Takehold RecordsのFlorida勢やErieのMOTHERSHIP、DISCIPLEなど、意外にもChristian hardcoreバンドが多いことに驚かされる。
なかでも、サブレーベルSolid Stateを立ち上げる前の90年代初頭、良質なバンドを輩出したTooth & Nail Recordsの存在は卓越していた。
Southern CaliforniaのOrange Countyを拠点としたUNASHAMEDは、spirit-filled hardcore movementの中核を成していたバンド。STRIFE、EXCESSIVE FORCEらと活動していたわりにはあまり知られていないのが実情だろうか。
結成された1993年にデモ、翌年には1st"silence"をTooth & Nail Recordsからリリース。すでにボーカルは3代目のJeff Jacquayが務めていて、デモリリース時はDave Lauridsen、さらにその前任にはDave Bhansonが在籍していた経緯がある。
同レーベルが主催したSummer Tour 1994をFOCUSEDと行ない、V/A "helpless amongst friends"参加やCornerstone Festival 1995に出演など順調にステップアップしていくなか、ドラムのChris BertoniとベースのShane Sowersが脱退。後任にJason CarsonとMatt Hernandezがそれぞれ就き再編成された。
そして前作に引き続き、Bob Moonをエンジニアに迎えた2nd"reflection"が1996年にリリースされる。またギターのBobby Canadayは、STRIFEの"in this defiance"にバックグラウンドボーカルで参加。
1998年に開催されたCornerstone Festivalをもって解散となったが、2009年にex THROWDOWNのDom MacalusoとMatt Mentley、ex MEMPHIS BELLEのRandy Baranoskyが加わってリユニオンを果たす。しかし2011年に再び解散し活動を終えた。
UNASHAMED - "sustained"
Inside Front zineが主催したhardcore compilation "no exit''に参加しているだけあって、S級のnew school soundのBLOODSHED。
ただ、7ep"the soft spoken words of fallbrook"以降はemotinal色が極端に強くなってemo-coreバンドとしての認知度の方が高い。後にSean Stopnikは、INNERMEANSを結成。
後のINDWELLINGは、当時のdeathcoreサウンドとして受け入れるのが容易ではなかったけど、改めて聴くとchristian deathcoreの先駆けだった、結論。
OVERCOME - "foundation"
CA州のSacramento、Elk Groveを拠点としていたFOCAL POINTはOPPOSED、OFFSETらのメンバーによって1995年に結成された。EARTH CRISISにSTRONGARM、SNAPCASEをプラスさせたスタイルは、7ep"neglected"がLife Sentence Recordsからリリースされただけありすでに確立されたものだった。しかし当時メンバーはまだ高校生だったということに驚かされる。
7epと同じく1996年の1st"suffering of the masses"はTooth & Nail Recordsと契約になったが、バンドとしてはクリスチャンというわけではなかったようだ。ただこの移籍で新たな支持層を得たのは事実で、OVERCOMEやCOUNTERVAILらとの共演や単独ツアー、さらにCornerstone Festival 1997への出演を果たしている。
またギターのRyan Clarkは、兄Don Clarkが在籍するTRAINING FOR UTOPIAのRob Dennlerが脱退すると、後任ボーカリストとしてMavenの名で加入した。これが要因かはわからないが、FOCAL POINTは1997年に解散となっている。
一方のTRAINING FOR UTOPIAは、ZAOとスプリットを出していたchaotic hardcoreバンドで、COALESCEやDEADGUYなどに近い印象を受ける。2000年に解散となると、ClarkとDonはSeattleに移りAsterik Studioというグラフィックデザインの会社を設立。同時に2人はDEMON HUNTERを結成し活動を始めた。
FOCAL POINT - "when I die"
spirit-filled hardcoreを掲げるFOCUSEDは、INSIDE OUTやMEAN SEASONに近い音を出していたearly new schoolバンド。
1990年、NO FOR AN ANSWERのJeff BoettoらによりLong Beachにて結成される。しばらくして彼とMatt Archuletaが脱退し、LIFE ALERTのMike MerrymanとDirk Lemmenesが加入しての再編成となった。
OUTSPOKENやPROCESS、DEADWAITとよくライブを行なっていて、1991年の初ライブでも共演しているSTRIFEとは特に親交が深かったようだ。
2ndデモ"at eternity's gate"後、ギターのJohn Schoettlerが脱退、OUTNUMBEREDのJason Parkerが加入して、Tooth & Nail Recordsから1st"bow"が1993年にリリースされた。そしてOUTSPOKEN、UNDERTOWとライブを行い地位を確立した感のあるなか、ギターのJason Parkerが脱退となりREMAINのAndrew Reizuchが後任に就いている。
頻繁にメンバーチェンジが行われる一方で、UNASHAMEDとのSummer Tour 1994、Alterna Fest '94、BLOODSHEDとのツアーファイナルとなったCornerstone Festival 1995出演など、目覚ましい活動を展開している。
またこの頃ボーカルのTim Mannは、CENTERPOINTのメンバーとRESOLVEというプロジェクトを組み、Tooth & Nail RecordsのV/A "helpless amongst friends volume 2"に参加した。
そして1995年、2nd"the hope that lies within"のリリースに至るが、翌年1月にファイナルショーを行い解散となった。
後年、デモやコンピ提供曲、ライブトラックが収録された"the wheels of progress 1992-1996"をリリース、また2009年にSolid State Records企画やDEMON HUNTERのHuntourにリユニオンして出演した。彼らはFOCUSEDからの影響を認め自らオファーした経緯がある。ちなみにこの時のドラムはINNERMEANSのAlex Albertだったようだ。
FOCUSED - "Cornerstone 1994"
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