Thursday, December 5, 2024

Paris hardcore scene - 3





Paris hardcore scene創成期の1995年、New York hardcoreをバックボーンとし結成されたHARDSIDE。現在も活動を続ける彼らだが、解散もしくは活動休止期間を含め、大きく3期に分けられるかと思う。
1997年にデモをリリースすると、DROWNINGやTRAPPED IN LIFE、NEGATEといったバンドと共演。1998年にDEVICEとのsplit 7ep、1999年にはV/A "paris rising"へと参加した。

本国で認知度を得たことは想像に難くないが、その活動は突然途絶えている。次に確認できるのは2007年で、CLOBBERING TIMEやCROSSED THE LINEらと共演を行なった。翌年にはParis HxC SessionでONESTAやDANFORTHと、さらにMORPAIN、NONE SHALL BE SAVED、BUN DEM OUTらと対バンしていった。そして盟友DANFORTHとのスプリット"paris rising"へと至っているが、再び長い沈黙期間を経ることになる。

2023年、フィジカル化されたかは不明だが、EP"salvation will never come"の発表がアナウンスされた。その後はSANCTUARYやDEVOURらとステージを共にし、PYHC Fest出演を経てMADBALLとの共演を果たしている。またセカンドギターにDavid Cathieutelが加わり、5人編成となった彼らはGarmonbozia Inc.企画でINTEGRITYと共演した。
現在、サブスク上には数曲の新曲が上がっていて、何らかの音源がリリースされないかと期待が膨らむ。


HARDSIDE - "@le klub - Paris - 31.07.07"






1998年から活動しているFOREST IN BLOODは、2005年にAPOCALYPSE NOWへの改名を経て、再び2011年にバンド名を戻した経緯がある。the last thrasher heroesとの異名を取るように、thrash metalを根底とするhardcoreとの融合を図ったサウンドを提示した。

2000年にCRY HAVOCとのスプリット、2003年にライブ音源を含む1st"what a wonderful world"をリリース。25 TA LIFEやHATEBREEDとの対バン後、メンバーチェンジがありAPOCALYPSE NOWとして活動を始める。引き続きボーカルElie Florentin、ギターのBarth VaudonとHervé Marguet、ドラムBoban TomicにCOUNT TO REACTのBogdanをベース/ボーカルに加えた編成で、2006年にGangstyle Recordsから1st"confrontation with god"をリリースする。ただ本作のレコーディングは、後にL'ESPRIT DU CLANに加入するNicolas Bastosが叩いていて、改名直後のメンバーだった可能性が高い。

その後は25 TA LIFEと再び共演、KNUCKLEDUSTとのツアーやNamrock Festに出演し、2nd"empires fall"の制作に入る。これは2008年に同レーベルから発表され、以降FOREST IN BLOODの再始動に動き、2011年に"shameless and limitless"をリリースし回帰した。しかしその後の活動はわからず、2017年頃から活発化していったと推測できる。
Superbowl Of Hardcore 2018をはじめ、ARKANGELをヘッドライナーに迎えたRunning Over、Normandy Metal Fest Ⅲに出演しEP"pirates"をリリース。SWORN ENEMYのEuropean Tourで、Crime In Hell Familiaが企画したショーがこのレコ発となった。さらにSuperbowl Of Hardcore 2019、PYHC Fest Ⅸを含むPirates Tourなどを経て、
"haut et court"のリリースへと至る。
そしてHellfest 2022の出演、RIIP Fest #6ではINTEGRITYとステージを共にした。


FOREST IN BLOOD - "creve"

APOCALYPSE NOW - "in this world"






2MC編成のCOUNT TO REACTはParisにて2002年の結成。KICKBACKやALL OUT WAR譲りの単音刻みから2 stepへの展開は、現代で多様されるスタイルの先駆けとなった。
KNUCKLEDUSTをヘッドライナーに迎えたSummer HC Festの出演を経て"demo 2004"、Filled With Hate Recordsから"out for the count"をリリース。Hardcore Attack No.2及びFilled With Hate Festivalで、BILLY CLUB SANDWICHと対バンし、KICKBACKらとのAll School Fest、IRATEのEuro Tour 2005パリ公演に出演した。十分な経歴を得て浸透していったように思えたが、ボーカルの一人Bogdanが脱退しAPOCALYPSE NOWに活動を移す。

一方、後任をギターからパートチェンジしたBenが務めるなど、編成替えを機としてOUT FOR THE COUNTへと改名となった。心機一転、Reload Your Guns Tourを行いFilled With Hate Festのpre-showをはじめ、25 TA LIFEやSHATTERED REALM、MERAUDER、KING OF CLUBZらとステージを共にしている。
そして2007年、"between light and shade"のリリースへと至った。これにはPURGATORYのRomainがゲストボーカルで参加、レコ発ではBORN FROM PAINとの共演などで評価を得ている。その後はFilled With Hate Festival、ALL OUT WARと共演、MADBALLとMOST PRECIOUS BLOODを招集したParis Extreme Fest 2011の出演を果たした。またニューアルバムの制作に入ったようだが、承知の通り現在もリリースまでは至っていない。

INTEGRITY、DEATH BEFORE DISHONORらと出演予定だったDisagree Records企画は、何らかの理由でキャンセルとなり、直後のHannoverで開催されたStill Coldに出演。彼らの影響は次世代のWOLFPACKやSPITFIGHTに継承され、2023年に"between light and shade"が Death Farm Recordsから再発と、今なお存在感を示している。


OUT FOR THE COUNT - "death row"



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