2012年Essexにて結成され、SPECIAL MOVEや50 CALIBERからの影響が色濃いbeatdown hardcoreを継承するSPLITKNUCKLE。
初期Rage Recordsの音源である"nothing left unsaid"がリリースされたのが2014年。このレーベルはNIHILITYのJonny Pipesが運営していたもので、彼が脱退した後任にはボーカルのJoey Drakeがベースで加入していたり、NIHILITYと密接な関係にあるバンドだといえる。
2015年、REALM OF TORMENTやJacob O'Sullivanが掛け持ちしていたWORLD WEARYとそれぞれツアーを行ない、2016年にKNUCKLEDUSTらとDeadfestで共演、そして"ignorance breeds"のリリースに至った。これにはNIHILITYのJosh Gibbons、PROVENのJohn Kataがフューチャリングされていて、目覚ましく変化するシーンの中でも、しっかり立ち位置を確立した裏付けとも取れる。
2017年はShedfestに出演する一方、ギターのChristy O'connorがSTAGES IN FAITHを結成し活動を始めた。mid-late 80's hardcoreは意外ではあったが、ABUSE OF POWERの来英やNINEBARの20th anniversaryなど、アクティブにライブをこなしている。以降、SPLITKNUCKLEとしての活動が鈍った感じがするが、ベースのJacobが脱退したのも一因にあったように思える。
そして2019年、The Coming Strife Recordsから"innocence bleeds"がリリースされた。レーベル初のLPフォーマットで、プリオーダーを含めると300枚のプレスとなり期待も込められている。
SPLITKNUCKLE - "lingchi"
2020年1月にTampaで行われるFYA 7、SEED OF PAINとのeast coast tourが既に決まっているMOURNINGは、ドラムのSeb Catmur Wawrykと、それ以外のパートを担うFADEのConnor Hehirで始動したmetallic hardcoreバンド。
KICKBACKからMERAUDERの影響下にあるスタイルは、供給の最盛期にあるなか、群を抜いた存在の1つに挙げられる。
2017年のデモリリース後にSweepがベースで加入、そして2018年にxSERVITUDExのBen Brodieがエンジニアを務めた"reh. demo"をリリースした。これは新曲に加えNEGLECTのカバーを収録し、後に2本のデモをまとめた"reh.demo/demo compilation"がArduous Path Recordingsからリリースされる。タイミング的に、出演が決まっていたFoundations fest 2018を視野に入れたものだろう。
またセカンドギターにRENOUNCEDのDaniel Raynerが加入してさらに躍進は続き、Snuggle fest 2018を絡めたEXISTENCEとのツアー、Sweatfest 2019やSEED OF PAINとのUK tour 2019をこなしていった。
Florida hardcoreバンドとの繋がりが強く、Plead Your Case Recordsから"ecstatic masochist"をリリースしたのも必然的なのだろう。
MOURNING - "the flying duck in Glasgow"
INTEGRITYやIRONSIDEが確立したholy terror hardcore、さらにCOALESCEの持つchaoticさを兼ね備えるCRUELTYは、2018年にRage Recordsから"self titled"をリリース。
エンジニアにOBITUARYやBLOODLET、WAKE OF HUMANITYまで手掛けるBrad Boatrightを起用しただけでなく、彼らの創り出す独自の空気感は、異例の速さでユーロ圏外にも浸透していった。
それは活動にも反映されていて、MERAUDERを筆頭にCDCやABUSE OF POWERが一堂に会したReady fest '18、WITHDRAWNがリユニオンして話題になったFoundations fest 2018等に出演を果たす。
そして2019年、"in the grasp of machines"がArduous Path RecordingsとThe Coming Strife Recordsから、それぞれlimited 50のカセット盤でリリース、間もなく7ep盤でもプレスされた。また"self titled"を加えたCD盤がGuillotine Recordsから出ていて、まだまだ需要は衰えることはなさそうだ。
REALM OF TORMNENTとの5ヶ国に及んだJuly European tourを終え、彼らの今後に衆目が集まる。
CRUELTY - "after the chaos"
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