Monday, October 3, 2022

South Carolina hardcore scene





1992年、Columbiaで結成されたSTRETCH ARM STRONG。まもなくボーカルのJames Millerが脱退となり、ベースのMatt McCartyが兼任することになった。
1994年にChris McLaneがベースで加入すると、Matt McCartyがボーカルを専任。そしてギターのScott Dempseyが立ち上げたInsurgent SoundsのV/A "flavor of the south"に参加し、EP"not without resistance"をリリースした。ちなみにこのコンピに参加したIN/HUMANITYのWill Zaledeskiは、FRAGMENTでも活動していて、ANDROMEDAのようなdark metallic hardcoreをプレイ。音源が7ep"allegory"のみのためあまり知られていないが、もっと評価できるバンドだと思う。

STRETCH ARM STRONGに話しを戻すが、1995年にMatt McCartyが脱退となり、ベースにDonnie Rainesが加入、以降はChris McLaneがボーカルを務めることになる。そしてCarolina Fest出演後の1996年、PREVAILとのsplit 7ep"forget the differences"を挟み、翌年の1st"compassion fills the void"へと至った。
一時はPREVAILのShawn Williamsがベースを務めていたようだが、Jeremy Jeffersへと替わってレコーディングされている。
この頃はSNAPCASEやTENSIONに類似するサウンドで、中期から後期にかけての彼らとは一線を画し、emotional new schoolバンドとしての印象が強い。

続く2nd"rituals of life"は、Rise EntertainmentからSolid State Recordsへ移籍となっている。レーベル柄、メンバーにクリスチャンを含んでいるため縁があったと思われるが、クリスチャンバンドとして固執するつもりはないようだ。
2000年にはEuropean tourを行い、それに先駆け7ep"it burns clean"をリリース、さらにレーベル業も兼ねるI Stand Aloneのファンジンにsplit 7ep(w/ DISCIPLE)が付属されるなど名を馳せた。

2001年、3rd"a revolution transmission"をリリースしHellfest 2001に出演、翌年のHellfest 2002、さらにFurnace Fest 2002へ出演している。
2003年に入り、4thアルバムのレコーディングを終えるとJapan tour 2003で来日、帰国後すぐにHellfest 2003へ出演、そして"engage"のリリースへと至った。
これはSICK OF IT ALLやBANEに通じるold school hardcoreに、メロディックな要素を加えたスタイルへと傾向した感がある。
その後、5th"free at last"を出しているが2005年に解散となった。


STRETCH ARM STRONG - "for the record"






STRETCH ARM STRONGの盟友で知られるPREVAILは、1994年から1998年にかけて活動していたstraight edge hardcoreバンド。
1995年に7ep"...with such emotion"をInsurgent Soundsからリリースし、そのレコ発ではFALLING DOWN、REVERSAL OF MANらが祝した。

そしてCarolina Festや3日に渡り開催されたCleveland Hardcore Festivalへの出演を果たす。この手のサウンドのtwin vocal編成は異例といえ、NEW DAY RISINGやPASSOVERにも近いニュアンスだろうか。しかし後期になるにつれ、Ebullition Records系のchaotic hardcoreへと変化していくことになる。

1996年、ギターのShawn Williamsは、split 7ep"forget the differences"でSTRETCH ARM STRONGを脱退したDonnie Rainesに替わり、一時ベースサポートを務める一方、Tommy Davis、Mark RodgersとSTRETCH ARM STRONGのScott DempseyでサイドプロジェクトRINSEを始めた。音源は7epのみで、その後に活動していたかはわからないが、後期PREVAILへ繋がる分岐点にあったことは間違いない。

そしてメンバーはPREVAILに戻り、STRONGARMやUNJUST、STRETCH ARM STRONGとの対バン、Wilkes Barre Hardcore Fest 1997に出演するなか、1st"new foundations"の制作に取り掛かる。これはKing Of The Monstersからリリースとなり、さらにディスコグラフィーの話しが持ち上がった。
結局解散後の1999年、その"curtain call (discography)"はHanged Hero Recordsからリリースされることになる。


PREVAIL - "playing in Columbia, SC sometime in the mid 1990s"






2011年結成のstraight edge hardcoreバンドDISCOURSE。翌年Headfirst RecordsとBitter Melody Records共同の7ep"self-titled"を、2013年には7ep"curse of consciousness"をリリースし、Songs Of The South Fest 2013に出演した。

INDECISIONやONE KING DOWN、カバーもしているTURMOILの影響をバックボーンとし、現行のDWELLやAXISに比類するサウンドで早くから注視される。しかしフルレングスの制作に入る頃には既にギターのRyan Kellettが脱退、FALSE LIGHTのIssy Varomousが後任に就きレコーディングに入った。

一方でOUTRAGEから改名したRAINDANCEとのEuropean Tourはキャンセルとなってしまったが、Rainfest 2014をはじめ、CODE ORENGEとTWITCHING TONGUESがダブルヘッドラインを務めるThe Kings Of War Tourの一部帯同、FYA Fest 2014の出演を果たす。
そして、ようやく1st"sanity decays"がリリースされた。これはシカゴのBricktop Recordingで録られ、Brad Boatrightが仕上げたサウンドプロダクションで、Closed Casket Activitiesへ移籍しての作品となっている。

その後BLISTEREDとのツアー、New England Metal & Hardcore FestやMid West Blood Fest、Rain Festに出演し、RENOUNCEDとのEuropean Tourを行なっているが、メンバーがRIOT STARESへと活動を移し2016年に解散した。


DISCOURSE - "end in sight"






DISCOURSEのギターIssy Varomous、ベースのPatrick Thomasらで結成された90's influenced metallic hardcoreバンドRIOT STARES。SNAPCASEやREFUSEDの影響下にあるようで、現行でいうINCENDIARYやGREAT REVERSALSなどに近いだろうか。

音源は2016年に出した7ep"self-titled"、翌2017年の7ep"let the phase speak"と、ともにBitter Melody Recordsからのリリースとなった。その後OUT OF BODYとのJuly 2017 American Tourを皮切りに、Flyover Fest 2017含むSummer Tour、HEAVENS DIEとVICIOUS EMBRACEのカップリングツアー帯同、Hope For Shelter Fest 2017出演、DWELLとのツアーなど、短期間でかなりのライブをこなしている。

2018年に入り、ARKANGELとHARVESTがヘッドラインを務めたThis Is Hardcore Aftershowの出演やDAKE EYESとのFall Tour 2018を行なった。タイミング的にフルアルバムが待たれた感はあるが、以降の活動は不明で2021年にIssy Varomousが他界。

しかしバンドとしては、年末に行われるHeadfirst! RecordsオーナーJohn Riveraのベネフィットショーに出演が決まっていて、その後の進退が決するかと思う。ちなみに彼らの他にUNDYINGやPRAYER FOR CLEANSING、AZAZELといったバンドが出演を予定している。


RIOT STARES - "@ Undisclosed Location"



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