Saturday, January 19, 2019

Jens Werbrouck - interview


ベースで加入したGOLDEN BULLETから引き続きSKIN CRAWLERで活動する一方、自身のMURDER INTENTIONSやE.B.D.B.、そして新たにSLAVESTATEを結成したJens Werbrouck。バンドに加えレーベル業も営む彼のインタビューを取ることができた。H8000 hardcoreについてはもちろん、H8000 death metal/sludge系バンドの話しにも及ぶ内容。


photo : E.B.D.B.


PR> まずGOLDEN BULLETにベースで加入した時期とその経緯を教えて。
Jens> GOLDEN BULLETと俺がほかでやっていたMURDER INTENTIONSとは以前から一緒にライブする仲だったんだ。GOLDEN BULLETのベースがバンドに費やす時間がなくなって辞めてしまい、ドラムのJanから誘いを受け2011年に加入したよ。彼にはMURDER INTENTIONSのデモで叩いてもらったこともあったし、両バンドとも2004年の同時期ぐらいにスタートしていて、みんな同じエリアに住んでいるからライブでもよく会っていたんだ。
Janは後のSKIN CRAWLERでもドラムを務め、今はLOW LIFEに在籍しているよ。

PR> GOLDEN BULLETとして、何に影響されたとか思想とかあった?
Jens> ARKANGELやLENGTH OF TIME、KICKBACK、ALL OUT WAR、50 CALIBER、DISEMBODIEDなどの90's metal coreに影響を受けていたよ。それから、もっとmelodic black metalやdeath/thrash metalのバンドに影響されるようになったんだ。BOLT THROWR、SEPULTURA、AT THE GATES、KATATONIA、ENTHRONEDなんかのね。もちろんSKIN CRAWLERに改名してからも変わらないよ。

PR> SKIN CRAWLERはまだ活動しているの?
Jens> 2016年に活動休止することにした。可能な限り続けたかったんだけど、一緒にやっていくことに興味がなくなったんだ。ドラムのJanとギターのKennyはLOW LIFEを始め、ボーカルのThomasは昨年DECONSECRATEに加わったよ。もう一人のギターIvoはアコースティックポップのカバーバンドでプレイしている。俺はMURDER INTENTIONS、SLAVESTATEそしてE.B.D.B.で活動しているよ。


SKIN CRAWLER - "suffocated"


PR> GOLDEN BULLETとMURDER INTENTIONSとではだいぶ音の違いがあるけど、普段聴いている音楽を教えて。
Jens> 最初に買ったアルバムはTHE PRODIGYだった。それからMETALLICAやSEPULTURAとかもっと主流バンドのコピーテープを集め始めたんだ。友達の影響もあり、次第に地元のdeath metalやgrindcore、sludge、black metalのライブに行きだしアンダーグランドなメタルにハマっていったよ。CIRCLE OF DEAD CHILDREN、PIG DESTROYER、LEVIATHAN、CRYPTOPSY、EYEHATEGOD、DEFEATED SANITY、AGORAPHOBIC NOSEBLEED、GODFLESH、初期ISISがフェイバリットバンドだね。
でも時々electronic musicやhip-hop、pop、rock musicなんかを聴いて楽しんでいるよ。


MURDER INTENTIONS - "sluggish"


PR> 新しく始めたsludge系のSLAVESTATEについて、結成の経緯と在籍メンバーを教えて。また、何かリリースの予定はある?
Jens> 2018年の初めにMURDER INTENTIONSのドラムAnthony、ACNE AND THE KIDSのボーカルFrederiekらと結成したんだ。彼らとはずっと前から友達だったからね。結成前の数週間前、KortrijkのThe PitsであったSUMAのライブ後に、彼らのような音楽がやりたいと思って始めた。そしてEYEHATEGODやBLIND TO FAITH、GRIME、FISTULA、IRON MONKEY、GODFLESHなんかに近い現在のスタイルを模索しだしたんだ。
まもなくMURDER INTENTIONSのボーカルThomasがベースで加入したよ。作曲は終えていて今年は1stアルバムをレコーディングできればいいかな。

PR> MURDER INTENTIONS、SLAVESTATEやE.B.D.B.もJensが作曲しているの?
Jens> MURDER INTENTIONSの曲はたいてい俺が作っているよ。guitarproでデモを作ってバンドメンバーに送るんだ。それからみんなでまとめるよ。SLAVESTATEとE.B.D.B.に関してはMURDER INTENTIONSと違って、セッションしながら一緒に作ることが多いかな。


E.B.D.B. - "corpsicles/quel bordel"


PR> BRC30 productionsの立ち上げからレーベルのコンセプトなどを教えて。今後のリリース予定はある?
Jens> BRC30は2018年の初めに始めたんだ。他のレーベルの協力もあって多くのアルバムをリリースしたよ。新しいMURDER INTENTIONSのアルバムをレコーディング中にBRC30 productionsの名前に決めた。いいバンドが必ずしも評価されるわけでもないし、そういったバンドをサポートをしたいと思ったんだ。
MURDER INTENTIONSのアルバムを出した後、GROTTOの"circle of magi"とZer0 れい"midihack"を出したよ。
GROTTOは、元SEVENTH CIRCLEのメンバーがいるトリオのstoner/doomバンド。ビニールはDust & Bones Recordsから出ているよ。またZer0 れいはSebastien Desauvageによるexperimental electronic vaporwave musicで、彼はKortrijkでThe Pitsを経営しているんだ。そしてUS/Swedenのbrutal death grindバンドMISCARRIAGEの"homicidal mania trilogy"、それと2018年の4月に録ったSLAVESTATEのデモだね。
次にアメリカのDOWNWARD SPIRAL。Zane Youngのsludge hardcore punk/metalプロジェクトで、また彼はblack metalバンドELEGIACのメンバーだよ。2019年4月には、初めてビニールでZer0 れいの"black magic"を俺とAt Dusk Records、Sebastienの共同でリリースしたんだ。


photo : MURDER INTENTIONS


PR> H8000エリアには沢山のハードコアバンドがいるけど、現在活動中で特にオススメのバンドは?
Jens> LIARやVITALITYの古いバンドも好きなんだけど、大抵は違ったスタイルのバンドを聴いていたんだ。OUTCASTはフェイバリットバンドの一つだよ。でも彼らがまだ活動しているかはわからないなぁ。メタルとNYスタイルのハードコアを混ぜたすごいクールなサウンドで、今だに1999年の唯一のデモ"baptized in blood"を聴いているんだ。ほとんどのメンバーはWHATEVER IT TAKESに在籍しているよ。
俺らのエリアにはアンダーグランドなクールなバンドがたくさんいる。stoner/sludgeバンドのLOST BARON、GROTTO、HER FAULT。grind/crustバンドだとVERPESTやNAKED APE。Death/blackバンドはNIL MISERANSやTHE CURSE OF MILLHAVENとかだね。
最近GhentにはWIEGEDOODやVONNIS、WITCH TRAIL、GAGGED、SOUL GRIPとかたくさんのバンドが出てきているよ。

PR> 日本の文化やハードコアシーン、バンドについて何か知っていることはある?
Jens> 日本のハードコアバンドはたくさんは知らないけど、いくつかのバンドはもう長いこと聴いているよ。DISCONFORMITYが2000年始めにリリースした数本のデモはフェイバリットだし、
INFERNAL REVULSIONはMURDER INTENTIONSを始めるのにすごく影響があったバンドだね。あとCOFFINSやVISCERA INFESTとかかな。
最近Obliteration Recordsとトレードしたんだ。日本のGATEやSu19b、RETCHとか知らなかったバンドの音源が届くのをすごく楽しみにしているよ。
また、石川忠のサウンドトラックはすごく好きだし、鉄男 The Iron Manという映画は有名だよね。もちろんゴジラも。
日本の文化やシーンについて調べることは興味深い。いつかは訪れたい国だけれど、バンドで行けたらもっといいなぁ。

PR> 忙しいなかインタビューの返答ありがとう。最後に何か言いたいことはある?
Jens> 君のH8000 hardcore sceneのディープな情報はほんと感銘を受けたよ。こういうブログは継続してほしいね。インタビューを通して日本で俺らの音楽が広がることは名誉なことだと思う。この機会に感謝したい。

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