Friday, December 25, 2020

Swedish hardcore scene - 8 (Gotaland - Vastergotland)





1992年に結成され、Vanersborg hardcore sceneの中核を担っていたULTIMATE CONCERN。1993年にデモ"ultimate youth"、翌年No Looking Back Recordsからクレジット01のCDEPをリリースしていた、UNBROKENやSNAPCASEインフルエンスのearly 90's new school hardcoreバンド。

1995年にはEARTH CRISISとSHIFTのVanersborg場所のツアーサポートを務め、1stフル"shield between"を同レーベルからリリースしている。そしてVanersborgで開催されたVanerrocken '97で、INTEGRITYやSUB ZERO、THE PROMISE RINGらとの共演も果たした。

また創成期からシーンを牽引していたバンドの一つに、Upright TapesのV/A "one voice"に参加していたNEW DIRECTIONが挙げられる。
STRIFEやABHINANDAと1995年に共演しているが、実力に反して存在が薄いのは単独音源がない故としか言いようがない。
V/A "brotherhood..."の他、ファンジンを刊行していたHigher QuestのV/A "you bite the tongue that feeds the hate"などのコンピに参加。


ULTIMATE CONCERN - "live Vanersborg,Sweden 1996"






ULTIMATE CONCERNのギターPer Stahlbergは、同時期にOUTSTANDのドラムとして在籍。彼らもNo Looking Back Recordsに所属したバンドだが、V/A "brotherhood..."に参加していた時期と単独音源ではだいぶ様子が異なる。
1996年の"white cane"、1997年に出した"electroshocks for authorities"へと、emotional rockの要素が強い印象。活動に於いてはVanerrocken '97やPlagsam festivalに出演、FRODUSのツアーサポートなどを経て名声を得ていった。

ちなみに"electroshocks for authorities"は、UNCLEも在籍したNo Looking Back Recordsの後身レーベルCarcrash Recordsからリプレスされ、新たに2曲収録の7epを同レーベルよりリリースしている。

Per Stahlbergは一方で、UNISONのHenrik RostbergらとDIVISION OF LAURA LEEで活動していて、Vanerrocken '98ではAGNOSTIC FRONTをはじめ、THE PROMISE RINGやBATTERYのオープニングアクトを務めた。
さらにex ABHINANDAのJose SaxlundとOUT OF VOGUEの活動を開始させ、Desperate Fight RecordsからLP"the welfare year"をリリースしたが、その後は目立った活動は見受けられない。


OUTSTAND - "with ABHINANDA Umea 1996"





VBG hardcore sceneについては、V/A "brotherhood..."に参加していたバンドを取り上げるのが手っ取り早い。デモとコンピのみで解散したバンドが大半ではあるが、シーンが活性化していた様子を窺い知ることができる名コンピとなっている。中でもリリース元のNo Looking Back Recordsから、デモ"nature"と7ep"the end"を出していたSTART TODAYの知名度は高い。

メンバーがCENTRUS B40と並行するtwin vocal編成のhard hitting hardcoreバンドで、REFUSEDや同期のINNERSELFにスタイルが近く、Swedish new schoolの本筋に沿ったサウンドといえる。"leg and arm"やUprising Tapesのhardcore compilationといったコンピにも参加。しかし7ep以降はemotional hardcoreムーブメントに流された感は否めず、同時期のUmeaで活動していたemotional new schoolバンドと対等するサウンドへと変化していった。

またDaniel Larssonは、後期START TODAYをさらにemo/post hardcoreを押し進めたUNISONに在籍し、Day After Recordsから1998年に"careless thoughts"をリリースしている。レーベルメイトのFOUR WALLS FALLINGからTEXAS IS THE REASON、SENSE FIELD辺りに類似するそのサウンドには定評があった。

このUNISONと方向性が近かったCONTENTは、後にTHE JOHN DOE BANDに改名、LuleaのFAR APARTとスプリットを出したことでも認知されていると思う。THE PROMISE RINGなんかのJade Tree系バンドに影響を受けたindie rockで、No Looking Back Recordsを離れた後はPremonition Recordsに所属している。


START TODAY -"nature (1996)"



バンドの数に反比例して音源の少ないのがこの地の特徴ともいえ、デモやコンピのみで解散したバンドは数多い。
NINEやSAIDIWASとも交流のあったSTABも然り、VBG hardcore sceneを掘り下げると不可避な存在なのは明らかで、Plagsam festivalの出演などが確認できる。1996年にリリースしたデモが唯一の音源だが、1997年のVanerrocken ⅡでSTRIFEやSNAPCASE、BATTERYらと対バンした経歴があり、metallic hardcoreな音を出していた部類の中でもクオリティが高かった。
かなりアンダーグラウンドではあるが、7epでも出していれば評価されたに違いないと思えるバンド。



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