Thursday, December 13, 2012

90's Massachusetts hardcore scene - 2 (Pin Drop Records)





Pin Drop Recordsは、HOLDSTRONGのギターBill Coleが彼らの7ep"gaining ground"をリリースするために立ち上げたレーベルで、バンド自体は'93年から始動している。

1stフルレングス"nothing in return"をリリースし、PAINSTAKEEXCESSIVE FORCEらに代表される一貫したその90's new schoolスタイルは、New England地方でも随一の存在となったのは間違いないと思う。

続く7ep"pursuit in the face of misfortune"は、後にGRIMLOCKへと加入するDan Reynoldsがギターで加わってのリリースだった。しかしDanが在籍したのはこの作品のみで、さらにオリジナルメンバーのMatt Myrdalまでもが脱退。
そして、'99年の"color of old memory"がラスト音源になってしまったのだが、最後までブレることなく彼らのスタイルを貫き通している。

同時にBillのレーベル業に於いても、HATEBREEDを見出した4-way split "together as one..."をリリースするなど、90年代の重要レーベルとして外せない地位を築き上げていた。

そのBillFRAGMENTJason Johnsonと、'01年にVELOCITY ENGINEを結成する。これが意外で、melodic hardcore的な音を出していたらしい。






'96年結成のFORTYDAYSRAINは、Pin Drop Recordsと提携していたOne Way Home Recordsに所属し、"temptation of our own demise"をリリースした。当時のレビューでも書かれていたけど、EARTH CRISISOVERCASTをミックスしたかのようなbrutal metalcoreで、OOKLA THE MOKDIE MY WILLにも通じるものがある。

その他の音源で、east coast tourを一緒に回っていたTHE YEAR OF OUR LOADとのスプリット、FALLING DOWNも所属したEven The Score Recordsから7ep"the price of innocence"、そしてEndless Fight Recordsなどのコンピに数枚参加している。

"temptation of our own demise"リリース後にボーカルのBrian Belliveauが脱退、後任にex ONE KING DOWNで後のMOST PRECIOUS BLOODRob Fuscoが加入し、しばらく活動していたようだが、音源を出すことなく解散してしまったので、彼が在籍したことすら一般的に知られていない。

またMichael BoutilletteStephen Colomboは、その後に結成するCANNAEのメンバーに名を連ねている。


 FORTYDAYSRAIN - "live"


CANNAE - "anna's love"






 
FORTYDAYSRAINのギターJay Fox、ベースのAl Bigelowがドラムとして'96年に結成したFRAGMENTは、もともとOUTRIGHTという名で活動していたstraight edge hardcoreバンド。

'97年にはHome Fire Recordsから、7ep"nothing left to chance"をリリース。UPLIFTというバンドとのスプリットも予定されていたが、ボーカルのSteve ProvostとギターJason Johnson以外のメンバーが脱退してしまう事態に陥いる。

しかし'98年、メンバーチェンジをへて、One Way Home RecordsPin Drop Recordsの共同により"angels never came"がリリースされた。
これには、Jasonの兄弟Chris Johnsonが在籍するINFUSEfeedを収録。Samson Records在籍時のDIECASTAT ODDS辺りが好きなら気に入ると思う。


そして、'00年の"answers"Voice Of Life Recordsから出た頃には、すでにJasonまでもが脱退。新たな方向性としてクリーンパートの導入、ピアノやバイオリンがフューチャーされ、BLOOD HAS BEEN SHEDぽい要素も生み出していた。

'01年には、Voice Of Life Recordsの主催によりEuropean tourを行うも同年に解散。






Pin Drop Recordsから出した"demo '95"が、GREEN RAGEかと思ったぐらい衝撃的だったGRIMLOCK'94年の結成以降、7ep"thirst for immortality"までのtraditional new school路線から、重厚なサウンドへと転換していった次作"songs of self"は、メンバーチェンジを経て往年の彼らのbrutal hardcoreを築いていった。
この"songs of self"は、元々7epとしてChapter recordsから出す予定が流れ、そこに数曲加えてPin Drop Recordsから出した経緯がある。

その後Life Sentence Recordsへ移籍し、ex HOLDSTRONGDan Reynoldsがギター、Matt Myrdalがベースで加入。そして'98年に"crusades of reality"をリリースした。
MattHOLDSTRONGに在籍時、GRIMLOCK"demo '95"でドラムを叩いていた人物。しかしドラムがBobでクレジットされていてすでに辞めた後だったのか、レコーディングだけ参加したのかがよくわからない。
 
また、"crusades of reality"に収録されていた曲を名古屋のS.I.H Recordsからのスプリット(w/ REBIRTH)に提供、'03年には"crusher"をリリースしているが、'99年に一旦解散しているので、"crusher"は復帰作になる。


GRIMLOCK - "live"



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Sunday, November 25, 2012

90's Massachusetts hardcore scene - 1





Brian Fair、Mike D'Antonioらによって1991年に結成されたOVERCASTは、evil metal hardcoreという新たなジャンルを創始したバンドの一つに挙げられる。1992年に出した7ep"bleed into one"で既にBrian Fairの確立された唱方は、ONLY LIVING WITNESSやSTARKWEATER等の存在を考慮すると、既存スタイルであったことは否めないが後世に残した功績、存在感ともに大きかったことは事実だろう。後々Brian Fairは、SPLIT LIPやENDPOINTのearly 90's melodic hardcoreの影響を公言しているのも興味深い。

Inner Rage Recordsの7ep"stirring the killer"を挟み、1994年に1st"expectational dilution"がEndless Fight Recordsからリリースされた。このオリジナル盤は、流通が良かったレーベルの割にはプレス数が少なかったのか全然出回らず、Edison Recordsが"bleed into one"をカップリングし再発している。そして2nd"fight ambition to kill"の後1998年に解散となった。

OVERCAST解散後は、Brian FairがSHADOWS FALLに3代目ボーカリストとして加入したほか、Pete CorteseとMike D 'AntonioはKILLSWITCH ENGAGEの結成へと至っている。その後は後続のMassachusetts metalcoreバンドの飛躍により必然的に彼らの需要が生まれ、2006年に再び始動する。2008年にはMetal Blade Recordsより"reborn to kill again"をリリースするも再び解散。


初期OVERCASTとbrotherhood的な間柄だったARISEは、Infidel Recordsの単独やEndless Fight Recordsのコンピ参加と地道ながら活動。一番古い音源は、1993年のNEVERTHELESSとのスプリットかと思われる。


OVERCAST - "diluting inertia/grifter"



 


1992年にTobiasとAdamのDutkiewicz兄弟が中心となって結成されたAFTeRSHOCKは、極めて重要な位置づけになる。結成当初からdeath metal寄りのサウンドを提示していた彼らは、今やold school metalcoreといわれる礎を築いた。

供給側としても、ボーカルのTobiasが立ち上げたxxx 666 Straight Edge xxxは、Devils Head Recordsへと引き継がれ、主に地元のバンドをリリースし、もはやシーンに無くてはならないレーベルになっている。
その第一弾は、自身の"two songs"のカセット盤。これは666 Straight Edgeから出していた7epの曲に2曲を加えたものになる。

そして1997年、Life Sentence Recordsの1st"letters"が好セールスをあげ、特にここ日本での人気は異常で、後々2001年にはリユニオン来日も果たすほどだった。もっとも本国では、いちローカルバンドにすぎなかったというのは信じがたいが。

活動面に於いて往年の彼らは、ギターのJonathan DonaisがSHADOWS FALLに専念するために脱退したことをはじめ、他のメンバーも流動的で困難を極めたようだ。
1999年の2nd"through the looking glass"は、Jonathanの後任にJoel Strotzelが加わり、Devils Head Records/Goodlife Recordingsからそれぞれリリースされた。

2000年、ラスト音源になった"five steps from forever"は解散後のもので、STATE CRAFTとのスプリットに収録された曲を含む全5曲。
しかし、日本では解散しても尚AFTeRSHOCK熱は冷めず、ディスコグラフィ"propaganda"がImperium Recordingsよりリリースされ、リユニオン来日へ沸々と動き出した。


AFTeRSHOCK reunion & farewell Japan tour


AFTeRSHOCK - "for those of you who kill"






1995年、AFTeRSHOCKのJonathan DonaisはMatthew Bachandと動きだし、翌年にはラインナップを固めSHADOWS FALLとしてデモをリリースする。

1997年にDamien McPhersonが脱退しPhilip Labonteが後任ボーカルに、ベースにはex PUSHBUTTON WAREFAREのPaul Romankoが加入し再編成された。
そしてEllington Recordsから7ep"to ashes"、続いて1st"somber eyes to the sky"はギターのMatthew Bachandが運営するLifeless Recordsからリリース。この頃には、Roadrunner Recordsに所属するようなバンドのツアーアクトを務めるまでに躍進している。
しかし1998年Philip Labonteが脱退、ALL THAT REMAINSへと活動を移す。
後任は既述したようにOVERCASTのBrian Fairが務めることになるが、その勢いは衰えず2000年にはCentury Media Recordsへ移籍し、2nd"of one blood"をリリースした。

彼らを筆頭にマサチューセッツにはビッグネームが多く、そのほとんどが長期ツアーに出掛けるため、地元に主要バンドがいないというドーナツ化現象が起こり、この異常ともいうべき事態NWOAHM(new wave of American heavy metal)ムーブメントは、まさにここから広がっていった。


SHADOWS FALL - "thoughts without words"
 





dhr #01とクレジットされているのが、1997年にレコーディングされたGANDIVAの7ep。この土地では希少なemo metal的で、おそらく解散後のリリースと思われる。

同年Nicholas Heigelmannは、GANDIVAの後身としてTHE YEAR OF OUR LOADを始動させる。
black/death metalを基調としたサウンドは、同郷のSEVENDAY CURSEや、PRAYER FOR CLEANSING、初期SUNRISEといった輩同等。"the frozen divide"がドイツのLifeforce Recordsから出ているし、一聴マサチューセッツのバンドとは想像もつかない。

最後に、THE YEAR OF OUR LOADのメンバーAndy KyteがやっていたBARRIT。当時のレビューでvein of GROUNDWORK、OVERCASTと書かれていたけど、どちらかというとTHE YEAR OF OUR LOAD寄り。

Andyがどれだけ作曲に携わったかわからないが、THE YEAR OF OUR LOAD加入は必然的だったのだろう。

 

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Monday, October 15, 2012

Toulouse hardcore scene - 2


WOODWORKのインタビューで気になったToulouse hardcore sceneについてググった。いま注目されつつあるシーンだけに上っ面な知識で書くのも危ない気もするけど、ちょっとまとめてみようかと。




Toulouseといったら8 CONTROLが筆頭となるのだろうか。
Costom Coreと並ぶ必須レーベルDisagree Recordsから"french kiss"をリリースしていたバンド。
1997年結成、当初は後期の"being here dosen't mean you belong"からは想像もつかないカオティクかつ単音弾きありのtotal new school sound。しかもボーカルがイービルボイスでとにかくスタイルの線引きが難しい。
2012年の解散と同時に後期メンバーでBLACK KNIVESとして活動を開始、こっちはffo WALLS OF JERICHO、LIONHEART。


8 CONTROL - "our time"


BLACK KNIVES - "a big part"



この8 CONTROLと同世代のFAT SOCIETYはDISTURBとのスプリットを出していたことでも知ってる人も多いかと。もはやFrench edge metalとして確立されているこの手だが、完全にfuryになりきらないのも特徴。
往年のCostom Coreのバンドをイメージしてもらえば伝わると思う。


FAT SOCIETY - "montauban"





ToulouseのUseless Pride Recordsに属するbrutal hardcoreバンド、ALEA JACTA ESTの結成が2006年。
FAT SOCIETYのJulienが在籍ってだけで興味がわくが、Goodlife festivalにも出演し、今後さらに化ける可能性は大きい。
"gloria victis"でNUEVA ETICAのGerardoがフューチャリングされている通り、特にボーカルが影響をうけてるかなぁ、って印象。


ALEA JACTA EST - "today you die"



ALEA JACTA ESTの盟友THROUGH MY EYES
NUEVA ETICA、xREPRESENTxらのオープニングアクトを務めたことがあるだけあって、前述のバンドやRECON辺りのmosh hardcore好きには間違いない。

現在進行形ならALEA JACTA ESTと共に抑えておくべき。


THROUGH MY EYES - "your game"



2008年から3年ほど活動していたA BRIDGE TO MANY。UNVEILのツアーサポート、WOODWORKの前身ってことで90'sを連想するところだが、実際はlike CARRY ON、CHAMPIONのold school/modern hardcore路線。


A BRIDGE TO MANY - "at least we tried"



このABTMを母体にするのがWOODWORK。late 90'sのwest coast hardcore、特にシアトルHC色が強いearly style。
THROUGH MY EYESの"fearless"にNicoが参加してたり、すでにシーンにも十分認知されているようで、次作が待たれる。like TRIAL、UNDERTOW。
 

Sunday, September 2, 2012

Toulouse hardcore scene - 1 (WOODWORK interview)

  


南フランスはToulouseのWOODWORKのインタビュー。
Toulouseは、ALEA JACTA ESTやTHROUGH MY EYESといったmosh coreバンドが印象的だけど、WOODWORKのメンバーから初期っぽいバンドを組んだから音源送るとのメールをもらった。興味もあるし、インタビューをとることにした。


Paradise Regained>WOODWORKは新しいバンドみたいだけど結成前にやってたバンドとかあったら教えて。結成までのいきさつとか。
WOODWORK>俺らはA BRIDGE TO MANYが解散した数ヵ月後の2011年9月にスタートした。
Aurélien、Nab、AlexそしてNicoとでPabloと一緒にニュープロジェクトを模索してたんだ。UNBROKEN、OUTSPOKEN、SIEGEやCATHARSISに影響をうけたサウンドを試していたよ。最初に作った曲はSIEGEよりもっとUNBROKENに近かったかな。

11月には、Alexが辞めることになって、俺Julien(Ba)がバンドに加わり、Aurélien(Dr)、Nico(Vo)、Pablo(Gu)、Nab(Gu)というラインナップで、1stデモの曲を書いてすぐにショーをやったよ。今はNabがバンクーバに引っ越してしまって、ギター1本で俺たちは続けることにした。実は次の音源のためにいま数曲書いているところなんだ。

あとは、PabloとAurélienはAlexといっしょにChestnut Roadでもプレイしてた。フランスではめずらしいLEMONHEADS、LEATHERFACE、HUSKER DU、BROCCOLI、JAWBREAKERをミックスした感じのね。

PR>そのA BRIDGE TO MANYって、どれくらい活動してたの?また何かリリースした音源とかある?
W>俺はそのバンドにいなかったけど、2008年から2011年まで活動してたよ。CHAMPIONのようなmodern old school hardcoreって感じだった。
音源はデモと7epがあって、AYSやMASTERPIECE、UNVEILらとフランス、ヨーロッパツアーを回ったりしてたよ。


A BRIDGE TO MANY - "times ahead"
 

PR> WOODWORKを最初聴いた印象がUNDERTOW、TRIALなんかのlate 90's US new schoolに影響をうけていると思ったけど、フェイバリットするバンドは?
W>Nab, Nicoと俺は確かに90’sが大好きで、すでに言ったけどUNBROKENにすごい影響を受けている。TRIAL、UNDERTOW、108、SNAPCASE、INDECISION、BURN、INSIDE OUT、MORNING AGAIN、CHOKEHOLDも好きだけど。
リバイバル的なバンドだとSEVEN GENERATIONS、RUN WITH THE HUNTED、ABANDON、MARROW、BURN YOUR LIFE DOWN、COLUMNAS、SET ADRIFT、ASPIRE、GATHER、UNVEILもいいね。

PabloとAurélienは、darker crust、trash、powerviolence それからchaoticなバンドの影響を受けているかな。CONVERGE、CATHARSIS、DEADGUY、THREADBARE、DISEMBODIED、BOTCH、TRAGEDY、FALL OF EFRAFA、MASAKARI、BLACK BREATH、IRON LUNG、MIND ERASER辺りの。


PR>君たちの住んでいるToulouseのハードコアシーンやバンドについて教えて。
W>OK、hardcore/post hardcoreについて話すよ。heavy stuff、old schoolバンドはこの辺にはいないけど、SELENITES、THROUGH MY EYES、GOAT RIVER、FATAL NUNCHAKU、I PILOT DAEMON、PLEBEIAN GRANDSTAND、ALEA JACTA EST、BLACK KNIVESをチェックしてみたらいいと思うよ。

Toulouseのキッズは音楽に対する姿勢にすごく関心をもっていて、これらのいくらかはほんとに信念を持ってメッセージを伝えることを意識しているし、それがWOODWORKを結成した一番の理由でもあるんだ。

俺たちはビッグバンドになるためにここにいるわけではなくて、愛されたり疎まれたりするだろうけど、「次のクールなtatooは何にしようか」だとか「どんな靴を買おうか」とか考えるよりも、政治と人種は俺たちにとってとても重要なことでみんなにも何か考えてほしいと思っている。


Toulouseにはたくさんのクールなショーがあって、俺たちは十分恵まれていると思う。
Toulouse hardcore showsのWiloやToulouse CrustのPhilippeを中心にたくさんの人々がショーをセットアップしてくれて、不満とか言ってられないよ。
ただ違うスタイルや有名なバンド、新しいバンド関係なくもっと簡単にショーをセットアップできればもっと良くなると思う。


THROUGH MY EYES - "injustice" (feat Vincent ALEA JACTA EST)


 ALEA JACTA EST - "napalm for everyone"


PR>"Toulouse hardcore shows"、"Toulouse Crust"ってのは企画かなにかなの?
W> Toulouse hardcore showsは、WiloとRemyが2006年に始めたよ。 彼らはDIYスピリットでたくさんのhardcore/punk/metal/indieショーをToulouseでやってきた。常に名もしれてないバンドをサポートすることに挑戦しているし、いつもパッションを持っている。

それに、WiloはA BRIDGE TO MANYで歌っていて、RemyはBordeauxに移って、いまでもショーを企画しているみたいだよ。 Toulouse Crustは、Philippeが運営していてクラストをメインにメタルやハードコアバンドのショーもセットアップしている。
彼はToulouseで有名なanimal rights activistで、AVISという活動グループを持っているんだ。 もし君がいつかToulouseを訪れることがあれば、町で必ず彼のポスターを見かけると思うよ。いたるところにあるし。


PR>メンバーにはstraight edge、veganまたvegetarianはいる?また、それらのライフスタイルについてどう思う?
W>Pabloと俺はvegan straight edgeで、Nabはvegatarian straight edge、そしてNicoとAurélienはvegetarianだよ。動物論理は俺らにとって重要で、vegetarian/veganバンドで在り続けるためにリリックにも反映させているんだ。
俺たちは人々の苦しみとか制圧とか平等とかのために立ち上がる。すべての生きとし生けるもののために。
その意味は、俺たちに"vegan straight edge"とかなんだとかレッテルをはるより前に、俺たちは反資本主義で反レイシズムだ。 俺たちは、straight edgeについてそれほど気にしてない。
それは、Pabloと俺にとって個人的なことだから。

俺がどう思っているか?それ自体に大した意味はないと思う。どういう意味かっていうと政治的な信念なしでは、だれでも"vegan straight edge"になり得る。なおかつ、愚か者にもなれる。

RefuseレコードのRobertが数か月前にこんなことを言っていたよ。「そこらへんにいるドラッグやったりバカなことをやっているcrust punk kidsとつるむより、ジャークなvegan straight edgeといた方がいい。」俺も同じように思うよ。

俺は16歳の時に酒をやめた。その理由は、うわべだけクールな友達とやみくもにつるんで、お酒を飲むことも楽しんでいなかったからだ。
もし、Kidsにクールだと思われたいってだけで、straight edgeを選ぶならやめたほうがいい。 そんな理由だったら、第1にstraight edgeはつまらないと思われるし、第2に最初に決意した意思を忘れてしまう。クールでいることなんかどうでもいい。


PR>Japanese hard core sceneや日本の知っているバンドはいる?
W>正直にいうとあまり詳しくない…。
GAUZE、SYSTEMATIC DEATH、ENDZWECK、FC FIVE、ENVY、1000 TRAVELS OF JAWAHARLAL、NO CHOICE IN THIS MATTER、STATE CRAFT、ERICは知っているよ。もっと知ってるんだけど、Aaaaaaaah思いだせない。


PR>最初に数曲作ってるって言ってたけど、次の音源のフォーマットとか決まってる?今までリリースした音源はデモだけ?またどっか所属しているレーベルはある?
W>1stデモは自主で出していて、特に所属しているレーベルはないよ。

いま6曲くらい作成している途中で11月ごろにできれば7epを完成させたい。デモよりもっとダークになるよ。俺たちはとても楽しみにしているから期待しててくれ。




Saturday, June 30, 2012

Northern Italy hardcore scene - 1


 
 

RIGHT IN SIGHTがTorino近郊のIvreaで1993年に誕生する。ON FALL、TO DIE FORも在籍したVacation House Recordsに所属し、STRONGARMやSTRIFEにも通じるサウンド。

STRAINやBATTERYなんかのイタリアツアーもサポートした実力者で、その影響力はローマへも及んでいたと想像がつく。
リユニオン後の"bloodstained hands"は、Massachusetts hardcoreの影響を感じなくもないが、Laidoの歌いまわしは相変わらずで新リスナーも取り込む内容。


RIGHT IN SIGHT - ".c.u.r.e."






元々予定していたPURIFICATIONが来日できなくなり、急遽xDESTROY BABYLONxとしてBloodaxe Festival 2006の出演が決まったABSENCEは、1994年にTorinoにて結成されたvegan straight edgeバンド。

Outlet Recordsからのデモ"the epilog of our pain"があまりにもearly EARTH CRISIS過ぎたtribal militant hardcoreで、個人的には彼らのベストリリース。
このOutlet Recordsは、彼らの7ep"from the bloodshed"はもちろん、ONE FINE DAYやREPRISALのsplit 7ep(w/ GREED)を出していたCycle Recordsの前身にあたるレーベルで、ONE FINE DAYのStefano BossoとLuca Fontanetoが運営していたレーベル。

そしてUKツアーを行い、1998年にScreams Of Salvation Recordsから1st"shall the sentence be death"がリリースされた。その後Stefano BossoがONE FINE DAYに専念するため脱退、後任ベーシストにLuca Palaが加入。
メンバーチェンジを経た1999年、Catalyst Recordsから"I'll cast the first stone"をリリース。メロディーの導入やアルペジオ、女性コーラスを取り入れ、若干の違和感がないわけではないが、相変わらずのFabioはABSENCE以外なにものでもない。
また彼はアパレルブランドE-Blood Clothingを設立、各国に渡るバンドがサポートする規模を誇り、リスナーだけでなく供給側からの支持も厚い。

既述のようにABSENCEはxDESTROY BABYLONxへと改名し、再始動するわけだが明確な時期は不鮮明。すでにオリジナルメンバーはボーカルのFabio RaffaeliとドラムのGabriele Brugiatiのみになっているのと、Michele GastiniがAS HUMANITY FADESのメンバーと2006年からALONEで活動している辺り、ほぼ休止状態だったと思われる。

そして唯一の音源"by the knife"が、2008年にダウンロードでフリー配信という形でリリースされた。これがedge metalの最高峰ともいえる内容。GREEN RAGEのカバーなど彼らのルーツも失っていない辺り一環している。

さらにベースのxLarsxは、ソロプロジェクトxTHE BATTLEx、RAGE OF A PROPHETではボーカル、またBLACK HILLのドラムとして同時進行と多忙。確かStorm Of Justiceの所在するスイスに住んでたはずなので、今回これ以上の記載はやめておく。


xDESTROY BABYLONx - "destroy babylon"



 
 

TorinoからMilano寄りに位置するNovaraのONE FINE DAYは、BURNING DEFEATのAndrea Ferrarisらで結成された。
最初はCONSCIOUSNESSの名で活動を始めていて、音源は"demo 95"のみが存在。
ONE FINE DAYとしては、メンバーのStefano BossoとLuca Fontanetoが運営するCycle Recordsからの"self titled"がデビュー作となる。
時期的にStefano Bossoが掛け持ちしていたABSENCEが、"from the bloodshed"をリリースした1997年のことだった。

翌年には7ep"vladimir.illich.ulianov's.failure"、そしてLifeforce Recordsの前身にあたるImpression Recordingsから1st"tough guys anthems"と、リリースのスパンからして活発的な活動が推測できる。
その後、Household Name Recordsに籍を移しスプリット(w/ DEAD INSIDE)、2003年には2nd"synapsis"をリリース。

HARD TO SWALLOWやDEAMON'S JADED PASSIONタイプのchaotic new school/mathcoreで、ABSENCEの盟友でもあり、彼らのキャリアや功績を考えても再評価されるべきだろう。



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Sunday, June 17, 2012

Roma hardcore scene - Ⅲ


POISON THE WELL、SKY CAME FALLINGらに代表されるemotional new schoolスタイルのPHOENIX。Firefly Companiesのサンプラーとmcd"snow in august"の音源ぐらいしか思い当たらないが、FACE THE FACTと共に次世代を担う存在だったかと。

実際はFirefly Companies閉鎖と共に消えてった短命バンド、、、RECEiPTやDEHUMANIZEとも交流があったようだ。





最後に、2004年にex FACE THE FACTのJosh、RECEiPTのUgoとTommiによって結成されたTO KILL
当時のシーンは、衰退の一途をたどるRoma straight edge legionだけに彼らへの期待も一入。
こんな時代背景にあってTHE PROMISE、WALLS OF JERICHOライクなmosh coreも革新的だが、いち早くStill Life Records、Catalyst Recordsによって見い出される。その後、GSR、Let It Burn Recordsへと移籍。
Macbeth、Eblood Clothingなんかのサポートも受けていたvegan straight edgeバンド。


TO KILL - "no voice"


 
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Friday, June 8, 2012

Roma hardcore scene - Ⅱ (Roma straight edge legion - 2)





RAID、VEGAN REICHにインフルエンスされたmilitant vegan straight edgeバンドPURIFICATIONは、Maurizioが立ち上げたSurrounded Recordsから、1996年にデモ"arkangel"でデビュー。

すでにearly EARTH CRISISに単音弾きを絡めるスタイルを確立していて、fury edgeの原形を垣間見ることができる傑作。

"banging the drums of war"をリリースした2003年には、SHIVERのサポートで来日を果たしている。


 PURIFICATION Japan tour 2003


2011年、この"banging the drums of war"に新曲2曲を加えてHurry Up/Self xTrue Recordsから再発、リユニオンしている。

メンバーは解散したDOOMSDAYの Monster、ex REDEMPTIONでもあるEmiliano、そしてHurry Up RecordsのオーナーかつOVERSTATEのMatteoがシンガーを務める。
たしか彼は、解散前のPURIFICATIONでベースを弾いていたと思う。

しかしディスコグラフィーはじめ再録が多い。 

 
 PURIFICATION - "legion"


 



同じくSurrounded Recordsに在籍し、1996年から活動を続けるSTRENGTH APPROACH。この手のヘラルドであるOPEN SEASON、GROWING CONCERNのDNAを継承、roma old school prideを掲げるだけある。

コンスタントに音源を出し続け2007年にはGSRとサイン、modern hardcoreさえ匂わせる数少ないRoma straight edge legionの生き証人。


 STRENGTH APPROCH - "waste of life"





1999年、デモ"still alive through this…"にDEHUMANIZEのPaoloがゲストボーカルで参加、ってことぐらいしか情報がないDELIVERANCE。久しぶりに引っ張り出して聴くと、FACE THE FACT以外なにものでもない。

FACE THE FACTはボーカルのJosh、ギターのMirko以外メンバーの入れ替わりが多く、元はDELIVERANCEにREDEMPTIONのGiorgioが加わって構成された、との見解が正しいように思える。
ex REDEMPTION、DEHUMANIZE、PURIFICATION、OPPOSITE FORCEのメンバーらが在籍し、前述したように回転が速い。
また、DELIVERANCEと同時期にデモ"in defense of my own"をリリースしたold schooolバRECEiPTの存在も付け加えておく。


FACE THE FACT - "the safe place" 



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xSurrounded Recordsx discography
 
SR - 1  V/A   "the new season" (w/ STRENGTH APPROACH, REDEMPTION,DEHUMANIZE,REINFORCED)
SR - 1.5  PURIFICATION   "arkangel"
SR - 2  REDEMPTION   "s/t"
SR - 3  STRENGTH APPROACH   "s/t"
SR - 4  V/A   "out of the cages"  (w/ INSURRECTION,VENGENCE OF GAIA,RANCOR,PURIFICATION)


SR - 5  STATEMENT / DIM-MAK


SR - 6  DEHUMANIZE   "restore the sacred order of nature"
SR - 7  DIM-MAK   "s/t"
SR - 8  PURIFICATION   "vessel of wrath"
SR - 9  UNTIL TODAY   "hate free"

Tuesday, May 29, 2012

Roma hardcore scene - Ⅱ (Roma straight edge legion - 1)




REDEMPTIONのSimone、PURIFICATIONのKappa、そしてWar.Ds を立ち上げるAlessandro含むvegan straight edgeバンド、DEHUMANIZE
これ程の盛者が奏でるは、influenced melodic death metalなCRADLE OF FILTH、CATAFALQUEスタイル。Surrounded Records、Abstraction Communications、War.Ds、Firefly Companiesを渡り歩いたRMHCの基本中のバンド。


DEHUMANIZE - "snow is all over"





 

TIMEBOMBのCristiano、PURIFICATIONのAndrea "Monster" Campanelli等からなるOPPOSITE FORCEは、NY style hardcoreってのがGenet Recordsでの評語。

"history as we lived it"が彼らの代表作だが、個人的にはVacation Houseの"near"の方がTIMEBOMBプラスBIRTHRIGHTってな感じで好き。この辺は音の変化が良くも悪くも著しい。


1992年に結成されたsatanic vegan straight edge バンドTIMEBOMB
SOA~Genet Recordsに所属していた頃はポリティカル色濃いスタイルだったが、スプリット(w REDEMPTION)の方が一般的な認知だろう。

このスプリット収録曲は、"hymns for a decaying empire"からの再録で、トータル的にIRONSIDE好きにはいけると思う。





前述のスプリット、そして後々派生するバンドの多くのメンバーが在籍したREDEMPTIONの存在はRoma straight edge legionの中でも重要な位置付けとされる。

War.Ds契約以降は、Valentinaが加入して男女ツインボーカル編成のemotional new schoolスタイルが定着、2001年にはCLAD IN SERENITYの招集で来日も果たした。


REDEMPTION Japan tour 2001


彼らのサイドプロジェクトをいくつか挙げるとLivioのR.D.D、ギターのSimoneがボーカルとして始めたMELTDOWNAB SIDERAがある。
Emilianoは現在のPURIFICATIONでもプレイ。



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