Monday, March 31, 2014

Seattle hardcore scene - Ⅱ


 
 

リユニオンで若い世代にも支持層を広げたTRIALは、1995年に結成され、あのInside Front compilationに参加していたpolitical straight edgeバンド。
そのコンピやデモの初期音源こそ、A CHORUS OF DISAPPROVALやNO ESCAPEなんかの影響が強かった気がするが、徐々にメタリック化が進み、うまく時代背景に順応、彼ら独自のmid 90's new schoolを見出している。
その証にEqual Vision Recordsリリースの"are these our lives"は、ライクSTRIFEと言われ、多くのフォロワーを産出。

昔HAFE LIFEの"trial"っていう曲があったけど、彼らも影響を受けていたのかもしれない。
また、ボーカルのGreg Bennickは、TO KILLの"the flight of the locust" でコーラスとしても参加していた。


TRIAL - "intro/reflections"





HIMSAのボーカリストとして知られるex UNDERTOWのJohn Pettiboneだが、1998年結成から初期にかけて、Christian Schmittが務めていたのは意外と知られていない。
実際Johnは2000年の加入。またメンツ的に、TRIALのEJ BastienやHARKONENのAaron Edgeがいた時期があったりして興味深い。
Revelation Records〜Century Mediaへと出世につれ、chaotic new schoolを消化したmetalcoreサウンドへ移行、数々のビックフェスにも出演していたが、2008年に解散。


HIMSA - "cherum"

 
 
 


ex TRIALのGregと2005年解散前に在籍していたEJ Bastien、Alexei Rodriguez、そしてSTRAIN、BY A THREADのメンバーだったSean Landeという編成で、BETWEEN EARTH AND SKYが結成される。
Greg然り音的にも特に変化は無く、TRIALが一時的に再結成した延長線にあるサウンド。

Refuse RecordsのCD盤"of roots and wings"には、インタビューやコンピ"power of ten"に収録されていた曲がボーナストラックとして追加されている。


BETWEEN EARTH AND SKY - "the wounds never have to win"
 





ex CHAMPION、TRIALのTimm McIntoshと、Alliance Traxから3wayを出していたSINKING SHIPSRoger Kilburnが在籍するWAIT IN VAIN
Timmはギターからボーカルへパートチェンジしているが、バックグラウンドはブレてないのがわかる。

音の方は想像通り、Catalyst RecordsでレーベルメイトだったANCHOR、そしてGREAT REVERSALSの現行系classic new schoolにシアトル特有のmodern old schoolをブレンドした感じ。


WAIT IN VAIN


CHAMPION - "the last show"


SINKING SHIPS - "ghost story"



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Saturday, March 22, 2014

Seattle hardcore scene - Ⅰ


 


明らかに近年の90's classic new schoolリバイバルの根底にいるUNDERTOWは、1990年に結成されたSeattle SxEバンド。
彼らのファーストリリース、Overkill Recordsからのデモは、John Pettibone(後のHIMSA)が加入する前で、REFUSEのJoel DeGraffがボーカルを務めていた。

とはいってもこのREFUSE、前身にあたるバンドで、UNDERTOW結成当初はRESOLUTION、BROTHERHOODにも似たファストなスタイルがまだまだ色濃く残っていた時期でもある。

リリース音源は、STRUGGLEとのスプリットや7epが数枚、フルレングス"at both ends"をExcursion Recordsから、ディスコグラフィがIndecision Recordsから出ている。
ライクRESSURECTION、UNBROKENのNew Age Records系好きには必須、なんていうまでもないか。

また、Demian Johnstonは、RORSCHACHのAndrew Gormley、DEADGUYのKeith Huckins、Tim Singer(ex NO ESCAPEでもある)らとKISS IT GOODBYEでも活動していた。


UNDERTOW - "last show in Seattle,WA"
 
 
  
 

UNDERTOWから派生したバンドの一つ、ex REFUSEのメンバーでもあったMark Holcombが新たに始動させたNINEIRONSPITFIRE
これがあまりにも豹変した、discordant coreな楽曲に当時戸惑いはあったが、結果論mathcoreのハシりとなっていたのだといえる。

UNDERTOW から継承したmiddle 90’s Soundにchaoticへと展開するlike NO ESCAPE、COALESCEやDEADGUYで、John Pettiboneも在籍していたみたいだけど、時期的なことまでは分からない。


NINEIRONSPITFIRE - "read between the lines"



: my collection :
 

Monday, March 10, 2014

Vancouver hardcore scene



 
シアトルと比較的近い土地柄、UNDERTOWとも交流が深かったSTRAINは、New Age Recordsから"here and now"を出していたmid 90's metallic hardcoreバンド
 
Overkill Records、Heartfirst Recordsからもそれぞれ7epをリリース、その影響力はTRIALにまで波及していたのは紛れもない事実。
当時Heartfirst Recordsは、ドイツのほか日本にも拠点を置いていたのでここからリリースした"driven"、"cataract"はそこそこの枚数は出回っていたはず。

NO ESCAPEやBATTERYが好きならこの機会に聴き直してみてほしい。


STRAIN - "driven"



またJohn Francoは、ex PRESSUREのJaysen DavidとCAPONEを結成していて、96年の7ep"what we've shared"が唯一の音源になると思う。

おそらくJohn自身サポート的な位置で、実際ソングライティングは彼かは分からないが、STRAINの延長線上にあるNorthwest HCを継承したスタイルであることに変わりはない。
 

1996年に結成されたBY A THREADは、STRAIN、CAPONEJohn Francoがボーカルを務めるバンド。
同郷の先駆者SPARKMARKERが確立させた、emotional hardcoreを引き継ぐスタイルは、Revelation Recordsとの契約で彼らのクオリティは立証されている。
 
GAMEFACEやTEXAS IS THE REASON、LIFETIMEなどの90年代好き者向き。

 
SPARKMARKER - "so long"

 
 
 


PRESSUREのシンガーJason KolinsとギターのSean Spearが、ABSTAINを経て1997年から始動させたBURDEN
メンバーの経歴もそうだが、初のVancouver SxEバンドってことで、当時からすでに認知度があったのを憶えている。
"初"ってことは、定説とされているけど、実際はABSTAINがいるから真実とは異なる。STRAINはSxEではなかったと思うけど。
 
音はSTRIFEやTRIALより若干old schoolの要素の方が強い。
ちなみにSeanはシンガーとして、Mark ThompsonDISSENT同時期に進行させていた。
 

 
: my collection :