Thursday, December 13, 2012

90's Massachusetts hardcore scene - 2 (Pin Drop Records)





Pin Drop Recordsは、HOLDSTRONGのギターBill Coleが彼らの7ep"gaining ground"をリリースするために立ち上げたレーベルで、バンド自体は'93年から始動している。

1stフルレングス"nothing in return"をリリースし、PAINSTAKEEXCESSIVE FORCEらに代表される一貫したその90's new schoolスタイルは、New England地方でも随一の存在となったのは間違いないと思う。

続く7ep"pursuit in the face of misfortune"は、後にGRIMLOCKへと加入するDan Reynoldsがギターで加わってのリリースだった。しかしDanが在籍したのはこの作品のみで、さらにオリジナルメンバーのMatt Myrdalまでもが脱退。
そして、'99年の"color of old memory"がラスト音源になってしまったのだが、最後までブレることなく彼らのスタイルを貫き通している。

同時にBillのレーベル業に於いても、HATEBREEDを見出した4-way split "together as one..."をリリースするなど、90年代の重要レーベルとして外せない地位を築き上げていた。

そのBillFRAGMENTJason Johnsonと、'01年にVELOCITY ENGINEを結成する。これが意外で、melodic hardcore的な音を出していたらしい。






'96年結成のFORTYDAYSRAINは、Pin Drop Recordsと提携していたOne Way Home Recordsに所属し、"temptation of our own demise"をリリースした。当時のレビューでも書かれていたけど、EARTH CRISISOVERCASTをミックスしたかのようなbrutal metalcoreで、OOKLA THE MOKDIE MY WILLにも通じるものがある。

その他の音源で、east coast tourを一緒に回っていたTHE YEAR OF OUR LOADとのスプリット、FALLING DOWNも所属したEven The Score Recordsから7ep"the price of innocence"、そしてEndless Fight Recordsなどのコンピに数枚参加している。

"temptation of our own demise"リリース後にボーカルのBrian Belliveauが脱退、後任にex ONE KING DOWNで後のMOST PRECIOUS BLOODRob Fuscoが加入し、しばらく活動していたようだが、音源を出すことなく解散してしまったので、彼が在籍したことすら一般的に知られていない。

またMichael BoutilletteStephen Colomboは、その後に結成するCANNAEのメンバーに名を連ねている。


 FORTYDAYSRAIN - "live"


CANNAE - "anna's love"






 
FORTYDAYSRAINのギターJay Fox、ベースのAl Bigelowがドラムとして'96年に結成したFRAGMENTは、もともとOUTRIGHTという名で活動していたstraight edge hardcoreバンド。

'97年にはHome Fire Recordsから、7ep"nothing left to chance"をリリース。UPLIFTというバンドとのスプリットも予定されていたが、ボーカルのSteve ProvostとギターJason Johnson以外のメンバーが脱退してしまう事態に陥いる。

しかし'98年、メンバーチェンジをへて、One Way Home RecordsPin Drop Recordsの共同により"angels never came"がリリースされた。
これには、Jasonの兄弟Chris Johnsonが在籍するINFUSEfeedを収録。Samson Records在籍時のDIECASTAT ODDS辺りが好きなら気に入ると思う。


そして、'00年の"answers"Voice Of Life Recordsから出た頃には、すでにJasonまでもが脱退。新たな方向性としてクリーンパートの導入、ピアノやバイオリンがフューチャーされ、BLOOD HAS BEEN SHEDぽい要素も生み出していた。

'01年には、Voice Of Life Recordsの主催によりEuropean tourを行うも同年に解散。






Pin Drop Recordsから出した"demo '95"が、GREEN RAGEかと思ったぐらい衝撃的だったGRIMLOCK'94年の結成以降、7ep"thirst for immortality"までのtraditional new school路線から、重厚なサウンドへと転換していった次作"songs of self"は、メンバーチェンジを経て往年の彼らのbrutal hardcoreを築いていった。
この"songs of self"は、元々7epとしてChapter recordsから出す予定が流れ、そこに数曲加えてPin Drop Recordsから出した経緯がある。

その後Life Sentence Recordsへ移籍し、ex HOLDSTRONGDan Reynoldsがギター、Matt Myrdalがベースで加入。そして'98年に"crusades of reality"をリリースした。
MattHOLDSTRONGに在籍時、GRIMLOCK"demo '95"でドラムを叩いていた人物。しかしドラムがBobでクレジットされていてすでに辞めた後だったのか、レコーディングだけ参加したのかがよくわからない。
 
また、"crusades of reality"に収録されていた曲を名古屋のS.I.H Recordsからのスプリット(w/ REBIRTH)に提供、'03年には"crusher"をリリースしているが、'99年に一旦解散しているので、"crusher"は復帰作になる。


GRIMLOCK - "live"



: my collection :