2017年5月21日日曜日

Dutch hardcore scene - Ⅴ




2001年から2007年まで活動していたINSTILは、本国オランダより周辺各国からいち早く評価を受けた逆輸入バンドといえる。往年はAS WE FIGHTやHEAVEN SHALL BURNの正統なEuro metalcoreだが、Beniihana Records在籍時の"questioning like only consciousness can question"は印象がちょっと違う。
結成間もないこの作品はDESTINY、SELF CONQUESTライクなemotional new schoolの要素が強く感じられた。

アリゾナのKYDS VS COLUMBUSとのスプリットを挟み、Garden Of Exile Recordsへ移籍、"fire reflects in ashes"と"stalking death"をリリースしている。THE HAUNTED、AT THE GATESやHATEBREEDといった大御所とのライブもこなし解散が惜しまれたが、このDNAはLIES!へと引き継がれていく。

またRené SmitとJoop Suelmannは、"fire reflects in ashes"を出した頃にTHE ARCHITECTなるサイドプロジェクトを始めているが、大成しなかったのか動向が不鮮明。


INSTIL - "time love and memories"





2010年、ex INSTILのボーカルRené SmitとギターのSander Oldersmaは新たにLIES!を結成する。インドネシアのDiorama Recordsから3way(w/ HANDS UPON SALVATION、DECONSECRATE)をリリースしたのも記憶に新しい。

2013年の"nineties"には、"demo 2011"の3曲もそのまま収録され、To The Lion RecordsからLP盤として出している。
音はというと、MERAUDERやALL OUT WARに代表される16分の刻みが特徴的で、現行だとSWORN ENEMY、LIFELESSらの部類に分けられる。

ちなみにTHE FIFTH ALLIANCEもDiorama Recordsに所属するバンドで、Grains Of Sand Recordsリリースの"death poems"をカセット盤で出している。この作品にはその他複数のレーベルが絡んでいて、注視すべきdoom/sludge hardcoreバンドなのだろう。


LIES! - "written in blood"
 





ex INSTIL、LIES!のギターSander Oldersmaはボーカルとして、NOT IN THIS LIFETIMEを2015年から始動させている。他のメンバーに同じくex LIES!のJeroen HabetsとMarcel Siegersも在籍する後身バンドとはいえ、melodic old school/emotional hardcoreには肩透かしを食らう。

そのEMPATHYやBROKEN CIRCLEに通じるスタイルは、熟練がゆえ成せる術というか計算された曲展開とメロディーセンスが印象に残る。

すでに"demo 2015"とフルレングス"vultures"をBound By Modern Age Recordsからリリースしていて、"vultures"のCD盤はUKのMark My Words Recordsからの配給となっている。ちなみにBBMAのカセット盤はlimited 50。この生産ラインは今では盤石な関係といえるか。

NITLが所属しているように、MMWはSTOLEAWAYやRADIANCE等、この手を得意とするところでもある。


NOT IN THIS LIFETIME - "cursed back into the grave"



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2017年5月6日土曜日

Dutch hardcore scene - Ⅳ




FIRST FIGHT DOWNは、1997年結成から現在も活動を続けている90's styled metalcoreバンド。Bound By Modern Age Recordsから突如"demo 2015"がリリースされ、まだ継続していたことが判明した訳だが、中期REPRISALからSUPERIOR、MORNING AGAIN路線は相変わらず、といったスタイル。

これは新作LP"revelation:extinction"然りと言いたいところだが、A面の4曲中3曲はすでに"demo 2015"に収録、B面には2008年Cross Fire Cult Recordsリリースの"self titled"から4曲を追加したもので既存曲が多い。
しかし、ひと回りした世代への需要だろうし、配給はBBMA/Rage Recordsとあり、注目度もうかがえる。

またその他過去音源は、ベルギーのBACKBONEも所属したScenestar Collectiveから、"shades of distress"が2001年にリリースされている。


 FIRST FIGHT DOWN - "shades of distress"




 

2000年の結成と、意外に古参なWITNESS THE FALLはFFDのAron MolenschotとMichiel Gossensが並行して活動している。
元々TRESOREとして活動していたバンドに加入した形になるのだが、TRESOREのオリジナルメンバーは現在、ドラムのRik Mousしか残っていない。

WTFは、90年代後期にGoodlife Recordingsが抱えていたSKYCAMEFALLINGやIN DYING DAYS、そして現代のRENOUNCEDにも比肩する90's melodic metalcoreで、"light is the darkness his greatest fear"はBBMAのファーストリリースとなった。

"reflections"に続いてのスプリット(w/ TITAN)が最新の音源となり、CD盤は提携するUKのMark My Words Recordsからリリースされている。


 WITNESS THE FALL - "de herfst"



 
 
 
René LeijtensとRick Lieffering、そしてFFDのMichiel Gossensが2006年に結成したdeath metallic hardcoreバンドTHE DARKEST RED

FFDのシンガーAron Molenschotとex BLIND SIGHTのAuke Visserがギターで加入し、2009年にCross Fire Cult Recordsから"destroy & rebuild"をリリース。

しかし"assimilation"ではMichielが脱退、替わりにこれまたFFDのJaap Kouwenbergが加入している。サウンドはffo RAFFLESIA、CRIMSON FALLSといったところだろうか。
 
彼らは2015年に解散したわけだが、これがFFD再始動に動き出すきっかけになったように思える。
 

THE DARKEST RED - "origin"
 
 
 
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2017年4月27日木曜日

Dutch hardcore scene - Ⅲ



 

1996年アムステルダムにて結成され、この地でvegan straight-edgeismを貫いたDRIVEN
単独が"cowardice consumer of the west"しかないのは物足りないが、コンピ"animal truth"に参加したほか、スプリット(w/ BOWLING ALONE)も出していたようだ。
しかし、このスプリットのリリースが2005年だから解散した後ということになる。収録が既存曲でないことから、一時リユニオンしたのかと思われるが、今となってはわからない。
ただVincent Hausmanがアメリカに渡り、HOWLを2006年に結成しているので時系列の辻褄は合ってくる。

肝心の彼らが拠点としたADHC sceneは、規模が大きくなかっただけにH8000 crewとの絡みが多く、単独もGoodlife Recordingsからのリリースとなった。そのサウンドはバック隊が90's new school/chaotic hardcore、そしてABNEGATIONやDIGRESSIONに近い歌乗せといい、US寄りな要素を多く持っている。
主軸メンバー以外が流動的ってことも一因だったのか2001年に解散。





結成した1997年に"dissection of thought"をリリースしたREVEALは、DRIVENと同時期に活動していたバンド。基本としていたところはKINDREDやUNBROKENが辿った音に近いが、声質がスクリーミングなだけにchaotic/emotional hardcoreな印象が強く残ってしまう。

サウンド面もGenet Recordsへの移籍作となる"to explore the invention to create"で、ボーカルに誘引されるかのようにemotional hardcoreを推進していった様がよくわかると思う。

既述のように、彼らの初期は単音弾きやスポークンを放り込みつつ、叙情的な一面があったりと、一筋縄ではいかないスタイルが特徴だった。
しかし、彼らもDRIVENと同じく2001年に解散を迎えてしまう。


REVEAL - "last show, De poort Dongen NL"


 



AMONG THE LIVINGは2001年から2005年にかけて活動したバンドで、NO DENIALのベースJigsが掛け持ちしていたことでも知られている。

NO DENIALには、MAINSTRIKEのLord BigmaとPepijn Oostenbrinkが在籍、Pepijnに至っては前回触れたONE DAY CLOSERのメンバーでもあった。この時代のArnhem周辺には、スタイルの隔たりない良質なシーンがあったことが推測される。

話しをATLに戻すが、彼らの音源は2003年の"broken foundation"ほか、BROKEN CIRCLEも所属したCrash Landing RecordsからDOMINATORとのスプリットがリリースされている。
同郷のFIRST FIGHT DOWNや初期REVEAL路線のmid 90's metallic hardcoreをバックに、modern old school調のボーカルが乗るといったスタイル。

これはDOMINATORにも同じことが言えると思うが、こちらはmetal側からのアプローチが強いcrossover。
しかし、ディグっても経歴等はっきりせず謎も多い。1984年のライブ音源も収録されているのだが、thrash metalとhardcoreの融合具合が絶妙で、やっていることが10年以上早すぎる。


DOMINATOR - "whispering of angels"






90's styled metalcore/edge metalバンドINCARNATEが2003年に活動を開始する。Lucifer's Legion Recordsの"a dark age of lies"をデビュー作とし、うち4曲をWanted Recordingsの第2段企画、3way"earth"(w/ SETS THE TIME,MASAKATSU)に提供した。

その後Demons Run Amokと契約、2008年に"embrace the horror"、2011年には"hands of guilt eyes of greed"をリリースしている。

音はACTIONや50 CALIBER、そしてかつてのレーベルメイトON FALLにもニュアンスが近いか。
よりdeath metal化が進んだ2016年の"hvman svffering"は、すでにソールドアウトしたらしく入手困難な状態。


INCARNATE - "domination"



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2017年3月20日月曜日

Dutch hardcore scene - Ⅱ





youth crewバンドMAINSTRIKEのJeroen Vrijhoefが経営のCoalition Recordsから、アルバム"songs of silence"をリリースしていたstraight edgeバンドONE DAY CLOSER
それ以前の7ep"unconquered"は、自主で出したデモを同レーベルが7epとして再販したものになる。

MAINSTRIKEとは密接な関係があって、ドラムのPepijn Oostenbrinkが掛け持ちで在籍。
しかし音は一変、UNBROKENやUNDERTOWをよく引き合いに出される90's metallic hardcoreスタイル。
個人的には前述のバンドより、spirit-filled hardcore寄りの音に近い気がするが。

さらにベースのBas Witは、1999年に結成されたSHIKARIのメンバーでもある。


MAINSTRIKE - "no passing phase/a quest for the answers"






BORN FROM PAINのギターとして一時期在籍した、Marijn Moritzがその前にボーカルをとっていたSTANDARDは1995年に結成された。単独が1999年の"behold my discontent"のみのリリースで2001年に散ったバンド。
その収録曲"without"で、VIOLATION OF TRUSTのMarco Montanaがフューチャリングされているので、それなりのパイプは持っていたと想像はつく。

その後、I Scream RecordsのカバーコンピにBULLDOZEの"beatdown"で参加。DISRESPECTやSTORMCOREなど、New York hardcoreに影響を受けている類いに分けられるかと思う。

ここから主立った派生バンドとして、SAMARITANとDARKDAYRISINGが挙げられる。

SAMARITANは、ENEMY GROUNDに加入するMarijnがギターで在籍したmetal coreバンドで、Filled With Hate Recordsに所属し、"release the burden"をリリースした。音はSWORN ENEMYや、中期から後期にかけてのMAROONに近いか。

一方、ex STANDARDのTobi ten Veldenは、NIGHT IN GALES直系のmelodic death metalバンド、DARKDAYRISINGへと活動の場を移している。


STANDARD - "at Corefest 2k"


DARKDAYRISING - "misanthrope,revelation,march of damnation"


SAMARITAN - "at Smiley's Benefit Fest "






DARKDAYRISINGが"ascent of despair"をリリースした2005年、Jasper JoosseとRoel van KlinkはEYE OF JUDGEMENTを組み、デモ"the war has begun"の製作に取り掛かる。
これは後にNew Eden Recordsから7ep化され、レーベルからわかるように、厳格なvegan straight edgeバンドとしても知られる。

90's metal風のメロディーや前身バンドの名残りもあり、一概にバンドを挙げて例えるのは難しいが、POINT OF NO RETURNのポリティカルな部分やUNCONQUEREDのメタリックさ、INTEGRITYのダークさにそれぞれ通じるものがあるかと思う。

またCatalyst Records/Headfirst Recordsによるベネフィットコンピ、"open the cages"に参加しているが、そこに提供した"the hunt"に加え、MAN LIFTING BANNERやEARTH CRISIS、SICK OF IT ALLなどのカバー曲を収録した"before the judgement"という音源がある。
このセレクトは興味深く、彼らのルーツを知るにはいいのだろうが、punk/old schoolに偏りがみられる。

この辺の影響をサウンドに落としたのがECHOESで、EOJが解散した2010年、Lucas van Heerikhuizenと既に脱退していたJasperらで結成された。
しかし、"demo 2011"を出したその後の動向が不鮮明。


EYE OF JUDGEMENT - "moral supremacy"



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2017年2月27日月曜日

Dutch hardcore scene - Ⅰ





1991年から1996年まで活動していたFEEDING THE FIREは、オランダのみならずユーロ圏内でも不動の地位を確立し、そのpolitical straight edge hardcoreは、Crucial Response Records系のTHINK TWICEやONWARD、GROWING CONCERNにも比肩していた。

ディスコグラフィ"hope springs eternal"がMad Mob Recordsからリリースされ、7ep"no submission"、SPAWNとのスプリット、コンピ"realization"、MAN LIFTING BANNERらと参加した"anti racist compilation"の収録曲も含み、彼らの初期から中期を知るにはいい音源だと思う。ちなみに、ドラムのRené NatzelはドイツのSPAWNを掛け持ちしている。

しかし、一般的に認識されている彼らのサウンドは、March Through Recordsから出した"crusade"の後期にあたる時期だと思う。往年の彼らのスタイルとは違い、SOLID STATEやBACKDRAFTに近い印象を受ける。
そもそもBACKDRAFTは1993年から約1年、FTFの中核メンバーRob FransenとIllona Stephanがやっていたプロジェクトだから当然とはいえるが。
この"crusade"がレコーディングされたのが1996年で、なぜかリリースが翌年の解散後。このレーベルだけに、何らかのトラブルを疑ってしまうが、音源自体は一級品に値するクォリティー。                                                


FEEDING THE FIRE - "1993 in Salzgitter, Germany"






前述したようにRobはFTF、BACKDRAFTそしてWHEEL OF PROGRESSなどを渡り歩いた後、1997年にBORN FROM PAINを結成。彼はボーカルからベースに転身していて、ドラムにはex FTFのWouter Alersが加わっている。

ドイツのIRON SKULLとのsplit 7epに続き、mcd"immortality"がUKのContrition Recordsからリリースされると、破竹の勢いで知名度を上げていった。US tour 2004(w/ TERROR、THE PROMISE、SHATTERED REALM)を終え、帰国もせずそのままJapan tour(w/ BLAZE OF TERROR)をこなす多忙っぷり。

2003年リリースの"sands of time"から、Karl Fieldhouseが在籍していたのも興味深い。彼はCANVAS、THIRTY SECONDS UNTIL ARMAGEDDONのメンバーでもあった。

Gang Style RecordsからMetal Blade Recordsに移籍し、さらなる飛躍が期待され4th"war"をリリースしたが、シンガーChé Sneltingが脱退。結成当時から2007年まで、フロントマンとして引っ張ってきた彼の後任を、いくらかの著名人のサポートを受け再建を試みる。
結局、5thアルバム"survival"からRobがボーカルをとることになるが、必然的なことで一切の遜色も感じない。

Chéはその後の2009年、ex MINEかつCATARACTのSimon Füllemannが始めたプロジェクトARMA GATHASに加入。


BORN FROM PAIN - "the new future"





ex POINT OF NO RETURN、FTFのMichel Mike Sendenがギター、Jeffrey Kroesenをベースとし、1995年にスタートしたRANCORは、間もなくボーカルにPascal Crombachを迎え入れる。

ドラムが打ち込みの3ピース構成、シンセサイザー使用と、当時ほかのバンドとは一線を画していた。しかし、根底にあるのはH8000に代表される90's edge metalで、さらにUKのIRONSIDE、UNBORNまでの影響があるように感じる。

しばらくしてJeffreyが脱退。後任にFabrice Zanderが加入し、Hans Verbeke主催のものなどいくらかのショーもこなしていたようだ。

また、彼らはSurrounded Recordsのベネフィットコンピ"out of the cages"に提供した"victim 206"は、まだRANCORと名乗る前にできたもので、mcd"distinguish"にも収録されていない。


RANCOR解散後に元メンバーが始めたとされるINVIDIA。VENGEANCE OF GAIAと同格クラスのstraight edgeバンドとして興味深いが、パートチェンジだったり、クレジットがフルネーム表記ではないので、誰が在籍したか見当はできるが断定するのは避けたい。
1997年のデモ"feel my hate"に続き、Value Of Strength Zine主催のコンピ"animal justice front"にも参加している。

このコンピには、他にMORNING AGAIN、KINDRED、CONSTRAINT、STATEMENT、EXCUSE等々の盛者が名を連ねる中、見慣れないGABRIEL'S DESPAIRに違和感を感じる。このメンツだと知名度的に見劣りしてしまうのは否めない。

音がmelodic old school/emotional new schoolと異彩で、CROSS SECTIONやWatermark Records周辺の音には驚かされる。
このバンドは3 POINT TURNの前身にもあたるらしい。


RANCOR - "victim 206"


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2017年1月31日火曜日

Australian hardcore scene - Ⅱ (Perth)





2014年に結成されたCURSED EARTH
すでにLLRから"vae mortis"のカセット版、SydneyのBURNING SEASONとのsplit 7ep、そして単独"enslaved by the insignificant"が、Death's Grip Records/Holy Roar Recordsで共同リリースされている。

sludgy death metalとも言われるスタイルは、現行でいうところのAXISやETERNAL SLEEPにニュアンスが近く、フィーメイル感を期待する人は避けた方がいい。

周辺では、FACILESELF HARMらが追随する存在か。


CURSED EARTH - "suffocation"






Asbestos Death Recordsからのデモに続き、7ep"final dawn"をリリースしたUNRAVELは、2015年から活動を開始しているまだ新しいバンド。

この7epに同郷のCURSED EARTH、BOUNTY HUNTERのメンバーが参加していて、規模は小さいのだろうけど、シーンとして横の繋がりは良好そうだ。

サウンド的には、BOLT THROWERやPOSSESSED等のold school death metalに、CLE hardcoreを消化したスタイルで、幅広いリスナーを獲得している。


UNRAVEL - "final dawn full ep"







前回触れたMelbourneのBLINDEDとスプリットを出していたDENIAL

一連のclassic new schoolリバイバルに乗っかった類いではあるが、FOUNDATIONやINCENDIARYらと同格で、後は単独音源が待たれる。

LLRからのデモ"condemned to repeat"がソールドアウトし、ジャケットを替え再発されたのもこの手の需要だけでなく、彼らの実力の証だろう。

インフォ通り、TURMOILやBURIED ALIVEが好きな人は気に入ると思う。


DENIAL - "7th January 2017 "



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2016年12月27日火曜日

Australian hardcore scene - Ⅰ (Melbourne - 2)





2010年、ボーカルにJelena Goluza嬢、ベースが"where shadows lie"時のDAY OF CONTEMPT、さらにex SAMSARAという経歴を持つ、Brett EitzenらによってOUTRIGHTは結成。

Don Furyのスタジオにてマスタリングされた7ep"dedication"以降、ギターのBrenton Leeが脱退しAllan Staceyが加入、ドラムがAaron OsborneからRory Kelaartへのメンバーチェンジを経て、フルレングス"avalanche"のリリースとなった。

どちらの音源も、自身のReason and Rage Recordsからのリリースになる。
ライクBURIED ALIVE、SINK OR SWIM。


OUTRIGHT - "live at Dropout"





こちらも2010年から活動しているCROWNED KINGSは、SWORN ENEMYや盟友DEAD MAN'S CHESTライクのmetallic hardcoreスタイル。

"wise guy"に続く"forked road"にTERRORのNick Jettを起用し、LAにてレコーディングされ、配給がDemons Run Amok Entertainmentからとなっている。

2016年は、WISDOM IN CHAINSとヨーロッパツアーを回ったり、彼らにとって飛躍した年になったに違いない。


CROWNED KINGS - "enemy"






WARBRAINのボーカルTim Carterがギターへパートチェンジし、50 LIONSのBainaがギターとボーカルを兼ねるOUTSIDERS CODE

2013年に、MIZERYやIRON MIND等も手掛けているビジュアルアーティストSam Octiganが、カバーアートを担当した"exiled from birth"を、Resist Recordsからリリースする。
modern old school/mosh coreへと展開する様は、THE PROMISEやTO KILLからの影響もあるのだろう。

またBainaは、50 LIONSのOscar McCall、WITHIN BLOODのLloyd Denovanと、HIGHER POWERとしても活動を始めている。ここのドラムは、ex DAMNATION A.D.、MOST PRECIOUS BLOODと渡り歩いたColin Kerczで、オーストラリアへ移住したんだとか。

90's NYHCを消化し、彼らの上記バンドを通過したサウンドは、IRON MIND、OUT COLD ADライク。



WARBRAIN - "at The Fitz, St Ives - 9/5/13"






まだ当時RIGHT MINDのメンバーだったPeter Gasiamisらによって、2013年に結成のBLINDEDは、Coercion Cassettesからデモ"mourn her"を出していたmetalcoreバンド。

現行で主流のエモパートを排除し、メロディーを残したサウンドは、CONFESSIONやI KILLED THE PROM QUEENの影響下にありながらも、明らかに一線を画している。

コンピレーション"life at the bottom"に参加後、DENIALとのsplit 7epがLLRとSecond Guess Recordsとで共同リリースされた。


BLINDED - "at Bluestone Church 20/3/16"
 






2014年、BLINDEDのボーカルJames Hutchinsは、RIGHT MINDのTyronne Gietzmannが始めたsocio-political/straight edge hardcoreバンド、REBIRTHのドラムとしても着任。

デビュー7ep"instincts of suffering"をLLRから、さらにカセット盤としてUKのRage Recordsが流通させ、TRIALや後期ONE KING DOWNをバックボーンにする90's metalcore styleを示した。

その後のCTW Records/LLR共同リリースの1stフル"crucible"は、近年この手のマスターピースといえる作品に仕上がっている。

また、LLRとBroken Hive Recordsが主催した、FOUNDATIONのAustralian tour 2016帯同や、Don't Need You Recordsのコンピに参加(INDECISIONのカバー"purgatory"を提供)し、知名度に伴い実力もつけてきている印象のバンド。


REBIRTH - "live at Grumpy's Green"






REBIRTHのJamesは、BORN FREEのAkiraらで編成したBROKENでも活動を始め、xLAIRxと同じライブにして、共にファーストギグを行なった。

音的には、デモとその後LLR/Second Guess Recordsからのリリースした7ep"worldwide"とでは、またちょっと違う印象を受ける。
New York hardcoreを基盤とする路線は変わらないが、old schoolからの変換期に近い音で、BATTERYやBURDEN辺りが好きな人も取り込めるサウンドだと思う。


BROKEN - "at Grumpy's Green 29/5/15"



BORN FREE - "Bendigo Hotel 2014"






MichaelとRobertが、Life. Lair. Regret. Recordsを運営する一方で結成した、duel vocals vegan straight edgeバンドxLAIRx
すでに2016年7月に解散済みで、わずか1年しか活動歴がないにしろ、与えたインパクトは相当大きかったと思う。
additional vocalsで参加した、OUTRIGHTのBrettがフューチャリングの"true justice"を含む7ep"wrath of the immaculate"が、自身のレーベルとBound My Modern Age Recordsと提携し、次々とジャケ違いで再プレスされ、コレクターへの需要の高さも伺えた。

レコーディングは、BLINDEDも手掛けたDaniel Kentによって録られたもので、CULTUREやBIRTHRIGHT、ABSENCEに通じるpure militant new schoolサウンドは、完全に時代錯誤に陥ること必至。
しかも、テープと7epのみで散るってのも当時のスタンスを狙ったとさえ感じてしまう。


xLAIRx - "at Bluestone Church 20/3/16"





まだデモサンプルレベルの音源しかないARISEだが、今後を注視する必要があるvegan straight edgeバンド。

この音源でSEPULTURAの"propaganda"をカバーしてるだけあって、バンド名の由来もそうだと思われるが、彼らのフィルターを通すと、traditional new school hardcore以外の何ものでもなくなるのは、やはりセンスの問題だろう。

声質はDAMNATION A.D.のMike McTernanに近かったりもする。そもそもEdward Jonesのソロプロジェクトっぽいが。



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