Sunday, July 30, 2023

UK hardcore scene - 9





1996年から活動を続けるLBUの古参KNUCKLEDUST。結成翌年に1st"London hardcore"、AREA EFFECTとのsplit 7epをリリース。この頃ベースのNicky Baxterは、NINEBARを並行して活動を始めている。
その後INDECISIONとの"smash tradition"、単独7ep"in yer boat!"、STAMPIN' GROUNDとのスプリット"the darkside versus the eastside"を経た2000年、Blackfish Records/Rucktion Recordsから2nd"time won't heal this"をリリースする。時期的にボーカルのPierre MendivilがBEATDOWN FURYを始め、"skrilla 4 da killa"を出したのもこの頃になる。

各々プロジェクトバンドを抱えながらも、UNITEとの"together we stand, divided we brawl"を出し、以降長期に渡り在籍するGangstyle Recordsとの契約へ至る。このレーベルから3rd"universal struggle"をリリースすると、Brusselsで行われたI Scream Records主催のThe Eastpak Resistance Tourに参加し、MADBALLらと対等に渡り合った実力が評価された。

2005年に4th"unbreakable"を完成させると、GSR Tourを行いSHATTERED REALMのツアーに帯同するまでの地位を得た。しかしPierre MendivilがBUN DEM OUTの活動に傾倒したせいか、5th"promises comfort fools"から6th"bluffs lies & alibis"まで5年を費やすことになるが、Ieperfest 2012後にはUSで開催されたTsunami FestでHATEBREED、E-TOWN CONCRETEらとの共演を果たした。さらにギターのWema MaduhuがIRONED OUTを結成し動き出すなか、This Is Hardcore Fest 2014へ出演。

2016年には結成20周年を迎え7th"songs of sacrifice"を完成させた。


KNUCKLEDUST - "foundations"






LBUに属する50 CALIBERは、2001年の結成から間もなくして"left for dead"を自主でリリースすると、STAMPIN' GROUNDのIan Glasperに見い出され、Blackfish RecordsのV/A "U.K.H.C."に参加。その後セカンドギターにJerry McKnightが加わり、ベースMichael Pageの後任としてPabloが加入した。そして2002年に1st"internal bleeding"がリリースとなる。しかしリリースされた頃にはPabloも脱退となり、TYSONのDave Da Weaknessが後任に就いた。

2003年にはDIE...MY DEMONとのスプリット"splitting//ammunition"をFilled With Hate Recordsからリリース。SWORN ENEMYやCLUBBER LANGライクのbrutal beatdownを確立した感はあったが、ボーカルのTerry Simmondsが一時脱退、その間ベースのAndy Bazが兼任してライブを行なったようだ。ex UNITEでもあり彼が在籍していた時期があるというのも興味深いが、活動歴に反する音源の少なさ故に頻繁な入れ代わりを把握するのは極めて難しい。その他BUN DEM OUTのCharlie WilsonやBEATDOWN FURYのSteve Hillが在籍の形跡があるように、推測だが"demo 2009"後も編成替えが行われ活動にも影響をきたしたように思える。
活発的な動きが確認できるのは、メンバーがTANTRUMを始めたのと同時期で、Ieperfest 2015やConcrete Festival、Deadfest、Throwfestなど規模の大きい企画に出演していった。翌年以降もBering Fest 3、Misery FestやEvil Or Die Fest、さらにReady Fest 2018ではMERAUDERとの共演を果たす。
UKHC Returnsにも出演し、今年8月にはKNUCKLEDUST、NINEBARらとのライブが予定されそろそろ音源が待たれる。


50 CALIBER - "live @ Ieperfest 2015"






2003年、LondonにてAWOKENは結成され自主で"demo 2003"をリリースする。ベースがBen JolliffeからAdam Milehamへ代わり、翌2004年Let It Burn Recordsから"take aim"でデビューとなった。デモに引き続きUNTIL THE END、またレーベルメイトのFINAL PRAYERやTO KILLに対等するmosh hardcoreを提示している。リリース後ギターのTom Fordが脱退、さらにボーカルKris Jamesの後任にScott Whiteが就き4人編成となった。

Scott Whiteは、UROTSUKIDOJIやSTEEL RULES DIEとスプリットを出していたWINTER IN JUNEのギターだった人物だが、AWOKENのサウンドにマッチした声質は後任として申し分がないどころか、よりブルータルに深化させていくことになる。彼の素質然り、Dan Cappの繰り出す破壊的なリフは"demo 2005"で見事に融合、Ninjafestへ出演を果たしたのも頷ける。

そして2006年、1st"death or glory"のリリースへとこぎつけた。これには前任ボーカルのKris James、後のSWAN SONGのxSheepxがゲストボーカルで参加。彼らの存在を知らしめる作品となったのは間違いないが2007年に解散となってしまう。
ドラムのDuncan Jonesは、SPECIAL MOVEのScott SimpsonらとA*M*B*U*S*Hの結成に動いている。


AWOKEN - "Star And Garter, Manchester"






2005年結成のLBUバンドBUN DEM OUTは、後のTRCのCharlie Wilsonがギター、KNUCKLEDUSTやBEATDOWN FURYでボーカルを務めるPierre Mendivilが在籍することで知られる。2006年に自身が運営のRucktion RecordsからデビューEPをリリースすると、SHATTERED REALMやCRAWLSPACEに対等するサウンドで話題を集めた。

そしてDamage Control Fest 2007やPressure Festival 2007、Deadfest 2008などに出演し、EARTH CRISISやALL OUT WAR、AWAKEN DEMONSらとの共演を果たす。
場数を踏みつつ新作の制作に入った彼らは、Alveran Recordsと契約した2009年に1st"the few the deep"をリリース。メンバーの再編成があったようで、ベースがAntonからMaroへ代わり、Jamie Guvercinが加入しツインボーカル体制となった。

以降の活動がよく見えてこないが、UYF Fest 2013に出演し1stがRucktion Recordsから再発されると、Concrete FestivalやReturn To Strength Festival Vol. IV、Ninjafest 2014などに出演している。さらにIeperfest 2015、Superbowl Of Hardcore 2015、Concrete Festival、Evil Or Die Fest、そしてSHATTERED REALMとの共演したFoundations Fest、Ready Fest '19などを経て、ArizonaのEASY MONEYとsplit 7epをリリース。
またENEMY MINDのThe Intimidation Tourにも帯同した。一方Pierre MendivilがBORSTAL結成により解散の噂も流れたが、それどころかUpsurge Festival 2022やRucktion Records企画、Return Of Belgian Hardcore Ⅱに出演、BULLDOZEとも共演し現在も活動を続けている。


BUN DEM OUT - "live @ Ieperfest 2015"



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Thursday, July 6, 2023

New York hardcore scene - 2





1994年に結成されたPoughkeepsieのDROWNING ROOM。デモ"when nothing remains"後、ドラムがLou IuzziniからShane Chikelesへと代わり、VEILとのsplit 7ep及び単独7ep"the divinity syndrome"を1996年にリリース。Sean Meslerのスクリームパートが特徴的で、VISION OF DISORDERにも比類する。

1997年、1st"true love always"をリリースすると、Edge Sharp Records企画のリリースショーではONE 4 ONEやTRIPFACE、DIVIDED BY HATEらと共演した。
さらにStillborn Records企画、V/A "the harder they come"に曲提供したEast Coast Empire Recordsの主催する企画に出演など、それぞれの所属バンドとも対等に渡り合う実力をつけていった。またSUM OF ALL FEARSとのEast Coast Tourでは、ホジキン病を患っていたドラムのRob Blaunerの代役でShane Chikelesが務めたという。
しかしその彼も脱退となり、後任にEVENTIDEのAnthony Realbutoが加入、7epの準備に入ったがリリースされることはなく1998年に解散した。

一方ボーカルのSean MeslerとベースのGreg Nazakは、QUICKSANDスタイルのpost-hardcoreバンドDARWIN.RADIOを結成し活動を始めている。そしてSHAI HULUDのMat Foxが設立したIdes of Marchから"brand new evolution"をリリースした。

DROWNING ROOMとしては、2012年からライブ活動を再開、2016年に"catharsis"のリリースへ至った。
その後セカンドギターにMatt Pietrogalloが加入、2017年に"monument"を発表している。


DROWNING ROOM - "Monstrosity"






END OF ONEのDan Stevensが在籍していたONE LAST SINは、1995年にFishkillで結成された。結成当初は彼がボーカルとギターを兼任し、ベースがRich Darcy、ドラムにJoel Sheveckという3人編成で活動を始めている。
間もなくベースがJay Thurstonに変更となり、1997年にはScott Stevensがセカンドギターで加入、7ep"the fall of darkness"をInner Rage Recordsから、続けて岐阜のDEVICE CHANGE、PoughkeepsieのWITHDRAWNとそれぞれsplit 7epをリリースした。

Scott Stevensは1998年に脱退し、ex EXECUTEのJohn Brandowがセカンドギターで加入したが、彼も1999年の"...when guilt reigns"のレコーディングに入った頃には脱退となっている。
またDan Stevensがこれまでボーカル兼任で活動してきたが、Mike Ferraraがメインボーカルとして加入した音源となった。唯一CDでリリースされていることもあり、彼らの作品で最も知られるなか、実際この体制の期間は短かったもののchugga-chugga metalcoreスタイルは評価された。

しかし翌2000年にベースがMike Luczak、ボーカルがJosh Rapalaにそれぞれ代わりデモ"given the right"で再起を図ったが、2001年に解散となっている。


ONE LAST SIN - "when guilt reigns"






NYのOrange Countyを拠点としていたINNER DAMは、1995年に4人編成で結成された90's metallic hardcoreバンド。デモがリリースされる頃にはドラムのErnie Tuthillが脱退、Chris Cardinalが加入となった。
そのデモと同タイトルの7ep"through the eyes of suffering"をReleased Power Productions/Existence Of Hate Recordsからリリース。CHOKEHOLDやUNBROKEN、RESSURECTIONの影響下にある楽曲が評価され、MERAUDERとの共演を果たしている。また次作のレコーディングを終えると、KILLING TIMEやALL OUT WARらと企画に出演した。
そしてリリースされた"the day everything meant nothing"は、BATTERYのBrian McTernanがプロデュース、フォトグラフィをALL OUT WARやGROUNDZEROなどにも関わるDanielle Dombrowskiが務めている。

翌1998年には、デモとコンピの曲に新曲を加えた編集盤"when angels fall"がリリースされた。その後ベースがJay LeatherからRyan Smithへ、さらにギターのMike D'Ambrogioが脱退し、Roger ParmeleeとMike Papayが加入して5人体制となる。大幅な再編成が行われ、オリジナルメンバーはボーカルのJohn Vistaのみとなった。
そして1999年、7ep"the last second of forever"リリース後に行なったEuropean Tour 1999では、CRAWLSPACEやNAGATE、SPIRIT OF YOUTH、MAROON、COPYKILLなど各国を代表するバンドとの共演を果たしている。

2000年には解散していて、2005年に数回ライブを行なったようだ。またアナウンスまでされたディスコグラフィーの話しは一旦流れ、後の2010年にMoscowのSelf X True Recordsからカバー曲含む"through darkness, broken hearts and open veins"がリリースされた。


INNER DAM - "Montreal at Cafe L'lnco"


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