Friday, August 5, 2022

Long Island hardcore scene - 1





VICE GRIPのBrian "Zoid"、BonesとRich Torn、そしてMIND OVER MATTERのJohn Lafataが1991年に結成したNEGLECT。間もなくDerek Schillingが加入したが、"pull the plug"ではすでにRich Tornは脱退となっている。

1994年、ドイツのWe Bite Recordsから"end it!"をリリースすると、European Tourが決まり、ツアー用に7ep"hang in there"のレコーディングに入った。そのツアー中、Brian "Zoid"が喉のポリープにより急遽Bonesがボーカルを務めた公演もあったようだが、存在を示すには十分でパリでのライブ音源が"en public"として7ep化されている。
しかし帰国後、Freeportで25 TA LIFE、ONE 4 ONEらと共演した企画を最後に解散したのはあまりにも突然だった。

彼らが参加した"over the edge compilation vol. 2"や"516 - a Long Island hardcore compilation"といった数有るコンピ、HATEBREEDやDerek Schillingが在籍のCLEANSERとのsplit 7epなど、そのほとんどが解散後にリリースされたものになる。それだけ存在価値が高かったのは言うまでもない。

またDerek Schillingは、1997年にARKHAMを結成しGain Ground Records、Filled With Hate Recordsなどから音源を出している。
一方でBrian "Zoid"とRich Tornは、TEN TIMES WORSEで一時活動していたようだ。


NEGLECT - "dig it"






1992年に結成され、Hearsay Recordsからsplit 7ep(w/ LOYAL TO NONE)を出したVISION OF DISORDER。Rick Ta Lifeの手引きにより、1995年にStriving For Togetherness Recordsから"still"をリリースする。スクリームとメロディアスに歌うパートを使い分けるTim Williamsの歌唱法は、ONLY LIVING WITNESさえも彷彿させ、LIFE OF AGONYやTYPE OF NEGATIVEに対等する存在となっていく。

ターニングポイントは、対バンしたSHELTERのRay Cappoの目に留まったことだろうか。1996年に彼のSupersoul Recordingsから1st"self-titled"を完成させ、EARTH CRISIS、DOWNSET.とのツアーを行なった。さらにSICK OF IT ALLのBuild To Last Tour '97帯同、Skatefest '97への出演、そしてOzzfest 1997ではPANTERAやFEAR FACTORYとの共演を果たす。この縁か、2nd"imprint"にPhil Anselmoがフューチャリングされ、そのmetalに傾向した内容は新たな支持層を得た。リリース後、Japan Tourを行ない成功を納ている。

そしてデモ音源等を再録音した3rd"for the bleeders"を挟み、2001年に4th"from bliss to devastation"をリリースするわけだが、これが物議を醸す作品となった。
alternative metal、nu metalの要素を前面に提示したこの変化に、彼ら自身は進歩しなければならない想いが型として出たものだという。
しかしV.O.Dと一線を画したかったのか、ボーカルのTim WilliamsとギターのMike Kennedyは、DOWNSET.のChris HamiltonらとBLOODSIMPLEでの活動を始めた。そして次第にサイドプロジェクトから比重が逆転し、V.O.Dは解散状態となってしまう。

転機は2008年、BLOODSIMPLEの解散、DVD"dead in New York"のリリースと共に活動再開を表明し動き出した。これは2006年にV.O.Dが一時リユニオンし、MAと地元でのライブの模様が収録されているが、"from bliss to devastation"の曲がないのは意図するものか。
音源としては、2nd"imprint"期以前の音をアップデートした5th"the cursed remain cursed"を2012年にリリース。完全復活と思えたが、翌年に不変のメンバー構成からギターのMatt Baumbachが脱退。後任はMIND OVER MATTERのJosh Demarcoが2015年から務めている。


VISION OF DISORDER - "choke, element and imprint"






前身となるGODHEADOFFSIDESの延長線上で、East End CrewバンドTRIPFACEは1993年に活動を始めた。翌年、WUSBで行なったライブ音源を収録のsplit cassette(w/ GRID)、そしてデモ"guidance"をリリース。その後、ギターのAustin MacDonladとドラムのJeff Fabbが脱退となり、Jay MayとPete Rulandがそれぞれ加入し再編成された。

またボーカルのScott Jarzombekはベーシストとして 、1995年からCOERCIONでの活動を始め、LOYAL TO NONEのBrian Meehan、MIND OVER MATTERのScott Martinが在籍する同郷のMILHOUSEとsplit 7epをリリースしている。
一方TRIPFACEは、Wreck-Age Records傘下のExit Recordsと契約すると、7ep"this foundation"、続いて1996年の夏に"some part sorrow"のレコーディングを行い、EARTH CRISISやMERAUDERらと対バンしていった。
1997年には"unorthdox"を出したレーベルメイトINDECISIONと、East Coast Tourをまわるなど地位を確立した。
しかしScott Jarzombekが脱退となり、SILENT MAJORITYのTommy Corriganが加入したが、まもなく解散となってしまった。彼は後にAlbanyに引っ越してLARIATでの活動を始めている。

またTRIPFACEとしてはLong Island Fest 2011の出演以降、DROWNING ROOMの結成20周年ライブやOneonta Punk 2014、Vengeance Fest 2014など、解散後も継続的にリユニオンしていたようだ。そして2019年にはディスコグラフィー"some part hope"が出るなど需要は根強く高い。


TRIPFACE - "CBGB 1996"



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