Monday, March 4, 2019

Northern Italy hardcore scene - 5





2001年に"choke the sun"をReal Deal Pressingsから、さらに3 way split "the hardcore connection"(w/ COMIN' CORRECT、ON FALL)をReal Deal Pressings/Bloody Tears Collectiveの共同で2003年にリリースしていたCAINは、Milanoにて1998年に結成されたthe Milano brutal crewのバンド。

LENGTH OF TIMEやKICKBACKの影響下にあるサウンドに、ベーシストAldóのローボイスを絡めたedge metalスタイルはDEFORMITYにも例えられるか。
しかし多くのバンドを輩出したエリアだけに、NAPALM DEATHやDARKEST HOURとの対バンも果たした彼らの実力に反し、埋もれた感は否めないのが実情。

情報が少なくその後の活動が見えてこないが、2010年に突如7ep"HFOY"をlimited 333でリリースする。配給はRelapse Records、Century Media傘下にあるイタリアのNight Of The Vinyl Dead Recordsからで、BRUTAL TRUTHやEYEHATEGOD、NEUROSISなんかも手掛けたBilly Andersonによってミックス、マスタリングが行われた。
サウンドプロダクションはもちろん、SUFFOCATIONをも追従するdeath metalへと転換している。
それに引きづられてか、ローボイスの比重が高くなっているが、逆にGuascoのハイトーンと要所の単音弾きがアクセントとして効果的。オリジナリティさえ感じる楽曲は2曲のみでは物足りない。


CAIN - "wood"






UNBROKEN、ABNEGATIONやCULTUREをフェイバリットに挙げるFROM THE DYING SKYは1999年に結成されたvegan straight edgeバンド。earth liberation、veganismのメッセージ性が強いリリックに、ARKANGELやCALIBANライクなリフを軸に構成され、後期はメランコリックかつエモーショナルパートが混在する曲調を生みだしている。

結成後まもなくベースが抜け、後任にTO DIE FORのDaniele Fontaninが加入した。そしてプロモを制作し、スペインのDark Sun Recordsから2000年に"truth's last horizon"のリリースへと至る。クレジット上は3代目ベーシストFreddyとなっているが、実際はDaniele Fontaninが弾いていたようだ。
その後はSENTENCEとのEurope tour 2000、HEAVEN SHALL BURNやCALIBANと対バンするなど場数をこなし地盤を固めていった。

メンバー入れ替わりは常で、ドラムがChristian MusichからMatteo Piattiに代わりニューラインナップとなった彼らは、V/A "the path of compassion"参加のためレコーディングに入る。
2001年Catalyst Recordsからリリースされたこのコンピは、だれもが反応するような蒼々たるメンツが連なっていたことでも認知されている。
後々Burning Season Recordsから"truth's last horizon"の再発盤としてリリースされた、"towards last horizon"のボーナストラックにもなった曲でもある。
2003年の解散前にはボーカルがRossoからPallidoへ、ベースがFreddyからSebastjan Testenへと代わっていて、この体制で再発盤にクレジットされているが、過去の音源なので関係はしていない。

またMichael Bertoldiniは、2000年にTO DIE FORのNicolas MilaneseらとNOT ONE WORDを新たに結成。こちらはpowerful old school hardcoreで、2002年に7ep"daybreak"をリリースしている。


FROM THE DYING SKY - "live full set"






2003年にTriesteで結成されたTHE SECRET。FROM THE DYING SKYが解散した年にギターのMichael BertoldiniとDaniele Di Luca、ドラムのMatteo Piattiらが結成したわけだが、前身バンドとはかけ離れたchaotic hardcoreには正直戸惑いを隠せない。しかしメンバーからしてみれば、過去に縛られることなく意図したものだろうと推察できるサウンド転換だった。

デビューは2004年の"luce"で、Goodfellow Recordsからのリリース。CONVERGEやEVERY TIME I DIEの90's chaotic mathcoreをバックボーンに、doomさらにsludgeとも取れる要素を組み込んだスタイルは、新たな可能性さえ感じさせるものだった。

活動を続けるなか、Michael BertoldiniとボーカルのMarco Coslovich以外のメンバーが入れ替わり、4人体制で2008年にリリースされた2nd"disintoxication"。これはCULT OF LUNAのMagnus Lindbergをプロデューサーに抑え、古くはREFUSEDなんかも利用していたUmeaのTonteknik Studiosでレコーディングしたことでも知られる。

2010年、CONVERGEのKurt Ballouプロデュースの"solve et coagula"を、Southern Lord Recordingsに移籍してリリースするが、まもなくドラムのChristian Musichが脱退。後任にはex TO DIE FOR、SLOWMOTION APOCALYPSEのTommaso Corteが加入した。

2012年に4th"agnus dei"をリリースし、翌年にはISOLATEとのJapan tour 2013で来日を果たす。着実に活動域を広げ支持されている感はあったが、以降しばらく活動休止に入る。
この間Michael Bertoldiniは、Clio Leeuwenburghと共同でArgento Recordsを設立したり、VERWOEDのライブサポートなど務めていたようだ。

そして2018年に復活作となる3曲収録のLP"lux tenebris"をリリースした。イントロからその混沌とした世界観はSUNN O)))まんまで、すでに彼らの求める極限状態のところまで到達したように思える。


THE SECRET - "live Trieste Italy"
 
 

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