1993年、Minnesota州南部の都市MankatoにてTHREADBAREは結成された。BLOODLINEとDOWNSIDEに在籍するMike Paradise、同じくDOWNSIDEのChad Dziewior、BLOODLINEのDustin PerryそしてKRAKATOAのCarl Skildumと、既に第一線で活動するメンバー編成によるバンド。
サウンドはBURNやQUICKSANDをバックボーンとするpost-hardcoreで、メタリックな要素も含みnew school hardcoreバンドとも共存した印象を受ける。
ファーストショーを108、SHELTERらと行い、翌1994年にWatermark Recordsからデモの再録を含めた7ep"self-titled"をリリース。そしてAnimal Rights BenefitショーでのNON LEFT STANDINGをはじめ、ICEBURN、SNAPCASE、INTO ANOTHERらと共演していった。この頃には1st"feeling older faster"のレコーディングを終えていたが、Doghouse Recordsからリリースされるのは1996年になる。
さらにORENGE 9MMやSHIFT、TEXAS IS THE REASONなどとライブを重ね、More Than Music Fest出演やEbullition Records企画のV/A "some ideas are poisonous"、"anti-matter"といったコンピに参加。
1996年の夏には解散となっているので、ラスト作"escapist"はその後のリリースということになる。
またDustin Perryは1999年に SNAPCASEへ加入、3rd"designs for automotion"以降のメンバーとして定着した。その他Brian LovroがTHE BLINDING LIGHT、Mike ParadiseはDISEMBODIEDに加入し各々シーンに携わっていく。THREADBAREとしては2009年のBurning Fight Festival、2012年の1000 Knives Show、2014年のExtreme Noise 20th Anniversaryの出演など単発的なリユニオンを行なっている。
THREADBARE - "October 8,1993 Sioux Falls,SD"
CRAWLSPACEのAaron Weseman、Joel JohnsonそしてTara Andersonらにより、Minneapolisで1995年に結成されたDISEMBODIED。STARKWEATHERやBLOODLETに近いbrutal metallic hardcoreは今なお支持され、フェイバリットに上げる現行バンドも絶えない。
デビュー7ep"existence in suicide"後、Moo Cow Recordsから7ep"the confession"をリリースし、1997年にFerret Musicから1st"diablerie"へと至った。そして年末にレコーディングした"if god only knew the rest were dead"を出すと、COALESCEやOVERCAST、ALL OUT WAR、MORNING AGAINといったバンドとライブを行なっている。1999年にはHellfestに出演、BROTHER'S KEEPERとのスプリット"oxymoron"、続けてEdison Recordingsから2nd"heretic"をリリースするが同年に突然解散となった。
その後、大半のメンバーがMARTYR A.D.での活動を始め、Joel AndersenとTony Byronは2004年にDEVILINSIDEを結成している。
2008年、それぞれの活動に区切りがつき、解散前のメンバーにMARTYR A.D.のCharles Johnson、THREADBAREのMike Paradiseが加入、DISEMBODIEDは再始動した。そしてBurning Fight FestivalやIeperfestに出演し、編集盤"psalms of sheol"をリリース。さらにNew England Metal And Hardcore Festival 2010、Rainfestに出演するも、2011年7月にファイナルショーを行い再び解散となる。
その後、2017年のThis Is Hardcore Festivalを機に再結成され、Londonで行われたSweatfest 2018に出演。2019年にはGood Fight Musicからディスコグラフィー"transfiguration"をリリースし、企画For The Children、FYA Fest 7に出演している。
DISEMBODIED - "Sweatfest, London 14.01.18"
DISEMBODIED解散後のJoel Johnson、Tara JohnsonそしてChris DrakeにCharlie JohnsonとMike Fiskettiを加え、MARTYR A.D.は2000年に活動を始めた。
デモ"human condition"を経て、ex DISEMBODIEDのJustin Kaneが加入、2001年にFerret Music/Lifeforce Recordsから1st"the human condition in twelve fractions"がリリースとなる。そしてTHROWDOWNとMidwest/East Coast Tourを行ない、ファイナルをSyracuseで開催のHellfestで締め括った。翌月にはPOISON THE WELLとツアーをまわるなど、躍進を遂げる一方でドラムのJustin Kaneが脱退。一時的に7 ANGELS 7 PLAGUESのJared Loganが就き、再びHellfest 2002へ出演を果たすも、今度はボーカルのMike Fiskettiが脱退となる。後任にHOLDING ONのAndrew Hartが加入、また同じくKarl Henselがドラムという編成でEssenにて開催のPressure Festival '03に出演、デモ"summer '03"を録り再起を図った。
そしてVictory Recordsと契約し、2nd"on earth as it is in hell"を2004年にリリース。Hellfest 2004などに出演しているが、翌2005年4月に解散となる。
再びMARTYR A.D.が活動を始めたのは、DISEMBODIEDの再始動と同じく2017年のThis Is Hardcoreと思われる。共にドラムを務めたex THREADBAREのMike Paradiseは、2ステージ掛け持ちでSweatfestにも出演。帰国後はEIGHTEEN VISIONSらとWest Coast Mini-Tourを行い、新譜も待たれるところだが、リリースされた7ep"american hollow"は2002年のJared Logan在籍時の音源となっている。
DISEMBODIEDと同様に需要が高く、Back To School JamやMilwaukee Metal Festなどに出演。またMike Fiskettiはex CULTUREのRich ThurstonとLOWESTを結成、7epを出したのも記憶に新しい。
MARTYR A.D. - "July 28,2017"
PILLARの活動を経たKRAKATOAのDave Walkerが、1994年に結成したMinneapolisのHARVEST。ENDEAVORやEXTINCTIONライクなtratitional hardcoreバンドとして名を馳せた。1995年、V/A "twin cities hardcore"に参加し、7月にレコーディングを行なった7ep"worn through the layer of separation"が、翌1996年Ferret Recordsからリリースされた頃にはセカンドギターにDan Zimmermanが加入となっている。次作7ep"incision"以降Trustkill Records所属となり、その中核バンドとして認知されるようになっていく。
BROTHER'S KEEPER、DESPAIRとSummer Tour '96を行い、EARTH CRISISらと共演、そしてDESPAIRのラストショーの出演を経て1st"living with a god complex"のリリースへと至る。ENDEAVORやMORNING AGAINとの対バン後、ベースがAdam ParkesからJonas Feinbergへと編成が変わり、 Chicago Hardcore Festivalに出演、Syracuse Hardcore Matinee含むWinter Tour 97/98をBROTHER'S KEEPERと行なった。
7ep"one step closer than the last"では、ドラムがAaron ParkesからIan Princeへ体制を変えているが、ベースにex THREADBAREで後にSNAPCASEに加入するDustin Perryが一時在籍し、East Coast Tour 1998をまわったようだ。また作曲にも携わっているのも興味深い。
再びSyracuse Hardcore Matineeへの出演を終えると、Adam PattersonとJonas FeinbergはTHE HOPE CONSPIRACY結成へと動く。一方Dave Walkerは、SILENT FALLのリリースで知られるOne Percent Recordsを運営のSteve Smillieと、SEASON OF FIREを始動させGoodfellow Recordsを所属とした。その後、KRAKATOAで一緒だったCarl SkildumとTHE GOOD FIGHTでも活動したDave Walkerだが、Torontoに移りCHOKEHOLDのメンバーとANXIETYというプロジェクトを始めている。
さらに彼はChicagoに居を移していたようで、2016年にMinneapolisへ戻ると、HOLDING ONのSean LipinskiらとSUNSETを結成した。またHARVESTも再開していてThis Is Hardcore 2018に出演、編集盤"living with a godzilla complex"をリリースしJapan Tour 2019にて来日を果たす。帰国後はCHOKEHOLDとの企画に出演した。
HARVEST - "1996/04/26 @The Key in Northfield, MN"
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