっとmetallic hardcoreなそのサウンドは、後にDEADWAITやCHOKEHOLD、BURST OF SILENCEと参加した4 wayメンツの中でも劣っていない。

1992年、Winston-SalemのNew Start Recordsから7ep"the few..."をリリース。その直後だと思われるが、ギターのJay Smithが脱退していて後任にOwen Threattが加入した。そして1993年に1124 Recordsから"lead on"がリリースされる。
レコーディングに使用したSleepless Nights Studioは、BATTERYなんかがよく利用していたことでも興味深いが、このスタジオが主催したカバーコンピに錚々たるメンツのなか、LINE DRIVEはCHAIN OF STRENGTHのカバーを提供した。

また活動に於いては、LIFELINEやJay Smithがボーカル/ギターを務めるSHATTERHEDらとライブをしていたのが確認できる。
単独7ep以外に、Inside Front Recordsのhardcore compilation"no exit"をはじめ、"what still holds true"や"number one priority"といったコンピに単独未収録曲を提供しているだけあって、ディスコグラフィーでも出して欲しかった。


LINE DRIVE - "tunnel vision"
 





デモにあたる"fall"を、結成された1994年にInside Front RecordsからリリースしたCATHARSIS。ファンジン業の方が認知度的に高いこのレーベルは、ボーカルのBrian Dingledineが設立し、後のCrimethInc.へと続く経歴を持つ。
サウンドはINTEGRITYやCONFRONTに影響を受けたpolitical hardcoreで、Endless Fight Recordsとの契約に至り、1996年に7ep"self titled"をリリース。レコーディングにはFACE VALUEやPALE CREATIONなど、Cleveland hardcoreバンドからINCANTATIONまでも手掛けるBill Koreckyをエンジニアに抑え、Mars Studiosを選択したのは彼らの目指すべくサウンドと合致していたからだろう。
しかしWAR PRAYERとしても活動していたJimmy Changは、新たなプロジェクト始動に力を入れ、Jonathan Raineと共に脱退した。これがUNDYINGということになる。

一方、CATHARSISは1st"samsara"の製作、GEHENNAとのworld tourを行い、もはや知名度ともに自国にとどまることはなくなった。後にSao PauloのNEWSPEAK、HungaryのNEWBORNとそれぞれのスプリットへと繋がっていくことになる。

1999年、2nd"passion"を引っ提げてのStand Together fest出演、そしてEuropean tourでは、Vort'n VisでLIARやLIFECYCLEらと対バンしているのも興味深い。

オフィシャル上では2002年に解散のままとなっているが、"passion"を含む編集盤"light from a dead star"をリリースし、Ieper hardcore fest含むEuropean tour 2013を行なった。
また、Catalyst RecordsのV/A "open the cages,free your mind"に参加していたREQUIEMは、Brian Dingledineが一時期やっていたバンドでもある。

 
CATHARSIS - "at The Ottobar in Baltimore,MD on 2013-01-18"

 





John Chafin、Paul Hart、Steve Fletcherらによって1994年にDAY OF SUFFERINGが結成された。前身バンドのFALLING DOWNは、Even The Score Recordsから7ep"life before machine"を出していて、後にジャケット違いで再発されたほど後身バンドの功績は大きい。
1993年からわずか1、2年で活動を終えたFALLING DOWNだが、オリジナル盤のレコーディングを1995年に行なっていて時系列的な矛盾が残る。
またJonathan WilliamsとJohn ChafinがやっていたIN EMPTINESSが、1994年にデモ"still life euphoria"を出しているのも気に掛けずにはいられない。

各メンバーがそれぞれの経歴を持ち、新たに動き出したDAY OF SUFFERING。バンド名がMORBID ANGELの曲名に由来し、old school death metal要素の濃いhardcore側からのアプローチをステータス化させた。
後世どれだけのバンドに影響を与えたかは言うまでもないが、UPHEAVALやSLAVEARCはほんの一角に過ぎない。
その唯一の単独音源"the eternal jihad"は、1997年にCatalyst Recordsからリリースされている。レコーディングには、GATEKEEPERやBLOOD RUNS BLACK、SOULSTICEらも利用していたことで知られるSyracuseのPenguin Studiosにて行われ、Steve Feldmanによって手掛けられた。

好評を博す一方で、Rob Townsendの脱退、キーボードのSean Hartが加入と、メンバー再編成をしつつも解散となってしまう。しかし、Lifeforce RecordsがFALLING DOWNの7epを追加収録しリプレスしたり、2009年にはLPで再発されていて需要が衰える様子もない。
またベネフィットコンピ"open the cages,free your mind"に収録されたGORILLA BISCUITSのカバーは、元々FALLING DOWN時代にV/A "sleepless Nights cover compilation vol.1"へ提供したもので、DAY OF SUFFERINGでのライブテイクとなっている。

解散後は、ドラムのPaul HartとギターのRob TownsendがCANAANを結成。SENNACHERIBと改名し2000年にTribunal Recordsと契約、"beyond a wall of fire"をリリースした。CARCASS、AT THE GATESと比喩されるdynamic death metalは、DAY OF SUFFERINGが根底にあるのが一聴してわかる。しかし2曲では物足らず、次作に期待が膨らんだが音沙汰ないまま解散した。


DAY OF SUFFERING - "Breast fest 2012"
 


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Saturday, June 13, 2020

South American hardcore scene - 4 (Concepcion/Talca,Chile)





MARTIRはチリ中南部に位置するConcepcionを拠点に、2008年から2013年まで活動していたvegan straight edgeバンド。
mid 90's Southern California hardcoreに影響を受けていて、vein of UNBROKEN、OUTSPOKENなサウンドといえる。

2009年の"balance natural"がデビュー作で、間もなくベースのDaniel Borquezが始めたABOLICIONとのスプリットを、2010年にReusa Recordsからリリースした。
また各メンバーの活動も活性化し、Felipe RobledoがTEMPEST、Claudio MunozとPablo PlacenciaはBLINDSIDEを結成。いづれも似たり寄ったりなサウンドではあるが、MARTIRを中心とするシーンが構築され、Santiagoを追従する勢いさえ感じた。
それを世に知らしめたのが2011年の"memorial"で、Vegan Records/Heretic Recordsと契約してのリリースとなった。

2012年にはHeretic fest V、Furia hardcore festivalといった企画に出演を果たしたものの、2013年にMARTIRとしての活動を終わらせる決断に至る。そしてClaudio Munoz、Abel CisternaとSergio Inostrozaは、一旦は離脱してしたDaniel Borquezを加え新たにQUIEBREとして活動を始めた。元々Umea hardcore punkからの影響を受けてはいたが、さらに突き詰めることを意図したことなのだろう。QuilicuraのULTIMO RESPIROとも比較できるサウンドといえる。

そして2014年に7ep"self titled"をリリースすると、自国を始めArgentina、Uruguayをツアーで周っているが、その中にはBANEのfinal world tourであるSantiago場所も含まれていた。
しかし2016年にDaniel Borquezが脱退。3 way split(w/ ZAT、CAMPBELL TRIO)はPedro Altamiranoが加入してのリリースとなる。2018年に解散。


MARTIR - "etnocidio"
 





2008年、Talcaにて結成されたNUESTRAS MEMORIAS。唯一の音源"resplandor"は、2011年にReusa Recordsから出したものだが、後にGold Rain Recordsがカセット盤でリプレスしている。

MARTIRはもちろん、よく共演していたSantiagoのバンドと比較しても劣ることのないサウンドクオリティは、STRIFEやMORNING AGAIN、ONE KING DOWN辺りがバックボーンにあったようだ。

Union hardcore fest Ⅱの出演、DAR SANGREとの共演などを経て、2013年にANCHORのツアーサポートを務めた。そして年末の2日間に渡り、Talcaで開催されたFuria hardcore festival 2012への出演を果たしている。
その後も2014年のBvrn fest Ⅵ、Santiago Reborn fest #3、Furia hardcore festival 2014に出演していたことが確認できるが、2015年に解散となってしまった。

徐々に規模を拡大していき、今や海外バンドの招集も行なっているFuria hardcore festivalの常連として、Talcaを代表する地位に上り詰めていただけに残念。


NUESTRAS MEMORIAS - "resplandor"
 





2009年にMARTIRのDaniel Borquezらが結成したABOLICIONは、NUESTRAS MEMORIASと同じTalcaで活動していたバンド。
音源を出す前からSTILL STRONGとの対バンなどを経験し、スプリット(w MARTIR)の製作に取り掛かった。そしてReusa Recordsのファーストリリースとして2010年に世に出し、これを引っ提げてUnion hardcore fest Ⅱへの出演を果たした。
このスプリットに収録されていた3曲は、MIL CARASと共演の反響か、ArgentinaのGold Rain Recordsから単独音源として再びリリースされている。

2012年にはSantiagoで開催されたHeretic fest Vに出演、その後タイトル曲含む2曲のレコーディングに入った。この"memoria"は紙ジャケにCD-Rでのリリースで、DIYレーベルReusa Recordsらしい仕様になっている。

解散は2013年になるが、Furia hardcore festival 2014及び2018でリユニオンライブを行なった。


ABOLICION - "sembrar el camino de la liberación"
 


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Monday, May 25, 2020

South American hardcore scene - 3 (Santiago,Chile - 2)





2001年、vegan hardcoreバンドNOUVELLE GAIAが、twin vocal編成にてSantiagoで結成された。
個人的にSurvival Recordings/Estopim Recordsからの1st"todos los suenos mueren sofocados en el progreso"は、今でも鮮明な記憶として残るほど衝撃的だった。その打ち込みっぽい乾いたドラムの音は、録音状態によるものだと思われるが、意図したものか弦楽器とうまく調和し、結果的に90's臭を醸し出したかのように受け取れる。

このリリース後、ボーカルの一角を担っていたGabriel Rivasがmelodic death metalバンド、NEVER ENDING HATEへと活動を移すため脱退。しかし活動を停めることはなく、POINT OF NO RETURNと共演したLibration fest、PAURAやCHILDREN OF GAIAのツアー帯同など着実に力を付けていった。

そして2008年、Varsity/Seven Eight Life Recordingsから"el arte de engendrar el miedo"をリリースする。1st音源からギター以外のメンバー再編成を行い、さらにNARZISSやUNDYING色が増したedge metal/melodic metalcoreは、南米の括りでも頭ひとつ抜け出した存在として知られるようになる。
しかしFORSAKENと共にArgentina/Brazil tour 2010をまわった後に解散を表明した。
正式に再結成は公表していないが、Furia festival 2018やEspacio 56 fest 2018への出演が確認できる。


NOUVELLE GAIA - "get free from fear"
 



 

Santiago vegan straight edgeバンドHOY ES EL DIAは、Self X True Records/Retribution Networkから2009年に3 way split(w/ VERDICT、SHIVER)がリリースされ、日本でも認知された存在だと思う。
結成は2007年で、翌年に"la humanidad siembra su propio fin"をリリース。そのサウンドはCULTUREやSOULSTICEを彷彿させる上、PAINSTAKEに近い声質のボーカルを組み合わせたスタイルを確立、これは彼らの特徴にもなっている。

2009年のDIE YOUNGとの対バンなどを経ると、2010年に同郷のcrust hardcore punkバンド、SOBRAS DEL DESCONTENTOとのスプリットに2曲を提供した。リリース元のReusa RecordsはSantiagoを拠点とし、彼らのラスト作"indeseados"もここから出すことになる。

2012年には、NADA QUEDAA PRUEBA DE BALASが帯同したArgentina tourを成功させた。
以降、VII Festival pot un Septiembre Libre de Crueldadなど、主にローカルショーをこなしていたが2017年に解散となった。


HOY ES EL DIA - "indeseados"
 

A PRUEBA DE BALAS - "crimen"

 




設立されたばかりのHeretic Recordsから"estigmas"を、2010年にカセット盤とCD-RでそれぞれリリースしたDECLARACION DE GUERRA
この音源以前に"atras quedan nuestros miedos"を出していて、LIVE BY THE FISTがヘッドライナーを務めたFestival Internacional hardcore de Santiago Ⅵに出演するなど、すでに十分な経験を積んできての本作になる。
これにはCONCIENCIAのCarlos Saavedra、NUESTRAS MEMORIASのNicolas Rojasがゲスト参加していたりと、Santiagoに止まることなく、横の繋がりもしっかり構築していることがわかる。

彼らが繰り出すサウンドは、EARTH CRISISやCHOKEHOLD、BURIED ALIVE辺りからの影響が窺える90's influenced new school hardcore。

2011年のBILLY THE KIDや562のツアーサポート、Arde Sudamerica festやBvrn fest 2012の出演など、中核バンドとして2013年頃まで活動していたが、メンバー再編成がうまくいかなったようでそのまま解散したと思われる。
ライブでのMAROONのカバーとか興味深かった。


DECLARACION DE GUERRA - "rabia"
 





animal liberation/earth liberationを反映したリリック、PURIFICATIONやSALVATIONなどのmid 90's vegan straight edge hardcoreを継承するSENDERO
MOSTOMALTAを迎え、2013年に開催されたReset Session vol.1の出演を果たすと、すぐにEPのレコーディングに入った。これがVegan Records/Seven Eight Life Recordingsからリリースされた"XXX"になる。タイトルに伴うジャケット然り、fury edgeな楽曲のインパクトは強烈なものだった。

しかし余韻が覚める間もなく、ベースのMatias A. Delacroixが脱退。後任にはAngelo Millalが就き、1st"liberacion"の準備に入る。これは同レーベルより2015年にリリースされた。
そしてFUERZA DE VOLUNTADのトリビュートアルバムに参加したほか、Brazil tour 2016やEuropean tour 2017と、大陸を跨ぐ活動で彼らの名が広めることになる。
現にAnimals X Kingdomが主催した、V/A "you are the plague and we are the cure"の参加バンドのなかでも引けを取らない存在感を示している。

さらに地元では、SAFE AND SOUND/WAKE OF HUMANITYのツアーサポートを務めたり、2019年のSudamerica HC fest vol.3の出演など、もはやSantiagoを代表する地位に至ったといっても過言ではない。


SENDERO - "intro/inquebrantable"
 


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Wednesday, April 29, 2020

South American hardcore scene - 3 (Santiago,Chile - 1)





RaulとIgnacioのJimenez兄弟が中心となり、1995年に首都のSantiagoで結成されたASUNTO。自主製作のデモに続いて、1998年にAhimsa Recordsと契約し"no te dejes derrotar"をリリースする。
翌年の"renacer"は、Overcome RecordsオーナーでSTORMCOREのDavid Mancillaがマスタリングを担当し好評を博した。その需要はリイシューを繰り返していることでもわかると思う。

さらに活動を広げるべくJimenez兄弟とMitchel Aedoは、xCUESTION DE RESPETOxを新たに結成した。後に"el cambio empieza en mi"や"we belong to the world living not for ourselves but for others"などのコンピに参加したことでも知られている。
またASUNTOからベースのAndres Urzuaが脱退すると、xCUESTION DE RESPETOxのPaulo Cornejoが加入した。

2002年初め、ASUNTOからギターMitchel Aedoが脱退してしまうが、後任にRaul Santanaが就きレコーディングに入る。これが一般的に認知されている"confrontacion"で、当時Survival RecordingsのレーベルメイトNOUVELLE GAIAと共に話題にもなった。

2004年の"cuando las sutilezas mueren"では、Mitchel Aedoが復帰し、Frank Millardがセカンドギターで加入すると、サウンド面ではメロディを取り込み、前作よりmetal coreへ進化した転換期にあたる作品になっている。リリース後、Frank MillardからRodrigo Godoyへとメンバーチェンジがあったものの、大規模なEuropean tour 2005を無事に終えた。

2007年にはFrank Millardが再び戻り、スイスのStorm Of Justiceより"afirmacion de vida"をリリース。CALIBANやDEADLOCKなんかの類いの歌い上げパートを取り込み、新たなリスナーを獲得していった。そしてWALLS OF JERICHOやTHROWDOWNらとの対バンをこなし、南米における不動の地位を築いた。
これからしばらく音源製作まで遠退くことになるが、活動的には主に海外バンドのツアーサポートが多く、それはUNEARTH、EARTH CRISIS、NUEVA ETICAからHEAVEN SHALL BURNまでに及ぶ。

そして前作から7年を経た2014年、Vegan Recordsから"retornos"を発表した。後期MAROONにも匹敵するクオリティは、誰もが認めるところだろう。
しかし、2018年からxCUESTION DE RESPETOxが再始動すると、本業の活動が鈍った感は否ねない。


ASUNTO - "por los caídos"


xCUESTION DE RESPETOx - "respetar"
 





2005年から2011年までSantiagoを拠点に活動していたTIEMPOS DE HONOR
veganism、drug-free lifestyleに焦点を置いたリリックにtwin vocalの繰り出す掛け合いは、PATH OF RESISTANCEやUNTIL THE ENDに類似する。

2007年に"nuestras vidas valen mucho mas"をリリースし、Festival Internacional hardcore Satiago 2007への出演を果たした。そして2008年には、Caustic Recordings/Seven Eight Life RecordingからLIVE BY THE FISTとのスプリットへと至っている。

ライブトラックを収録した"rendido ante las sombras"を2009年にリリースすると、DIE YOUNGのSudamerica tourの一つManifest Santiago 2009に、DISTANCIAENTREFUEGOらと共に出演。
その後もHeretic fest 2010やSeven Eight Life fest、さらにSTRIFEのツアーサポートなどを務めた。

解散は表明しているが、Encuentro hardcore 2013をはじめ、2016年、2019年とそれぞれリユニオンギグを行なっている。


TIEMPOS DE HONOR - "podrán herirnos, pero no asesinarnos"
 





2007年に結成されたAGAINST ALL MY FEARSは、THREADBAREやREFUSED、SNAPCASEに影響を受けていたバンド。
Seven Eight Life Recordingsから2008年に"XXVII"をリリース後、バンド名をスペイン語表記のCONTRA TODOS MIS MIEDOSへと変更した。
そして2010年に、Varsity Records/Seven Eight Life Recordings/Caustic Recordings/Heretic Recordsの共同による"colera"を発表。さらに中期REFUSEDの要素が増した印象を受ける。

その後Seven Eight Life festの出演、PURIFICATIONとの対バンなどを経て頭角を現していった彼らは、2012年にメンバーが住んでいる2都市をタイトルにした、7ep"Santiago/Valparaiso"をAmendment Recordsからリリース。
さらにReset festival hardcore、Heretic fest Vなどに出演を果たす一方、ギターのGonzalo Gomez CardenasはEMPATIAにも籍を置き、2012年に"nacer,crecer y morir esclavos"をリリースした。

CONTRA TODOS MIS MIEDOSとしては、スウェーデンのANCHORを迎えたArde Sudamerica fest、Amendment fest #2やFuria hardcore festivalなどをこなしていたが、2014年に解散となった。
その後メンバーは、post rockスタイルのJUAN AUTISTAを結成している。


CONTRA TODOS MIS MIEDOS - "cólera mental"
 


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