2017年7月28日金曜日

New Jersey hardcore scene - 1





TURNING POINTをさらに遡ると、Frank "Skip" CandeloriとJay Laughlinが在籍したPOINTLESSに辿り着く。結成が1986年のことで、early 80's west coast punkに通じるサウンドはCIRCLE JERKS、BLACK FLAGライク。
そして1988年にTURNING POINTを結成し、現代ではNJHC legendsに位置付けされているわけだが、解散が1991年で3〜4年しか活動していないのに驚きを覚える。
New Yorkを拠点としていたBOLDやUP FRONTと共に活動し、emotional hardcore/old schoolの礎を築いた功績は計り知れない。

TURNING POINT解散後、SkipとJayはGODSPEEDを、さらにSkipはSteve CrudelloとMEMORIAL DAYなるプロジェクトを組むもののいずれも短命で終わっている。
これらのSkipが辿った軌跡は、彼が亡くなった後"tribute to Skip Candelori"として音源化されたようだ。

その他、TURNING POINTから派生したSHADOW SEASONにはJay LaughlinとKen Flavellが在籍。Harvest Recordsに所属していたバンドで、レーベルカラーに準じないemotional hardcoreだけに、コレクトアイテムになっているのが現状といえるか。
Kenの現行バンドSEARCHは、ex RELEASEのChris Zusiも在籍と重鎮が集う。

そして2016年にリユニオンしたTURNING POINT。RESSURECTIONのRobert Fishがボーカルを務めたThis Is Hardcore 2016に引き続き、MOUTHPIECEのTim McMahonを迎えてUKのOutbreak Fest 2017への出演も果たした。


TURNING POINT - "BBQ Iguana, 1989 - Washington D.C."
 





TURNING POINT在籍時のSteve Crudelloは、NO ESCAPEのメンバーとしても活動の域を広げている。
Overkill Recordsリリースの"just accept it"にボーナストラックとして収録の"demo 1990"は、後の90's metallic hardcoreと言われるスタイルをこの時期に早くも確立。
しかし認知度がイマイチな気はするが、UNDERTOWにも十分比肩していた。
単独のほか、Temperance Recordsからスプリット(w/ TURNING POINT)、VA"rebuilding"を出している。

ボーカルのTim "Swinger" Singerは、ex RORSCHACHのKeith Huckinsらと1994年からDEADGUYとして新たに活動を始める。当初UNSANEにインスパイアされていた彼らだったが、同世代のBOTCHやCOALESCEらと共にmathcoreというサブジャンルを形成していった。

1995年にはVictory Recordsと契約を果たし"fixation on a co-worker"をリリース。しかし中心メンバーの2人を失うことになってしまう。
SwingerとKeithが1996年に脱退し、Seattleへ渡りKISS IT GOODBYEの結成へと至った。

一方DEADGUYのラスト音源"screamin' with the deadguy quintet"は、Tim "Pops" Naumannがベース兼任でボーカルを務めていたが1997年に解散。

NO ESCAPEは2016年にリユニオンし、曲も書き始めているようなので新作に期待。


NO ESCAPE - "falling"
 





RELEASEが1991年に解散すると、Robert FishはRESSURECTIONを結成した。
当初LIFETIMEでも活動していたDan YeminとAri Katzも在籍していたが本業に専念すべく脱退、後にFishがボーカルを務めることになるNYベースの108からChristopher Daly、ex RELEASEのChris Zusiが加入。
そしてNew Age Recordsから7ep"self titled"をリリースする。
その90's political hardcoreは、Ebullition RecordsのSTRUGGLEやDOWNCASTとも対峙するサウンドだった。

1992年のRedemption Recordsから"culture"を挟み、古巣New Age Recordsに戻りフルレングス"I refuse"をリリース。1994年の解散から7年の歳月を経て、コンピの曲も収録した"I am not : the discography"がDeathwish Incからリリースされた。
オーナーであるCONVERGEのJacob Bannonによるリミックスで次世代にも存在を知らしめた。

ちなみにFishらがかつて在籍のRELEASEは、一緒にスプリットを出していたCOURAGEのChris Caponagroが掛け持ちしていたバンドでもある。


RESSURECTION - "August 24, 1991"

 

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2017年6月24日土曜日

Illinois hardcore scene




IN州の西側に隣接するIL州には、Indianapolisにも劣らないシーンが90年代中期から2000年始めにかけて存在した。その台頭EVERLAST抜きにはIllinois hardcore sceneの成立はあり得ず、ここから派生したバンドが後々シーンを形成していく。逆に後のバンドを掘り下げるとEVERLASTにたどり着く。

1993年にデモをリリース、翌年Chapter Recordsと契約し7ep"...drown the self..."をリリースする。
そしてVA"the cold war"(w/ NONE LEFT STANDING、MEAN SEASON、WITHIN A LIE)への参加。

どこを切ってもearly 90's Syracuse hardcoreそのものだが、ABSENCEより先にこのスタイルを掲げた事実を踏まえると、やはり先駆者的位置付けになるだろう。
後にリリースするCatalyst Recordsのコンピ"the path of compassion"への曲提供には驚かされた。

Jody MinnochはTUSKでもボーカルを務めるが、一転PIG DESTROYERやHIS HERO IS GONEライクなgrindcoreをプレイ。MELVINSぽかったりもする。


EVERLAST - "live at Wesley United Methodist Church in Bradley, IL on April 30, 1994"



 


シーン形成にあたり、極めて重要な人物Pete Wentzが最初に結成したバンドがxFIRSTBORNx。1994年に結成、EVERLASTと共に活動していたと思われるが、デモ音源のみで情報が少ない。
 
ネット上でアルバム並みなボリュームの"unreleased 1997"という音源が転がっているだけに、リリースされず1999年に解散したのが惜しまれる。
サウンドは、CANONやRESTRAINらChapter Records所属のバンド、そしてSOULSTICEライクのtribal militant new schoolをプレイしていた。

また同等レベルのバンドとして、chi-land str8edgeを掲げたSUSTAINがいる。
こちらも"demo 1997"のみのリリースで、xFIRSTBORNxやEXTINCTIONらと活動していたようだ。
 
音を例えるならELEVEN THIRTY-FOURの前身FUNCTION。mid 90'sのIndecision RecordsやNew Age Recordsに属したSouthern Californiaベースだろう。

 




ex EVERLASTのDaniel Binaeiらが1996年に立ち上げた90's political straight edge hardcoreバンド。
1999年に解散していたRACETRATORだが、"demo 1996"が2016年にContrabandからリマスターされまさかの復活を果たし、もうすぐOrganized Crime Records/Carry The Weight Recordsから"burn the idol of the white messiah"がLP盤で再発される。オリジナル盤はUprising Recordsから1998年にリリースされていた。

翌年のTrustkill Records/Goodlife Recordings共同のBURN IT DOWNとのスプリット"make them talk"を通してのサウンドは、SUFFOCATIONやACME、RESURRECTIONからの影響を公言しつつも、Hydra Head Records辺りをバックボーンに感じる。

7月にはThis Is Hardcore fest 2017やEurope tourを控えていて需要がうかがえるが、それに伴い新しい音源も待たれるところ。

またAndy HurleyとKarl Hlavinkaは、KILLTHESLAVEMASTERにも在籍、Andyに至ってはSECTのメンバーとしても知られている。


RACETRATOR - "The Melody Bar in New Brunswick, NJ"


 



ex HALFMAST、PLAGUED WITH RAGEのJay Janceticやex EVERLASTのAdam Bishopらが在籍したEXTINCTIONは、1996年から2000年にかけて活動していたstraight edgeバンド。
TRIALとのツアーやTURMOIL、BROTHER'S KEEPERともよくライブしていたようだ。

Catalyst Recordsからの7ep"what you have created..."リリース後にJayが脱退、Adamがギターへまわり、一時期BIRTHRIGHTにも在籍したPete Wentzがベースで加入。

"hypocrisy breeds traitors"は、この7epほかコンピ"the difference between us"、"all systems go!"に提供した曲も収録されている。
ちなみにヨーロッパ盤は、Value Of Strength/Impression Recordsからの配給になっていた。

また、Cloud City Studiosにてex EARTHMOVER、WALLS OF JERICHOのMike Hastyをエンジニアに迎えている点にも触れておきたい。like ENDEAVOR、HARVEST。


EXTINCTION - "live at The El Mocambo Tavern, Toronto - 12/31/97"
 
 
 


1998年EXTINCTIONのAdamとPete、そしてRACETRATORのAndyとDanielらはARMA ANGELUSを新たに始めた。後にJayも加入している。

もともとHappy Couples Never Last RecordingsからリリースされていたデビューEP"the grave end of the shovel"が、ドイツのLet It Burn Recordsより再プレスされる。

続く"where sleeplessness is rest from nightmares"は、Adam Dutkiewiczプロデュース、Eulogy Recordingsリリースというだけでクオリティは確証されたもので、現代のmetal coreに通じていく。DAMNATION A.D.やOVERCASTにも比肩。
隠しトラックで、CHEAP TRICKの曲をカバー収録されているのは個人的に歓喜深かった。

本来ベースを本業としているPeteが、シンガーとして結成し才能を発揮したバンドであったが、FALL OUT BOYに専念すべくARMA ANGELUSは2002年に解散。彼はまたDecaydance Records(DCD2 Records)を設立し運営もしている。


ARMA ANGELUS - "11.16.02"
 
 



"a thousand miles from happiness"のサンクスリストにDYING FETUSやINTERNAL BLEEDINGらが名を連ねているだけあって、brutal death metalからのアプローチが強い印象を受けるSYNNECROSIS。とは言っても根はhardcoreで、DAY OF ATONEMENTや同郷のCATBURGLARとも比較できる。

昔Bloodaxe mail orderで流通させていたし、カタログno.4でインタビューも取っていたから日本でも知名度は比較的あったと思う。ある意味、本国より日本で開花したバンドとも言える。

また、メンバーのTodd MohneyとTimothy Remisは、ARMA ANGELUSのTim McIlrathらとTHE KILLING TREEを並行して活動。Greg Bruchertは、UP IN ARMSのメンバーらとTHE KILLERを結成している。

 
SYNNECROSIS - "live at the Fireside Bowl"



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2017年5月21日日曜日

Dutch hardcore scene - Ⅴ




2001年から2007年まで活動していたINSTILは、本国オランダより周辺各国からいち早く評価を受けた逆輸入バンドといえる。往年はAS WE FIGHTやHEAVEN SHALL BURNの正統なEuro metalcoreだが、Beniihana Records在籍時の"questioning like only consciousness can question"は印象がちょっと違う。
結成間もないこの作品はDESTINY、SELF CONQUESTライクなemotional new schoolの要素が強く感じられた。

アリゾナのKYDS VS COLUMBUSとのスプリットを挟み、Garden Of Exile Recordsへ移籍、"fire reflects in ashes"と"stalking death"をリリースしている。THE HAUNTED、AT THE GATESやHATEBREEDといった大御所とのライブもこなし解散が惜しまれたが、このDNAはLIES!へと引き継がれていく。

またRené SmitとJoop Suelmannは、"fire reflects in ashes"を出した頃にTHE ARCHITECTなるサイドプロジェクトを始めているが、大成しなかったのか動向が不鮮明。


INSTIL - "time love and memories"





2010年、ex INSTILのボーカルRené SmitとギターのSander Oldersmaは新たにLIES!を結成する。インドネシアのDiorama Recordsから3way(w/ HANDS UPON SALVATION、DECONSECRATE)をリリースしたのも記憶に新しい。

2013年の"nineties"には、"demo 2011"の3曲もそのまま収録され、To The Lion RecordsからLP盤として出している。
音はというと、MERAUDERやALL OUT WARに代表される16分の刻みが特徴的で、現行だとSWORN ENEMY、LIFELESSらの部類に分けられる。

ちなみにTHE FIFTH ALLIANCEもDiorama Recordsに所属するバンドで、Grains Of Sand Recordsリリースの"death poems"をカセット盤で出している。この作品にはその他複数のレーベルが絡んでいて、注視すべきdoom/sludge hardcoreバンドなのだろう。


LIES! - "written in blood"
 





ex INSTIL、LIES!のギターSander Oldersmaはボーカルとして、NOT IN THIS LIFETIMEを2015年から始動させている。他のメンバーに同じくex LIES!のJeroen HabetsとMarcel Siegersも在籍する後身バンドとはいえ、melodic old school/emotional hardcoreには肩透かしを食らう。

そのEMPATHYやBROKEN CIRCLEに通じるスタイルは、熟練がゆえ成せる術というか計算された曲展開とメロディーセンスが印象に残る。

すでに"demo 2015"とフルレングス"vultures"をBound By Modern Age Recordsからリリースしていて、"vultures"のCD盤はUKのMark My Words Recordsからの配給となっている。ちなみにBBMAのカセット盤はlimited 50。この生産ラインは今では盤石な関係といえるか。

NITLが所属しているように、MMWはSTOLEAWAYやRADIANCE等、この手を得意とするところでもある。


NOT IN THIS LIFETIME - "cursed back into the grave"



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2017年5月6日土曜日

Dutch hardcore scene - Ⅳ




FIRST FIGHT DOWNは、1997年結成から現在も活動を続けている90's styled metalcoreバンド。Bound By Modern Age Recordsから突如"demo 2015"がリリースされ、まだ継続していたことが判明した訳だが、中期REPRISALからSUPERIOR、MORNING AGAIN路線は相変わらず、といったスタイル。

これは新作LP"revelation:extinction"然りと言いたいところだが、A面の4曲中3曲はすでに"demo 2015"に収録、B面には2008年Cross Fire Cult Recordsリリースの"self titled"から4曲を追加したもので既存曲が多い。
しかし、ひと回りした世代への需要だろうし、配給はBBMA/Rage Recordsとあり、注目度もうかがえる。

またその他過去音源は、ベルギーのBACKBONEも所属したScenestar Collectiveから、"shades of distress"が2001年にリリースされている。


 FIRST FIGHT DOWN - "shades of distress"




 

2000年の結成と、意外に古参なWITNESS THE FALLはFFDのAron MolenschotとMichiel Gossensが並行して活動している。
元々TRESOREとして活動していたバンドに加入した形になるのだが、TRESOREのオリジナルメンバーは現在、ドラムのRik Mousしか残っていない。

WTFは、90年代後期にGoodlife Recordingsが抱えていたSKYCAMEFALLINGやIN DYING DAYS、そして現代のRENOUNCEDにも比肩する90's melodic metalcoreで、"light is the darkness his greatest fear"はBBMAのファーストリリースとなった。

"reflections"に続いてのスプリット(w/ TITAN)が最新の音源となり、CD盤は提携するUKのMark My Words Recordsからリリースされている。


 WITNESS THE FALL - "de herfst"



 
 
 
René LeijtensとRick Lieffering、そしてFFDのMichiel Gossensが2006年に結成したdeath metallic hardcoreバンドTHE DARKEST RED

FFDのシンガーAron Molenschotとex BLIND SIGHTのAuke Visserがギターで加入し、2009年にCross Fire Cult Recordsから"destroy & rebuild"をリリース。

しかし"assimilation"ではMichielが脱退、替わりにこれまたFFDのJaap Kouwenbergが加入している。サウンドはffo RAFFLESIA、CRIMSON FALLSといったところだろうか。
 
彼らは2015年に解散したわけだが、これがFFD再始動に動き出すきっかけになったように思える。
 

THE DARKEST RED - "origin"
 
 
 
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2017年4月27日木曜日

Dutch hardcore scene - Ⅲ



 

1996年アムステルダムにて結成され、この地でvegan straight-edgeismを貫いたDRIVEN
単独が"cowardice consumer of the west"しかないのは物足りないが、コンピ"animal truth"に参加したほか、スプリット(w/ BOWLING ALONE)も出していたようだ。
しかし、このスプリットのリリースが2005年だから解散した後ということになる。収録が既存曲でないことから、一時リユニオンしたのかと思われるが、今となってはわからない。
ただVincent Hausmanがアメリカに渡り、HOWLを2006年に結成しているので時系列の辻褄は合ってくる。

肝心の彼らが拠点としたADHC sceneは、規模が大きくなかっただけにH8000 crewとの絡みが多く、単独もGoodlife Recordingsからのリリースとなった。そのサウンドはバック隊が90's new school/chaotic hardcore、そしてABNEGATIONやDIGRESSIONに近い歌乗せといい、US寄りな要素を多く持っている。
主軸メンバー以外が流動的ってことも一因だったのか2001年に解散。





結成した1997年に"dissection of thought"をリリースしたREVEALは、DRIVENと同時期に活動していたバンド。基本としていたところはKINDREDやUNBROKENが辿った音に近いが、声質がスクリーミングなだけにchaotic/emotional hardcoreな印象が強く残ってしまう。

サウンド面もGenet Recordsへの移籍作となる"to explore the invention to create"で、ボーカルに誘引されるかのようにemotional hardcoreを推進していった様がよくわかると思う。

既述のように、彼らの初期は単音弾きやスポークンを放り込みつつ、叙情的な一面があったりと、一筋縄ではいかないスタイルが特徴だった。
しかし、彼らもDRIVENと同じく2001年に解散を迎えてしまう。


REVEAL - "last show, De poort Dongen NL"


 



AMONG THE LIVINGは2001年から2005年にかけて活動したバンドで、NO DENIALのベースJigsが掛け持ちしていたことでも知られている。

NO DENIALには、MAINSTRIKEのLord BigmaとPepijn Oostenbrinkが在籍、Pepijnに至っては前回触れたONE DAY CLOSERのメンバーでもあった。この時代のArnhem周辺には、スタイルの隔たりない良質なシーンがあったことが推測される。

話しをATLに戻すが、彼らの音源は2003年の"broken foundation"ほか、BROKEN CIRCLEも所属したCrash Landing RecordsからDOMINATORとのスプリットがリリースされている。
同郷のFIRST FIGHT DOWNや初期REVEAL路線のmid 90's metallic hardcoreをバックに、modern old school調のボーカルが乗るといったスタイル。

これはDOMINATORにも同じことが言えると思うが、こちらはmetal側からのアプローチが強いcrossover。
しかし、ディグっても経歴等はっきりせず謎も多い。1984年のライブ音源も収録されているのだが、thrash metalとhardcoreの融合具合が絶妙で、やっていることが10年以上早すぎる。


DOMINATOR - "whispering of angels"






90's styled metalcore/edge metalバンドINCARNATEが2003年に活動を開始する。Lucifer's Legion Recordsの"a dark age of lies"をデビュー作とし、うち4曲をWanted Recordingsの第2段企画、3way"earth"(w/ SETS THE TIME,MASAKATSU)に提供した。

その後Demons Run Amokと契約、2008年に"embrace the horror"、2011年には"hands of guilt eyes of greed"をリリースしている。

音はACTIONや50 CALIBER、そしてかつてのレーベルメイトON FALLにもニュアンスが近いか。
よりdeath metal化が進んだ2016年の"hvman svffering"は、すでにソールドアウトしたらしく入手困難な状態。


INCARNATE - "domination"



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2017年3月20日月曜日

Dutch hardcore scene - Ⅱ





youth crewバンドMAINSTRIKEのJeroen Vrijhoefが経営のCoalition Recordsから、アルバム"songs of silence"をリリースしていたstraight edgeバンドONE DAY CLOSER
それ以前の7ep"unconquered"は、自主で出したデモを同レーベルが7epとして再販したものになる。

MAINSTRIKEとは密接な関係があって、ドラムのPepijn Oostenbrinkが掛け持ちで在籍。
しかし音は一変、UNBROKENやUNDERTOWをよく引き合いに出される90's metallic hardcoreスタイル。
個人的には前述のバンドより、spirit-filled hardcore寄りの音に近い気がするが。

さらにベースのBas Witは、1999年に結成されたSHIKARIのメンバーでもある。


MAINSTRIKE - "no passing phase/a quest for the answers"






BORN FROM PAINのギターとして一時期在籍した、Marijn Moritzがその前にボーカルをとっていたSTANDARDは1995年に結成された。単独が1999年の"behold my discontent"のみのリリースで2001年に散ったバンド。
その収録曲"without"で、VIOLATION OF TRUSTのMarco Montanaがフューチャリングされているので、それなりのパイプは持っていたと想像はつく。

その後、I Scream RecordsのカバーコンピにBULLDOZEの"beatdown"で参加。DISRESPECTやSTORMCOREなど、New York hardcoreに影響を受けている類いに分けられるかと思う。

ここから主立った派生バンドとして、SAMARITANとDARKDAYRISINGが挙げられる。

SAMARITANは、ENEMY GROUNDに加入するMarijnがギターで在籍したmetal coreバンドで、Filled With Hate Recordsに所属し、"release the burden"をリリースした。音はSWORN ENEMYや、中期から後期にかけてのMAROONに近いか。

一方、ex STANDARDのTobi ten Veldenは、NIGHT IN GALES直系のmelodic death metalバンド、DARKDAYRISINGへと活動の場を移している。


STANDARD - "at Corefest 2k"


DARKDAYRISING - "misanthrope,revelation,march of damnation"


SAMARITAN - "at Smiley's Benefit Fest "






DARKDAYRISINGが"ascent of despair"をリリースした2005年、Jasper JoosseとRoel van KlinkはEYE OF JUDGEMENTを組み、デモ"the war has begun"の製作に取り掛かる。
これは後にNew Eden Recordsから7ep化され、レーベルからわかるように、厳格なvegan straight edgeバンドとしても知られる。

90's metal風のメロディーや前身バンドの名残りもあり、一概にバンドを挙げて例えるのは難しいが、POINT OF NO RETURNのポリティカルな部分やUNCONQUEREDのメタリックさ、INTEGRITYのダークさにそれぞれ通じるものがあるかと思う。

またCatalyst Records/Headfirst Recordsによるベネフィットコンピ、"open the cages"に参加しているが、そこに提供した"the hunt"に加え、MAN LIFTING BANNERやEARTH CRISIS、SICK OF IT ALLなどのカバー曲を収録した"before the judgement"という音源がある。
このセレクトは興味深く、彼らのルーツを知るにはいいのだろうが、punk/old schoolに偏りがみられる。

この辺の影響をサウンドに落としたのがECHOESで、EOJが解散した2010年、Lucas van Heerikhuizenと既に脱退していたJasperらで結成された。
しかし、"demo 2011"を出したその後の動向が不鮮明。


EYE OF JUDGEMENT - "moral supremacy"



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2017年2月27日月曜日

Dutch hardcore scene - Ⅰ





1991年から1996年まで活動していたFEEDING THE FIREは、オランダのみならずユーロ圏内でも不動の地位を確立し、そのpolitical straight edge hardcoreは、Crucial Response Records系のTHINK TWICEやONWARD、GROWING CONCERNにも比肩していた。

ディスコグラフィ"hope springs eternal"がMad Mob Recordsからリリースされ、7ep"no submission"、SPAWNとのスプリット、コンピ"realization"、MAN LIFTING BANNERらと参加した"anti racist compilation"の収録曲も含み、彼らの初期から中期を知るにはいい音源だと思う。ちなみに、ドラムのRené NatzelはドイツのSPAWNを掛け持ちしている。

しかし、一般的に認識されている彼らのサウンドは、March Through Recordsから出した"crusade"の後期にあたる時期だと思う。往年の彼らのスタイルとは違い、SOLID STATEやBACKDRAFTに近い印象を受ける。
そもそもBACKDRAFTは1993年から約1年、FTFの中核メンバーRob FransenとIllona Stephanがやっていたプロジェクトだから当然とはいえるが。
この"crusade"がレコーディングされたのが1996年で、なぜかリリースが翌年の解散後。このレーベルだけに、何らかのトラブルを疑ってしまうが、音源自体は一級品に値するクォリティー。                                                


FEEDING THE FIRE - "1993 in Salzgitter, Germany"






前述したようにRobはFTF、BACKDRAFTそしてWHEEL OF PROGRESSなどを渡り歩いた後、1997年にBORN FROM PAINを結成。彼はボーカルからベースに転身していて、ドラムにはex FTFのWouter Alersが加わっている。

ドイツのIRON SKULLとのsplit 7epに続き、mcd"immortality"がUKのContrition Recordsからリリースされると、破竹の勢いで知名度を上げていった。US tour 2004(w/ TERROR、THE PROMISE、SHATTERED REALM)を終え、帰国もせずそのままJapan tour(w/ BLAZE OF TERROR)をこなす多忙っぷり。

2003年リリースの"sands of time"から、Karl Fieldhouseが在籍していたのも興味深い。彼はCANVAS、THIRTY SECONDS UNTIL ARMAGEDDONのメンバーでもあった。

Gang Style RecordsからMetal Blade Recordsに移籍し、さらなる飛躍が期待され4th"war"をリリースしたが、シンガーChé Sneltingが脱退。結成当時から2007年まで、フロントマンとして引っ張ってきた彼の後任を、いくらかの著名人のサポートを受け再建を試みる。
結局、5thアルバム"survival"からRobがボーカルをとることになるが、必然的なことで一切の遜色も感じない。

Chéはその後の2009年、ex MINEかつCATARACTのSimon Füllemannが始めたプロジェクトARMA GATHASに加入。


BORN FROM PAIN - "the new future"





ex POINT OF NO RETURN、FTFのMichel Mike Sendenがギター、Jeffrey Kroesenをベースとし、1995年にスタートしたRANCORは、間もなくボーカルにPascal Crombachを迎え入れる。

ドラムが打ち込みの3ピース構成、シンセサイザー使用と、当時ほかのバンドとは一線を画していた。しかし、根底にあるのはH8000に代表される90's edge metalで、さらにUKのIRONSIDE、UNBORNまでの影響があるように感じる。

しばらくしてJeffreyが脱退。後任にFabrice Zanderが加入し、Hans Verbeke主催のものなどいくらかのショーもこなしていたようだ。

また、彼らはSurrounded Recordsのベネフィットコンピ"out of the cages"に提供した"victim 206"は、まだRANCORと名乗る前にできたもので、mcd"distinguish"にも収録されていない。


RANCOR解散後に元メンバーが始めたとされるINVIDIA。VENGEANCE OF GAIAと同格クラスのstraight edgeバンドとして興味深いが、パートチェンジだったり、クレジットがフルネーム表記ではないので、誰が在籍したか見当はできるが断定するのは避けたい。
1997年のデモ"feel my hate"に続き、Value Of Strength Zine主催のコンピ"animal justice front"にも参加している。

このコンピには、他にMORNING AGAIN、KINDRED、CONSTRAINT、STATEMENT、EXCUSE等々の盛者が名を連ねる中、見慣れないGABRIEL'S DESPAIRに違和感を感じる。このメンツだと知名度的に見劣りしてしまうのは否めない。

音がmelodic old school/emotional new schoolと異彩で、CROSS SECTIONやWatermark Records周辺の音には驚かされる。
このバンドは3 POINT TURNの前身にもあたるらしい。


RANCOR - "victim 206"


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