Saturday, February 25, 2023

German hardcore bands - 6





APPROACH TO CONCRETEはKölnを拠点とし、4人編成で結成されたmid 90's hardcoreバンド。1994年にBRIGHTSIDE、後のRYKER'SのDennis Müllerがバッキングボーカルでレコーディング参加した7ep"drown"が、翌年Mad Mob Recordsからリリースされる。

SNAPCASEとEARTH CRISISが渡欧した際には地元で共演を果たした。さらにBOILING POINTやFEEDING THE FIREと出演したOpen Air Hardcore Festival 1995、INTEGRITYとRINGWORMをヘッドライナーに迎えた2-Day Hardcore Festivalなどを経て、"...failures?"のレコーディングに入るが、既にギターのPabloが脱退となったようでThomasが後任に就いている。年末にはLASH OUTのXmas Tour 1995にMIOZANと同行した。
翌年帯同したBATTERYのEuropean Tour '96で2ndギターを務めたChristian Valkは、後にSTALEMATEやSIX REASONS TO KILLでボーカルとして活動しているのも興味深い。

また、ファンジンAgainst The Streamのサンプラーに曲提供し、Vort'n Visで開催されたHardcore,Next The Generation 3 Day Festivalの3日目に、SPINELESSやSTAMPIN' GROUNDらと出演した他、RYKER'S/BROTHER'S KEEPERのEuropean Tour Fall '96、WARZONEやBACKFIRE、HARD RESISTANCEらとHardcore Festivalに出演したことからも人気を博したことが窺い知れる。
しかし地位を確立した絶頂期の1997年に解散となった。


APPROACH TO CONCRETE - "Vänersborg, Sweden 1996"






VEILやDISRESPECTらと親交のあったBerlinのONE STEP BEYOND。特にデモ期はABHINANDAに近い印象を受けた。
その1995年のデモ"insomnia"以降、ベースのAndiが脱退となりtwin vocalから編成を変えているが、おそらくボーカルの一人René Nitschkeがベースに転身したと思われる。
そしてセカンドギターにMarcusが加入、self-titledの7epがPOLE*など在籍するPateline Industries、双方が参加したV/A "north meets south"のTwo Friends Recordingsから共同リリースされた。

1997年には"mother earth"、"Zugunsten Kriminalisierter TierrechtlerInnen"などのコンピに曲提供を経て1st"dies irae"へと至る。配給はRESPECTのAdam Szulcが運営のS.T.C.からで、Photographyは後のTHE MONOLITHでボーカルを務め、Vendetta Recordsを設立するStefan Kloseが担当している。

既にボーカルのLars Dörfelは脱退したようだが4曲は彼によって録られ、後任のNicoは1曲のみに留まっている。その他はベースのRené Nが2曲、ドラムのNo-Wakeが1曲それぞれボーカルを務めた。
特筆はRené NのEMPATHYに類似するスポークン気味な唱法で、アルバムを通しても違和感のない調和のとれた構成となっている。

流通が悪かったのも要因だが、もっと評価されるべきバンドの一つだと思う。


ONE STEP BEYOND - "11. July 1998, Berlin"






1996年から2005年にかけて活動していたKarlsruheのBEAT DOWNUNWRITTEN LAWのRené Mannich、RADICAL DEVELOPMENTのThomas Ludwig、Jochen Hornungらによって結成された。ちなみにRADICAL DEVELOPMENTのMarc-Antonio Hartmannは、後のMAN VS. HUMANITYとABSIDIAでの活動に加え、Scorched Earth Policyを運営する人物として知られる。

BEAT DOWNはMad Mob Recordsに所属し、1997年に7ep"join the fight"、翌年1st"blood 'n tears"をリリース。各々のルーツを融合させたサウンドは、RIGHT DIRECTIONやDISCIPLINE系統のNew York style hardcore/oi-punkといった形で表現されている。

今さら活動を追うことは難しいが、1999年にLeipzigのConne IslandでSLAPSHOTと共演したようだ。このべニューは現在でもよくハードコアライブが行われていて、ベネフィットコンピ"strength thru unity"を手掛けるなどシーンへの貢献度は高い。
2000年になると"two new trax"をリリース、また"missing in action e.p."のレコーディングに入った。しかしリリースされたのは後年の2012年、Demons Run Amok Entertainmentからになる。

一方Jochen Hornungは711 MAYHEMを結成し、デモ"armagedon demo blast"後、Superhero Records主催のV/A "suck city"へ参加。彼はABSIDIAのRoland Boeffgenと、2012年にblackened hardcoreバンドFORTRESS BLACKを結成、2016年まで活動している。
また711 MAYHEMのDennis Kernは、ONE MILLION THOUGHTSとしても活動していたが、Berlinに引越してC&C Drum Companyを設立した。


BEAT DOWN - "blood 'n tears"



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