Monday, September 2, 2019

Australian hardcore scene - Ⅰ (Melbourne - 3)





Steffanie Adele、Jake Zammit、Paul HammondそしてAngelyn Boadoとメンバー編成を見る限り、FORCE OF WILLから改名しての再始動と思われるCAGED EXISTENCE
音的に比較しても、FORCE OF WILLのLife Lair Regret Recordsから出した"mercenary"と路線に大して変わりはない。

2017年からMelbourneを拠点に活動しているvegan metallic hardcoreバンドで、この手のVENOM PRISONやUNRAVEL、CURSED EARTH類いのサウンドは、近年需要に比例してバンド数も増えた印象を受ける。
その一つがCAGED EXISTENCEであり、2018年に自主リリースした7ep"the body prison"が評価を得て、The Coming Strife Recordsからさらに2曲を加えた"the body prison:cantos"のリプレスへと至った。
そしてANTAGONIST A.DやTRAIL OF LIESのツアーサポートを務めるなど、シーン最前線のバンドとして頭角を現してきている。

しかしギターのPaul Hammond、ベースAngelyn Boadoの脱退に伴って再編成を行い、4人体制になった彼らだが、勢いは衰えず2019年に"the burden of purpose"をリリースした。そしてKNOCKED LOOSEのEurope 2019 tourに帯同し、Antwerp metal festへの出演も果たしている。

またドラムのJake Zammitは、IMPRISONEDのメンバーで現在はBROKENも兼任と多忙を極める。


CAGED EXISTENCE - "the burden of purpose"
 






Belgiumで活動していたREDEMPTION DENIEDのDavyが、Melbourneに移住してPLEAD 4 MERCYを結成。これは共にDECIMATEが母体となっているCAPITAL ENEMYと、メンバーを二分する形で始まった。
当時から話題になっていたようで、2016年にFWH Recordsより次世代を担うバンドのCD-Rシリーズとして、"hate"がリリースされたことでも推察できる。

そして、そのlate 90's moshcoreとearly death metalを融合させた様は、7SERPENTSやLAID 2 RESTなんかの支持層を中心に受け入れられた。

続く2017年の"curse"は、ex OVERPOWERのHeath Kongasが2ndギターに加わってのリリースとなる。しかしドラムのKyle Johnsonがthe Imminent Threat tourを最後に脱退、一方ギターのDavyが新たにEXCARNATEを始動させ、活動休止状態に陥っているのが現状か。

もっとも解散表明していないだけに、なんらかのアクションがあることを期待せずにはいられない。


PLEAD 4 MERCY - "the tote upstairs, May 2016"






2017年、DavyがPLEAD 4 MERCYの傍ら結成したEXCARNATE。2018年にリリースしたデモ"sever the ties"が、90's edge metalを忠実に再現し注目を集めた。
まさにARKANGELやPRIMAL AGE、SENTENCEを彷彿させるサウンドといえる。

デモリリースと同時にXILEと共演し、その後はTRAIL OF LIESとBINDを迎えたLair Fest Ⅳ出演、POWER TRIPのAustralian tour 2018、 MINDSNAREの25th anniversary showを主に、ローカルシューなどのライブを重ねていった。

そして2019年に地元のLife Lair Regret Records、UKのMark My Words Recordsと契約を交わし"self titled"をリリース。3曲は再録し加えたものだが場数を踏んでの今作で、需要的にもいいタイミングだったのかもしれない。
このEPリリースショーは、the Honour Amongst Thieves Australian tourと銘打って3公演が行われた。

今後シーンの中核をなしていく存在といえ、彼らの動向に注視する必要がある。


EXCARNATE - "honour amongst thieves"
 





ILL NATURED、DISGRACEなどに影響を受けていたSOULLESSは、VICTIM CONTROLでギターだったJackが、ボーカルとして新たに結成したdeath metal/hardcoreバンド。

2016年、FOUNDATION来豪のMelbourne場所が初ライブになるが、それに合わせてデモ"burn//misery"をリリースした。
この配給元のSeventh Day Recordsは、海外バンドをはじめDISAVOWやCRAVE DEATHらが所属するレーベルで、当時からすでに注目されていたことが窺い知れる。これを裏付けるように、Life Lair Regret Records主催のLairapalooza 2016、EXPIRE Australian tour 2016への出演を果たしていった。

そして"the gods will be overthrown"をリリースすると好評を博し、通常盤と後のツアーカバーバージョンの2種類が存在することになる。

翌2017年にはthe Imminent Threat tour、Moshfest 2017などに出演。しかし順調そうにみえた彼らだが、約3年の活動期間を経て解散。それはあまりにも突然だった。


SOULLESS - "overthrown"



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