Sunday, December 27, 2015

UK hardcore scene - Ⅵ




2008年、London straight edge hardcoreバンドABOLITIONが結成される。
UNVEILのユーロツアー帯同でもわかるように、late 90's metallic hardcoreを基盤としたライクBIRTHRIGHT、ONE KING DOWNスタイル。

split 7epを数枚出していて、2011年にはHoly Roar Recordsから、Jamie Fryeプロデュースのフルレングスをリリース。

各メンバーの活動も多岐に渡り、Charlie Manning WalkerがGUIDANCE、さらにNicholas SarnellaらとVIOLENT REACTIONを、Daniel  Ben ChorinはBREAKING POINTを同時進行させていた。


ABOLITION - "London edge day 2012"





時系的な前後関係はわからないが、このABOLITIONが解散した2013年、ギターのSam KnightはRENOUNCEDを始動させている。
サウンドは、彼らの最も影響を受けた7 ANGELS 7 PLAGUESから、初期REMEMBERING NEVERにも通じるemotional new school。

Atonement RecordsからCTW Recordsへと渡り歩き、間もなくHarm Reduction Recordsから、DROWNとのsplit 7epがリリースされると思う。

またSamは日本に滞在中で、その間ex GUIDANCEのBenがヘルプを務めていくらしい。


RENOUNCED - "21.9.2014"



ABOLITION、さらにはBRUTALITY WILL PREVAILと、それぞれスプリットをリリースしていたARK OF THE COVENANT
これらは、Atonement Recordsからディスコグラフィーとして、カバー曲MORNING AGAINの"stones"を加えてリリースされている。
late 90's new schoolバンドの影響下にあり、ミドルテンポ主体の単音リフ、声質からedge metalの部類に入れることができる。


ARK OF THE COVENANT - "27.4.2011"





REINFORCEDのCharlie Manning Walkerが中心となっているGUIDANCEは、TURNING POINTの曲名からとったと推測できるぐらい、early 90's emotional hardcoreをバックボーンとしているサウンドで、ライクDRIFT AGAIN、OUTSPOKEN。

ABOLITIONでは、ドラムだったCharlieがボーカルを務め、xREPENTANCExのOliver Mcveanも在籍ってこともあり、動向が期待されていた。しかし、"path of grace"が世に出た時には解散していて、極めて短命でライブも数回しか行っていないらしい。

すでにOliは、同じくex GUIDANCEのBenjamin Ravinder WoolfとxREPENTANCExのPatrick Hassanを加えて、DIGRESSという新しいバンドを始動。CTW Recordsから7epを出している。テープVer.はLLRだったと思う。
ジャケからしてSTRONGARMの影響をチラつかせつつ、REDEMPTIONにもニュアンスが近かったりする。


GUIDANCE - "live at UK edge day 2015"





OVERTURNのJonny、Andy、Nathanらが在籍、並行して進めているSouthamptonのREALM OF TORMENT

まず一聴、初期SUNRISEの歌いまわし方に近い印象を受けた。サウンドはearly 00's metalcoreで、Rage Recordsからもうすぐフルレングス"testaments of hope & despair"がリリースされる。
これは、Bound By Modern Age Recordsよりプロモテープとして、6曲が収録されていた。

一方OVERTURNは、ライクUNASHAMEDやUNDERTOWのmid 90's new school。リバイバル系とは明らかに一線を画し、当時のリアルな音源かと錯覚してしまうほど。spirit-filled hardcoreが好きな人にオススメ。


REALM OF TORMENT - "transpose"



OVERTURN - "live at plughouse"




Bound By Modern Age Recordsから、デモ"on wings of darkness"をリリースしているEARTHLY RAGEは、2014年にLondonにて結成された期待の新鋭。

時代を逆行したearly 90's new schoolは、CHOKEHOLDやGREEN RAGEに影響を受けたのも納得のサウンド。

メンバーみんな10代という、2周りぐらいした世代の出す音ってのも、なんとも不思議な感じ。


EARTHLY RAGE - "live at The Bowery,Reading. 11/10/14"



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Sunday, November 29, 2015

UK hardcore scene - Ⅴ




INTEGRITYやSPLINTERの90's Clevo hardcoreから、CATHARSISまでをも彷彿させるWAYFARERが2006年に結成された。
ここから派生したバンドも数多く、各メンバーが現在も第一線で活動していることから、最も抑えておきたい存在なのは間違いない。

今やシーンに欠かすことのできないCarry The Weight Recordsは、2009年にメンバーのPatrick HassanとTomas Hubbardによって設立。彼らが同時期にAndy Crawleyを加えて始めた、NEVER AGAINの音源をリリースするために、立ち上げたレーベルとしての始動になる。NxAは、意外にもlate 80's Revelation Recordsのリバイバル系だった。

これは、この3人を含むSECTARIAN VIOLENCEや、後にPatがボーカルを務め、Jamie Fryeも在籍するEGO TRIPにも引き継ぎつつ、さらに時を進めたFLOORPUNCHやTEN YARD FIGHTライクなyouth crew/old schoolへと発展させていく。

またシンガーMax Bienkowskiは、STRANGE PLACESを結成し、WAYFARERの世界感を推し進めたholy terror hardcoreを再現。CTW Recordsから7epを2枚リリースしている。

その他の各メンバーも、サイドプロジェクトや新バンドへと散り、WAYFARERは2014年に終止符を打つことになる。


WAYFARER - "outbreak festival 2012"
 
 
STRANGE PLACES - "outbreak festival 2014"




 
2008年、Maxはベースへと転換し、AndyとBREAKING POINTを始める。
2015年まで活動していたが、幾多のメンバーチェンジを経ていて、彼らも例に漏れず脱退...。
後期にはFINAL RAGE、ABOLITIONのDaniel Ben Chorin、STRANGE PLACESのAndrew Fisher、ラスト作"set to burn"ではPatも名を連ねていた。

音はトータル的にSOULSTICE、EXCESSIVE FORCE辺りの90's straight edge hardcore。7epを中心に音源も結構出している。

またシンガーのLouis Gauthierは、Ajay Jonesの後任としてBRUTALITY WILL PREVAILに加入。スプリット(w/WIRETAP!)のリリース元であるPurgatory Recordsは、Ajayが運営していたレーベルでもあった。


BREAKING POINT - "power"

 

WAYFARERのJamieとPat、BREAKING POINTのDBCが在籍したFINAL RAGEも既に2014年に解散しているが、BxPとのスプリット、単独7ep"never blessed"と音源を残している。

BURIED ALIVEやTHE PROMISEに近いmosh hardcoreを根底としていたバンドで、ボーカルJamieはエンジニアとして、CTW Recordsのリリース物にはちょいちょい名前が出てくる。


FINAL RAGE - "full set (last show)"



 
 
 
ex WAYFARERのPatとAndyが在籍のxREPENTANCExは、INCITEMENTやDECADENCEなど、ヨーロッパ各地に広がるtraditional vsxeリバイバルの中でも突出した存在として活動している。

元はVo/GuのPatが発起人となり、REINFORCEDのOli McVeanを誘い、そこにボーカルとしてJohn Olleyが加入、その後Robert ScullyとAndyが加わってxREPENTANCExは形成された。

デモからすでに確立していた単音主体の構成、SLAYERの持つスピード感を投じた楽曲は、UNBORNやARISE OF JUDGEMENT、初期PURIFIED IN BLOODにも引けを取らない。

2014年には、自身のCTW Recordsから"the sickness of eden"をLP盤として、CD盤はGoodlife Recordingsと共同リリースしている。


xREPENTANCEx - "full multicam set"
 


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Tuesday, October 20, 2015

Swedish hardcore scene - 4 (Norrland - Umeå)




 
MEAN SEASONやUNBROKENら当時のSoCal hardcoreに影響を受けていたDOUGHNUTSは、メンバー全員が女性のstraight edgeバンドとして知られていた。

曲によってはBIRTHRIGHTっぽかったりもするんだけど、既述のバンドよりもっとメタル色が強く、明らかに他のUmeåのバンドとは一線を画していたスタイル。

Desperate Fight Recordsと提携していたVictory Recordsからの流通ともあり、USツアー'95の経験もある。

 
DOUGHNUTS - "drowning"



"northcore:the polar scene compilation"に参加していたBETTER CHANGEDRIFT APARTは、シーン創世前の1992年頃には既に活動していたと思われる。

BCは
like BATTERYやBOLD、さらにearly new school的要素も含んでいて、正規音源がこのコンピしかないのが残念。単独フル音源で聴いてみたかったと思える完成度。

一方、後の1993年にSOLITUDEを結成するErik Vännströmが在籍したDAは、まず頭に浮かぶのがSTRIFE。そこに、ミドルテンポの刻みやスポークンを交え、ハーモニクスなんてまさにCULTUREを彷彿させる。

このSOLITUDEがSHIELDへと改名後は、SENSE FIELDの影響からかemotional new schoolへと変化していく。

よくOUTSPOKENに例えられる彼らだが、この90年代中期のシーン自体、主流となりつつあるサウンドでもあった。
 
1995年、ラスト作となる"vampire songs"をDFRからリリースすると、ギターのMagnus VinbladはPLASTIC PRIDEを始動させる。
 
それから約10年、"vampire songs"にstraight edge as fuck part 2に収録されていた"kaleidoscope"を加え、Amendment RecordsからLP盤として再発された。
 

SHIELD - "flow"
 

 


Jon BrännströmがREFUSED加入以前の1994年に結成しPURUSAM

"outbound"、"the way of the dying race"と作品ごとにバック隊がIRON MAIDEN化するのに比例し、Anna-Lena Svanborgの歌い上げるパートの占める割合も増えていった。
その中でもラストアルバム"daybreak chronicles"は、Swedish emotional new schoolの極限にして大作といえるが、すでにJonは脱退していて、後任にTobias Willigを迎え入れた作品になる。

その後7epをリリース、1998年の解散前にはAnnaも脱退していたようだ。

 
PURUSAM - "1998 live @ Lintfabriek Belgium"
 


すでに途絶えたと思われたUmeå dnaを引き継いだのがLESRAだと思う。
2001年に結成され数枚のデモを出した後、Dead Vibrations Industryと契約し、"the green rage"をリリース。その収録曲"the blame"ではREFUSED、FINAL EXITのDavid Sandström がゲストボーカルで参加。

スタイルをthrashcore/modern hardcoreと時代相に変えつつも、根底にあるスピリットは変わらず。
ライブでSHIELDの"flow"、BEYOND HATEの"i refuse"、FINAL EXITの"revenge"等カバーしてたりする。

11月にはスプリットを出していたERASEDと、BANEのヨーロッパツアーをサポートする予定。

 
LESRA - "backstabber"


LESRA - "Live in Umeå 2015"



vegan straight edgeバンド、FOREVER YOUNGが2008年のデモでデビュー。

"the guarantee"のリリース元からもわかるように、Self x True RecordsやThreat Recordsの傾向にあるlate 90's youth crew/modern old schoolスタイル。like FLAWLESS VICTORY、STILLといったところ。
 

 
: my collection :
 

Tuesday, October 13, 2015

IN OTHER CLIMES Japan tour 2015 - Ⅲ


9/23(Wed)
昨日の余韻も冷めぬまま、本日はShinjuku AntiknockでBloodaxe Festival after show。

FIRST BLOOD、HUNDREDTH、LOYAL TO THE GRAVE、GOODFELLOWZ、IN OTHER CLIMES、OTUS、SECONDLOW、DELIVERANCEという面々でうちらCHERISHも出させてもらう。





昨日会って話すタイミングがなかったAJとついに話すことができた。



FIRST BLOODで来日しているんだけど、なんでも来日2週間前にヘルプが決まったらしい。
彼はPATH TO MISERYのメンバーで、7年ぐらい前ペーパージーン時代のParadise Regained zine vol.2でインタビューしたことがある。

CANOPUSも覚えてくれてて、ステージ脇でCHERISHをチェックしてくれた。
こういう音いなくなったね…としみじみ、3 way split(PRIMAL AGE/MOSTOMALTA/CHERISH)を購入してくれた。


CHERISH - "uncertainties"


時間的に巻いていたので、Michaelにもう一曲やればと言ったんだけど、足を負傷したっぽくて戦意喪失...。
CHERISHとIOCをtktk photographyの瀬川氏が撮影してくれた。

IN OTHER CLIMES




Bloodaxe Festival 2015の企画から来日バンドのケア、附帯する各企画の管理等々、想像以上に大変だったと思うけど、疲労感も感じさせないステージパフォーマンスはさすが。


LOYAL TO THE GRAVE


来日ツアーも本日が最終日のFIRST BLOOD。この後にはChina tourを控えている。AJのステージマーチは、END OF HUMANITYと地元Pittsburgh愛。


FIRST BLOOD


仕事の都合で、今日までしかサポートできないけど楽しかった。Merci,IN OTHER CLIMES.

IN OTHER CLIMES × CHERISH




9/24(Thu)
当初来日予定のEMMUREがキャンセルとなり、ヘッドライナーを務めることになったIOC Japan tour 2015 final。

渋谷Cycloneで、メンツはSAILING BEFORE THE WIND、EARTHISTS、GHOST IN THE BEHIND、HORSEHEAD NEBULA。
仕事で行けないので、SBTWのBitoku君にセッティング等託した。

最後はサポートできなかったけど、ラストギグを無事に終えたらしくて良かった。ベースのAlexは、CHERISHティーを着てくれたみたい。



翌日の夜には日本を発ちフランスへの帰路につく。PRIMAL AGEのDidierからナイスガイとは聞いていたけど、彼らの人柄、礼儀正しさ、そして明るさも人気の要素なのかな。

IN OTHER CLIMES Japan tour 2015に関わることができて良かった。



Monday, October 12, 2015

IN OTHER CLIMES Japan tour 2015 - Ⅱ


9/22(Tue)
この日は朝8時にIN OTHER CLIMESを拾ってClub Citta' Kawasakiへ。Bloodaxe Festival 2015に出演。
直前にヘッドライナーのEMMUREがキャンセルとなってしまったけど、無事に開催される。






楽屋やステージを下見して、喫茶店でまったり。...とイキたいところだったけど、出順も早いのでコーヒー1杯にして出番に備える。



実際、IOCをどれだけの人が知っているか未知だったけど、フェス序盤にも関わらずオーディエンスの反応も良かった。彼らも全てに於いて凄く満足していたのが何より。


IN OTHER CLIMES - "city of glass"




UKのDESOLATEDは、福岡を皮切りに全7公演を行う予定で、今日がその中日。
先日Retribute Recordsから"the beginning 2011-2014"がリリースされ、ベストなタイミングでの来日となった。
同郷のBRUTALITY WILL PREVAILやMALEVOLENCEなんかに近いかな。






ex SWORN VENGEANCE、TERRORのベースっていう肩書きも既に不要なCarl Schwartz、ドラムがCOLD EXISTENCEのメンバーでもあるBobby Blood、PATH TO MISERYのAJ Borishがベースという布陣で来日のFIRST BLOOD。






トリのLOYAL TO THE GRAVE。各メンバーそれぞれ忙しかったと思うけど、安定のステージング。
最後は、MERAUDERの"master killer"カバー(feat Bobby)で〆。




他の日本勢、NUMBやSANDも良かった。新譜も楽しみ。


Tuesday, September 29, 2015

IN OTHER CLIMES Japan tour 2015 - Ⅰ


9/19(Sat)
Bloodaxe Festival 2015で初来日するIN OTHER CLIMES。仕事の都合で23日までしか帯同できないけど、彼らのJapan tour 2015を可能な限りサポートさせてもらう。


 


フランス南部のイタリアに近い都市Nice出身。2004年に結成され、すでにオリジナルメンバーはギターのSteveのみ、ベースのAlexandreはIOCでプレイするのさえ今回が初めてになるらしい。

hardcoreにthrash metalを融合させ、根底にあるCustomcore Records時代のedge metalを随所に残しつつ、彼らなりに消化してきたといえるFrench metalcore。

PAURAのユーロツアー帯同やブラジルツアー経験もあり、CONFRONTOとのスプリットへと至っている。現在はBastardized Recordingsに所属。


IN OTHER CLIMES - "dead man's fingers"


夕方の来日ってことで、成田から拾いそのまま西日暮里の宿にチェックイン。同じビルの2F魚民でウェルカムパーティーを開く。
ロングフライトの疲れは無いと言っていたけど、明日はちょっと遅めから観光に連れて行こうと思う。





9/20(Sun)
13時に迎えに行って浅草へ電車移動。みんなすごく仲が良い。



雷門から浅草仲見世商店街を通って、浅草寺へのルート。
浅草寺を抜けて飯処を探しているなか、屋台でとん平焼きを買ってしまったSyrilは、外に一人取り残される…。店主にお願いして中に持ち込んで食べさせてもらった。

商店街でハチマキやお面、キーホルダーをお土産として買ってた。




夜は寿司を食べたいらしいので、上野の寿司屋を予約。ラクト・オボ・ベジタリアンのMichaelは、ひたすらかっぱ巻きとたまご巻き。片やSyrilは5700円分を平らげた。




リクエストのカラオケは、プリクラで時間を食い終電がヤバそうなので、宿泊先の西日暮里に戻って1時間だけ付き合うことにした。AC/DC、SEPULTURE、PANTERAとか歌ってた。





9/21(Mon)
今日も13時にホテル前に待ち合わせ。来日ツアーは新松戸Firebirdからスタートさせる。
メンツは、IN OTHER CLIMES、CHERISH、ANOTHER STEP、JAILBREAK、FxOxH、VIOLENCIA。

オープン前にIOCメンバーと腹ごしらえ。Steveがエビシュウマイ?エビマン?が食べたいというので、中華料理店へ。まぁ味は中の下...。
そして近くのごく普通の神社へ連れて行った。Lionelがちょっと喰いついていた程度...。




リップオフ系のマーチャンダイズも充実。



この日に39歳を迎えた俺に、CHERISHメンバーからサプライズ。ケーキをいただき、IOCからも祝福してもらった。ありがとう!!!
そして、ライブハウスにケーキを忘れる失態...。後でちゃんと回収しました。




CHERISH - "product of illusions"



IOCの来日初ステージ。最新作3rdフルアルバム"leftover"からの選曲が中心だった。


IN OTHER CLIMES
 
"live.love.learn.lead.leave./now I know"
 
 
 
さすがに帰りの車中では、疲れからかぐったりしていた。明日はBloodaxe Festival 2015。
 
 

Saturday, September 19, 2015

Swedish hardcore scene - 3 (Norrland - Umeå)

 
 
 

STEP FORWARD解散後の1991年にDennis Lyxzénが結成したREFUSED
hardcore punkをバックボーンとし、Victory RecordsやNew Age Recordsのスタイルとはまた一味違う、独自のrockin' new school hardcoreを確立させシーンに根付かせた。
これはUmeå hardcore史を画する事績で、後続バンドへの影響はもちろん、シーンを牽引した最重要な位置付けになる

ユーロ圏外でも、"songs to fan the flames of discontent"がVictory Recordsよりリース、"everlasting"がEqual Vision Recordsから再発されるなど需要も高く、EARTH CRISISやCHOKEHOLDが好きならまず必須。
 
しかし"new noise"の頃を変化点として、だいぶサウンドの印象が変わってしまう。

Dennisは、1998年にREFUSEDを解散させ、THE (INTERNATIONAL) NOISE CONSPIRACYへと活動の場を移すことにする。
メンバーにSEPARATIONのLars Strömberg、DOUGHNUTSのSara Almgrenも在籍と、シーンの枢軸として活動してきた傑士が揃う。

2012年にREFUSEDは再結成され、Fuji Rock Festivalの出演には驚いたが、とうとう
今年、"the shape of punk to come"から17年の時を経て、4thアルバムになる"freedom"がリリースされた。
後期のhardcore punkに加え、alternative metal色を増したサウンドは唯一無二。

 
 REFUSED - "pump the brakes"
 


 


1992年、STEP FORWARDやREFUSEDに触発されたABHINANDAが始動。
メンバーは、REFUSEDのDennisの実弟Jonas Lyxzénがドラム、Desperate Fight Recordsを設立するJosé Saxlundがボーカルというメンツで結成されている。

クレジット01になる"darkness of ignorance"を1993年にリリースするDFRなくして、以降のシーンとしての認知、拡大化もなかったかもしれない。またUmeåに固持できる程のバンドが存在し、輩出したのも事実。
 
そして翌1994年、"senseless"のレコーディングに入るが、リリース時にはギターのKristoffer Steenの姿はなく、すでにREFUSEDへ加入。彼の後任には入れ替わる感じで、REFUSEDを抜けたPär Hanssonが着任している。

さらに同年、JonasそしてJoséがCruiserの名でSEPARATIONなるプロジェクトを始める。
Joséは2年ほどで離脱する一方で、JonasはSEPARATIONに専念のため、"neverending well of bliss"リリース後にABHINANDAを脱退。
その後、SEPARATIONは3人編成で継続し、スプリット(w/ SERENE)や"5th song"をリリースする。

emotional new schoolというよりは、Ebullition Records系のGROUNDWORKやTHENCEFORWARDに近いだろうか。

1996年のGenet Recordsから"self titled"を経て、ラストリリースとなった"rumble"は、後期REFUSEDを追随するかのようにalternative rock化し、バンドは1999年に終止符を打つ。

解散から11年経ち、Pump Up The Volume Fest 2010で再結成し、来日を果たしたのは奇跡としか言いようがない。

 
ABHINANDA - "senseless"





ABHINANDAとREFUSEDによるFINAL EXIT。サイドプロジェクトとはいえ、1994年から3年間ほど活動していたold schoolバンドで、スウェーデン版PROJECT Xといったところ。
しかし、当時は各メンバー名前を替え、詳細は不明だった。

後々明らかになったメンツは、Dennis LyxzénがD-Rpの名でベース、それ以外のメンバーはDavid Sandström (Dave Exit)、Pär Hansson(SXE Guile)、Kristoffer Steen(Kid Stone)だ。

old schoolと前述はしたけど、fastに時にはstompに展開する様は、BOLDやJUDGEらのRevelation Records勢とも対峙できるかと思う。

また、"teg"と"umeå"をまとめた"det egentliga västerbotten"が2007年にリリースされ、一回りした世代にも存在を示している。


FINAL EXIT - "respect"
 
 
 
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