Georgia州Atlantaにて結成のDAWN OF ORION。近年のディスコグラフィー"a celestial ballad"リリースにより、DAY OF SUFFERINGやPRAYER FOR CLENSINGに対峙したevil/metallic new school hardcoreが再評価された。
メンバーがMONSTROSITYやSUFFOCATIONなどのシャツを着用していたように、death metalからのアプローチを認識させつつもErik Davidsが繰り出すリフはそれとは一線を画している。
結成された1997年、デモ"twilight eternal"を経て、BIRD OF ILL OMENらとGainesville Floriduh Festに出演、翌1998年にリリースされた7ep"on broken wings"はx1981x Recordsの前身にあたるUndecided Recordsからで、もとはCREATION IS CRUCIFIXIONとのスプリットの予定だったという代物だが、単独でもインパクトのある内容となった。
その後Craig Nastが脱退しベース不在の状況のなか、1999年に1st"for the lust of prophecies undone"をImmigrant Sun Recordsからリリースする。直後のDOWNPOURとMORNING AGAINらと行なったライブを最後に、ギターのSam CapeがSIGNS OF DYINGを結成のため脱退。結果的にラストライブとなったが、後任にJustin Stubbsが就きベースにNathan Friendが加入して再起を図るも2001年に解散となった。
その後、前述したディスコグラフィーが2023年にリリースされる。
DAWN OF ORION - "July 1999, Atlanta, GA"
PREVAILらと4wayに参加したINKWELLのベースMartin Riouxが在籍したBROKEN。Standfast Recordsから"defy the season"をリリースするが、彼は脱退しACT OF FAITHのJosh Terrellが後任として、また同じく2ndギターにCarter Davisが加入した。
そしてDOWNPOURへ名を改めた彼らは、BY THE GRACE OF GODやMORNING AGAIN、DAWN OF ORIONらとライブを行ない、1998年夏に"no lie can live forever"のレコーディングに入った。すでにCarter Davisは脱退、PORTRAITのPatrick Clariciが加入していて、BROKENを引き継ぐchaotic new school hardcore路線はCONVERGEのメンバーも認めるところ。
所属するJawk RecordsのレーベルメイトINDECISION、TRIALとの共演を経て、2000年にAlveran Recordsから"footsteps over our heads"のリリースへと至る。本作からChris Lundsfordがボーカルからベースに転身し、後任にはEzra Morrisが就いた。US盤はEulogy Recordingsがライセンスを得ていたようだが、おそらくリリースまでは至らなかったと思う。
この編成替えは影響を感じさせることなく、STRETCH ARM STRONGやBROTHER'S KEEPERらとライブを重ね、West Coast Tour後にはex BY THE GRACE OF GODのメンバーから成るBLACK WINDOWS、CONVERGEとのツアーをそれぞれまわり、BLACK WINDOWSとのsplit 7epのレコーディングまで終えた。しかしドラムのBrian Lundsfordが脱退してしまい、Deathwish Inc.からのリリースも流れてしまう。結局彼は復帰したようで、Kurt Ballouがエンジニアを務めた"call me armageddon"のレコーディングを終えると、US/Canada Tourを行なった。承知の通り、この音源はTHE POWER & THE GLORYと改名してDeathwish Inc.からリリースされている。
DOWNPOURとしては、2024年に初期メンバーを中心に一夜限りのリユニオンショーを行なったが、オリジナルメンバーのKenn Twofourは加わっていないようだ。
DOWNPOUR - "live at the Buford Civic Center"
ACT OF FAITH - "the last show"
Atlanta straight edgeバンドFOUNDATIONが2006年に結成される。サウンドはTRIALやBURIED ALIVEをバックボーンとしていたことが窺える'90s influences metallic hardcore。7ep"self-titled"後、既に共演もしていたMEANTIMEとのsplit 7epをリリース。Syracuseでのライブも数多くFORFEITとの共演をはじめ、往年のバンドとも繋がっていくことになる。
7ep"hang your head"を経て、Deathwish企画でBANEと共演、Sound And Fury 2010などの出演で頭角を表していった。若干のメンバーがあったものの2011年にBridge Nine Recordsとの契約へ至り、THE PATH OF RESISTANCEのカバーを収録した7ep"at your mercy"がリリースされる。このタイミングでUnited Blood Festを皮切りとしたMOTHER OF MERCYとのUS Tourを行ない、ツアー中には1st"when the smoke clears"がリリースとなった。ツアーを終えるとTRIAL OF LIESとの対バンやEdge Day 2011 Atlantaの出演、West Coast Tourのほか、UKやAustraliaと各国を跨ぐ精力的な活動で地位を確立した感がある。
さらにThis Is HardcoreやTorontoで開催のNot Dead Yet 2015へ出演後、ラスト作となる"turncoat"はTHE PROMISEやANOTHER VICTIMで活動したAnderson Bradshawがゲストボーカルで参加。この頃にはすでに解散が決まっていたと思われるが、オファーは絶えずFORCED ORDERとFinal California Showsを行い、REBIRTHとのAustralian Tour、さらにEuropean Tourを終え、ファイナルショーをINDECISIONらと行なった。
FOUNDATION - "final performance full set"
2016年、SLOW FIRE PISTOLのLucky Hunter、CRIMINAL INSTINCTのKaleb Perdue、そしてFloridaを拠点としているFAZEのYoonsang Dooらが結成したABUSE OF POWER。後にNew Age Recordsから7ep化される"demo 2016"をリリース。
同郷のACT OF FAITHをフェイバリットに挙げ、OUTSPOKENやTURNING POINTにも類似、一方で現行のMAGNITUDEやSEARCH FOR PURPOSEらに共鳴する。
2017年にAdvanced PerspectiveからAmerica's Hardcore Festのライブテイク含む音源を出し、Triple-B Recordsと契約を交わした彼らは、7ep"when then becomes now"をリリースした。そしてセカンドギターにFAZEのJustin Alediaが加わり、年末にはHAVE HEARTのメンバーが始めたFREEとのEuropean Tourを行なっている。
またFYA FestやDamaged City Festに出演し、自主で出したシングル"view of the few"のオーストラリア盤をLife Lair Regret Recordsからリリース。さらにSound And FuryやUKのReady Fest 2018、FYA Fest 6 After Showなどの出演を経て、1st"what on earth can we do"へと至った。これに伴うヨーロッパ及びU.S. Summer Tour 2019を行ない、その後はBack To SchoolやAmerican's Hardcore Festなどに出演しているが、同年に解散となる。
ABUSE OF POWER - "July 21, 2019"
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