プロデューサー業として手掛けた音源は数知れず、Brian McTernanがボーカルを務め、Kenneth Oldenがギターとドラムを兼任するBATTERYが、1990年にWashington D.C.で結成された。まもなくベースにToshi Yano、ドラムがWORLDS COLLIDEのZac Eller、そしてASHESのドラムMatt Squireがギターで加わり7epをリリース。これは"we won't fall"として、ヨーロッパ盤がLost And Found Recordsから流通させることになる。
youth crew/old school straight edgeバンドとの認識が強い彼らだが、まだこの頃はKenneth Oldenが並行していたWORLDS COLLIDEと変わりなく、メタリックな要素の方が強い印象。土地柄、隣接する州との対バンも多く、Brian McTernanはMaryland州のASHESでギターを務めている。
"we won't fall"以降、Matt Squire脱退のほかベースがBen Chused、ドラムAl Rosenbergと編成を変えEuropean Tourを行なった。そして1994年にTidal Recordsから1st"only the diehard remain"をリリース。その後、FRODUSのJason Hamacherがドラムで加入した2nd"until the end"は、Conversion Recordsから1996年にリリースとなる。
既にBANEやTEN YARD FIGHTで活動を始めていたBen Chusedは脱退、ex WORLDS COLLIDEのGraham Landが後任に就く。そしてDAMNATION A.D.とのEuropean Tour、EYELIDやTEN YARD FIGHT、Graham LandとKenneth Oldenが在籍するBETTER THAN A THOUSANDらと対バンしていった。
次作3rd"whatever it takes..."のレコーディングに入り、翌1998年にRevelation Recordsからリリースされるが、ツアーを終えると解散となった。
2017年、再結成に伴い過去の音源からセレクトした"for the rejected by the rejected"をRevelation Recordsからリリース。CRO-MAGSとのロンドン公演を皮切りに、The Sound Of Revolutionを含むEuropean Tourを行なっている。そしてファーストから25周年を迎え、Ieperfest 2019などの出演を含むAnniversary TourをH2Oとヨーロッパをまわった。
BATTERY - "only the diehard remain"
DAMNATION A.D.は、1992年にWORLDS COLLIDEのギターKenneth Olden、そのローディーとして関わっていたMike McTernanが、プロジェクトDAMNATIONとして始動した。ボーカルの彼はBATTERYのBrian McTernanと兄弟としても知られる。
WORLDS COLLIDEが1993 Summer Tourを終えると、Kenneth Oldenが楽器を全て担当した7ep"on a pale horse"を制作する。まもなくベースにAlex Merchlinsky、WORLDS COLLIDEのベースHillel Hollowayがギターとして加入、バンド名にA.D.を加えて本格的に動き出した。しかしドラムが不在でファーストショーはKenneth Oldenが務め、その後にDave Wardが就いている。そしてsplit 7epを経てThe Lost Horizon、Hungry Charley'sなどで開催されていたSyracuse Hardcore Matineeに出演していった。
それから1995年、Jade Tree Recordsより1st"no more dreams of happy endings"をリリースし、Summer Tour 1995を行なった。BLOODLETやSTARKWEATHER、DISSOLVEにリンクするsludgy metalcoreが認知され、Cleveland Underground Music FestivalやEaston Hardcore Festival 1996の出演を経て、EP"misericordia"をリリースする。ドラムがDave Brysonへ交代となるが、7ep"the mortal/hasn't happened yet"を制作、Chicago Hardcore Festival出演等で地位を固めた。
1998年、2nd"kingdom of lost souls"がRevelation Recordsに移籍しリリースされる。Dave Brysonが脱退となる一方で、Kenneth OldenはBETTER THAN A THOUSANDを、Mike McTernanはWHEN TIGERS FIGHTへと活動を広げた。結果DAMNATION A.D.は休止状態が長く続き解散したと思われたが、バンド側としては解散は公表していないと後々語っている。
前作以降、Hillel Hollowayも脱退したようで、ドラムにex AGE OF RUIN、MOST PRECIOUS BLOODのColin Kerczを迎えた4人編成で再始動を果たす。RINGWORMとMOST PRECIOUS BLOODとのEuropean Tourを行ない、Victory Recordsとサインを交わした2007年、3rd"in this life or the next"のリリースへと至る。DEATH BEFORE DISHONORとUNHOLYとのツアーなどを行なった。その後、This Is Hardcore 2011やRevelation Records 25th Anniversary Showcase、Oneonta Punk 2014などの出演が確認できる。そして2017年、Organized Crime RecordsからTHE CUREのカバーアルバム"pornography"がリリースとなり、The Sound Of Revolutionなどを含むEuropean Tourを終えた。思えば以前、V/A "sleepless nights cover compilation vol.1"に、THE CUREのカバー曲を提供している。
DAMNATION A.D. - "no more dreams"
現在も活動を続け、melodic death metalバンドとしての地位を確立したDARKEST HOUR。同じくhardcore出で比較されることも多いSHADOWS FALL、UNEARTHらよりも前の1995年結成になる。EP"the misanthrope"後、East Coast Empire RecordsのV/A "the harder they come"に参加。ENTOMBEDやHATEBREED、BLOODLETらと共演を行い、EP"the prophecy fulfilled"の制作に入った。この頃、ベースのRaul Mayorgaが脱退となり、Billups Allenが加入してのリリースとなっている。そしてセカンドギターにFrederick Ziomek加入後のsplit 7ep(w/ GROUNDZERO)を経て、脱退したドラムMatt Mabenの後任にRyan Parrishが就き、2000年の1st"the mark of the judas"へと至った。リリースショーには、EARTH CRISISやREACH THE SKYらが出演している。
Victory Recordsと契約した彼らは、2nd"so sedated, so secure"、DAWNCOREとのスプリットを挟んで2003年に3rd"hidden hands of a sadist nation"をリリース。本作はIN FLAMESやDARK TRANQUILLITYを手掛けるFredrik Nordstromをエンジニアに迎え、THE HAUNTEDのAnders Björlerが参加して制作された。そのWorld Tour 2004ではExtreme The Dojo Vol.10で締めくくり、Ozzfest 2004などに出演していった。
2005年、新たな支持層を獲得することになる4th"undoing ruin"がリリースされる。さらにmelodic death metalへ傾倒したサウンドは、これまでのフォロー離れも否めない反面、それを差し引いても知名度を上げたのは事実。
以降もハードコアシーンにとどまり、BLEEDING THROUGHやMARTYR ADとまわったStrhess Tour 2005、Pressure Festival 2006出演など活動の場を変えることはなかった。また契約上の問題もあるだろうが、音源制作を2〜3年サイクルで行なっていて、2007年の"deliver us"は5枚目を数える。盟友BLEEDING THROUGHとのThrash And Burn European Tour 2009後には、6th"the eternal return"がリリースされ、The Summer Slaughter Tour 2009、TRIVIUMのInto The Mouth Of Hell We Tourに帯同など活動は著しい。
2011年にはVictory Recordsを離れ、SOILWORKのPeter Wichersプロデュースの下、7th"the human romance"を完成させた。そしてThe Summer Slaughter Tour 2011、MACHINE HEADをヘッドライナーとするEighth Plague Tourに帯同している。2014年に8th"self-titled"、2017年には9th"godless prophets & the migrant flora"をリリース。UNEARTH、THE AGONY SCENEとのDeath To False Metalcore Tourなどを経て結成25周年を迎えた2020年、West Coast Anniversary TourをMISERY SIGNALS、SECTと行う。さらにSHADOWS FALLのリユニオンショーにUNEARTHらと出演後、Positive Metal Attitude Tourと称しHIMSAとヨーロッパをまわった。本国に戻りZAOとBLOODLETとのEast Coast Tourを終え、再びEurope Summer 2022、そしてIN FLAMESのU.S. Tourに帯同した。続けてAustralia February 2023、New England Metal & Hardcore Festival出演後、SABLE HILLS招集によるUndoing Ruin Vs Deliver Us Japan 2023が行われた。これは2 saysで、各日それぞれのアルバム再現ライブという企画で開催されている。
その後FIT FOR AN AUTOPSYとEXODUSとのツアーに帯同、最新作となる10th"perpetual terminal"がリリースされた。現在NORMA JEANとNorth American Tour中で、年末にはEuropean Tour 2024を控えている。
DARKEST HOUR - "the sadist nation"
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