Friday, May 25, 2018

UK hardcore scene - Ⅶ





1995年、MEDULLA NOCTEのPaul Cattenらで結成されたSTAMPIN' GROUND
実際Paulが在籍したのはデモの時期だけで、以降は後任シンガーにex NECKBRACENAILBOMBのHeath Crosbyが加入している。

初期の彼らはEARTH CRISIS、REFUSED以外に例えることができないほどの直系の音だった。7epを2枚リリースし、1996年にWe Bite Recordsから"stampin' ground"を出し頭角を現し始める。
しかし、1998年の"an expression of repressed violence"では、すでにHeathは脱退しAdam Frakes-Simeを迎え、Century Media RecordsのサブレーベルKINGfisherに移籍しての再出発となった。サウンドもそれに共鳴するかのように、SLAYERや後期LIAR、ALL OUT WARなどの影響を落とし込んだ様へと変化していく。

2000年にChord Recordsから"carved from empty words"、そして2003年の"a new darkness upon us"がCentury Media Recordsとステップアップし、SEPULTURAやTHE HAUNTED、HATEBREEDなんかとのショーをこなし知名度を上げていった。しかし、オリジナルメンバーのIan GlasperとAde Stokesが相次いで脱退し、2006年には解散となる。
その後、この2人はFREEBASEに加入し、"darker days are still to come"をリリースしたのも記憶に新しいと思う。
またUKの重要レーベルBlackfish Recordsは、Ianが運営していたレーベルでもある。


STAMPIN' GROUND - "dawn of night, starved"


 


STAMPIN' GROUNDを脱退したHeath Crosbyは、SILENT SEASONを結成し"demo 2000"をリリースしている。さらに、Blackfish RecordsのCONFLICTトリビュートアルバムに参加。
その後の活動は不鮮明で、Heath個人がDEAD MAN'S CHESTやSTATEMENTなどでフューチャリングされた以外は、表立った活動は見受けられない。

しかし2016年、ついにHeathはFREEBASEのJaff、UNDERULEANGER MANAGEMENTのメンバーらとDAYS OF ENDを結成し、再び第一線に復帰を果たす。
そして翌2017年に、Boss Tuneage傘下のMosh Tuneageから"demon est deus inversus"がリリースされた。そのedge metalを軸としたmetal coreは、CATARACTやSWORN ENEMYにも比肩するクォリティを誇っている。

現在ギタリストを探しているようで、活動がスローペースだが継続してもらいたいところ。


DAYS OF END - "feeders of hate,waiting for deception"
 





SPECIAL MOVEのメンバーが運営するEight Brutal Dogs Recordsから、"the devil's handprint"を2016年にリリースしたRAIDENは、90's UK hardcore scene創成期にCANNANやSTAMPIN' GROUNDらと活動していたバンド。

長らく沈黙期間があるので、解散していたのは間違いないと思うが、2012年のRucktion Records企画に出演したのが確認できる。
その後もスローペースながら、地元のEssex fest 2014に出演。その際、Blackfish Recordsに提供していた"the crimson tide"がサンプラーとして配布された。
そして、"the devil's handprint"のリリースへと至るわけだが、前作よりメンバーに変動がみられる。SPECIAL MOVEのDarius Claydonがドラム、50 CALIBERのLeon Dodimeadがセカンドギターで加入しての新体制となった。
サウンドは、かつてのRED SKYライクなedge metalスタイルにSLAVEARCの要素をプラスした感じで、時代に相応しつつも1998年結成以来のスタイルはブレていない。同郷のdeath coreバンド、POINT DOWNと比較してみるのもいいかもしれない。

再始動前の音源として、1999年にデモ"bring forth the enemy"、2000年にはRetribute Recordsから"the killing fist"をリリースしていた。

 
RAIDEN - "broken remains"






2001年から2004年にかけて活動していたEVISCERATE ADが2016年に再結成された。ドラムのDenはKINGPIN、ギターのTubはAMBUSHの活動を経てのリユニオンとなる。それと同時に過去音源を再発しているので、若い世代にも知れた存在だろう。

"man made evil"時の彼らは、まだADが付かないEVISCERATEの名で活動していて、再発された際にはADが加えられ差異化されている。このオリジナル盤は、自主と思われるBloodstorm Recordingsから2001年に出していた音源。
一般的に、彼らの音はスプリット"what lies ahead"(w/ BROKEN OATH)で判断してしまいがちだが、この頃は後期SUNRISEからDAYMARESにかけてのdark metallic hardcoreに近い要素を含んでいた。ツインボーカル編成のパート分けもその要因として大きいか。

そして、2002年に4-way "escalating unholy war"(w/ FREEBASE、SET AGAINSTDICTION)に参加。この音源より、ADが加えられたEVISCERATE ADとしての名が確認できる。

以降のbeatdown metalcoreは、GRIMLOCKなんかの影響が垣間見れることができ、それはIRATEやKRUTCHなどのツアーサポートでも裏付けされる。


EVISCERATE AD - "masquerade of truth"
 


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