Friday, August 5, 2022

Long Island hardcore scene - 1





VICE GRIPのBrian "Zoid"、BonesとRich Torn、そしてMIND OVER MATTERのJohn Lafataが1991年に結成したNEGLECT。間もなくDerek Schillingが加入したが、"pull the plug"ではすでにRich Tornは脱退となっている。

1994年、ドイツのWe Bite Recordsから"end it!"をリリースすると、European Tourが決まり、ツアー用に7ep"hang in there"のレコーディングに入った。そのツアー中、Brian "Zoid"が喉のポリープにより急遽Bonesがボーカルを務めた公演もあったようだが、存在を示すには十分でパリでのライブ音源が"en public"として7ep化されている。
しかし帰国後、Freeportで25 TA LIFE、ONE 4 ONEらと共演した企画を最後に解散したのはあまりにも突然だった。

彼らが参加した"over the edge compilation vol. 2"や"516 - a Long Island hardcore compilation"といった数有るコンピ、HATEBREEDやDerek Schillingが在籍のCLEANSERとのsplit 7epなど、そのほとんどが解散後にリリースされたものになる。それだけ存在価値が高かったのは言うまでもない。

またDerek Schillingは、1997年にARKHAMを結成しGain Ground Records、Filled With Hate Recordsなどから音源を出している。
一方でBrian "Zoid"とRich Tornは、TEN TIMES WORSEで一時活動していたようだ。


NEGLECT - "dig it"






1992年に結成され、Hearsay Recordsからsplit 7ep(w/ LOYAL TO NONE)を出したVISION OF DISORDER。Rick Ta Lifeの手引きにより、1995年にStriving For Togetherness Recordsから"still"をリリースする。スクリームとメロディアスに歌うパートを使い分けるTim Williamsの歌唱法は、ONLY LIVING WITNESさえも彷彿させ、LIFE OF AGONYやTYPE OF NEGATIVEに対等する存在となっていく。

ターニングポイントは、対バンしたSHELTERのRay Cappoの目に留まったことだろうか。1996年に彼のSupersoul Recordingsから1st"self-titled"を完成させ、EARTH CRISIS、DOWNSET.とのツアーを行なった。さらにSICK OF IT ALLのBuild To Last Tour '97帯同、Skatefest '97への出演、そしてOzzfest 1997ではPANTERAやFEAR FACTORYとの共演を果たす。この縁か、2nd"imprint"にPhil Anselmoがフューチャリングされ、そのmetalに傾向した内容は新たな支持層を得た。リリース後、Japan Tourを行ない成功を納ている。

そしてデモ音源等を再録音した3rd"for the bleeders"を挟み、2001年に4th"from bliss to devastation"をリリースするわけだが、これが物議を醸す作品となった。
alternative metal、nu metalの要素を前面に提示したこの変化に、彼ら自身は進歩しなければならない想いが型として出たものだという。
しかしV.O.Dと一線を画したかったのか、ボーカルのTim WilliamsとギターのMike Kennedyは、DOWNSET.のChris HamiltonらとBLOODSIMPLEでの活動を始めた。そして次第にサイドプロジェクトから比重が逆転し、V.O.Dは解散状態となってしまう。

転機は2008年、BLOODSIMPLEの解散、DVD"dead in New York"のリリースと共に活動再開を表明し動き出した。これは2006年にV.O.Dが一時リユニオンし、MAと地元でのライブの模様が収録されているが、"from bliss to devastation"の曲がないのは意図するものか。
音源としては、2nd"imprint"期以前の音をアップデートした5th"the cursed remain cursed"を2012年にリリース。完全復活と思えたが、翌年に不変のメンバー構成からギターのMatt Baumbachが脱退。後任はMIND OVER MATTERのJosh Demarcoが2015年から務めている。


VISION OF DISORDER - "choke, element and imprint"






前身となるGODHEADOFFSIDESの延長線上で、East End CrewバンドTRIPFACEは1993年に活動を始めた。翌年、WUSBで行なったライブ音源を収録のsplit cassette(w/ GRID)、そしてデモ"guidance"をリリース。その後、ギターのAustin MacDonladとドラムのJeff Fabbが脱退となり、Jay MayとPete Rulandがそれぞれ加入し再編成された。

またボーカルのScott Jarzombekはベーシストとして 、1995年からCOERCIONでの活動を始め、LOYAL TO NONEのBrian Meehan、MIND OVER MATTERのScott Martinが在籍する同郷のMILHOUSEとsplit 7epをリリースしている。
一方TRIPFACEは、Wreck-Age Records傘下のExit Recordsと契約すると、7ep"this foundation"、続いて1996年の夏に"some part sorrow"のレコーディングを行い、EARTH CRISISやMERAUDERらと対バンしていった。
1997年には"unorthdox"を出したレーベルメイトINDECISIONと、East Coast Tourをまわるなど地位を確立した。
しかしScott Jarzombekが脱退となり、SILENT MAJORITYのTommy Corriganが加入したが、まもなく解散となってしまった。彼は後にAlbanyに引っ越してLARIATでの活動を始めている。

またTRIPFACEとしてはLong Island Fest 2011の出演以降、DROWNING ROOMの結成20周年ライブやOneonta Punk 2014、Vengeance Fest 2014など、解散後も継続的にリユニオンしていたようだ。そして2019年にはディスコグラフィー"some part hope"が出るなど需要は根強く高い。


TRIPFACE - "CBGB 1996"



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Thursday, June 30, 2022

Southern California hardcore scene - 4





INHUMANE NATUREでNew Eden Recordsオーナー Erik Vanguardと、同じくTEARS OF GAIAで活動していたChris Melgarが、SENTIENTのJohn JohnsonとChris Rouseらと2003年に結成したSEVEN GENERATIONS
後にStraight On Recordsが"slave trade"として7ep化するデモのレコーディングに入ったが、すでにリリース時にはベースのChris Melgarは脱退、Brad Rosenが加入となっている。

CHOKEHOLDからUNBROKENなどを彷彿させるvegan straight edgeバンドとして支持され、次世代への影響力を持つ存在だった彼ら。
2005年にベースがRyan Goldenへかわり、DIE YOUNGとGATHERとのsplit 7epをそれぞれ出している。
またENDZWECKのUS Tour 2005での対バン時には、John Johnsonの姿も確認できるが、メンバーが流動的なのは変わらず再編成を余儀なくされ、ギターにAdrian CastilloとRESTRAINEDのKevan Aguilar、ベースにHELLFIRE TRIGGEのNicholas Lynchが加入、もはやオリジナルメンバーはボーカルのChris RouseとドラムのTim Rusmiselのみとなった。
しかしサウンド面にブレが生じることはなく、90's influenced new school hardcoreを貫いている。それがわかるのが2008年の1st"to see the end"で、New Age Recordsと契約してのリリースとなった。翌年10月にファイナルショーを行い活動を終えることになるが、彼らのために盟友GATHERが再結成し共演、ヨーロッパから駆けつけたオーディエンスも解散を惜しんだ。

その後の2015年、ハイチ地震のベネフィットとして、"love through unrepining hours"がUgly And Proud Recordsを通してリリースされる。
解散後は、Chris Rouseが後にEXTRICATEに改名するFOREWARNEDへ、Tim RusmiselはxTRUE NATURExらと活動していたxFOR EVERY ACTIONxへと籍を移した。


SEVEN GENERATIONS - "slave trade"






SEVEN GENERATIONSのギターKevan Aguilarがボーカルを務めるRESTRAINEDは、後のLIFE TYRANTのメンバーらにより2004年に結成された。デモ"you have nothing to lose but your chains"を出したのが2006年、リリース元のGlory Kid RecordsはTIME FOR CHANGEのボーカルAndrew Gomez IVが運営していたレーベルとしても知られる。

その中枢にいた彼らはワンギターの4人編成で、LEFT FOR DEADやCATHARSIS系の90's metallic hardcoreスタイルをバックボーンとし、メンバーチェンジを経ながらchaotic、emotionalな要素を取り込み独自に深化させていった。

2007年の7ep"self-titled"時には、ギターのMark Oceguedaが脱退しRomeo Tamarawに、ドラムがChris TraceyからThomas Acostaへと編成替えを行なっている。
ライブはスプリットを出したTHE SEPARATIONやKevan Aguilarが掛け持ちしていたSEVEN GENERATIONSと共演する一方、DROWNING WITH OUR ANCHORSらemotional hardcoreバンドと対バンする機会もあったようだ。

また2枚組の編集盤"the hammer/the nail"は2009年の解散後のリリースだったかと思うが、近年彼らは復活したらしく、オランダで開催のDecibel Outdoor Festival 2022等に出演が決まっている。


RESTRAINED - "12/15/07"






straight edgeバンドONE X CHOICEは、2007年にRob MertzやNew Age RecordsのオーナーMike Hartsfieldらによって結成された。当初ボーカルだったPat Edgeがフロリダへ戻るため脱退、ex COLLISIONのVictor Galindoが加入して7epのレコーディングに入った。
そして"last one down"をNew Age Recordsからリリース。メンバーの経歴然り、そのBURDENやTRIALに似たサウンドで注目を集めた。
しかし2ndギターのNicholas LynchとベースのMike Hartsfieldが脱退、後任にHER GREY EARTHのKevin ClarkeとTIME FOR CHANGEのJason Fickがそれぞれ就いた。同時にSeventh Dagger Recordsへと移籍し、2009年に1st"forever war"のリリースに至る。これにゲスト参加したのがTRIALのGreg Bennick、EARTH CRISISのKarl BuechnerとScott Crouse、STRIFEのAndrew Klineらで、彼らの交流域がわかる豪華な面々が名を連ねた。

その後もメンバーの入れ替わりは頻繁で、A BETTER HOPE FOUNDATIONのWes Siskがギターで加入に伴いKevin Clarkeがベースへ転身、ドラムがColin DuckmantonからAdam Galindoへ再編成された彼らは、SAVING GRACEとのsplit 7ep"now this war has two sides"を2011年にリリース。STRIFEやWISDOM IN CHAINSとの共演を経ていった。

そしてギターのWes SiskがEsteban Baena、ベースのKevin ClarkeがAdam Mirandaへとメンバーチェンジを行う。その後、2012年から2013年にかけてレコーディングした2nd"black Horizon"がリリースされ、Mexico TourやFirestorm 20th Anniversary、Tough Love Fest 4への出演を果たす。
またDoogieがドラムに就き、Adam Galindoは脱退。彼は後にABRASIONを結成することになる。

2017年には、Irish VooDoo Recordsへ移籍し"words run out"をリリース。New Age Records 30th Anniversary FestivalやBlack 'N Blue Bowlに出演して現在に至る。


ONE X CHOICE - "forever war"



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Tuesday, May 17, 2022

Wisconsin hardcore scene





vegan straight edge バンドKILLTHESLAVEMASTERが、1996年にFranklinで結成された。間もなくドラムのAndy HurleyがRACETRAITORでも活動を始める一方、ギターのJim PfeiferはMETHODと並行で動いていて話題性も高かったバンド。

1999年、summer tourのために制作されたデモ音源に2曲を加えた"artisans of domginion, part I"をCyberdine 243からリリースする。ABNEGATIONやPRAYER FOR CLEANSING、PASSOVERライクなサウンドは今なお支持を受ける作品となった。
これが唯一の正式音源だが、出演したHugs n' Chugs 2001がVHS化され、様々なスタイルが隆起したシーンの中でも異彩を放っていた。

以降は活動していたか不透明ながらも、2010年にCHOKEHOLDのカバー含む7epを出す話しが持ち上がった。しかし実現はしなかったようだが需要が窺え知れる。

またKarl HlavinkaはCREATION IS CRUCIFIXIONに加入し、Andy Hurleyは7 ANGELS 7 PLAGUESのMatthew Mixon、Ryan Morgan、MISERY SIGNALSのKyle Johnson、Stu RossとBURNING EMPIRESを2009年に結成した。そしてAndy Hurley自身が運営するFuck City Recordsから7epをリリース。emotional new schoolにmetalcoreを融合させ、各々が培ってきた集大成的サウンドに仕上がっているように感じる。2013年に10インチ"heirs of the soil"を出して解散したと思われる。


KILLTHESLAVEMASTER - "live in Chicago, 1999(ish)"






90's straight edgeバンドISOLATIONで活動していたJesse SmithとTodd Evirsが、新たにUP IN ARMSとして活動を始めた。
"demo 1998"リリース後、ドラムのJared Loganが7 ANGELS 7 PLAGUES結成のため脱退となり、後任にSINCE BY MANのJon Kraftが加入。同系統のRACETRAITORや盟友EXTINCTIONに埋もれ、知名度こそ劣っていたのは否めないが、十分評価できる経歴を持っている。

1999年、SyracuseのETERNAL YOUTHとのsplit 7epのレコーディングを終えると、ギターのLeroy Seefieldが脱退し、Kevin Herwigが後任に就いた。
そして2000年、VEGAN REICHのSean Muttaqiが設立したHardline Recordsの後身レーベルUprising Recordsと契約、"fight to the death"がリリースとなる。
2001年にはSKYCAMEFALLING/MARTYR A.D.のツアーサポートを務め、Eulogy Festの出演を果たすなど飛躍していった。しかし形跡を追えるのはここまでで、2002年にベースのJesse SmithがSYNNECROSISのShane Merrill、Luke GrayらとTHE KILLERを、またボーカルとしてFOR DEATH OR GLORYの活動を始めているのでこの辺りで解散したと思われる。

ちなみにLeroy SeefieldとJesse Smith、Jared Loganが、一時UP IN ARMSと並行していたFOREVERAFTERというバンドもある。


UP IN ARMS - "at the Globe,Milwaukee"






Burlington拠点のENDTHISDAYは、1999年に結成されたEuropean metalの要素が強いmelodic metalcoreバンド。
デモに続き、2001年に"only the tears of angels will reveal our sorrow"をリリースすると、CALIBANを招集したHugs n' Chugs 2001に出演。この企画は翌年からRobot Mosh Festとして2008年まで続き、Wisconsin hardcoreシーン拡大に比例して規模も大きくなった印象を受ける。

翌2002年、Lifeforce Recordsと契約を果たし、1st"sleeping beneath the ashes of creation"のレコーディングを終えると、Furnace FestからBroken Hearts Festにかけて約1ヶ月間のツアーを行なった。その1stがリリースされると、エンジニアを任されたJared Loganが在籍する7 ANGELS 7 PLAGUESとのツアーを行なっている。

しかしこのリリースからわずか2ヶ月後に解散、既にBrad Cliffordは新しいバンド結成に動いていて、Chris Nolanを誘いCOMA ETERNALを結成した。バンド名がENDTHISDAYの曲名からきていて、サウンドは継承しつつ歌いあげパートを練り込み、よりメロディックかつエモーショナルへと転換していった。
そしてHugs n' Chugs 2001のVHSを出したThe Nuance Formulaから"I am the end"をリリースすると、FOREVER IS FORGOTTENやNEHEMIAHとそれぞれツアーを行ない、V/A "ya basta! a benefit for food for chiapas"に"demo 2000"の曲を提供した。


ENDTHISDAY - "last show - Milwaukee, WI - 11.09.02"


COMA ETERNAL - "our connection is lost at the fireside"







SHOOT THE HOSTAGEのLouie Pahl、Parker Krieg、Barry Jaeger、Noah Nickelらによって結成されたWINGS OF SCARLET。Milwaukeeを拠点に2002年から2006年にかけて活動していたmelodic/metallic hardcoreバンドで、IT DIES TODAYやNIENTARAにも比肩する。
結成まもなく、Life Sentence RecordsからWITH DEAD HANDS RISING、TEARS WILL DROWNとの3way split"words as weapons (volume one)"をリリース。その後ベースのNoah Nickelが脱退となり、後任にEarl Seraficaを迎え、2003年に単独"before the great collapse"をリリースした。
しかしリリース後、Parker Kriegをはじめ複数のメンバーが脱退したようだ。彼はUNDYINGに加入したことでも知られ、後にTEMPESTのメンバーとしても活動することになる。

またNEHEMIAHとのスプリットを予定していたが、2006年2月にラストショーを行い解散となった。そしてShawn Pageは、DIE ALONEのTim BleskeとSHIT OUTTA LUCKでの活動を始めている。

ちなみにラストショーで対バンしたDIE ALONEには、SHOOT THE HOSTAGEのtwin vocalの1人だったMark Fisherが在籍。こちらはbrutal death metalとchaotic hardcoreを融合させ、BETWEEN THE BURIED AND MEやTHE DILLINGER ESCAPE PLANのニュアンスに近いながらも、FOREVER IS FORGOTTENとのスプリットを出していた。


WINGS OF SCARLET - "live at Robot Mosh Fest in Milwaukee, WI 07.26.02"



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Monday, April 4, 2022

Baltimore hardcore scene





オリジナルシンガーDave Hunttが脱退し、ライブを企画するB-More Cautious ProductionsのJR Glassが加入したNEXT STEP UP。1991年にBaltimoreで結成され、ギターのMike Ayresが運営するShadow Recordsから1993年に1st"heavy"をリリースした。後にCULTUREの7epを出したことで知られるレーベルでもある。
サウンドはBIOHAZARDやファーストショーから付き合いのあるBULLDOZEに比肩するtough guy hardcoreで、V/A "east coast assault"に参加したバンドのなかでも存在感を示していた。

ドラムのChad Rushが脱退し、Damon Stowellが後任に就き新体制になった彼らは、Gain Ground Recordsとの契約へ至った。そして1995年、GUT INSTINCTのカバーを収録した"intent to kill"、さらに2nd"fall from grace"をリリースする。ドイツのレーベルということもあってEuropean tour(w/ HARD RESPONSE)が実現した。

1995年にはBruce Greigがセカンドギターで加わり全盛期を迎える。しかしこの体制での期間は長くなく、"breaking point"の頃には既にMike Ayresは脱退、再び4人編成での活動となっている。そしてJapan tour 1998も行なった彼らだが、各々のプロジェクトが動き出しNEXT STEP UPとしての活動が滞ってしまう。





ざっとそのプロジェクトを挙げると、JR GlassがWAKE UP COLD、Bruce GreigとDamon StowellはTOGETHER WE FALL、さらにDamon StowellはAaron MartinekとのDOWNTIMEなどがある。
これらのプロジェクトが一段落すると、ツアーを行うなど活動を再開、2011年には2度目のJapan tourで来日を果たす。その後もフェス規模の出演を繰り返し結成30周年を迎えた。

先日のBruce Greig訃報に接し心から哀悼の意を表します。


NEXT STEP UP - "Cyclone,Tokyo 01/10/1998"






1995年のデモに続き、Life Sentence Recordsから7ep"extermination"を出したTORN APARTは、1993年に同じ高校のメンバーによって編成された90's metallic hardcoreバンド。この7ep後、ベースのPaul Priceが脱退となりDrew Nelsonが加入し、1997年に1st"nothing is permanent...."をリリースする。
またCHOKEHOLDとの対バンが縁となり、Goodfellow Records主催のV/A "the difference between us"に参加が決定、EXCESSIVE FORCEとWest Coast tourをまわるなど目覚ましい活躍をしている。

そしてFerret Musicに移籍するわけだが、St.LouisのライブでオーナーCarl Seversonの目に留まり、7ep"self titled"の制作に取り掛かった。後期のchaotic hardcoreへ変貌する前兆的サウンドは、よくライブを行なっていたTURMOILやABNEGATIONの影響があるのかもしれない。

転換期を迎えるなかドラムのDevon Gallagherが脱退となるが、Aaron Friedmanが加入して"the fifty-ninth session"を1999年に完成させた。しかし直後、ギターのMike McAreeとベースのDrew Nelsonが脱退のため、一時活動休止状態となってしまう。
半年後ベースにJeremyが加入し4人編成で再始動すると、早くも2nd"ten songs for the bleeding hearts"のレコーディングに入っている。これはエンジニアにBATTERYのBrian McTernanを迎えてリリースされた。前作にロックテイストを加えた本作は、GUNS N' ROSESのカバーさえ違和感なくハマった感じがする。またPREVAILやCOALESCE路線としても新たな支持層を得たと思う。

ラストショーは2000年末、当初からフェイバリットに挙げていたBROTHER'S KEEPERとのショーで解散となった。


TORN APART - "live in Washington,DC in 1998"






OntarioのDIRGE、DAY OF MOURNINGで活動していたDomenic Romeo、後にUNRESTRAINEDを結成するAugustus Bowmanらが在籍のPULLING TEETHは、2005年にBaltimoreで結成された。バンド名の由来になっているLEFT FOR DEAD、またINTEGRITYを彷彿させるdark metallic hardcoreをプレイしている。

Augustus Bowmanは脱退となってしまったが、2006年に1st"vicious skin"をDomenic Romeoが運営するA389 Recordingsからリリースした。アートワークは、SEVENTY EIGHT DAYSの"canvas"のジャケットを手掛けたex CHOKEHOLDのJeff Beckmanで、すべてにおいてCanadian hardcore色濃い内容となっている。

音源の多いバンドとして知られる彼らは、North American tour 2007後にはレコーディングに入り、2nd"martyr immortal"をDeathwish Incからリリース。
そしてJapan tour 2008、European tour 2008を行い、本国ではCRO MAGSや108、RINGWORMらのショーをサポートしている。
一方、Domenic RomeoとDoug WilliamsはHATEWAVESを始動させ、PULLING TEETHの活動は2012年のA389 Recordings Anniversary Bashで終えた。

後年、"martyr immortal"リリース10周年記念として、2017年のThis Is Hardcore Festivalに再結成での出演を果たしている。


PULLING TEETH - "July 28,2017"



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Monday, March 7, 2022

Swiss hardcore scene - 2





2006年にDESTROY BABYLONのベースで来日した、xLarsxによるソロプロジェクトxTHE BATTLEx。Crossfire Recordsのベネフィットコンピに参加後、Storm Of Justice Recordsから"all shall perish"をリリースした。STATEMENTやEARTH CRISIS、RAIDにかけてのearly 90's vegan straight edgeで、SEからGREEN RAGEのカバー曲、アウトロに至るまで作品を通して練られた構成になっている。

また同時期に、彼はボーカルを務めるRAGE OF A PROPHETを並行して活動。バンド名がVEGAN REICHから由来し、サウンドはhardline/militant straight edgeそのものと厳格。実現はしなかったが、EP"on the frontline"のリリースを控えていたという。また他のメンバーが活動するEND OF SUFFERINGTIMORというバンドも気になるところ。

さらにxLarsxに関しては、ドラムで在籍し2005年に4曲収録の音源を出したLOST ALONEがある。Attila Vargaがエンジニアを務め、MoshことChristian Ebertがバックアップボーカルで参加と、ただの新バンドとは思えないパイプをすでに確立。
V/A "no justice no peace"参加後にはBLACK HILLへ改名となった。フィンランドでblack metalバンドをやっていたKimmo Miettinenが加入したようだが、サウンドはtraditional New York hardcoreな印象が強い。改名後にもデモ音源があり、比較的活発に動いていたようだ。


xTHE BATTLEx - "AK 47"






political 90's hardcoreバンドUNVEILが2008年に結成された。
翌年ドイツのStart A Fire Recordsと契約し、7ep"destruction wherever I go"をリリースする。TRAILから近年のANCHORやABANDONに通じるサウンドで、Vegan Records/Step Down Recordsから、"demo 2009"を含むEP音源を集めたコンピレーションがリリースされるなど人気は高い。

そのコンピにも収録されることになる"hypnopaedia"を2010年に出し、Winter tour 2011やFluff fest 2011の出演を果たしている。そして1stの制作に入ると年末にはレコーディングを終え、2012年にLP"a flame with nothing to feed on"をCobra Records(CD盤はCatalyst Records)からリリースした。直後にはABOLITIONとのWinter tour 2012を行なっているが、以前から噂のあったベースのThomas Vetschが正式に脱退、ついには解散がアナウンスされた。
しかし決まっていたRUN WITH THE HUNTEDとのEuro Summer tour 2012は行われ、DEADVERSEとAYSとのローカルショーで幕を閉じた。

またギターのJohann HellemannはWITHIN WALLSのメンバーと、Austria拠点のEL CAMINO CAR CRASHへと活動を移している。


UNVEIL - "they can't whitewash this smoke and steel"






しばらく沈黙していたシーンであったが、DECONVOLUTIONLIFECRUSHERらの活動によって再興がはかられた。そんななか、SMILEのボーカルTimotheがベースを務めるPATH OF RESURGENCEが、2020年にLausanneで結成される。彼はThird Eye Camでライブビデオの制作でもシーンを支える人物である。

初音源となる"demo 2020"を、今ではステータスとなったStand Together Records、Nuclear Family Recordsといった複数の少量生産レーベルからリリースした。Marion Follyのボーカルから一聴して、xELEGYxやDYING WISHを思い描かされる90's metalcoreな一方、かつてのCONCEALなどのedge metal的要素も兼ね備えた逸材といえる。

ライブはNuclear Family RecordsのレーベルメイトAFFLICTION ADや同世代のバンドが多く、とりわけ知名度を上げた彼女らは"blinded by desire"のレコーディングに入った。これにデモ音源を加え、2021年Mark My Words Recordsからリリースされる。アートワークをMarion Folly自らが手掛け、Nuclear Family Records盤、Grim Reality Records盤などが出ている。

同年6月にはBostonのDEATH BEFORE DISHONORと対バンを経て、更なる飛躍が期待されるところ。


PATH OF RESURGENCE - "path of resurgence"

SMILE - "06.03.2020. - live @La Marquise, Lyon - FR"



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Monday, January 24, 2022

Portland hardcore scene





PortlandのUNRESTRAINEDは、2006年にTHE DEAD UNKNOWNのJustin SitnerとSteve 'Poop' Hoppe、PULLING TEETHのAugustus Bowmanらによって結成された。
THREADBAREやHARVEST影響下サウンドの90's metallic hardcoreバンド。

2007年にデモを自主で出し、翌年には7ep"screaming for a life worth living"のレコーディングに入った。しかし結局Surprise Attack Recordsからリリースされたのは、PARASITIC SKIESとのWest Coast tour 2009直前になったようだ。
またV/A "at both ends"が出る頃には、ドラムのJosh Colettoが脱退、後任にBACKLASHのJon Sinkoが就いた。その後Augustus Bowmanも脱退し、Rafがベースで加入している。

そしてTrip Machine Laboratoriesと新たに契約、INCENDIARYとのスプリットと1st"forward onto death"をリリースした。この1stから、2ndギターにRyanが加入し5人編成となっている。またNO ESCAPEのTim Singerをゲストに迎えたカバー曲を収録。ドイツのBound By Modern Age Recordsからカセット盤も出している。

2014年には、Rainfestの出演やTRIALの対バンを果す。さらにSHAI HULUD、MISERY SIGNALSなどとライブを重ねるなか、7ep"inside my head, black meets red"のレコーディングを行い、Indecision Recordsからリリースされた。

2016年に出した4 way "ⅳ"は、TEN YARD FIGHTのJohn LaCroixが2ndギターで加わり、RINGWORMやRACETRAITOR等とのライブが確認できるが、以降の活動内容はわからない。
また元メンバーのAugustus Bowmanは、エンジニア業で活動していて、WITH WARの"war cry"などを手掛けている。


UNRESTRAINED - "ethel mertz"






2014年、7ep"human ruin"をBlasphemour RecordsからリリースしたFUNERALS。FROM ASHES RISEのBrad Boatrightがマスターを担当、DISEMBODIEDから現行のTWITCHING TONGUESに通じるsludgy hardcoreをプレイしている。

2016年、前作の7epに引き続き地元のAudiosiegeにてレコーディングを行い、4 way"ⅳ"にGREAT REVERSALS、UNRESTRAINED、LIARS CULTと参加。彼らの提供曲にABNEGATIONのIggyがフューチャリングされていたことでも話題になった。思えばSonnyとSean O'Connerが、同時進行させていたCAST OUTでKICKBACKをカバーしていたように、traditional new school hardcoreの余韻がサウンドに反映されているようにも捉えることができる。

次作にあたる"902.303.720.631.92501.31401"も4wayとなっていて、VATICANやSANCTION、IRON CURTAINが参加し、2017年にBitter Melody Recordsからリリースされた。イントロ含む2曲を提供し、第一線で活動している他のバンドにも引けを取らないクオリティだったが、まもなく解散したと思われる。


FUNERALS - "live at The Awakening"


CAST OUT - "live at Burgerville Portland OR"






2016年に結成し、Seventh Day Recordsから音源を出していたTRUST ISSUESを前身とするDYING WISH
Emma Boster率いるextreme metallic hardcoreバンドで、2018年のデモに続き、翌年カナダのSERRATIONとのスプリットをBlasphemour Recordsからリリースした。デモの7ep化やDPK five year anniversaryでINTEGRITYと対バンするなど、早い時期から注目されていたことが窺い知れる。
SERRATIONとのWest Coast tour、CHAMBERやSANCTIONら同世代とのライブを重ね、ボーカルのEmma BosterがKNOCKED LOOSEの2ndでフューチャリング参加などの活動を経て、2020年に7ep"innate thirst"をリリースする。これはNuclear Blast Recordsの別ラインで設立されたSharpton Recordsと契約してのものだった。サウンド的にもBLEEDING THROUGHに感化された方向性を示し、次世代New Wave of American Heavy Metalの筆頭ともいえる立ち位置を確立している。

September 2021 tourを終えるとFurnace festに出演、その後LIONHEARTとのEuro tourを行い本国のみならず知名度を上げていった。そして1st"fragments of a bitter memory"を完成させ、リリース直後のタイミングでTHE ACACIA STRAINのUS tour 2021に帯同を果たした。


DYING WISH - "fragments of a bitter memory"






antifascist vegan straight edge hardcoreバンドxCAUTERIZExは、Portlandで2017年に結成された。.UNREST.のColtonとStevie、初期xBARCADIAxのBenらが在籍。ボーカルのJack PotterはSea Shepherdとして、その活動は長ければ半年にも及ぶことがあるという。バンド活動に費やす時間も限られると思うが、Bitter Melody Recordsから"demo 2019"のリリースへと至った。ヨーロッパ盤はAnimals X Kingdomが流通を担い2バージョンが存在する。エンジニアにUNRESTRAINEDのAugustus Bowmanを迎えたサウンドは、REPRISALの"where heavy gloom dominate"から"boundless human stupidity"期、また後のEXTINGUISHに比肩する。非常にユーロ色が強い内容になっている。

2021年には、この"demo 2019"に3曲を加えた"blessed frame"をリリースする一方で、BLU BLAZなるプロジェクトやCUTTING THROUGHのメンバーと始めたENACTといったバンドが派生し、デモをそれぞれ出して活動を始めた。

またDIY Conspiracyコンピに参加。これにはCLEARxCUTやxRISALEx、xUNTOLD SUFFERINGxなど、各国のStraight Edgeバンドが曲提供した。


xCAUTERIZEx - "May 11,2019"



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