Thursday, November 19, 2020

Swedish hardcore scene - 7 (Svealand - Vastmanland, Dalarna)





1989年Arbogaで結成されたLIFELESS IMAGEは、翌年に1stデモ"victimized"をリリース。そして1994年、EDGE OF SANITYのDan Swanoがエンジニアを務めた"sidetracked"がWounded Recordsからリリースされた。SICK OF IT ALL辺りのNY style hardcoreを根幹としつつ、同時期のSNAPCASEやFEEDING THE FIREに呼応したかのようなサウンドにも捉えることができる。

その後は1995年の2ndデモ"reflections of life"のほか、OUTLASTらとのV/A "deaf & wounded"に参加。この頃ドラムをPASSAGE 4のJocke Ericssonが叩いているのは興味深いが、彼を含め既に新しいプロジェクトが動き出していたようだ。
そのWITHIN REACHは1996年、Bjorn HahneとLIFELESS IMAGEのMagnus Tornkvist、Magnus Brolin、Jocke Erikssonの4人編成で始動している。そしてBurning Heart Records傘下のSidekicks Recordsと契約し、"something's not right"をリリース。やはりSICK OF IT ALLの影響は大きく、そのold school hardcoreに原点回帰したstrong styleは、FINAL EXITやRAISED FISTにも類似する。

1997年の1stフル"strength through diversity"を経て、1999年の"reconsider/reconstruct"からPASSAGE 4のRobin Sundkvistがセカンドギターで加入した。新体制となりBad Taste Recordsに移籍、2000年には2nd"fall from grace"をリリース。しかしその後ボーカルのMagnus Tornkvistが脱退を表明した。
後任にはDenny Axelsson、セカンドギターにJonas Lewenが就き、3rd"complaints ignored"のリリースに至ったが2001年に解散となった。






初期BREACHやNINEの持つheavinessに、modern old schoolの叙情性をプラスしたスタイルのSUBDIVEは、1996年にAvestaにて結成された。おそらくデモ扱いになると思うが、1997年に7曲収録の"born in vain"をリリースしている。
時折みせるRAGE AGAINST THE MACHINE時のZackを彷彿させる歌いまわしやスクラッチが効果的で、トリプルギター編成など画期的な試みには並外れたセンスを感じる。

元々Kennet EnglunとFredrik Norrmanは、UNCANNYというdeath metalバンドに在籍した経歴を持ち、Fredrik Norrmanに至ってはKATATONIAを掛け持ちしているから、前知識がある人には受け入れ難いスタイルかもしれない。
そのmetal側からのアプローチを感じさせない楽曲は"XXX-superstars"でも健在で、1999年にBrickland Recordsから再録2曲を含む6曲が収録されている。

そしてBOY SETS FIREやSHAI HULUDらと共にV/A "too brilliant to hold back"に参加。ある程度の知名度と評価を得ていたと思うが、2000年に解散となってしまったのが惜しまれる。
解散後はギターのJohan AhlbergとドラムのKennet EnglunがCENTINEXに加入、またFredrik NorrmanはKATATONIAへと戻っていった。さらにNorrman兄弟とKennet Englunは、2008年から再びUNCANNYを始動させている。


KATATONIA - "dead letters"

CENTINEX - "arrival of the spectrum obscure"






Norbergにて2000年結成、後にOrebroに拠点を移しているDEAD REPRISE。主に北欧を中心に知名度を上げていった彼らは、2004年末にEP"death of a nation"のレコーディングを行なった。これはNO INNOCENT VICTIMのDave Quiggleがジャケットを手掛け、Dead Vibrations Industryから流通されることになる。
BORN FROM PAINやALL OUT WARなどに影響を受けたというmetallic hardcoreは、この地には比較的少ない存在だけに今後の動向が注目されていた。

そして次なるステップアップとしてGangstyle Recordsと契約し、1stフルレングス"day of defiance"を2007年にリリースしている。
2010年の2nd"the unveiling"はUS盤もプレスされ、ベルギーで開催されたFredericia Hardcore festivalを皮切りにEuropean tour 2010を行なうなど、着実にその地位を固めていった。

また一方でドラムのAnders Lowgrenが、2012年にMERAUDERのJorge RosadoとDARK TRANQUILITYのDaniel AntonssonらとAKANIを結成し活動を始めた。
本業の方もPATH OF NO RETURNのDaniel Cederborgが2ndギターで加入し、次作"dystopia"の制作に取り掛かり両立を図っている。しかし後にDaniel CederborgもAKANIに加入するなど、以降のDEAD REPRISEとして目立った動きはないように思える。

そんな中Anders Lowgrenがすべての楽器隊を担い、ボーカルをDaniel Natterdalが務めるCONDEMNED TO SUFFERなるプロジェクトが立ち上げられた。デモ"endless torment"で提示したLENGTH OF TIMEやKICKBACKライクの90's metalcoreを、2020年という時代に忠実に再現している。
また奇抜なギターソロはNILEのKarl Sandersによるもので、曲調を活かしよく練られた印象を受けた。ぜひアルバムで聴いてみたいと思わせるバンド。


DEAD REPRISE - "undefeated"



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