Tuesday, October 26, 2021

Connecticut hardcore scene - 1





1994年、New Jerseyで開催のAll Ages Hardcore festにDOG EAT DOG、EDGEWISEらと共演していたFAULTLINE。リリース年は不明だが2本のデモを出していて、まだシーンとして確立しない時期から活動していたことが推察できる。

サウンドは108やINSIDE OUTをバックボーンとし、メッセージ性の強いリリックに歪みと硬質なギターの組み合わせが特徴のstraight edge political hardcore。
SHIFTやBLOODLET、COALESCEらとライブ経験もあり、Earth House Recordsから7ep"self-titled"、1996年に1st"roots of the rape culture"をリリースしている。この1stはEndless Fight Recordsとの共同ということもあって、名を広く知れ渡らせる作品になったと思う。

その後Washington DCで行われた企画に108、BANEやMORNING AGAIN、1997年にはONE KING DOWN、SHUTDOWNらと共演している。また日本からSTATE CRAFTが参加した、Endless Fight RecordsのV/A "over the edge vol. III"に1stのタイトル曲を提供。レーベルメイトでTHINKTANKとスプリットを出したCROSSTHREADなんかも彼らの影響を受けていると思われる。
ちなみにボーカルRyan Crossthreadは、現在Blasphemour Recordsを運営している。


FAULTLINE - "@ Bristol Bike Exchange CT 1995"






どれ程のフォロワーを生んだか計り知れないHATEBREEDは、JASTA 14を脱退したJamey Jastaを中心とし、1995年に結成され現在もなお頂点に君臨し続けている。
"together as one..."や"stones to mark a fire"などのコンピ参加を経た1996年、7ep"under the knife"がSmorgasbord Recordsからリリースされた。これはJamey JastaがVOICE OF REASONのJay Gelabertと運営するStillborn Recordsから、後に"3 song demo"を加えた盤がプレスされている。
またNEGLECT、INTEGRITYとそれぞれsplit 7epを出すなか、アルバムを待ち望む期待は想像に難くない。
しかしギターのWayne LozinakとLarry Dwyer、ドラムのDavid Russoが脱退となり、ギターにMatt McIntoshとLou "Boulder" Richards、PUSHBUTTON WARFAREのJamie Muckinhauptがドラムとして後任に就いた。

そして1997年、Victory Recordsから1st"satisfaction is the death of desire"のリリースへと至る。エンジニアにはINCANTATIONからDEADGUYなどを手掛けたSteve Evettsを迎え制作され、hardcoreの代名詞ともいえる作品となった。
一方、脱退したLarry DwyerはLou "Boulder" Richards、Jamie MuckinhauptらとDEATH THREATとして活動を始めている。

特にメンバーの入れ替わりが頻繁だったHATEBREEDのギターにはHIGHER FORCEのSean Martinが加入。2001年にはSEPULTURAとのツアーを行なった。
そして2nd"perseverance"をUniversal Recordsからリリースし、Beast Feast 2002にて初来日を果たす。共に来日したCONVERGEと行なった渋谷クワトロでのショーは、異次元なものに感じた記憶が残っているほどクオリティーが高かった。おそらくPAは同行させていた人物だと思う。




その後は言うまでもないがRoadrunner Records、Nuclear Blastへと所属を変え、メタル側からの支持も獲得、不動の地位を築き上げた。


HATEBREED - "June 22,1997"






1996年、SUM OF ALL FEARSはBridge Nine RecordsからTENFOLDとのスプリットを経て、単独"from this day forward..."をEast Coast Empire Recordsからリリースした。どちらもレーベル第一弾となったことは知られるところだが、デモが"1995 sin of anger demo"として7ep化、DISMAYの解散ライブ出演に抜擢されるなど評価され、シーンの中核にいたことはまず間違いない。

特に対バンすることが多かったFOLLOW THROUGHライクのold school hardcoreから、HATEBREEDやTENFOLDなどに通じるmetallic hardcoreは現行バンドにも影響が及んでいる。これは2018年に行なったリユニオンライブのメンツでもわかると思う。

当時はCT州のバンド以外にINNER DAMやSTRETCH ARM STRONG、BRETHRENらと対バン、Edge Sharp Records企画でCONVERGE、SHAI HULUDらとの共演を果たしている。

1997年にはFLOORPUNCHのレコ発やV/A "the harder they come"のリリースパーティーにDISBELIFEやDIVIDED BY HATE、DARKEST HOURらと出演した。


SUM OF ALL FEARS - "Avidity"






ボーカル脱退後、ギターのBrandon DubroskyとRob Wisnerが共にボーカルを兼任し、4人編成で活動していたDIE MY WILL
2000年の解散から20年が経過した後世、Blasphemour Recordsが"self-titled"をリプレスし、世代を越えたリスナーを得ることになった。

1995年結成のバンドで、このオリジナル盤は1997年にDrawn & Quartered Recordsからリリースされていた。BOLT THROWERやDEADGUYに影響を受けていたようだが、土地柄Massachusetts州のバンドとの関わりが深く、サウンド的にもGRIMLOCKやFRAGMENTとリンクするところが多くみられる。

split 7ep(w/ ALL YOU'VE LOST)の翌1998年、Pin Drop Recordsと契約を交わし2nd"...and still we destroy"をリリース。
そしてスプリットを出していたPIECEMEALに、FORTYDAYSRAINとDIECASTを加えた4バンドによるカップリングツアー、さらにDEADEYESUNDERとのUS tourを行なっている。またSlave Union RecordsのV/A 7ep"4 corners"へ参加、さらにEqual Vision Recordsと契約したようだったが音源のリリースには至っていない。

一方で解散後にドラムのJeff Mielcarzは、HATEBREEDでMADBALLやEARTH CRISISとのツアーをヘルプで務めた。


DIE MY WILL - "out from the mouths of saviors"



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