Monday, March 27, 2023

Rouen/Evreux hardcore scene - 3





1997年にRouenで結成され、すでにNYのINDECISIONとライブを行なっていたDEVICEは、4曲をレコーディングしNEGATIVE APPROACHのカバーを加えたデモを翌年にリリース。
EARTH CRISISやREFUSEDから影響を受けたというnew school hardcoreをプレイしていて、RIGHT FOR LIFEを招集したRouen Hardcore Festival Ⅰ、HATEBREEDとBLOODLETが渡仏したHardcore Nightmare Showへの出演を果たす。この頃にはDavidがセカンドギターで加入、HARDSIDEとのsplit 7epをDaredevil Recordsからリリースした。このレーベルは、同郷でWATCH IT FALLのボーカルを務めるMathieu Burnelが運営するもので、盟友として知られる彼らとシーンを築いていくことになる。

1998年夏に後の"has been..."に収録される曲をレコーディングしているが、そのクレジットからするとセカンドギターがGeorges Lafonteへ、David Aが加わりtwin vocal編成となっている。そしてBLOOD FOR BLOODやFLOORPUNCHのツアーをサポートし、Rennesで開催されたSuperbowl Of Hardcore 1999の2日目でCONVERGEやALL OUT WARと共演した。

またボーカルのJeremy SageがABSONEでの活動を始める一方、DEVICEとしては2000年に地元のEmergence Recordsから"has been..."をリリースしている。しかし同年、再びINDECISIONと共演した後に解散となってしまった。その後メンバーは、RVINESTHE ELEKTROCUTIONといったバンドで活動を始める。

そして2019年、Emergence Recordsの20th anniversaryとして、DEVICEの"anthology 1997-2000"がリリースされた。アートワークはドラムのSamuel Antoninが手掛けている。


DEVICE - "@ la lune des pirates"






SEEKERS OF THE TRUTHのSylvain、PRIMAL AGEのThierry、SebastienそしてStephane、DEVICEのJeremyにより1999年に始動したvegan straight edgeバンドABSONE。このメンツだけに展開は早く、DROWNINGとTRESOREのレコ発を兼ねたMagasin 4/BXLに出演、そしてDECONTAMINATEとのsplit 7epをxEyewitnessx Recordingsからリリースする。
さらにx83x Records企画にEARTH CRISIS、SUNRISEと出演するなど順調に思えた彼らだが、ボーカルのJeremyとベースのSebastienが脱退となった。後任にはTHREAT OF HOPEのDavid、PRIMAL AGEのDimitriがそれぞれ就いている。

そして2001年にSober Mind Recordsから"a last kiss before"をリリース。LP盤はFALL OF SERENITYも所属するx83x Recordsからで、その企画x83x Winter AssultにてHEAVEN SHALL BURN、SENTENCE、FROM THE DYING SKYと共演した。またAnimal Truth Benefit Festivalを経た2002年、Catalyst RecordsのV/A "the path of compass"に参加している。

さらにTHROWDOWNとEIGHTEEN VISIONSを招集したx83x Records企画、Ieper Hardcore Fest 2002、ドイツで開催されたHellfire Festに出演していった。
しかし2003年、Sylvainが仕事の関係でLyonに引っ越すことになり脱退、Stephaneの脱退も相次ぎバンドも2005年に解散となった。
Hellfire Festでは既にDidierがボーカルを務めていて、ABSONEは必然的にPRIMAL AGEとして再出発することになる。ちなみにSylvainは、PRIMAL AGEのJapan Tour 2013でヘルプギターとして来日した。


ABSONE - "slow revolution"






Evreuxを拠点としていたAS WE BLEEDは1999年に結成。PRIMAL AGEやNOBODY'S STRAIGHT、また17 SECONDS LEFTとよくライブを行なっていたバンド。2004年のスプリット(w/ GENERAL LEE)後、ベースPierre Lannierの脱退により、twin vocalの1人Mathieu Delauneがベースを兼任し、以降4人編成で活動することになる。どちらかといえば、比率の高かった彼からAlan Robicのメインシンガー体制へとなったことで、バンドの印象も変わりそのスタイルを確立していった。そして2007年、Emergence Recordsとの契約に至り、1st"harsh means of answer against compromise"をリリースする。

2009年にはNoise For Earth's SakeでAWAKEN DEMONSと共演し、2nd"hail the sick ones"のレコーディングに入るが、レーベルが決まらなかったのか翌2010年に自主でのリリースとなった。その後は地元でのライブを中心に、イタリアのEMBRACE DESTRUCTIONを招集したSound Of Silence企画などに出演。

個人的には渡仏した時、彼らとL'ESPRIT DU CLANの2マンにPRIMAL AGEのメンバーに連れていってもらい、初聴ながらKICKBACKに近い感覚に衝撃を受けたのを覚えている。そして2013年、Crime In Hell Paris Hardcore Showなどを経て、Funeral Partyで解散ライブを行なった。


AS WE BLEED - "the new sleep of fuck to cum"






AS WE BLEED解散後の2014年、メンバーだったAlexandre Angebeauがドラム/キーボード、Julien Levitreがボーカル/ギターという編成でユニットバンドNUISIBLEを結成。 DARKTHRONEやENTOMBED影響下のblackened deathcoreを模索し曲作りを始めた彼らは、"demo 2015"をレコーディングする。
次作の"inter feces et urinam nascimur"ともに、エンジニアのCamille Giraudeauがベースも弾いたようだ。その後ex LAZAREのMichel Damienがベース、PILORIのFuretがギターで加入し、4人編成となりLAZAREらとライブを行なっている。

"slaves and snakes"のリリースパーティーではWORST DOUBTらと対バンし、PILORIとショートツアーを行なった。そしてHellfest 2019、DarkHorse Festival Paris 2019に出演。さらにJulien Levitreは、2021年にMichel Damien、PRIMAL AGE再始動時メンバーであるMisty SdaらとSANCTUARYを結成する。各々の経歴はさる事ながらMORNING AGAINやSPIRIT OF YOUTHなサウンドで、ファーストショーをHANGMAN'S CHAIRと行い注目を集めた。

しかしJulien Levitreの訃報はあまりにも突然であり、共に一時代を築いたLAZAREは、彼のために追悼ライブをリユニオンし行なった。SANCTUARYは彼の意志を引き継ぎ、今後も継続するようだ。


NUISIBLE - "out come the wolves"

SANCTUARY - "all of illusion"



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