Tuesday, August 30, 2022

Long Island hardcore scene - 2





Lindenhurstで結成されたMIND OVER MATTERは、創成期からLIHC sceneを牽引し不動の地位を築いた。各メンバーの活動は多岐に渡り、John LafataはNEGLECTのほか、3rd"look my way"期のMADBALLでもドラムを叩いている。またベースのScott MartinはMILHOUSEとSILENT MAJORITY、ギターのArthur ShepherdはBAD TRIPの活動で知られる。

デモ以降Wreck-Age Recordsを所属とし、既存の曲にDon Furyがエンジニアを務めた曲を加え、7ep"self-titled"が1992年にリリースされる。この頃にギターのEddie Reyesが脱退したようだが、BURNやSNAPCASEらとの共演を経て7ep"hectic thinking"、さらに1994年に1st"security"をリリースした。翌年の2nd"automanipulation"からは2ndギターにJosh Demarcoが加入している。

またGeorge ReynoldsとJosh DemarcoはDAYINTHELIFE...を結成し、後にVISION OF DISORDERが契約するTVT Recordsからフルレングスを1997年に出した。
並行して活動していたMIND OVER MATTERであったが、Wreck-Age RecordsとExit Recordsの共同企画Showcase 1998に出演、それからしばらくして解散したと思われる。
その後、2013年のリユニオンライブ、Wild Fest 2016の出演など、一時的な再結成が確認できる。


MIND OVER MATTER - "Levels Rock Concert June 16, 1995"







Erik DuchnowskiからMike Rubinoにボーカルが替わり、1993年に動き出したTENSION*
ちょうど25 TA LIFEを観に渡米していたReleased Power ProductionsのAlain Herszaftが共演していた彼らを気に入り、7ep"struggle within"をリリースする運びとなった。この頃すでにBIOHAZARDやHATEBREEDとも対バンしていた彼らは、None Of The Above Musicと新たに契約しEPの準備に入る。結局フルレングスとなった"... and at the hour of our death"は、brutal New York hardcore styleでNEGLECT、MADBALLにも比肩し名を馳せた。
さらにSHUTDOWNやINDECISIONらとの共演を経て、1998年10月にレコーディングした2nd"hope for the best... expect the worst"がSadistic Recordsからリリースとなる。
この次作になる"cleansing through the burning time"を出す2005年までの間に一旦解散となっていたようで、ドラムにRon Cianciulliが加入し再び活動を始めた。またSUFFOCATIONのTerrance Hobbsが参加するなど、新たな方向性を模索していたようにも感じる。

そして2006年、過去音源再録に新曲を加えた"network failure"をリリースするが、以降2014 年の"the end of all we knew"まで音源はなく、再び休止状態となっている。おそらくギターのJon Coxが脱退したためで、後任にJUSTICE UNKNOWNのKen Heissが加入により三度動き出した。そしてCRO-MAGS、BODY COUNTやSUFFOCATIONらと共演していき、ついに結成25周年を迎えた。

2020年にはNEGLECTのDerek Schillingが加入しているが、彼はベースのJoe RubinoやMOTIVEのPete McCoilと、1996年頃MISC.というサイドプロジェクトをやっていた時期があり知れた仲だったのだろう。またオリジナルメンバーのドラムDave Hawnzが戻っての体制となった。

2021年に入り、ニューアルバム"you cant kill what never dies"のレコーディングを終えた彼らだが、なんらかの理由で未だにリリースには至ってない。しかしDEATH BEFORE DISHONORやSWORN ENEMY、DARKSIDE NYCらと対バンなど活動は止まっていない。


TENSION* - "Who asked you?"






SONS OF ABRAHAMGLASSJAWのJustin Beck、Todd Weinstockらによって、1994年に結成されたJewish straight edge hardcoreバンド。同世代のTRIPFACE同様にchuga chuga soundながらも、クオリティの割りに埋もれた感は否めない存在か。

所属はWreck-Age Records傘下のExit Recordsで、1997年早々にレコーディングしたsplit 7ep(w/ INDECISION)がリリースされると、IGNITEを迎えINDECISIONらとのライブを行なった。そして夏頃にはMIND OVER MATTERのArthur Shepherdプロデュースによる1st"termites in his smile"をリリースしている。単独音源はこれのみだが"definitely not the majors."、"New York’s hardest 2"といったコンピに参加し、Gainesville Fest 1997やMindset Overhaul Festに出演した。しかしGLASSJAWの多忙に伴ってか、1998年に解散となってしまった。

その後Todd Weinstockは脱退したが、GLASSJAWは20周年を迎えていて、当初ドラムだったJustin Beckはベース、ギターとパートを替え現在も活動している。ちなみに彼らの1stに収録された"hurting and shoving"は、もともとSONS OF ABRAHAMの曲だったというのも興味深い。
またボーカルのNeil Rubensteinは、IRONY OF LIGHTFOOTを掛け持ちで活動していたことを追記しておく。


SONS OF ABRAHAM - "11:30:1997 CBGB"






1996年結成のSKYCAMEFALLINGは、デモ"a penny for your confessions"がきっかけとなり、Goodlife Recordingsから1998年に"...to forever embrace the sun"をリリースした。
それはジャケットともに洋式美溢れ、同時期のPOISON THE WELLなどのemotional new school路線として認知された。一方でFOR THE LOVE OFやNORAとの共演も頷けるchaotic hardcoreの要素を兼ね備えていて、彼らが所属するFerret Musicと契約を結んだ。

そして2nd"10.21"をリリースし、Orlando Magic FestやHellfest 2001、Skatefest 2001、Vans Warped Tour 2002などへ出演していくなか、ベースとドラムは入れ替わりが多くかなり流動的だったようだ。

活動経過につれ、ギターCameron Keymの歌い上げるパートが特質で挙げられるようになり、スタイルを変えながら名声を得た彼らもHellfest 2003にて活動を終えた。そしてCameron KeymとSal Mignano、Joe ZizzoはTHE SLEEPINGへ活動を移すことになる。
ちなみにラスト作"self-titled"は、Vans Warped Tour 2002より前に録られたものだが、解散後のリリースとなった。

またボーカルのChristopher Tzompanakisが、バンドと並行して運営していたOne Day Savior Recordingsには、IN DYING DAYSやBLUE SKIES BURNING、HOPESFALLなどが所属し、レーベル業での成功も特筆すべきだろう。

そして解散から7年、SKYCAMEFALLINGは2010年に再結成を果たし、Long Island Fest 2011やWebster Hallに出演、"10.21"の10th anniversaryライブを行なった。


SKYCAMEFALLING - "1999.08.18 Montreal at Cafe L'lnco"



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