Monday, May 25, 2020

South American hardcore scene - 3 (Santiago,Chile - 2)





2001年、vegan hardcoreバンドNOUVELLE GAIAが、twin vocal編成にてSantiagoで結成された。
個人的にSurvival Recordings/Estopim Recordsからの1st"todos los suenos mueren sofocados en el progreso"は、今でも鮮明な記憶として残るほど衝撃的だった。その打ち込みっぽい乾いたドラムの音は、録音状態によるものだと思われるが、意図したものか弦楽器とうまく調和し、結果的に90's臭を醸し出したかのように受け取れる。

このリリース後、ボーカルの一角を担っていたGabriel Rivasがmelodic death metalバンド、NEVER ENDING HATEへと活動を移すため脱退。しかし活動を停めることはなく、POINT OF NO RETURNと共演したLibration fest、PAURAやCHILDREN OF GAIAのツアー帯同など着実に力を付けていった。

そして2008年、Varsity/Seven Eight Life Recordingsから"el arte de engendrar el miedo"をリリースする。1st音源からギター以外のメンバー再編成を行い、さらにNARZISSやUNDYING色が増したedge metal/melodic metalcoreは、南米の括りでも頭ひとつ抜け出した存在として知られるようになる。
しかしFORSAKENと共にArgentina/Brazil tour 2010をまわった後に解散を表明した。
正式に再結成は公表していないが、Furia festival 2018やEspacio 56 fest 2018への出演が確認できる。


NOUVELLE GAIA - "get free from fear"
 



 

Santiago vegan straight edgeバンドHOY ES EL DIAは、Self X True Records/Retribution Networkから2009年に3 way split(w/ VERDICT、SHIVER)がリリースされ、日本でも認知された存在だと思う。
結成は2007年で、翌年に"la humanidad siembra su propio fin"をリリース。そのサウンドはCULTUREやSOULSTICEを彷彿させる上、PAINSTAKEに近い声質のボーカルを組み合わせたスタイルを確立、これは彼らの特徴にもなっている。

2009年のDIE YOUNGとの対バンなどを経ると、2010年に同郷のcrust hardcore punkバンド、SOBRAS DEL DESCONTENTOとのスプリットに2曲を提供した。リリース元のReusa RecordsはSantiagoを拠点とし、彼らのラスト作"indeseados"もここから出すことになる。

2012年には、NADA QUEDAA PRUEBA DE BALASが帯同したArgentina tourを成功させた。
以降、VII Festival pot un Septiembre Libre de Crueldadなど、主にローカルショーをこなしていたが2017年に解散となった。


HOY ES EL DIA - "indeseados"
 

A PRUEBA DE BALAS - "crimen"

 




設立されたばかりのHeretic Recordsから"estigmas"を、2010年にカセット盤とCD-RでそれぞれリリースしたDECLARACION DE GUERRA
この音源以前に"atras quedan nuestros miedos"を出していて、LIVE BY THE FISTがヘッドライナーを務めたFestival Internacional hardcore de Santiago Ⅵに出演するなど、すでに十分な経験を積んできての本作になる。
これにはCONCIENCIAのCarlos Saavedra、NUESTRAS MEMORIASのNicolas Rojasがゲスト参加していたりと、Santiagoに止まることなく、横の繋がりもしっかり構築していることがわかる。

彼らが繰り出すサウンドは、EARTH CRISISやCHOKEHOLD、BURIED ALIVE辺りからの影響が窺える90's influenced new school hardcore。

2011年のBILLY THE KIDや562のツアーサポート、Arde Sudamerica festやBvrn fest 2012の出演など、中核バンドとして2013年頃まで活動していたが、メンバー再編成がうまくいかなったようでそのまま解散したと思われる。
ライブでのMAROONのカバーとか興味深かった。


DECLARACION DE GUERRA - "rabia"
 





animal liberation/earth liberationを反映したリリック、PURIFICATIONやSALVATIONなどのmid 90's vegan straight edge hardcoreを継承するSENDERO
MOSTOMALTAを迎え、2013年に開催されたReset Session vol.1の出演を果たすと、すぐにEPのレコーディングに入った。これがVegan Records/Seven Eight Life Recordingsからリリースされた"XXX"になる。タイトルに伴うジャケット然り、fury edgeな楽曲のインパクトは強烈なものだった。

しかし余韻が覚める間もなく、ベースのMatias A. Delacroixが脱退。後任にはAngelo Millalが就き、1st"liberacion"の準備に入る。これは同レーベルより2015年にリリースされた。
そしてFUERZA DE VOLUNTADのトリビュートアルバムに参加したほか、Brazil tour 2016やEuropean tour 2017と、大陸を跨ぐ活動で彼らの名が広めることになる。
現にAnimals X Kingdomが主催した、V/A "you are the plague and we are the cure"の参加バンドのなかでも引けを取らない存在感を示している。

さらに地元では、SAFE AND SOUND/WAKE OF HUMANITYのツアーサポートを務めたり、2019年のSudamerica HC fest vol.3の出演など、もはやSantiagoを代表する地位に至ったといっても過言ではない。


SENDERO - "intro/inquebrantable"
 


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