Wednesday, November 19, 2014

H8000 hardcore scene - Ⅶ

 


LIARのLennart BossuとWard Duffraimontが在籍したFIRESTONEは、もともとSPINELESSライクな単音リフとNWOBHM風味が混在するold school metalcoreだった。
承知の通り"aim for a new tomorrow"ではIrisに交代、Desperate Fight Records周辺にも匹敵するemotional new schoolへと変化し、認知度的にもこの後期の方があり、需要も高いのかなと。2ndで"rest in peace"が再録されているけど、個人的にはやはり一枚目の方を支持したい。

またVegan Wardは、DAWN OF A NATIONでデモを出していて、日本でも流通が良かったから知っている人も多いと思う。彼が培ってきたものが詰め込まれた85 HCは、特にLIARの後期手前の要素を強く感じた。レコーディング環境が悪いのも味ではあるけど、後作を期待させる内容だったのは間違いない。
そんななか彼の選択は、ALL I KNOWだった。これがBON JOVIを連想させるジャケット、中身も遜色のないロックテイストに驚かされる。しかも大半の曲を作詞作曲を担当し、LIAR〜FIRESTONEと共にしたLennartもアディショナルで参加。オールドファンはコレクションしておきたい。





以前BLOOD REDEMPTIONについては書いたが、その前にWim Jacobsが在籍したLEGIONにも触れておく。
SEKTORライクなmid-late 90's chuggy hardcoreは、当時ASHLARと共によく聴いた記憶がある。
唯一の音源である"embedded in darkness"のリリース元は、UKのDays Of Fury Recordsで、KNUCKLEDUSTやPUBLIC DISTURBANCEがレーベルメイトにいた。一見、シーンから漏れそうな存在だけど、"alteration"でDEFORMITYのWulf、CONGRESSのJoshが参加、そして流通はGoodlife Recordingsと純血なH8000バンド。

またWimは、2004年にCRIMSON FALLSへ加入。CF自体は、2002年にOUTRAGEのSigi Loots、Ringo Van Dingenenらで結成されているが、H8000ではないのでこれ以上は止めておく。
 
 
ASHLAR - "an illusion to rebuild"
 
 

 

ex LEGIONのドラムMikeが在のMORDA。edge metalから発展したmelo-death系ながらも、new schoolの要素を随所に残したサウンドは、FAUST AGAINやA TRAITOR LIKE JUDAS、FALL OF SERENITY辺りと比較できる。当時この手の発展系が多く2006年には来日。

TRUST、TRUE ILLUSIONのスプリットがそれぞれ出ているが、たしか曲がまるまるカブっていたと思う。所属は、YOUR GOD IS DEADもリリースしていたH8000に拠点を置くEye Spy Records。
後に、彼らが産み落としたRAFFLESIAAVOIDALL ABOVE HATEといったバンドが次世代のシーンを築くことになる。
 
 
MORDA - "artefact"
 
 
RAFFLESIA - "bow down"
 
 
 
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