1991年Newburghにて結成されたALL OUT WAR。thrash metalとblackened hardcoreをクロスオーバーさせたスタイルは、結成メンバーChris Bozethが在籍したMERAUDERとも類似し、デモ"sum of all fears"の頃からその片鱗は垣間みることができる。
7ep"destined to burn"後、ドラムのDerek Taylorが脱退となりDARKSIDE NYCのJoe Branciforteを迎え入れ、7ep"hymns of the apocalypse"が1997年にリリースされた。さらに流動的なドラムにEND OF ONEのJesse Sutherlandが加入、Gain Groundから1st"truth in the age of lies"のリリースへ至る。ディストリビューション元がドイツということもあり、ヨーロッパでの知名度が高かったのは言うまでもない。
ライブはMADBALL、SUBZERO、COLD AS LIFE、EARTHMOVERやBURIED ALIVEらと行なっていて、本国のVictory Recordsと契約を交わす。その2nd"for those who were crucified"は、セカンドギターがChris ChisholmからEND OF ONEのTaras Apuzzoに代わっての作品となった。
その後MACRoCk '99でTORN APARTやDARKEST HOURらと共演し、European Tour 1999を行なう。2000年にはJapan Tourも実現した。
さらにSuperbowl Of Hardcore 2001の出演など不動の地位を築いていくなか、ベースのEric Carrilloと作曲を担っていたギターのJim Antonelliが脱退となってしまう。それぞれAndy Pietroluongoとex END OF ONEのJose Segarraが加入し、編成をかえた彼らは3rd"condemned to suffer"を2003年にリリースする。しかしボーカルのMike Scoreが仕事上の都合で活動できなくなり、2004年に他のメンバーはNERVE GAS TRAGEDYをスタートさせた。
ALL OUT WARは実質解散となったが、2006年から再び活動を始め現在に至る。
ALL OUT WAR - "live @ Bond Street Cafe in NYC"
INDECISIONは1993年にBrooklynで結成された。数本のデモを出していて、1995年にToo Damn Hype Recordsから7ep"believe"をリリースする。彼らの90's metallic hardcoreはSNAPCASEやONE KING DOWNに対等し、現行バンドに於いてもフォロワーが絶えない実状がある。
1996年、同郷のSHUTDOWNとSummer Tourを行い、Wreck-Age Records傘下のExit Recordsから1st"unorthodox"をリリース、年末にはFlorida Fest '96の出演を果たした。
その後INDIFFERENCE、SONS OF ABRAHAMとのそれぞれsplit 7epを経て、セカンドギターにMILHOUSEのRachel Rosenが加入。そしてEuropean Tour Fall 1997ではMagasin 4でのHardcore Sunday Matinee、Strength In Number UKHC Festival 97などに出演。ドイツ公演でのライブはOur World Recordsから音源化もされた。
またKNUCKLEDUSTとの対バンを機に、スプリット"smash tradition"がHousehold Name Recordsからリリースとなる。
そして再び渡欧しMILHOUSEとEuropean Tour '98をまわり、帰国後はSILENT MAJORITYを加え3バンドでU.S. Tour July/August 1998を行なった。この頃にはツアー前にレコーディングを終えていたSHAI HULUDとのスプリット"the fall of every man"がRevelation Recordsから、続いてExit Recordsから2nd"most precious blood"のリリースに至ったが、ボーカルのTom Sheehanが脱退となる。後任にMILHOUSEのArtie Philieが就き、新体制で 3rd"to live and die in New York City"がレコーディングされた。
そしてEuropean Tour March '99後、4th"release the cure"をリリースし、そのツアーをNew England Metal Festで閉めた。2000年の解散後も需要は高く、近年でのリユニオンライブも少なくない。
INDECISION - "CBGB 12.97"
INDECISION解散後の2000年、Justin BrannanとRachel Rosen、Tom SheehanはMOST PRECIOUS BLOODを結成した。ドラムがex INDECISIONのPat Flynn、ベースは後にギターに転身するRachel Rosenという編成でデモをリリース。翌年の1st"nothing in vain"は、ラインナップにドラムSean Mc Cann、ベースにMatt Millerがクレジットされているので、1stのレコーディングを終えてTrustkill Recordsからリリースされるまでの間に、それぞれが加入したと思われる。
同レーベルが主催するHellfest 2002に出演を果たしBIOHAZARDとのツアーが決まったが、直前にボーカルのTom Sheehanが脱退、急遽ex ONE KING DOWNのRob Fuscoが加入し決行された。そして2nd"our lady of annihilation"をリリースし、SICK IT OF ALLのEuropean Tour 2004にBLEEDING THROUGHと同行。わずか半年後に再びEuropean Tour 2004がDESTINY帯同のもと行われた。
なかなか定まらないドラムには、3rd"merciless"からAGE OF RUINのColin Kerczに落ち着いたようで、2006年にはRINGWORMとDAMNATION A.D.とEuropean Tourを行なっている。以降もツアーに専念し、しばらく音源に縁がなかった彼らだが、2010年に4th"do not resuscitate"のレコーディングを終えた。リリースはTrustkill Recordsの後継レーベルで、ex CAMPFIREのJosh Grabelleが運営するBullet Toothからとなった。そしてParis Extreme Festの出演が決まり、European Tour 2011を行なっている。
4thアルバムを最後にリリースはなく、2016年にThis Is Hardcoreなど数本のライブが確認できるが以降の活動はよくわからない。オフィシャルでの解散表明はしていないようだ。
MOST PRECIOUS BLOOD - "the great red shift"
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