Monday, September 25, 2017

New Jersey hardcore scene - 3





5曲入りのデモ"tradition"を1993年に出していたpolitical hardcoreバンドENDEAVOR。CHOKEHOLDやSTRUGGLEに例えられるサウンドは、後生のADAMANTIUMやEXTINCTIONにも彼らからの影響がみてとれる。

1996年、March Through Recordsリリースの"kill traitors"に収録されていたうち2曲が、Ferret Musicから7epで別途リリースされた。この頃にはベースのMarc ZeveneyがFLOORPUNCH、シンガーMike Olenderは、NORAのギターとしても活動を始めている。
この7epがFerret Musicのファーストリリースで、オーナーのCarl SeversonはNORAのボーカルでもあった人物。Ferret Music閉鎖後の現在は、Good Fight Entertainmentへと切り替えている。

そして1997年、1stフルレングス"crazier than a shithouse rat"が、Conversion Recordsからリリースされた。同年には2nd"constructive semantics"が、Mikeのスケート仲間でもあったJosh Grabelleが設立のTrustkill Recordsからリリース。
これらの音源は、後のエンハンスド仕様のディスコグラフィ"don't die with your eyes closed 1992-1998"にも収録されている。

また、後にSPIRITに改名するKURBJAWにMarcが在籍していたようだが、おそらくセカンド7epからの加入と思われる。
その後Marcは1995年に、既述のFLOORPUNCHをBill Hanilyやex RELEASEでRESSURECTIONのChris Zusiらと結成した。


ENDEAVOR - "live at the Melody, New Brunswick, NJ (11/22/1997)"

 




Mike Olenderは1999年にENDEAVORが解散すると、すでにex HUMAN REMAINSのメンバーらで動き出していたBURNT BY THE SUNに加入し、Beast Feast 2002で来日。個人的にはClub Asiaでの前夜祭を見に行った思い入れもある。

当時、彼らやCOALESCE、THE DILLINGER ESCAPE PLANらが打ち出したchaotic metalcoreが確立しつつある時期で、Relapse Recordsなど大手レーベルもこの手のバンドとの契約を盛んに行っていた。

さらにMikeは、FOR THE LOVE OFがHell Fest 2004でリユニオンした時にはシンガーを務めている。
このFTLOは、STRENGTH 691が活動を終えた1996年からDan Sobon、John Stanley、Nate Gluckが活動を始めていた後身バンド。その後NateはENSIGNへ加入して、セカンド7ep"fall from grace"をリリースする。


BURNT BY THE SUN - "dracula with glasses"
 

FOR THE LOVE OF - "crawl to hide"
 
 



デモ"proving ground"、Militant Recordsから7ep"heaven's deception"を残して解散したSEVIN。1993年から1995年間と活動は短いながらも、ABNEGATIONとの交流が深かったり、当時EARTH CRISISと二分したvegan straight edge hardcoreは神格化され、唯一の7epが高騰して取引されている。

その一つの理由に、ボーカルEric Tshackerが次の活動の場としたBLOOD OF JUDASの存在だろうか。March Through Recordsから音源リリースの話しは結局流れ、こちらもMilitant Recordsからの"demo 1996"しか音源がない故、より入手し易いSEVINの7epに需要が集まった。

以前、BOJにCLUBBER LANGのCooperがベースで在籍していた時期があると、なんかで読んで書いたけど、このデモのクレジットからは確認できない。
むしろSEVINのベースSteve Trioloと、BOJのSteve Tが同一人物だという信憑性の方が高い。

 

 
 

"demo 1997"でボーカルだったRob Dが脱退、以後ギターのCooperが後任を務め、Endless Fight Recordsから"varsity violence"をリリースしたCLUBBER LANG
そのタイトル曲は後に、DIE...MY DEAMONやPROWLERがカバーしたり、This Is Hardcore 2010でリユニオンと、後追い世代にも認められた感がある。

BLOOD FOR BLOODやDARKSIDE NYCに影響されたとはいえ、それだけで終わらず彼らなりに消化したサウンドは、既述のように後世にも評価された。

2008年、ex CLUBBER LANGのJoe StanleyはSICKER THAN MOSTを結成。
ライクSHATTERED REALM、SWORN ENEMYのbeatdown hardcoreは、Goodlife Recordingsからの"no dividing line"が好調なのが認知度を示している。
このアルバムのゲストボーカルに、同郷のFURY OF FIVE / BOXCUTTERのJames 'Stikman' Ismean、LIFELESSのJeremy Tingleが参加している辺り、盤石となった地位も読み取ることができるかと。

ボーカルのShawn Gliem脱退という窮地に陥るも、ギターのJoeがパートチェンジし、To The Point Recordsから"in our blood"をリリース。今後の動向が気になる。


SICKER THAN MOST - "for this we fight"
 

 


CLUBBER LANG、SICKER THAN MOSTを渡り歩いたJoeは、さらにDEPARTEDでの活動も開始し、Blasphemour Recordsから"hell on earth"でデビュー。自らをdark heavy hardcore/metalと表現し、どこを切ってもNew Jersey beatdownなスタイル。
すでにFast Break Recordsへ移籍していて、"darkness takes its throne"をリリースしたばかり。

また、E-TOWN CONCRETEやSWORN ENEMYと対バンするなど、頭角を現してきているかつてのレーベルメイトHOUNDSは、2本のカセット音源を出しているので、そろそろフルレングスが待たれるところ。
OLD WOUNDSやCODE ORANGE好きはマスト。


DEPARTED - "live at Champs bar in Trenton Nj 2-7-16"
 

HOUNDS - "plague caster"
 


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