2017年10月10日火曜日

New Jersey hardcore scene - 4


 


女性ドラマーDana Berkowitzということで話題にもなったBOUNDは、1995年のデモ"no excuse"、7ep"self titled"に続き、アルバム"fire's dying"のリリースまで至った4ピースバンド。
ABNEGATIONのIggyを彷彿させるボーカルを軸に、朗唱するような独特の唱法を取り入れ、バック隊がライクTENSION、YOU AND Iといった具合。

しかし、同じくSpiritfall Recordsに所属したSTANDPOINT、またはAUTUMNっぽい一面も持っていたり一筋縄ではいかない。聴き手によってはchaotic、emotional、new school hardcoreと分かれると思うが、往年はTORN APARTやENDEAVORらとライブをこなしていた。

ちなみに、CHOKEHOLDらとV/A"soundtrack to the revolution"に参加していたBOUNDは、MAのバンドでまぎわらしく混合しがち。


BOUND - "cherish,echo"
 


 


土地柄、real 90's new schoolバンドの印象が薄い気がするが、忘れてはいけないNOVEMBER'S FIREの存在。
ただ音源が少なく、Nevermore Recordsからのコンピ"the tie that binds"と、Crop Circle Recordsの7ep"self titled"のみのリリースになるだろうか。

1995年から1997年間と活動期間は短いにしろ、DIGRESSIONやNEVERFALLにも見劣りしないセンスがある。BLOOD OF JUDASとも対バンしていたバンド。





DA' REAL DEALでドラムのJack Hensonが、ギターで加入したBURNSIDEは、HATEBREEDやKRUTCHの影響下にあったchugga metalcoreバンド。
1994年に結成され、デモ"this present darkness"を足掛かりに、OUT FOR BLOODのAlain Herszaftが運営していたベルギーのReleased Power Productionsと契約し、"visions of serenity"をリリース。

Gut Punch RecordsのSouth Jersey hardcoreコンピ"down but not out"で、共に参加していたDOWN FOR DA COUNTSPIRIT OF 88、またスプリット(w/ FOR LIFE)が出ているFORSAKEN EXISTENCEといったバンドとも親交があり、mid to late 90'sの量産型New Jersey hardcoreバンドの中でも頭ひとつ抜けた存在だった。

また、EGO CAGEのDanny、Jimmy、Jaredらが新たにPOWERED BY PRIDEを結成し、"demo 97"をリリースしていたが、ドラムのJared脱退後はBURNSIDEのJackが後任を務めている。

そして2000年、BURNSIDEのボーカルAlex Riveraが中心になって結成されたのがBEHIND THE SUN。"targeting my greatest weakness"を聴く限り、emotionalパートに若干意外性を感じたものの、BURNSIDEはもちろんGRIMLOCK辺りを根底としている。


RPP関連でさらに書くと、V/A "kickboxing is not a crime"にNJからFACE DOWNCITIZEN PAINが参加している。

前者は"before my eyes"名義のデモ1996他、Existence Of Hate Recordsからライブ音源V/A "full of live"、Inner Rage RecordsのV/A (w/ BENEATH THE REMAINS、UNDERGROUND SOCIETY、KNOCKOUTZ)に参加と、コンピ音源ばかりだった。

後者はライクBIOHAZARDで、単独7ep後"advance cassette - fall 1996"をリリースしたが、おそらく正規音源化はされなかったと思う。



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2017年9月25日月曜日

New Jersey hardcore scene - 3





5曲入りのデモ"tradition"を1993年に出していたpolitical hardcoreバンドENDEAVOR。CHOKEHOLDやSTRUGGLEに例えられるサウンドは、後生のADAMANTIUMやEXTINCTIONにも彼らからの影響がみてとれる。

1996年、March Through Recordsリリースの"kill traitors"に収録されていたうち2曲が、Ferret Musicから7epで別途リリースされた。この頃にはベースのMarc ZeveneyがFLOORPUNCH、シンガーMike Olenderは、NORAのギターとしても活動を始めている。
この7epがFerret Musicのファーストリリースで、オーナーのCarl SeversonはNORAのボーカルでもあった人物。Ferret Music閉鎖後の現在は、Good Fight Entertainmentへと切り替えている。

そして1997年、1stフルレングス"crazier than a shithouse rat"が、Conversion Recordsからリリースされた。同年には2nd"constructive semantics"が、Mikeのスケート仲間でもあったJosh Grabelleが設立のTrustkill Recordsからリリース。
これらの音源は、後のエンハンスド仕様のディスコグラフィ"don't die with your eyes closed 1992-1998"にも収録されている。

また、後にSPIRITに改名するKURBJAWにMarcが在籍していたようだが、おそらくセカンド7epからの加入と思われる。
その後Marcは1995年に、既述のFLOORPUNCHをBill Hanilyやex RELEASEでRESSURECTIONのChris Zusiらと結成した。


ENDEAVOR - "live at the Melody, New Brunswick, NJ (11/22/1997)"

 




Mike Olenderは1999年にENDEAVORが解散すると、すでにex HUMAN REMAINSのメンバーらで動き出していたBURNT BY THE SUNに加入し、Beast Feast 2002で来日。個人的にはClub Asiaでの前夜祭を見に行った思い入れもある。

当時、彼らやCOALESCE、THE DILLINGER ESCAPE PLANらが打ち出したchaotic metalcoreが確立しつつある時期で、Relapse Recordsなど大手レーベルもこの手のバンドとの契約を盛んに行っていた。

さらにMikeは、FOR THE LOVE OFがHell Fest 2004でリユニオンした時にはシンガーを務めている。
このFTLOは、STRENGTH 691が活動を終えた1996年からDan Sobon、John Stanley、Nate Gluckが活動を始めていた後身バンド。その後NateはENSIGNへ加入して、セカンド7ep"fall from grace"をリリースする。


BURNT BY THE SUN - "dracula with glasses"
 

FOR THE LOVE OF - "crawl to hide"
 
 



デモ"proving ground"、Militant Recordsから7ep"heaven's deception"を残して解散したSEVIN。1993年から1995年間と活動は短いながらも、ABNEGATIONとの交流が深かったり、当時EARTH CRISISと二分したvegan straight edge hardcoreは神格化され、唯一の7epが高騰して取引されている。

その一つの理由に、ボーカルEric Tshackerが次の活動の場としたBLOOD OF JUDASの存在だろうか。March Through Recordsから音源リリースの話しは結局流れ、こちらもMilitant Recordsからの"demo 1996"しか音源がない故、より入手し易いSEVINの7epに需要が集まった。

以前、BOJにCLUBBER LANGのCooperがベースで在籍していた時期があると、なんかで読んで書いたけど、このデモのクレジットからは確認できない。
むしろSEVINのベースSteve Trioloと、BOJのSteve Tが同一人物だという信憑性の方が高い。

 

 
 

"demo 1997"でボーカルだったRob Dが脱退、以後ギターのCooperが後任を務め、Endless Fight Recordsから"varsity violence"をリリースしたCLUBBER LANG
そのタイトル曲は後に、DIE...MY DEAMONやPROWLERがカバーしたり、This Is Hardcore 2010でリユニオンと、後追い世代にも認められた感がある。

BLOOD FOR BLOODやDARKSIDE NYCに影響されたとはいえ、それだけで終わらず彼らなりに消化したサウンドは、既述のように後世にも評価された。

2008年、ex CLUBBER LANGのJoe StanleyはSICKER THAN MOSTを結成。
ライクSHATTERED REALM、SWORN ENEMYのbeatdown hardcoreは、Goodlife Recordingsからの"no dividing line"が好調なのが認知度を示している。
このアルバムのゲストボーカルに、同郷のFURY OF FIVE / BOXCUTTERのJames 'Stikman' Ismean、LIFELESSのJeremy Tingleが参加している辺り、盤石となった地位も読み取ることができるかと。

ボーカルのShawn Gliem脱退という窮地に陥るも、ギターのJoeがパートチェンジし、To The Point Recordsから"in our blood"をリリース。今後の動向が気になる。


SICKER THAN MOST - "for this we fight"
 

 


CLUBBER LANG、SICKER THAN MOSTを渡り歩いたJoeは、さらにDEPARTEDでの活動も開始し、Blasphemour Recordsから"hell on earth"でデビュー。自らをdark heavy hardcore/metalと表現し、どこを切ってもNew Jersey beatdownなスタイル。
すでにFast Break Recordsへ移籍していて、"darkness takes its throne"をリリースしたばかり。

また、E-TOWN CONCRETEやSWORN ENEMYと対バンするなど、頭角を現してきているかつてのレーベルメイトHOUNDSは、2本のカセット音源を出しているので、そろそろフルレングスが待たれるところ。
OLD WOUNDSやCODE ORANGE好きはマスト。


DEPARTED - "live at Champs bar in Trenton Nj 2-7-16"
 

HOUNDS - "plague caster"
 


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2017年8月29日火曜日

New Jersey hardcore scene - 2





MOUTHPIECEの誕生には、1989年から活動を始めていたCONTROLが1991年に改名した経緯がある。
TURNING POINT亡き後、シーンの中核に居座ったstraight edge hardcoreバンドで、往年はNew Age Recordsに所属し、フルレングス"what was said"、7epで"can we win"と"face tomorrow"を出している。

YOUTH OF TODAYやCHAIN OF STRENGTHからの影響をもとに、メタリックかつエモーショナルな要素を持つ楽曲は、次世代straight edge hardcoreを切り開き、大きな可能性を残した。
それは、名コンピ"it's for life"でトップという一翼を担い、ひとつの指標であるディスコグラフィをRevelation Recordsから出したことでも実証できると思う。

1996年にMOUTHPIECEは解散するが、ボーカルのTim McMahonはHANDS TIEDへと籍を移したほか、Pete Reilyが現在THE EULOGYで活動している。


MOUTHPIECE - "cinder"
 

HANDS TIED - "nothing can Compare"
  





Redemption RecordsからDon Furyをエンジニアに迎えた単独7ep"lost"に続き、H8000のBLINDFOLDとのスプリット、"no exit no return"等いくつかのコンピに参加していたENCOUNTER
さらに、ベルリンでのライブを収めたCRIVITSとのスプリット音源ってのもある。

1990年から1994年にかけて活動、new school hardcoreとの融合を深化させる過程を体感できる貴重なearly 90's melodic hardcoreバンドといえる。
改めて年代を考慮すると、先駆けとして再評価も必要だと思うが、音源が少なくなかなか出回らないのが実情か。

その中核メンバーJoel、JasonのJordan兄弟はWatermark Recordsの設立、REVEALやRAIN STILL FALLSを結成するなど、活動域も広く多岐にわたる。
特にJoelは、DEEPWATERFLAGMANといったバンドにも在籍していて、シーン形成の貢献度は極めて高い。
いずれもOUTSPOKENやLINCOLNなどが好きな人は必須。

また、ベースのMike D'AquilanteはVegan Earth Orderを主催していて、Militant Recordsと共同でコンピ"stones to mark a fire"をリリースした。


ENCOUNTER - "11/23/91 - Edwardsville, PA"
 





1991年、BACKLASHはPete GonzalezとScott Glazerが中心となって結成された。
NAKED ANGELSのRobが運営し、LINE DRIVEも在籍していたNew Start Recordsからデビューを果たす。

コンピ"over the edge vol.2"への参加、7ep"once ago"がConquer The World Records、Chapter Records、1124 Records、Tease Industriesの共同リリースと、当初から注目されている感は出ていた。

ボーカルPeteのrappin唱法といい、BROTHER'S KEEPERやSNAPCASEに近い印象を受けるが、曲によってはold school調なリフがあったりで一概には言いきれないか。

一旦は1997年に活動を終えていたが、2006年に古巣1124 Recordsから"through different eyes"で復活。その後Eulogy Recordingsに移籍、"where's the pride"をリリースし現在に至る。

ドラムのJon Sinkoは、オレゴン州を拠点とするUNRESTRAINEDに加入したとか。


BACKLASH - "where's the pride?"
 


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2017年7月28日金曜日

New Jersey hardcore scene - 1





TURNING POINTをさらに遡ると、Frank "Skip" CandeloriとJay Laughlinが在籍したPOINTLESSに辿り着く。結成が1986年のことで、early 80's west coast punkに通じるサウンドはCIRCLE JERKS、BLACK FLAGライク。
そして1988年にTURNING POINTを結成し、現代ではNJHC legendsに位置付けされているわけだが、解散が1991年で3〜4年しか活動していないのに驚きを覚える。
New Yorkを拠点としていたBOLDやUP FRONTと共に活動し、emotional hardcore/old schoolの礎を築いた功績は計り知れない。

TURNING POINT解散後、SkipとJayはGODSPEEDを、さらにSkipはSteve CrudelloとMEMORIAL DAYなるプロジェクトを組むもののいずれも短命で終わっている。
これらのSkipが辿った軌跡は、彼が亡くなった後"tribute to Skip Candelori"として音源化されたようだ。

その他、TURNING POINTから派生したSHADOW SEASONにはJay LaughlinとKen Flavellが在籍。Harvest Recordsに所属していたバンドで、レーベルカラーに準じないemotional hardcoreだけに、コレクトアイテムになっているのが現状といえるか。
Kenの現行バンドSEARCHは、ex RELEASEのChris Zusiも在籍と重鎮が集う。

そして2016年にリユニオンしたTURNING POINT。RESSURECTIONのRobert Fishがボーカルを務めたThis Is Hardcore 2016に引き続き、MOUTHPIECEのTim McMahonを迎えてUKのOutbreak Fest 2017への出演も果たした。


TURNING POINT - "BBQ Iguana, 1989 - Washington D.C."
 





TURNING POINT在籍時のSteve Crudelloは、NO ESCAPEのメンバーとしても活動の域を広げている。
Overkill Recordsリリースの"just accept it"にボーナストラックとして収録の"demo 1990"は、後の90's metallic hardcoreと言われるスタイルをこの時期に早くも確立。
しかし認知度がイマイチな気はするが、UNDERTOWにも十分比肩していた。
単独のほか、Temperance Recordsからスプリット(w/ TURNING POINT)、VA"rebuilding"を出している。

ボーカルのTim "Swinger" Singerは、ex RORSCHACHのKeith Huckinsらと1994年からDEADGUYとして新たに活動を始める。当初UNSANEにインスパイアされていた彼らだったが、同世代のBOTCHやCOALESCEらと共にmathcoreというサブジャンルを形成していった。

1995年にはVictory Recordsと契約を果たし"fixation on a co-worker"をリリース。しかし中心メンバーの2人を失うことになってしまう。
SwingerとKeithが1996年に脱退し、Seattleへ渡りKISS IT GOODBYEの結成へと至った。

一方DEADGUYのラスト音源"screamin' with the deadguy quintet"は、Tim "Pops" Naumannがベース兼任でボーカルを務めていたが1997年に解散。

NO ESCAPEは2016年にリユニオンし、曲も書き始めているようなので新作に期待。


NO ESCAPE - "falling"
 





RELEASEが1991年に解散すると、Robert FishはRESSURECTIONを結成した。
当初LIFETIMEでも活動していたDan YeminとAri Katzも在籍していたが本業に専念すべく脱退、後にFishがボーカルを務めることになるNYベースの108からChristopher Daly、ex RELEASEのChris Zusiが加入。
そしてNew Age Recordsから7ep"self titled"をリリースする。
その90's political hardcoreは、Ebullition RecordsのSTRUGGLEやDOWNCASTとも対峙するサウンドだった。

1992年のRedemption Recordsから"culture"を挟み、古巣New Age Recordsに戻りフルレングス"I refuse"をリリース。1994年の解散から7年の歳月を経て、コンピの曲も収録した"I am not : the discography"がDeathwish Incからリリースされた。
オーナーであるCONVERGEのJacob Bannonによるリミックスで次世代にも存在を知らしめた。

ちなみにFishらがかつて在籍のRELEASEは、一緒にスプリットを出していたCOURAGEのChris Caponagroが掛け持ちしていたバンドでもある。


RESSURECTION - "August 24, 1991"

 

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2017年6月24日土曜日

Illinois hardcore scene




IN州の西側に隣接するIL州には、Indianapolisにも劣らないシーンが90年代中期から2000年始めにかけて存在した。その台頭EVERLAST抜きにはIllinois hardcore sceneの成立はあり得ず、ここから派生したバンドが後々シーンを形成していく。逆に後のバンドを掘り下げるとEVERLASTにたどり着く。

1993年にデモをリリース、翌年Chapter Recordsと契約し7ep"...drown the self..."をリリースする。
そしてVA"the cold war"(w/ NONE LEFT STANDING、MEAN SEASON、WITHIN A LIE)への参加。

どこを切ってもearly 90's Syracuse hardcoreそのものだが、ABSENCEより先にこのスタイルを掲げた事実を踏まえると、やはり先駆者的位置付けになるだろう。
後にリリースするCatalyst Recordsのコンピ"the path of compassion"への曲提供には驚かされた。

Jody MinnochはTUSKでもボーカルを務めるが、一転PIG DESTROYERやHIS HERO IS GONEライクなgrindcoreをプレイ。MELVINSぽかったりもする。


EVERLAST - "live at Wesley United Methodist Church in Bradley, IL on April 30, 1994"



 


シーン形成にあたり、極めて重要な人物Pete Wentzが最初に結成したバンドがxFIRSTBORNx。1994年に結成、EVERLASTと共に活動していたと思われるが、デモ音源のみで情報が少ない。
 
ネット上でアルバム並みなボリュームの"unreleased 1997"という音源が転がっているだけに、リリースされず1999年に解散したのが惜しまれる。
サウンドは、CANONやRESTRAINらChapter Records所属のバンド、そしてSOULSTICEライクのtribal militant new schoolをプレイしていた。

また同等レベルのバンドとして、chi-land str8edgeを掲げたSUSTAINがいる。
こちらも"demo 1997"のみのリリースで、xFIRSTBORNxやEXTINCTIONらと活動していたようだ。
 
音を例えるならELEVEN THIRTY-FOURの前身FUNCTION。mid 90'sのIndecision RecordsやNew Age Recordsに属したSouthern Californiaベースだろう。

 




ex EVERLASTのDaniel Binaeiらが1996年に立ち上げた90's political straight edge hardcoreバンド。
1999年に解散していたRACETRATORだが、"demo 1996"が2016年にContrabandからリマスターされまさかの復活を果たし、もうすぐOrganized Crime Records/Carry The Weight Recordsから"burn the idol of the white messiah"がLP盤で再発される。オリジナル盤はUprising Recordsから1998年にリリースされていた。

翌年のTrustkill Records/Goodlife Recordings共同のBURN IT DOWNとのスプリット"make them talk"を通してのサウンドは、SUFFOCATIONやACME、RESURRECTIONからの影響を公言しつつも、Hydra Head Records辺りをバックボーンに感じる。

7月にはThis Is Hardcore fest 2017やEurope tourを控えていて需要がうかがえるが、それに伴い新しい音源も待たれるところ。

またAndy HurleyとKarl Hlavinkaは、KILLTHESLAVEMASTERにも在籍、Andyに至ってはSECTのメンバーとしても知られている。


RACETRATOR - "The Melody Bar in New Brunswick, NJ"


 



ex HALFMAST、PLAGUED WITH RAGEのJay Janceticやex EVERLASTのAdam Bishopらが在籍したEXTINCTIONは、1996年から2000年にかけて活動していたstraight edgeバンド。
TRIALとのツアーやTURMOIL、BROTHER'S KEEPERともよくライブしていたようだ。

Catalyst Recordsからの7ep"what you have created..."リリース後にJayが脱退、Adamがギターへまわり、一時期BIRTHRIGHTにも在籍したPete Wentzがベースで加入。

"hypocrisy breeds traitors"は、この7epほかコンピ"the difference between us"、"all systems go!"に提供した曲も収録されている。
ちなみにヨーロッパ盤は、Value Of Strength/Impression Recordsからの配給になっていた。

また、Cloud City Studiosにてex EARTHMOVER、WALLS OF JERICHOのMike Hastyをエンジニアに迎えている点にも触れておきたい。like ENDEAVOR、HARVEST。


EXTINCTION - "live at The El Mocambo Tavern, Toronto - 12/31/97"
 
 
 


1998年EXTINCTIONのAdamとPete、そしてRACETRATORのAndyとDanielらはARMA ANGELUSを新たに始めた。後にJayも加入している。

もともとHappy Couples Never Last RecordingsからリリースされていたデビューEP"the grave end of the shovel"が、ドイツのLet It Burn Recordsより再プレスされる。

続く"where sleeplessness is rest from nightmares"は、Adam Dutkiewiczプロデュース、Eulogy Recordingsリリースというだけでクオリティは確証されたもので、現代のmetal coreに通じていく。DAMNATION A.D.やOVERCASTにも比肩。
隠しトラックで、CHEAP TRICKの曲をカバー収録されているのは個人的に歓喜深かった。

本来ベースを本業としているPeteが、シンガーとして結成し才能を発揮したバンドであったが、FALL OUT BOYに専念すべくARMA ANGELUSは2002年に解散。彼はまたDecaydance Records(DCD2 Records)を設立し運営もしている。


ARMA ANGELUS - "11.16.02"
 
 



"a thousand miles from happiness"のサンクスリストにDYING FETUSやINTERNAL BLEEDINGらが名を連ねているだけあって、brutal death metalからのアプローチが強い印象を受けるSYNNECROSIS。とは言っても根はhardcoreで、DAY OF ATONEMENTや同郷のCATBURGLARとも比較できる。

昔Bloodaxe mail orderで流通させていたし、カタログno.4でインタビューも取っていたから日本でも知名度は比較的あったと思う。ある意味、本国より日本で開花したバンドとも言える。

また、メンバーのTodd MohneyとTimothy Remisは、ARMA ANGELUSのTim McIlrathらとTHE KILLING TREEを並行して活動。Greg Bruchertは、UP IN ARMSのメンバーらとTHE KILLERを結成している。

 
SYNNECROSIS - "live at the Fireside Bowl"



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2017年5月21日日曜日

Dutch hardcore scene - Ⅴ




2001年から2007年まで活動していたINSTILは、本国オランダより周辺各国からいち早く評価を受けた逆輸入バンドといえる。往年はAS WE FIGHTやHEAVEN SHALL BURNの正統なEuro metalcoreだが、Beniihana Records在籍時の"questioning like only consciousness can question"は印象がちょっと違う。
結成間もないこの作品はDESTINY、SELF CONQUESTライクなemotional new schoolの要素が強く感じられた。

アリゾナのKYDS VS COLUMBUSとのスプリットを挟み、Garden Of Exile Recordsへ移籍、"fire reflects in ashes"と"stalking death"をリリースしている。THE HAUNTED、AT THE GATESやHATEBREEDといった大御所とのライブもこなし解散が惜しまれたが、このDNAはLIES!へと引き継がれていく。

またRené SmitとJoop Suelmannは、"fire reflects in ashes"を出した頃にTHE ARCHITECTなるサイドプロジェクトを始めているが、大成しなかったのか動向が不鮮明。


INSTIL - "time love and memories"





2010年、ex INSTILのボーカルRené SmitとギターのSander Oldersmaは新たにLIES!を結成する。インドネシアのDiorama Recordsから3way(w/ HANDS UPON SALVATION、DECONSECRATE)をリリースしたのも記憶に新しい。

2013年の"nineties"には、"demo 2011"の3曲もそのまま収録され、To The Lion RecordsからLP盤として出している。
音はというと、MERAUDERやALL OUT WARに代表される16分の刻みが特徴的で、現行だとSWORN ENEMY、LIFELESSらの部類に分けられる。

ちなみにTHE FIFTH ALLIANCEもDiorama Recordsに所属するバンドで、Grains Of Sand Recordsリリースの"death poems"をカセット盤で出している。この作品にはその他複数のレーベルが絡んでいて、注視すべきdoom/sludge hardcoreバンドなのだろう。


LIES! - "written in blood"
 





ex INSTIL、LIES!のギターSander Oldersmaはボーカルとして、NOT IN THIS LIFETIMEを2015年から始動させている。他のメンバーに同じくex LIES!のJeroen HabetsとMarcel Siegersも在籍する後身バンドとはいえ、melodic old school/emotional hardcoreには肩透かしを食らう。

そのEMPATHYやBROKEN CIRCLEに通じるスタイルは、熟練がゆえ成せる術というか計算された曲展開とメロディーセンスが印象に残る。

すでに"demo 2015"とフルレングス"vultures"をBound By Modern Age Recordsからリリースしていて、"vultures"のCD盤はUKのMark My Words Recordsからの配給となっている。ちなみにBBMAのカセット盤はlimited 50。この生産ラインは今では盤石な関係といえるか。

NITLが所属しているように、MMWはSTOLEAWAYやRADIANCE等、この手を得意とするところでもある。


NOT IN THIS LIFETIME - "cursed back into the grave"



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2017年5月6日土曜日

Dutch hardcore scene - Ⅳ




FIRST FIGHT DOWNは、1997年結成から現在も活動を続けている90's styled metalcoreバンド。Bound By Modern Age Recordsから突如"demo 2015"がリリースされ、まだ継続していたことが判明した訳だが、中期REPRISALからSUPERIOR、MORNING AGAIN路線は相変わらず、といったスタイル。

これは新作LP"revelation:extinction"然りと言いたいところだが、A面の4曲中3曲はすでに"demo 2015"に収録、B面には2008年Cross Fire Cult Recordsリリースの"self titled"から4曲を追加したもので既存曲が多い。
しかし、ひと回りした世代への需要だろうし、配給はBBMA/Rage Recordsとあり、注目度もうかがえる。

またその他過去音源は、ベルギーのBACKBONEも所属したScenestar Collectiveから、"shades of distress"が2001年にリリースされている。


 FIRST FIGHT DOWN - "shades of distress"




 

2000年の結成と、意外に古参なWITNESS THE FALLはFFDのAron MolenschotとMichiel Gossensが並行して活動している。
元々TRESOREとして活動していたバンドに加入した形になるのだが、TRESOREのオリジナルメンバーは現在、ドラムのRik Mousしか残っていない。

WTFは、90年代後期にGoodlife Recordingsが抱えていたSKYCAMEFALLINGやIN DYING DAYS、そして現代のRENOUNCEDにも比肩する90's melodic metalcoreで、"light is the darkness his greatest fear"はBBMAのファーストリリースとなった。

"reflections"に続いてのスプリット(w/ TITAN)が最新の音源となり、CD盤は提携するUKのMark My Words Recordsからリリースされている。


 WITNESS THE FALL - "de herfst"



 
 
 
René LeijtensとRick Lieffering、そしてFFDのMichiel Gossensが2006年に結成したdeath metallic hardcoreバンドTHE DARKEST RED

FFDのシンガーAron Molenschotとex BLIND SIGHTのAuke Visserがギターで加入し、2009年にCross Fire Cult Recordsから"destroy & rebuild"をリリース。

しかし"assimilation"ではMichielが脱退、替わりにこれまたFFDのJaap Kouwenbergが加入している。サウンドはffo RAFFLESIA、CRIMSON FALLSといったところだろうか。
 
彼らは2015年に解散したわけだが、これがFFD再始動に動き出すきっかけになったように思える。
 

THE DARKEST RED - "origin"
 
 
 
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