Sunday, April 11, 2010

Upstate New York hardcore - Ⅱ (315 HC - 4)



 


かつてEARTH CRISISから派生したバンドは数多いが、第3世代の筆頭ともいうべくANOTHER VICTIMも後世にSyracuse DNAバンドを排出させたvegan straight edgeバンドとして名高い。
 
彼らが結成されたのは1997年のことで、Jonathan Buskeがギターとして加入するのは、同年"a portrayal of vengeance"をリリースした後のことである。

1999年にはDennison、Buskeそしてex BLOOD RUNS BLACKのCorey KonizがSANTA SANGREを、Tony Tornabene はTom Cavanaugh (ex BLOOD RUNS BLACK)とDARKER DAY TOMORROW(のちにSANTA SANGREのデモで歌っていたMike Lazoreがギターで加入)を立ち上げることによりANOTHER VICTIMとしては2000年、解散を発表している。
 
翌年、ONE KING DOWNのオリジナルメンバーで、後のIT’S ALIVEのDerrick VanWieをドラムとして迎え入れ再結成されるも1年足らずで解散。
 
再結成後の音源としては"for the liars & the cheaters"のみが存在するが、これはディスコグラフィーと一緒に5インチで再リリース済み。
オリジナル盤の方は、写真じゃわかりづらいけど妙に手が込んだジャケットで、羽状にカッティングされていたりリリース経緯も謎が多い。limited 15の極少生産。


ANOTHER VICTIM - "martyr"
 
 
SANTA SANGRE - "live at Club Q"





ギターのJim Winters、ドラムのDerrick VanWie以外がex ANOTHER VICTIMのメンバーで編成されたstraight edgeバンドTRUE LOVE
バンド名に関して著作権に引っ掛かったらしく、THE PROMISEに改めた経緯がある。このメンツが集まったのは、ANOTHER VICTIMがTURMOIL、ONE KING DOWNとツアーをまわっていたこともあり、元々お互いよく知れた仲だったようだ。
Jonathan BuskeとJonathan DennisonはSANTA SANGREへと活動を移していたが、JimとDerrickがそれぞれのバンドを脱退を機にTHE PROMISEは動き出した。
 
結成後すぐにHellfest 2001でのプロモ用にレコーディングした、"my true love"を基にDeathwishとの契約へと至る。そして'02年、同レーベルよりフルレングス"believer"をリリースした。
 
音的にはANOTHER VICTIMにmodern old schoolパートを加え疾走する感じだが、Anderson Bradshawの歌い方は変わることもなく、ANOTHER VICTIMを継承したスタイルに変わりはない。
来日を果たした'05年に解散。

 
THE PROMISE - "crush all fakes/the kiss off"
 
 
 
ex CONTEMPTのJamie CoyleとTravis Hanceらで結成されたHERMON DEKALB
JamieはANOTHER VICTIMで"demo"、"a portrayal of vengeance"にかけてドラムを叩いていた経歴を持ち、一方のTravisは後にPRISONER、DARKER DAY TOMORROWやTHE FUNERALへと渡り歩き、常に第一線で活動する彼らによって形成されていた。

Temperance Recordsから出した"to repossess the heart"のうち2曲を、V/A "Syracuse hardcore 98.99"に提供したほか、4-way split"HEX seven inch comp."にも参加したことでも知られている。

彼らの音は事前情報がないと、Syracuseのバンドとはまず思わない。言われれば各々培ってきたものを感じはするが、CAVE INのような90年代のHydra Head Records所属バンドに近いchaotic hardcoreの印象が強く残る。

また、Keith AllenとDouglas HandはTHE AUGUST PROPHECYを結成していて、Hellfest 2000にも出演。'99年にOHEV Recordsからリリースの"five endeavors in self murder"は、翌年にAlone RecordsからLP盤でリプレスされた。こちらはHERMON DEKALBをさらに推進したサウンドだったが、どちらも短命で終わってしまったようだ。
 
 
 
 
 
ギターのGrant JonsonがLAへの移住を機に解散したTHE FUNERALは、Hex RecordsのオーナーRyan Canavanがボーカルを務め、既述のTravis Hanceが在籍したバンド。
 
ドラムのTony TornabeneもDARKER DAY TOMORROWのメンバーだけあり、音を例えようにもTHE PROMISEぐらいしか出てこない。それほど当時を象徴するサウンドだった。
 
正式音源は、'02年にレコーディングされたEndwell Recordsからの"ruled by none"のみで、"2 demos"はタイトル通りレコーディングが2回に分かれていることから、2本のデモがカップリングされたと思われる。
 
 
THE FUNERAL - "01012004"
 
 
 
: my collection :
 



こんな記事を書いているなか、BLOODAXE FESTIVAL 2010にてANOTHER VICTIMの来日が決定。
今回のみのリユニオンみたいなので見逃し厳禁。
 
 
 

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