Monday, November 5, 2018

H8000 hardcore scene - Ⅺ


 


LOCKSTITCHは、ボーカルがArnout De BruynからKluzehellionへと代わった2017年、WORSHIPと名を改め新たに始動した。

ex SPIRIT OF YOUTH以降、渡り歩いたバンドを挙げればキリがないDominiek Denolfを中心に編成され、2015年から活動しているバンド。他のメンバーも数々の経歴があり、ALL MY SINSやONE OUTTA SIXに在籍したBert Hoofd、THE DEALのChristophe Vandenbergheらから成る。
またすでに脱退しているが、PRIDE ZEROのLester Klaassenも在籍していた。
音源は、2016年にEyeless Recordsから"powerize"をリリースしていて、カセット盤はKick Out The Jamsから40本限定となっている。

なかなかメンバーが固定できず、2017年にはドラムのSam NuytensがFIRE DOWN BELOWに専念するため脱退。後任にはONE OUTTA SIX、THE BOSSのPeetnが加入した。

WORSHIPとなってからは2018年に2曲のデモを発表しているが、これはデジタルのみでフィジカル化する予定はないそうだ。
ソングライターのDominiek Denolf曰く、SPIRIT OF YOUTHとSOLIDの中間的サウンドで、ボーカルはNew York hardcoreに影響を受けているとか。
LEEWAYやMAXIMUM PENALTY辺りが好きな人も一聴の価値があり。


WORSHIP - "hate"






2018年に自主で"lost resistance"をリリースしたCROWSVIEWは、2015年Roeselareにて結成された。DECONSECRATEのKevin Rouserezがボーカルを務め、CORE OF ANGERやVICTIM EYESを経たLernout Bartがギターで在籍。

デビュー作にしてLENGTH OF TIMEのRoss Demon、ex BORN FROM PAINで現在はHERDERのChe Sneltingがゲスト参加していること、またAGNOSTIC FRONTやMERAUDERのオープニングアクトを務めたのは、各々が長年培ってきた繋がりのものだろう。
すでにEvil Or Die fest 2017やIeper hardcore fest 2018の出演も果たしていて、話題性が高いことが推察できる。

サウンドはというと、ARKANGELやKICKBACKからLENGTH OF TIMEに代表されるpure edge metalで、現在量産されつつある中でも群を抜いた完成度を誇る。


CROWSVIEW - "Ieper fest 2018"
 





2015年、H8000エリアのZwevegemで結成、同年にデモ"exhausted"を出している4人編成のMINDED FURY
このデモにはKevin Rouserezがフューチャリングされ、アートワークをAndy Vuylstekeが担当と、DECONSECRATEとの良好な関係性が窺える。

続くフルレングス"remain/sustain"はいくつかのオファーがあったようだが、結局2017年に自主でのリリースとなった。アートワーク、レイアウトともにギターのGlenn Devolderによるもので徹底したDIY仕様。
これにはREALM OF TORMENTのDavid Littleがゲスト参加、一貫したFIRST FIGHT DOWNや中期REPRISALを彷彿させる90's metalcore/edge metalは、同期のCROWSVIEWとはまた一味違ったスタンスなのも特徴的。

地元を中心に精力的な活動を続け、着実に知名度を上げつつある。


MINDED FURY - "infinite"
 





初期Goodlife Recordingsのサウンドを忠実に再現するCROSSFACEは、H8000エリアに特化したDust & Bones Recordsから、limited 300の"kayfabe is not dead"を2017年にリリース。
タイトルのkayfabeは、プロレス用語のようでフロントカバーからもわかるように、メンバーのプロレス好きは知られるところ。

表打ちで疾走するパート、手数を減らしブレイクパートに仕立てるドラムパターンで構成された楽曲に、REGRESSIONライクなボーカルが乗るといったスタイルを特色としている。この音源は、ex VITALITYのギターでサウンドエンジニアのAKこと'Alien King' Chris Paccouにより、彼が運営するOff The Moon Studioでミックス、マスタリングが行われた。
余談になるが、AKはNAPALM DEATHやCARCASS、LOCK UPのサウンドエンジニアも務め、2011年にはBRUJERIAに加入したんだとか。

CROSSFACEがよくライブでVITALITYの曲をカバーしているのは、音的な影響だけでなくAKへの敬意を表するものでもあるという。

"kayfabe is not dead"リリース以降、セカンドギターにStijn Vanbrabantが加入し5人体制となり、Ieper hardcore fest 2018への出演を果たした。


CROSSFACE - "crossface"
 





IeperのVort'n Visで企画されたLOCKSTITCHのEPリリースショーでベールを脱いだMAKASRR。2017年にBLOODREDのドラムTerence Gevaertと、ex REGRESSIONでもあるギターのDavid Decoutereが発起し、間もなくex CORE OF ANGERのギターGerald Goedhart、さらにベースにはNicolas Dufoortが加わった。
ボーカルはex ZERO TOLERANCEのPieter Declercqから短期間でVinie Vizzleに替わったようだが、初期の一時的はdual vocals体制だったようだ。

しかしBound By Modern Age Recordsからの"demo 2018"では、ボーカルがMatthias Mahieuとなっていてその経緯もよくわからない。

サウンドは彼らがフェイバリットに挙げるMESHUGGAHやMELVINS、CROWBARなどのprogressive death/metalcoreで、どことなくINTEGRITY風でもあり、シーンに於いて異彩な存在といえる。
この"demo 2018"はセカンドプレスに入り早くも次作に期待がかかるが、現在ボーカルを探しているという情報もある。


MAKASRR - "inner demon"
 


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