Saturday, August 29, 2020

Norwegian hardcore scene





straight edge hardcoreバンドONWARDは、1990年OsloにてOllie Andersen、Torgny AmdamとPeter Amdamの3人編成で始動した。
翌年には7epをCrucial Response Recordsからリリース、またベネフィットコンピ"share common ground"に参加した。

そしてベースにArne Haabethが加わり、1992年にBLINDFOLDとのツアーを行なっている。帰国後、1st"in a different place"をレコーディングしリリースに至るが、ボーカルのTorgny Amdamが脱退してしまった。これは彼がCONTENTIONでも活動していたArne Haabethと、新たに結成したAMULETに比重を置いたことによるものだと思われる。

一方ONWARDは、後任ボーカリストとしてTrond Saettemが就き、1995年から再び活動を開始した。そしてMAINSTRIKEとのSurvive Death tour 1995を行なっている。
1997年には、V/A "for the sake of dedication"に提供した曲を含んだ2nd"these words still pray"をリリース。再編成での今作ではあるが、THINK TWICEやHALFMASTライクなスタイルに変わりはなかった。
後の2019年に"in a different place"がLP盤で再発されたのも、彼らの再評価を意味するものになっている。またArne HaabethとPeter Amdamは、RECTIFYのEspen Follestad、Kim AmundsenとSPORTSWEARを結成し、ONWARDとしばらく並行で活動していた。

さらに、Arne HaabethとLASH OUTのメンバーが在籍したxASPIRExというバンドも興味深い。


ONWARD - "live at Hardcore Cafe Strommen 1997"






metallic hardcoreバンドLASH OUTは、1992年にMoldeで結成された。
翌年、デモに続けて"the darkest hour"をStormstrike Recordsからリリース。
そしてBjornar Naessがギターで加入し、5人編成での"worn path"をリリースすると、スプリットを出していたCONTENTIONとのEuropean tour 1994を行なった。

クリーン唱法やメロディックパートの試みは一概には言えないが、UNBROKENやMEAN SEASON、MAYDAYなどに近い雰囲気も持っている。
1995年にInside Front RecordsのV/A "point counterpoint"に参加、7ep"under every depth"そして1st"what absence yields"をリリース。
それからしばらく経った1996年頃、Anders WimpelmanからOle Anders Olsen(Andy LaPlegua)にボーカルが替わっているが、時期的にSHIELDとのSweden tourはどちらが在籍していたか判断がつかない。音源としては、7ep"the unloved & hated"からボーカルが替わったのが確認できる。

さらに1997年には、ギターがBjornar NaessからAndreas Tyldenにメンバーチェンジを行ない、1998年にBURSTとのスプリット音源のレコーディングに入った。しかしマスタリングが1年後に行われたため、解散後のリリースになった可能性が高い。
すでにVegard WaskeとFrank Johannessen、Andreas TyldenはTHUNDERBOLTで活動を始めているのも、LASH OUT解散の要因に挙げられる。

また、すでにレコーディング済みでImpression Recordingsから出す予定だった"the judas breed"は、過去音源を追加収録した2枚組ディスコグラフィーとして、リユニオンに合わせ2011年にリリースされた。


LASH OUT - "those who fear tomorrow (INTEGRITY cover)"






2003年に結成したPURIFIED IN BLOODは、2004年New Eden Recordsから"last leaves of a poisoned tree"でデビュー。バンド名をPURIFICATIONの曲名から取ったという厳格極まりないedge metalで、デモにそのカバー曲が収録されている。

当時この手でまだ認知されていないtwin vocal編成をいち早く取り入れ、CHILDREN OF GAIAやxDESTROY BABYLONxといったスタイルの中でも頭一つ抜けた存在だったといえる。
しかし中心メンバーであったボーカルのLasse Lars Sindreの脱退により、ギターのGlenn Reaperがパートチェンジし、2006年に1st"reaper of souls"をAlveran Recordsからリリース。そのMAROON、CALIBAN化したmetalcoreは、時代の需要に彼らの供給が合致し、US盤はCentury Media Records傘下のAbacus Recordingsから配給された。

2007年に一旦は解散を表明していたが、翌年には復帰する決断に至っている。
そして2010年に2nd"under black skies"をリリースするも、セカンドシンガーのGlenn Reaperが脱退。twin vocalからHallgeir Skretting Enoksenが単独で担うことになった。
新体制での3rd"flight of a dying sun"は、Indie Recordingsとの契約になり2012年にリリース。
その後は、Inferno festival 2013やCopenhellなどmetal色強いフェスにも出演、Days Or Fury festではINTEGRITY、FIRST BLOODらとの共演も果たした。

こちらは短命だったと思われるが、Tommy SvelaとAnders MosnessはDARKSTARというバンドでも活動。


PURIFIED IN BLOOD - "last leaves of a poisoned tree"





2004年から活動しているxAD ARMAx。political vegan/vegetarian straight edgeを掲げるpure fury edgeは、PURIFICATIONやREPRISALからの影響が大きい。
2005年にDead Vibrations Industryから"one final war"をリリースし、European tourを行なった。しかしボーカルのMartinとベースのRuneが脱退。すでに決まっていたライブを、急遽PURIFIED IN BLOODのHallgeir Skretting Enoksenがボーカルを務め、ギターのMaciek Ofstadがベースを弾いて乗り越えたようだ。
その後はMaciek Ofstadがボーカルへ転身、Lasse Lars Sindreがベースで加入した。そしてLinkopingで開催されたDeadfest 2006の出演にて、ARKANGELやKICKBACKとの共演を果たしている。

さらにアルバム制作に取り掛かった彼らだが、リリースまでには至らず2007年に解散した。
Roger HenriksenとTrommis Fredrik Daleは、ex PURIFIED IN BLOODのLasse Lars SindreとGERILJAを結成。2008年に"spark the revolution"をBreathing Hope Recordsからリリースしている。

一方Trommis Fredrik DaleはANCHORでも活動を始めたほか、Lasse Lars SindreはMaciek Ofstad、Hallgeir Skretting EnoksenとREAL HEROES DIEを、Maciek OfstadはPURIFIED IN BLOODのAnders MosnessらとKVELERTAKを結成し、もはやGERILJAとしての継続は不能な状態に陥った。


xAD ARMAx - "deathlow,last barricades"

GERILJA - "relentless"






"one final war"にゲスト参加していたVidar Henriksenが在籍、2005年にxAD ARMAx、PURIFIED IN BLOODのメンバーの弟らで結成されたxARISE OF JUDGEMENTxUNHEARD CRIESで活動していたメンバーもいるバンドで、4曲収録のデモ"a way to end it all"をリリースしている。

間もなくtwin vocalの一人Kristian Daleが脱退し、デモのゲスト参加で異彩を放っていたIda Kristine Kristiansenが加入、再び6人編成となった。
2006年、ベースのNils Ivar Hefteが脱退すると、一時はKristian Daleがサポートしていたようだが、2007年にStian Askelandが正式に加入した。

そしてxSTORMTROOPERxと改名、"the end of apathy"のレコーディングも終了し、X Rebellious Recordsからのリリースが待たれた。
レコーディング後は、脱退したSimon Fuglesteinの後任にKjetil Aasenが就いて活動していたが、Ida Kristine Kristiansenも脱退し、xSTORMTROOPERxは2009年に解散となった。結局"the end of apathy"のリリースに至らなかったのは残念。


STORMTROOPER - "carved in stone"



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Thursday, August 6, 2020

North Carolina hardcore scene - 3





DOWN IN ITのギターも在籍するINVOKEが、"demonstration"を出したのは2015年。
その後Plead Your Case Recordsと契約し、2016年に7ep"undying agony"をリリースした。SHATTERED REALMやLIFELESS、SICKER THAN MOSTテイストのbrutal beatdown hardcoreは、この地では比較的希少ともいえる存在になると思う。

彼らの実力が認められるのは早く、FYA fest 4やMidwest Blood festの出演を果たし、シーンの行く末を担う主導者に十分成り得る逸材にすら感じる。

前年に引き続きMidwest Blood festの出演を経て、自主で"no law beyond"をリリース。7月にはONE KING DOWNをヘッドライナーに迎えたThis Is Hardcore fest 2018の2日目に出演、さらに12月にMAGNITUDEとのツアーを周るなど積極的にライブをこなしていった。

そして待たれていた音源が、2019年にMH CHAOSとのスプリットという形でArduous Path Recordsからリリースされた。その後はライブ活動をしつつもJared Register、Heath LogiovinoとChris Dodson は、New York style hardcoreのMUST BE NICEとして活動を始めている。


INVOKE - "July 28, 2018"






SUBSTANCEのギターMatt Kalbaughが、ソロプロジェクトとして始動させたSEARCH FOR PURPOSEは、2016年にドラムのConnor McAuliffeとレコーディングに入りデモをリリースした。これは後の"sanctuary/dreaming"含め、compilation 7ep"more than us..."としてUgly and Proud Recordsから流通されることになる。

emotionalでmelodicな要素の強い90's influenced straight edge hardcoreは、メンバーの2人が共に在籍するMAGNITUDEと比較しても、一線を画した方向性を提示しているのは明確で、EMPATHYをはじめENCOUNTERやFLAGMAN、現行のバンドだとONE STEP CLOSER、FIRM STANDING LAW辺りにニュアンスが近い。

前述のようにプロジェクトとして動き出したSEARCH FOR PURPOSEだが、MAGNITUDEのメンバーをサポートにライブを行なうようになる。そして2018年、Plead Your Case Records/Exact Change Recordsから"eternal emotion"をリリースした。
FYA fest 6の出演でもその存在を示し、現行シーンに欠かすことはできない地位を築いている。

2020年にはVictory Records御三家とのCalifornia takeoverに出演し、さらにSound and Fury festival 2020の出演も決まっていたがコロナ禍で中止になってしまった。

またMatt KalbaughとCameron JoplinはECOSTRIKEのメンバーとして、flexi盤"another promise"からそれぞれギター、ドラムで加入。一時的なものだと思われたが、彼らの最新作"a truth still we believe"でもクレジットされていて、今後も州を跨いで活動していくようだ。


SEARCH FOR PURPOSE - "live at FYA fest 2019"
 





ドラムのConnor McAuliffeがエンジニアを務めた7ep"era of attrition"を、2017年にPlead Your Case RecordsからリリースしたMAGNITUDE
STRAINやTRIALの影響下にある90's metallic hardcoreは、まさに当時のNew Age RecordsやVictory Recordsのバンドに近い印象を受ける。

ECOSTRIKEとのsummer tour '18のツアーファイナルでEARTH CRISISと共演、Back To School Jam 2018ではBURIED ALIVEやINDECISIONらとも共演を果たし、新旧世代が共存する可能性を見いだした。この頃セカンドギターが、Joey FletcherからPaul Vuksanovichへとメンバーチェンジし、翌2019年にはFYA fest 6の出演を経て、1st"to whatever fateful end"をTriple-B Recordsからリリースした。すでにPOINT OF CONTACTとのEast Coast tour 2019、This Is Hardcore fest 2019、ECOSTRIKE/ENVISIONとSummer tour 2019も決まっていて、これ以上にないタイミングでのプレスとなった。

前年に引き続きTampaで行われたFYA fest 7に出演し現在に至る。


MAGNITUDE - "live at The Foundry Concert Club"
 


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