Monday, June 21, 2021

Limburg hardcore scene - 1





Limburg Areaのほぼ中央に位置するZonhovenで結成されたCRAWLSPACE。4人編成にて1993年から活動を始め、IRATEやBORN FROM PAINのtough guy/beatdown hardcoreに、ALL OUT WARライクなedge metalを融合させたスタイルを確立した。彼らなくして、DIE... MY DEMONやWHATEVER IT TAKESら後続バンドの存在さえ疑わしい。

結成後、自主で"back in line"と"death row"を出していて、1998年にReleased Power Productions Recordsと契約、6曲収録の"don't get mad... get even!"をリリースした。翌年にはFULL COURT PRESSとのスプリット"the art of warfare"がGangstyle Recordsより配給され、COLD AS LIFEやE-TOWN CONCRETEとの共演を経ている。
そしてBOLT THROWERらold death metalへのアプローチを加えた"enter the realm of chaos"をFinal Beatdown Recordsからリリースしたが、翌2002年に解散となってしまった。
それからしばらく各メンバーの主だった動きは確認できないが、2009年にBrecht Putteneers、Jurgen HondshovenとWim VanderhoydoncがSTORM UPON THE MASSESとして活動を始めた。並行して2011年にBrecht PutteneersとJurgen Hondshovenは、FULL COURT PRESSでASHEMAのJochen BroeckxとKenny Schoofs、PREJUDICEのDefとCRAWLSPACEでの活動を再開させ、盟友BORN FROM PAINとリユニオンショーを行なった。そして2012年Goodlife Recordingsからの"carved into flesh"で完全復活を果たすと、Indoor hardcore fest 2013でFIRST BLOODやLENGTH OF TIMEらとの共演など、フェス規模のライブに出演していった。

個人的にALL OUT WARのEnemy Of Creation Europe tour 2014のAntwerp場所でCRAWLSPACEを見る機会があったが、重鎮らしい威厳を備えたパフォーマンスだった。


CRAWLSPACE - "Destroy It All"






KINDREDはMaasmechelenを拠点としつつ、H8000 crewとの交流が深かったstraight edgeバンド。それはJan、MaartenのBeckers兄弟が在籍していたSTRENGTH OF THE WILLから築いたもので、NATIONS ON FIREやWHEEL OF PROGRESSらと共演していた。

KINDREDの結成時期は定かではないが、1996年から1997年の短いスパンしか活動の確認ができない。SHAFTやRESIST THE PAINらと対バンを経てVort'n Vis hardcore fest 1996に出演、そしてレコーディングに入り同年Goodlife Recordingsから"file 01"をリリースしている。
当時のH8000バンドも利用していたMidas StudiosのTony De Blockによって録られ、レイアウトはNATIONS ON FIREのOnno Hesselinkが手掛けた。BIRTHRIGHT、SPIRIT OF YOUTHに類似するearly new school hardcoreバンドとして認知され、世代が変わった今なお名声を誇っている。
1997年にはスプリットを出したCULTUREとツアーをまわり、Vort'n Vis hardcore festで締め括った。またV/A "animal justice front"に参加した功績も大きい。

これまで4人で活動してきた彼らだが、Dirk Nevenを加えENEMY OF THE SUNとして新たに動き出した。一転、COALESCEライクなmathcoreに戸惑ってしまうが、ENDEAVORやEXTINCTIONに通じるものもあると思う。しかし2作品を出して解散、KINDREDとしては2003年にリユニオンショーを行なっている。その後メンバーはKABUL GOLF CLUBへ。


KINDRED - "1997 live @1160 Brussels Belgium"





1997年始めに結成されたASHLARだが、間もなくボーカルのBig JimがSOLID加入のため脱退、Rob Moonenが後任に就いた。そして1998年、split tape(w/ SOLACE)をリリース。仲の良かったKINDREDに、SPIRIT OF YOUTHやDEFORMITYの要素を含んだmetallic hardcoreは、一連のリバイバルもあり再評価されつつある。実際、唯一の正式音源"enthroned in a so-called heaven"が、Stick To The Coreからそろそろ再発されるようである。

1998年当時、レコーディング前にセカンドギターが抜け4人編成で臨んだこの音源は、COURSE OF ACTIONやDISTRACTが所属したHellbound Corporationの第一弾としてリリースされた。その直前と思われるが、CONGRESSやCALIBANらと共演のVort'n Vis hardcore festival 1998に出演し、後にライブ音源としてGenet Recordsのコンピに収録されることになる。

そして自主で"self titled"をリリースした翌2005年、ドラムのBert DaemenとベースのFrank RogiersはRANCORに加入。ギターのRaoul Cuypersが、melodic death metalバンドSONS OF IRAHを結成し活動を始めた。


ASHLAR - "live in Geneve,Switserland 1998"



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Thursday, May 13, 2021

German hardcore bands - 5





Berlin hardcoreといえば、EARTH CRISISからUNCONQUEREDに至る要素を兼ね備えたvegan straight edgeバンドLIFEFORCE.が有名だが、ともにシーンの中核を担っていったバンドとして、1993年から活動していたDISRESPECTの存在が挙げられる。

デモ"infiltration"を出した翌1996年、Conception RecordingsからMCDをリリース。この音源以降、ドラムのTorsten Salzmannが脱退となり、Boris Langerが加入して再編成を行なった。そして1998年にLifeforce Recordsから7ep"meriadan"、さらにMad Mob Recordsへ移籍して1stフル"eternal mayhem"へと至る。

1999年にはsplit 7ep(w/ SIDEKICK)と2ndアルバムのレコーディングに入り、MORNING AGAINや25 TA LIFEとの共演を経て、2nd"hit the ceiling"が2000年にリリースされた。
前作に続いてIngmar Klichがエンジニアを務め、後にFREEBASEやPUNISHABLE ACTも所属することになるDiehard傘下のHardboiledからの配給となったが、少なくとも日本での流通が良くなかったのは残念に思える。またスプリットのリリースショーにはTHE YEAR OF OUR LOADと共演、2001年にはmetalからhardcoreバンドが一同に会するWith Full Force festivalへの出演を果たしたが、この直後あたりに解散したと思われる。

そしてベースのFelix HeidukはTHE MONOLITHを結成、2001年に6曲収録のデモCDRをリリース。こちらはINTEGRITY路線で、BATTLE ROYALEの前身となったことでも知られている。
一方ボーカルのDevrim GulerがJAYLAN、Boris LangerはANTICOPSに加入し各々活動を移した。
後年、DISRESPECTはCore Tex fest 2013でリユニオン出演している。


DISRESPECT - "live at Kesselhaus, Berlin 1997"






1994年、melodic hardcoreバンドBIG FISHのNils Nordmann、Jens LauterbachとFlorian Schrul、SHITLISTのRaoul Festanteにより、Hannoverで結成されたVEIL。前身バンドなんて予備知識にもならないmetallic hardcoreは、STRIFEやFEEDING THE FIREに感化されている。

彼らの初音源は、CRISIS OF SOCIETYのFerry Kropが立ち上げたThreesome Recordsからの7ep"self titled"。その評価は高く、1995年のVort'n Vis hardcore festivalに出演を果たし、早くも"time will tell…"のレコーディングに入っている。この2枚の7epはコンピ提供曲を加え、ディスコグラフィーとしてLifeforce Recordsから流通され出回ったため、ある意味代表作ともなっている。

そして1st"the burden of life"の制作を進めるなか、Value Of Strength fanzineとThreesome Recordsの共同企画で、2日間に渡り開催したHardcore festival 1996に出演。もはやUNBORNやCONGRESS、ONE DAY CLOSERなどヨーロッパ中から招集されたバンドのなかでも、見劣りしない地位を築いたといっても過言ではない。それは再びVort'n Vis hardcore festival 1997に出演したことにもいえる。

翌1998年に2nd"words against nothing"をリリースし解散したと思われたが、MCD"out of the shadows"を2000年に出していたようだ。


VEIL - "everyday"






CONSTRAINTは4人編成でHannoverにて結成された。1995年から2000年にかけて活動していたバンドで、US mid 90's metallic hardcoreに対峙するサウンドを確立し、TURMOILやEARTH CRISISらと共演するまでの実力を持っていた。
それは早くからLifeforce Recordsに見い出され、1997年に7ep"breath"とMCD"twelveeighteen"のリリースへと至っている。さらにV/A "mother earth"への曲提供でも認知されることとなった。

そして1999年、Century MediaのサブレーベルKingfisher Recordsと契約。同郷のVEILを手掛けたWilly Dammeierによるその1stフル"what we are is what we do and what we do always changes"を引っ提げEuropean tourを行なっている。

またValue Of Strength Records主催のカセットコンピ"animal justice front hardcore compilation"に、KINDREDやVENGEANCE OF GAIA、INVIDIAらと参加し未発表曲を提供した。


CONSTRAINT - "splinter"






1996年にBerlinで結成されたSHORTAGE。brutal metallic hardcoreのイメージが定着している彼らだが、当初はEARTH CRISISやABSENCEにインフルエンスされた印象がもっと強い。SNAPCASE、EARTH CRISISやLIARとの共演は必然的ともいえ、彼らの1st"the fine line between love and hate"は、Invictus Crew Recordingsの口火を切る大役を担い、それに応えた傑作になっている。
そして翌2000年、DISRESPECTとEuropean tourを行い、各国にBerlin hardcore sceneを知らしめた。

その後I.C Recordingsを離れ、Circulation Recordsと契約し、2003年に2nd"control 1.0"をリリース。HATEBREEDやCATARACTに近いサウンドに傾倒しつつも、ソングライティングは変わらずの評価を得ている。

バンドとして最盛期を迎えるなか、2004年にドラムのPascal AdlerがDISRESPECTのFelix Heiduk、LIFEFORCE.のFlorian ManzらとFINAL PRAYERを始動させた。しかしSHORTAGEの活動は滞ることなく、3rd"blackout."をBeniihana Recordsから2006年にリリースしている。


FINAL PRAYER - "mind eraser"



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Monday, March 29, 2021

Southern California hardcore scene - 3





DEADWAITのドラムBilly Hayes加入により1994年に動き出したEXCESSIVE FORCE
デモをレコーディングし、New Age RecordsやRevelation Records、Nemesis Recordsに送るも契約までは至らず、ボーカルのDan Gumpが自らLife Sentence Recordsを立ち上げ、7ep"vengeance is mine"としてリリースした。後々このレーベルより多くの重要バンドが輩出されたことを踏まえると、彼の素質を見抜く力は抜きん出たもので供給側での功績も大きい。
そもそも上記レーベルの趣旨から外れたmetallic straight edge hardcoreは、BIOHAZARDとEARTH CRISISを融合させた感があり一線を画していた。

7epから間もなくしてDan GumpとJeremy WB以外のメンバーが脱退してしまい、後任にRichie Taylor、STICKFIGURECAROUSELのJoe AddeoとJustin McMahonが加入した。そして1995年に"in your blood"をリリース、夏にはVISION OF DISORDERとツアーを行うまでの実力をつけている。しかしDan GumpがUtah州に移り住み、EXCESSIVE FORCEは解散。彼は新天地でもレーベル業を継続しつつ、DECONTAMINATEとしての活動を始めた。一方7ep時のメンバーKeith Divelは、STICKFIGURECAROUSELへと加入。

そして"in your blood"から20年経った2015年、Blasphemour Recordsがカセット盤で再発し、2017年にはフランスのKnives Out Recordsからもリプレスされた。
さらに"vengeance is mine"のカセット盤が、KRUTCHのデモ"wheruat 95"などを再発したFrom Within Recordsから出ていて、再評価され需要も高まっている。


EXCESSIVE FORCE - "@ Club Cues"






1996年結成、翌年にかけてレコーディングされたWords Of War Recordsからのself-titledが、DAY OF SUFFERINGと同時期にして似たような音を出していたことで話題になったCOUNTERVAIL。40公演を超えるU.S. Summer tour 1997を行なっていて、早くから人気を博していたことがわかる。

1998年にベースのJoey Cruz、2ndギターのSteve Jablonskiが脱退、それぞれChris StrauserとNick Strauserが着任し、Phyte Recordsから"an empty hand for an empty heart"をリリース。7月から8月に渡りBaltimoreのSupreme Imperialで行われた企画には2公演に出演、UNCONQUEREDやANOTHER VICTIMとの対バンを果たしている。そしてNew Age Recordsと契約した1999年、7ep"assembly line"と1stフルレングスとなる"the most abused word"をリリースした。
新たな試みでCAVE INのchaosさとPOISON THE WELLの持つ叙情性を取り込み、大々的にサウンドを転換させた時期にあたる。この年にWest Coast toursやCanada tourなど100本以上のライブをこなしたというから、新規リスナーの獲得にも成功したのだろう。

しかしギターのGabriel Garcia、ドラムのRay Blancoが脱退したため、オリジナルメンバーはボーカルのMike Hartleyのみとなった。そして新ドラマーSeth Brownが運営するStatus Recordingsから、2000年に出した"in the event of an unscheduled landing"は、drum'n'bassをアウトロに持ってくるなど、New Age Recordsに移籍する前の面影すらなく、もはや別バンドとしての解釈が必要といえる。

それ以降の音源はなく、CURL UP AND DIEとのsplit 7epが予定されていたが流れたようで、2001年にSeth Brownが脱退、後任にはINSURGENCEのRyan Coxが就いた。
正式に解散のアナウンスはなく動向は不透明だったが、Coming Of Age fest 2005やNew Age Recordsの30 year anniversaryなどに出演をしている。


COUNTERVAIL - "@ The Barn - Riverside,CA"






アメリカンコミックX-Menにバンド名が由来するADAMANTIUMは、Orange Countyを拠点としていたバンド。COLLAPSEとしてデモリリース後に、ベースのIan McKessonとギターのChris Dinicolaが脱退。Sean RosenthalとAaron Lisiがそれぞれ加入し、1996年に改名を行なってADAMANTIUMは始動した。そしてPrime DirectiveとTHROWDOWNのDom Macalusoが運営するSoftcore Productionsの共同により、1997年に7ep"...tradition"がリリースされる。

TURMOIL、EXTINCTIONからABNEGATIONに通じるchuga chuga 90's hardcoreは前者ほど日本での評価はない気がするが、BIRTHRIGHTを招集したWords Of War Records企画に呼ばれるほどクオリティーは同等に高い。
そして1998年7月にENSIGNのツアー帯同を終えると、1st フル"from the depths of depression"のレコーディングに入る。7epに引き続きDEATH BY STEROのPaul Minerをエンジニアに迎え、Indecision Recordsとの契約になった。

リリース後、Keith BarneyとSean Rosenthalが脱退となり、TRICERATOPSのJim Schwartz、PALEFIREでも活動していたSTICKFIGURECAROUSELのDan Senaを後任に迎え再編成された。
1999年にはMinneapolisで3日間に及び開催され、全米各地からnew schoolバンドが集結したStand Together festに出演、レーベルの中核としてシーンをも牽引する存在に上り詰めた感がある。そんな中、ドラムのMatt Horwitzが脱退となるが、DEATH BY STEROのJarrod Alexanderが加入し、2000年に2nd"when it rains, it pours"のリリースに至った。

Hellfest 2000出演後には、split 7ep(w/ BANE)のレコーディングに入り2001年、この音源を最後に解散となった。元メンバーのKeith BarneyとMatt Horwitzは、2008年からMONUMENT TO THIEVESで活動を始めている。ADAMANTIUMとしては、Natefest 2015や2016年のFoundation festでリユニオンし出演した。


ADAMANTIUM - "live in Seattle,WA"



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Sunday, March 7, 2021

Southern California hardcore scene - 2





今なお名盤として語り継がれる"life. love. regret."を1994年にリリースしたUNBROKENは、Eric AllenTodd Beattieが組んでいたFLATLINEを前身とし、1991年にSan Diegoで活動を始めた。
90's new school hardcoreバンドとして認知されている彼らだが、当時DOWNCASTやGROUNDWORKなどのEbullition Records系political hardcoreを基盤とする印象を受けた記憶がある。

しかし契約したのはNew Age Recordsで、1992年に7ep"you won't be back"、翌年に1st"ritual"をリリースした。それから彼らの名の拡散は早く、東海岸ツアーでMOUTHPIECEやFOUR WALLS FALLINGらと共演もしている。そして前述の2nd"life. love. regret."がリリースとなるが、この時期ギターのEric AllenはSTRUGGLEにも在籍したほか、Steven MillerとRobert MoranはQUICKSANDライクなKILL HOLIDAYを結成するなど、活動は多方にわたっていった。そんな中でもEuropean tour 94-95を行ない、盤石な地位を築き上げたが1995年に解散となってしまった。

その後THE CRIMSON CURSEのメンバーらとSWING KIDSで活動したEric Allenが1998年に亡くなり、家族のためにベネフィットショーを開きUNBROKENも出演している。
そして2010年、90's new school hardcore再熱の煽りを受け、正式に再結成されFYF festの出演、翌年には南米ツアーを行なった。リアルタイム世代にとって、STRIFEとのJapan tour 2014は奇跡としか言いようがない。


UNBROKEN - "San Diego 10-8-94"






1991年、MONSTER CLUB(pre STILL LIFE)のシンガーRick Rodneyらにより、straight edgeバンドSTAND AS ONEが活動を始めた。両バンドは一時期共存していて、OUTSPOKENらとのベネフィットショーに出演。後年、唯一の音源であるdemo '91"begin to care"を再録した音源が、Indecision Recordsから7ep化されている。

このSTAND AS ONEから新たにSTRIFEとしてスタートをきった彼らだが、Scott Collinが脱退し、後にTRIALのデモでドラムを叩くことになるChad Petersonがベースで加入したことにより、以降の主軸となるメンバーが固まった。
初音源は、1992年のNew Age Recordsから発表された7ep"my fire burns on"。JUDGEやCHAIN OF STRENGTHからの影響とみられるファストパート、シンガロングで組み立てられた楽曲でありながら、そこにミドルテンポのリフを加え、メタリックな要素も強く感じる内容となっている。この作品にはOUTSPOKENのMike Hartsfieldが、セカンドギターで在籍しているのも興味深い。

その後の躍進は言うまでもなく、"it‘s for life"や"only the strong"などのコンピを経てEast Coast tour 1993を行う。1994年になると1stのレコーディングに入り、Trustkill Recordsの企画出演を挟んで"one truth"がVictory Recordsからリリースされた。好セールスを記録したこの作品は、Metal Blade Recordsが契約を望んでいたということも頷ける。またこれに伴うOne Truth Live Winter '95の模様は、ドキュメンタリー形式でVHSに収録され発売された。
もはやhardcore界発展を担う存在になっていたVictory Recordsの中でも、EARTH CRISISとSNAPCASEに並ぶ地位を確立し、この3バンドが集結した企画The California Takeoverは音源化もされ、今や伝説として語り継がれている。またJapan tour '96の公演を行なったのもこの直後のことだった。
年末にはSEPULTURAのRoots tourに帯同、1997年になるとローカルショーからStillborn Records企画に出演しつつ、次作の制作に取り掛かっている。そしてリリースされた2nd"in this defiance"は、1stのold school的な要素も残しつつ、さらにメタリックに傾倒したサウンドで、より支持層を広げた作品ともいえる。裏付けにFEAR FACTORYやSEPULTURAのメンバー参加が取り沙汰されるが、FRAMEWORKのBenjamin Readはじめ、UNASHAMEDのBobby Canadayらのコーラス参加など根底とするとこに変わりはない。このIn This Defiance tour 98の一環でAustralia tourも組み込まれ、必然的に活動の場は世界規模へと広がっていた。その多忙さ故、1999年にSTRIFEの活動を終わらせる結論へと至ったという。
一方で複数のメンバーによりANGERMEANSとして動き出していた彼らだが、長年ローディーを務めたJesseが亡くなり、STRIFEをリユニオンさせベネフィットショーを行う。これを機とし、解散から間もない2001年に再結成となった。すでにANGERMEANSとしての音源予定もあったようで、その時代の曲かは不明だがSTRIFEとして3rd"angermeans"をリリースする。彼らの思考の変化を透過した楽曲は、評価が割れるところでもあり、それほど新規new school支持層を取り込めなかったように感じる。これが要因かはわからないが再び活動停止となった。

三度動き出したのは2010年。長年の沈黙を破りSound And Fury festivalに出演。さらにPump Up The Volume fest 2011に招集され、FLOORPUNCHとのJapan tourを行なった。帰国後すぐに南米へと渡りツアーも行なっている。

そして2012年に4th"witness a rebirth"をリリース。ドラムにex SEPULTURAのIggor Cavaleraを迎えたことには驚かされたが、本作は彼らの原点であるold school hardcoreを再構築させている。
それに付随するEuropean tour 2013をはじめ、世界を股にかけIeper Hardcore festや再びPump Up The Volume festの出演を果たした。
2015年にはAndrew KlineがWar Recordsを立ち上げ、"incision"をリリース。
そして出演したライブは、MADBALLとのツアーEast Meets West 2015やHellfest 2016、FYA fest 4、New Age Recordsの30 year anniversary、HATEBREEDの25th anniversary show等々、今やhardcore界を代表する存在となった。


STRIFE - "through and through"






1994年にLos Angelesで結成されたEYELID。STRIFEともライブをしていたCONSEQUENCEのDan PalmerとBrian Melvilleが在籍する90's new school hardcoreバンドで、ベースのMike Machinは1993年頃から"one truth"リリース以前に、STRIFEのギターを務めた経歴がある。

1996年、demo 1995を7ep化した"bleeding through"がPhyte Records、続く7ep"…days infected"をAmmunition Recordsからそれぞれリリースした。
California Takeover出演からもわかるようにその実力は早くから認知され、1997年にはBATTERYとTEN YARD FIGHTとのUS tourを行なっている。
そしてIndecision Recordsへと籍を移し、1st"if it kills"をリリースした彼らだが、ENSIGNとのツアーを終えるとボーカルのRus Martinが脱退。後任にはex END TO ENDのJon Roaが就いた。
彼を迎えた1999年の"conflict's invitation"は、chaoticかつpolitical hardcoreに最初は戸惑いを感じたが、再び過去の作品を聴き直すと、最小限に抑えていたそれらが今作で比率を増したという解釈もできなくもない。しかしそれ以降のリリースはなく、2000年にDan PalmerはDEATH BY STEREOに加入、この頃に解散したと思われる。

後年ENSIGNのNate Gluckのベネフィットショー、Natefest West Coast 2015に出演している。


EYELID - "Showcase Theater July 26th 1997"



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Friday, February 5, 2021

Southern California hardcore scene - 1





New Age RecordsオーナーでもあるAGAINST THE WALLのMike Hartsfield、YUCKMOUTHのJohn Coyle、そしてBORDERLINEのDennis RemsingというメンツでOUTSPOKENは1990年に結成された。
デモ"look beyond"がTemperance Recordsから7ep化され、同年にNew Age RecordsとドラムのDennis Remsingが運営するConversion Recordsの共同で7ep"survival"をリリース。すでに活動域は東海岸まで及び、FACE VALUEやRELAPSEとの対バンも確認できる。またMike HartsfieldとDennis Remsingは、AGAINST THE WALLのRandy JohnsonらとDRIFT AGAINの活動を並行していて、この時期のSoCal hardcoreシーンは系図で表すことも困難なほど目紛しい。

メンバーの入れ替わりも少なくはなく、"don't admit defeat"後にベースのDan Adairが脱退、1992年の1st"a light in the dark"は後任にMEAN SEASONのJae Hanselが就いてのリリースとなった。そしてこれまで4人編成だった彼らは、セカンドギターにMEAN SEASONのTravis Guichardが加わり、1994年に7ep"the current"をリリース。しかし直後にベースのJae Hanselが脱退、Jason Hamptonが加入し活動していたが1994年に解散となった。Mike Hartsfieldが翌年にTHE SUPPRESSION SWINGを結成して動き出したほか、Travis GuichardがWHIRPOOL、Dennis RemsingはKILL THE MESSENGERへと活動を移した。

以降も各メンバーは多岐にわたりそれぞれ活動していたが、1998年に亡くなった盟友UNBROKENのEric Allenの家族のためにベネフィットショーを開き、それにリユニオンし出演した。これはVHS化されフィジカル的に貴重かと思う。さらにMike Hartsfieldは、1999年からAMENDMENT EIGHTEENで活動している。

OUTSPOKENとしては、2005年にIndecision Recordsからディスコグラフィー"spotlight"をリリースすると、Hellfest 2005やComing Of Age fest、CT Posi Fall festに出演。周期的なリバイバル期には常に彼らがいて、Sound And Fury festival 2010やA Time We'll Remember 2010への出演を果たし、2012年にはEuropean tourも行なった。 


OUTSPOKEN - "October 22, 1993"






early 90's metallic hardcoreバンドMEAN SEASONは、HAVE NO PARTから1992年に改名し数年間の活動ながらも、後世に与えた影響は計り知れない。
Consequence RecordsのV/A "it's for life"に参加後、Brian Mandyがドラムからギターへ、Mike Voがドラムで加入しラインナップチェンジを行なった。そして元々同レーベルより出す予定だった7ep"bleed to me"を、New Age Recordsからリリースする。
翌年Doghouse Records主催のMore Than Music festivalやDayton festivalに出演、UNBROKENとのUS tour等々、破竹の勢いで頭角を現していったのは承知の通り。

しかしOUTSPOKENでもベースを弾いていたJae Hanselが脱退してしまい、後任にColin Buisが加入した。さらにドラムがMike VoからTravis Huntにチェンジ、新体制で1994年1月にレコーディングに入り1st"grace"をリリースした。その後のEuropean tour 1994然り、もはや盤石な地位を築きあげたといっても過言ではない。また国内に於いても、Syracuse hardcore matineeの出演など、東海岸のバンドとも交流が深かった様子がわかる。

一方、彼らと共にV/A "the cold war"に参加したWITHIN A LIEは、ボーカル以外が新旧MEAN SEASONのメンバーという編成だったプロジェクトで、1995年のV/A "guilty by association"に曲提供をしている。
しかし、レーベルメイトと一時代築いたMEAN SEASONも1996年に解散。
それから時が経った2005年、Indecision Recordsからディスコグラフィー"the memory and I still suffer in love"のリリースを機に、Hellfest 2005へ出演している。その後もReel And Restless fest 2012、New Age Recordsの30 year anniversaryやMidwest festなど定期的にリユニオンしつつ、Brian ManryとMatt Horwitzはex OUTSPOKENのMike HartsfieldらとDEAR FURIOUSとしても活動。


MEAN SEASON - "lesser man"






1991年、Fader兄弟らによって結成されたBLACKSPOT
翌年Workshedから7ep"check out the helmet"をリリースするが、ドラムのBarry Faderは新たにFUNCTIONとしても動き出した。そして両バンドでSummer 1993 U.S. tourを行なっている。しかしMatt EnrightとBarry FaderがELEVEN THIRTY-FOUR、Chris LohmanはBORDERLINEのMichael VogelsangとCOLLATERAL DAMAGEを結成。そのため、FUNCTIONはCrisis Recordsからの7epのみで解散となった。

一方、ELEVEN THIRTY-FOURはAmmunition Recordsと契約し、1995年に7ep"nothing"をリリース。BROTHER'S KEEPERやSNAPCASEにも対等するサウンドはFUNCTIONで既に築いたものだが、より一層dramatic new schoolに展開される曲調が特徴といえる。
1996年にはNew Age Recordsへ移籍、7ep"dying"に続けて1st"reality filter"をリリース。そしてSPAWN.のツアー帯同、IGNITEとのEuropean tourをこなした。

またBarry Faderが継続していたBLACKSPOTは、1996年に"banana split"(w/ TRICERATOPS)をリリースし、脱退していたChris Lohmanが再び戻り、トリプルギター体制を取っていたが1998年に解散。惜しくも同年に解散となったELEVEN THIRTY-FOURのメンバーは、IGNITEやINTO ANOTHERでの活動を経て、2009年にLiskFest 2.0でリユニオンした。


ELEVEN THIRTY-FOUR - "dimension"



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Friday, December 25, 2020

Swedish hardcore scene - 8 (Gotaland - Vastergotland)





1992年に結成され、Vanersborg hardcore sceneの中核を担っていたULTIMATE CONCERN。1993年にデモ"ultimate youth"、翌年No Looking Back Recordsからクレジット01のCDEPをリリースしていた、UNBROKENやSNAPCASEインフルエンスのearly 90's new school hardcoreバンド。

1995年にはEARTH CRISISとSHIFTのVanersborg場所のツアーサポートを務め、1stフル"shield between"を同レーベルからリリースしている。そしてVanersborgで開催されたVanerrocken '97で、INTEGRITYやSUB ZERO、THE PROMISE RINGらとの共演も果たした。

また創成期からシーンを牽引していたバンドの一つに、Upright TapesのV/A "one voice"に参加していたNEW DIRECTIONが挙げられる。
STRIFEやABHINANDAと1995年に共演しているが、実力に反して存在が薄いのは単独音源がない故としか言いようがない。
V/A "brotherhood..."の他、ファンジンを刊行していたHigher QuestのV/A "you bite the tongue that feeds the hate"などのコンピに参加。


ULTIMATE CONCERN - "live Vanersborg,Sweden 1996"






ULTIMATE CONCERNのギターPer Stahlbergは、同時期にOUTSTANDのドラムとして在籍。彼らもNo Looking Back Recordsに所属したバンドだが、V/A "brotherhood..."に参加していた時期と単独音源ではだいぶ様子が異なる。
1996年の"white cane"、1997年に出した"electroshocks for authorities"へと、emotional rockの要素が強い印象。活動に於いてはVanerrocken '97やPlagsam festivalに出演、FRODUSのツアーサポートなどを経て名声を得ていった。

ちなみに"electroshocks for authorities"は、UNCLEも在籍したNo Looking Back Recordsの後身レーベルCarcrash Recordsからリプレスされ、新たに2曲収録の7epを同レーベルよりリリースしている。

Per Stahlbergは一方で、UNISONのHenrik RostbergらとDIVISION OF LAURA LEEで活動していて、Vanerrocken '98ではAGNOSTIC FRONTをはじめ、THE PROMISE RINGやBATTERYのオープニングアクトを務めた。
さらにex ABHINANDAのJose SaxlundとOUT OF VOGUEの活動を開始させ、Desperate Fight RecordsからLP"the welfare year"をリリースしたが、その後は目立った活動は見受けられない。


OUTSTAND - "with ABHINANDA Umea 1996"





VBG hardcore sceneについては、V/A "brotherhood..."に参加していたバンドを取り上げるのが手っ取り早い。デモとコンピのみで解散したバンドが大半ではあるが、シーンが活性化していた様子を窺い知ることができる名コンピとなっている。中でもリリース元のNo Looking Back Recordsから、デモ"nature"と7ep"the end"を出していたSTART TODAYの知名度は高い。

メンバーがCENTRUS B40と並行するtwin vocal編成のhard hitting hardcoreバンドで、REFUSEDや同期のINNERSELFにスタイルが近く、Swedish new schoolの本筋に沿ったサウンドといえる。"leg and arm"やUprising Tapesのhardcore compilationといったコンピにも参加。しかし7ep以降はemotional hardcoreムーブメントに流された感は否めず、同時期のUmeaで活動していたemotional new schoolバンドと対等するサウンドへと変化していった。

またDaniel Larssonは、後期START TODAYをさらにemo/post hardcoreを押し進めたUNISONに在籍し、Day After Recordsから1998年に"careless thoughts"をリリースしている。レーベルメイトのFOUR WALLS FALLINGからTEXAS IS THE REASON、SENSE FIELD辺りに類似するそのサウンドには定評があった。

このUNISONと方向性が近かったCONTENTは、後にTHE JOHN DOE BANDに改名、LuleaのFAR APARTとスプリットを出したことでも認知されていると思う。THE PROMISE RINGなんかのJade Tree系バンドに影響を受けたindie rockで、No Looking Back Recordsを離れた後はPremonition Recordsに所属している。


START TODAY -"nature (1996)"



バンドの数に反比例して音源の少ないのがこの地の特徴ともいえ、デモやコンピのみで解散したバンドは数多い。
NINEやSAIDIWASとも交流のあったSTABも然り、VBG hardcore sceneを掘り下げると不可避な存在なのは明らかで、Plagsam festivalの出演などが確認できる。1996年にリリースしたデモが唯一の音源だが、1997年のVanerrocken ⅡでSTRIFEやSNAPCASE、BATTERYらと対バンした経歴があり、metallic hardcoreな音を出していた部類の中でもクオリティが高かった。
かなりアンダーグラウンドではあるが、7epでも出していれば評価されたに違いないと思えるバンド。



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