Monday, November 28, 2022

Dutch hardcore scene - Ⅵ (Maastricht)





後に多くのバンドを輩出するM-TownことMaastrichtにて、1989年にRIGHT DIRECTIONは結成され、以降シーン拡大の責務を担う存在となっていった。
1992年にVort'n VisでのBLINDFOLDやBURNING FIGHTらとのライブ、SICK OF IT ALLのEuropean Tourサポートなど国外へ活動を広げるなか、ドラムのRichard Bruinenが脱退となってしまう。ボーカルのDave Reumersと始めたONE NIGHT STANDに専念するためで、デモ後にはSLAPSHOTの前身STARS AND STRIPESのカバー含む"one life for the family"を出した。しかし約1年で解散となり、Richard Bruinenは1993年からベースのFrank SoerenとBACKFIRE!での活動へ移している。

一方、RIGHT DIRECTIONは1st"how many more lies"を1993年にリリース。1995年にはWARZONEのEuropean Tourに帯同、Lost & Found Recordsから2nd"all of a sudden"をリリースしている。そしてSLAPSHOT/BITTERとのツアーを終えると、各々新しいバンドを始動させた。
Dave ReumersはONE NIGHT STANDのRoy Boss、FEEDING THE FIREのRoger NBH、BACKFIRE!のRichard Bruinenと$400 SUITSを始め、ギターのBoris Woutersは1996年にHOMETHRUSTを結成した。
これに伴い一時活動停止状態に陥ったRIGHT DIRECTIONだが、3rd"to right the wrong"をリリース、Midsummer Hardcore Party 1998でAGNOSTIC FRONT、HATEBREEDやBATTERYとの対バンで健在ぶりを示した。2000年には、地元で開催されたWill Lead The WayでSTIGMATAやPITBOSS 2000と共演し、4th"bury the hatchet"がI Scream Recordsからリリースとなる。またUS盤が提携しているVictory Recordsから出ていることもあり、USでの認知度も上がったと思われる。

そして2002年、With Full Forthや3日間に及び開催され43バンドがM-Townに集結したSummer Event #3に出演。また5th"beyond the beyonds"がGangstyle Recordsからリリースとなった。
2008年に一旦は解散を表明したが2010年に再結成。5th以降の音源はなく活動は断続的ながらも、The European Hardcore Party 4やThe Sound Of Revolution 2017など、規模の大きいフェスへ出演している。


RIGHT DIRECTION - "where were you?"

ONE NIGHT STAND - "live at De Boeckel Maastricht"






RIGHT DIRECTIONのドラムRichard Bruinen、ONE NIGHT STANDのFrank Soerenらが1993年にBACKFIRE!を結成した。SIDE BY SIDEの曲名から由来するバンド名は、old schoolを基盤としたNew York hardcoreスタイルを打ち出している。

デモを送り契約に至ったというLost & Found Recordsから、EP"who told you life is easy?"と1st"rebel 4 life"をリリース。
そしてSuperbowl Of Hardcore 1996でMADBALLやRYKER'S、IGNITEらとの共演を果たし、WARZONEのEuropean tourをサポートするなど地位を確立していった。

1997年、Kingfisher Recordsと契約し2nd"all bets are off"をリリースすると、DEVIATEや25 TA LIFEのツアーサポートを務めた。また3 way split"unity brotherhood friendship"の縁か、COMIN' CORRECTのEuropean tourではRichard Bruinenがヘルプでドラムを務めたようだ。しかし彼は自ら命を絶ってしまい、一時は存続が危ぶまれるなか、HOMETHRUSTのIgor Woutersが意思を引き継ぎ後任に就いた。
そして2000年、I Scream Recordsに移籍して3rd"still dedicated"を、2003年には4th"change the game"がリリースとなった。この4thはBREAKDOWNのMike Dijanにより、Brooklynでレコーディングされたもので、そのリリースツアーで行なったCBGB'sでのライブが、後の2022年にLPで音源化されることになる。

4th以降、サイドプロジェクトANGEL CREWの活動に偏向したため、次作のリリースまで時間を要したようだが、ANGEL CREWのDave Moorsがセカンドギターで加わり、2008年にようやく5th"in harm's way"がリリースされた。そして6th"my broken world"をGangstyle Recordsから、続く7th"where we belong"をAGNOSTIC FRONTのRoger Miretが運営するStrength Recordsからリリース。2017年に解散となった。


BACKFIRE! - "where we belong"






BrusselsとMaastrichtをそれぞれホームタウンとするANGEL CREWは、2000年から活動しているオールスターmosh coreバンド。その構成はボーカルがBACKFIRE!のPatrick Coenen、DEVIATEのDanny MouethwilとLENGTH OF TIMEのRoss Van Geelがギター、ベースにex BACKSTABBERSのChris Dockx、そしてドラムがHOMETHRUSTのIgor Wouters。
各々の個性が融合した1st"another day living in hatred"は、SHOCKWAVEやMADBALL、HATEBREEDに類似する形で表現された。そして所属するGoodlife Recordings主催のThe Day Before New Years Eve Festに出演したが、プロジェクトが故、一時的な活動として捉えていた人も少なくはなかったと思う。
しかし当の本人らは継続の意思を示し、ギターのDave Moorsが加入したことにより、バッキングボーカルを兼ねていたDanny Mouethwilがボーカルに専念、ツインボーカル体制の2nd"one life, one sentence"が2005年にリリースされた。
そしてPressure Festival 2005、Dour FestivalやIeperfest 2006、Resurrection Fest 2007と、ユーロ圏で規模の大きいフェスには欠かせない存在へとなっている。

その後もMERAUDERとの対バンやIeperfestの出演などを経て、2016年に3rd"XVI"へと至った頃にはDave MoorsとIgor Woutersは既に脱退、Greg DiscenzaとJonas Sandersがそれぞれ後任で加入してのリリースとなった。しかし相変わらず需要は高く、Resurrection FestをはじめThe Sound Of Revolution FestやCrime In Hell Fest、Evil Or Die Festなどに出演していった。

最近だとManifest 2022やAlcatraz Music Fest 2022の出演が確認できる。もはや単なるサイドプロジェクトではなくなっているのは事実。


ANGEL CREW - "another king down"



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