Thursday, January 6, 2011

UK hardcore scene - Ⅱ


 


単独音源の7ep"worthless is the unity bought at the expense of truth"ほか、UK hardcore compilation"consolidation"に参加していたSTANDOFFのTony MaddocksとHallam Fosterにより、EssexにてABOVE ALLが結成されたのが1994年。

翌1995年にSure Hand Recordsからリリースされた7ep"blood of ages"は、メロディを排除した刻み中心のvegan metalで、new schoolからの流れを取り込んだスタイルは、新たなディレクションを示したというのも言い過ぎではないと思う。
続く1996年、How We Rock zine #14に付録された"saviour"のFlexi盤は、Nick Roylesが携わりファンジンを刊行していた版元からだった。これは後にRetribution Networkがlimted 30でリプレスし、流通させたことでも知られている。

ライブ活動に於いては、DOG EAT DOGやFEAR FACTORYなどのUKツアーサポートを務めた功績が認められ、インディ大手のRoadrunner Recordsへと移籍を果たす。そしてFUDGE TUNNELのAlex Newportプロデュースのもと、7epの曲も再録されたフルレングス"domain"をリリースした。extreme metalな音に仕上がり新たな支持層を取り込む反面、初期の彼らを知るリスナー離れが起こったのも事実だった。

一方ではマーケティングが拡がり、MTVのHeadbangers Ballへの出演をはじめ、当時の情報量からしても彼らの活躍は想像に容易い。
しかしベースのHallam Fosterが脱退してしまい徐々に歯車が狂い始める。後任には"domain"も手掛けていたイラストレーターであるDaniel P Carterが着任。また2ndギターにDaniel Stewartを加えるも、更なる飛躍とはいかなかった。

演っていることが時期尚早だったのは否めず、以降のリリースはなくいつしか解散へとなった。

そしてTonyは、UNDERSTANDのRobert ColemanとLIGHT OF THE MORNINGへと活動を移し、1999年にBlackfish Recordsから"all else is error"をリリースしている。
2000年にベースのStuart Clappが脱退、その後Kevin Hutchinsが加入し、2002年頃までは活動していたようだ。


ABOVE ALL - "prison"
 




ギターのMartin Von Bargen、WILL TO POWERのドラムDavid Fergussonが中心となって、1993年にWITHDRAWNが活動を開始する。1995年の1stデモ"figures"リリース後、Neil SchockからUNBORNのChris Meadowsへボーカルチェンジし、ベースにはFosterが加入しての再編成となった。
そして1997年、Sure Hand Recordsから"a certain innate suffering"がリリースとなる。この頃からChrisとFosterはSLAVEARCの活動を本格化させ、まもなく2人とも脱退。後任にはPhil Smithがベース、VOORHEESのIan Leckがボーカルに就いている。

1999年にはHousehold Name Recordsと契約、2ndデモ"x151x"を含むこの1stフル"seeds of infumanity"は、サウンド面に於いても90's vegan metal化が進んだ印象を受けた。その内2曲は、コンピ"justice for the enslaved vol.1"に提供している。

その後Ian Leckが抜けJay Hearneがボーカルを取りEVANESCEと改名、サウンドもmelodic death/black metalへと移行した。2000年、Retribute Recordsからリリースの"sower of sedition"は、hardcore側からのアプローチとあって、初期Tribunal Recordsやlate 90's North Carolina周辺的要素が強く感じられる。

続く2002年のスプリット(w/ CONQUEST OF STEEL)では、ギターDanny McDermottからPeter Broomへ、Phil Smithに替わってColin Robertsonがベースで加入と、メンバー再編成が行われた。
さらにGrant Richardsonにボーカルが代わり、スプリットを出していたNo Face Recordsから引き続き、2006年に"secure the shadow"をリリース。

実に10年以上の活動歴を誇る彼らだが、EVANESCEと改名後はあまり知られていないのが現状か。


WITHDRAWN - "serenity"
 





WITHDRAWNの初期メンバーChris、FosterとLIFERのCraigによって1997年、SLAVEARCが結成される。これだけ集まればただのdeath coreで終わるわけもなく、new schoolアティチュード高めのbru-deathは承知の通り。


最後にFosterが参加しているKOREISCH。もはやgrind core以外何ものでもないが、Calculated Risk Productsからリマスターされているあたり需要があったのだろう。



: my collection :
 


Photo : ABOVE ALL "saviour"、"blood of ages"、"domain"、LIGHT OF THE MORNING "all else is error"、WITHDRAWN "figures"、"a certain innate suffering"、"seeds of infumanity"、EVANESCE "sower of sedition"、"secure the shadow"、SLAVEARC "s/t"、"vanquish"、"structural damage in the blueprint of humanity"、KOREISCH "this decaying schizophrenic christ complex"

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