Thursday, December 5, 2024

Paris hardcore scene - 3





Paris hardcore scene創成期の1995年、New York hardcoreをバックボーンとし結成されたHARDSIDE。現在も活動を続ける彼らだが、解散もしくは活動休止期間を含め、大きく3期に分けられるかと思う。
1997年にデモをリリースすると、DROWNINGやTRAPPED IN LIFE、NEGATEといったバンドと共演。1998年にDEVICEとのsplit 7ep、1999年にはV/A "paris rising"へと参加した。

本国で認知度を得たことは想像に難くないが、その活動は突然途絶えている。次に確認できるのは2007年で、CLOBBERING TIMEやCROSSED THE LINEらと共演を行なった。翌年にはParis HxC SessionでONESTAやDANFORTHと、さらにMORPAIN、NONE SHALL BE SAVED、BUN DEM OUTらと対バンしていった。そして盟友DANFORTHとのスプリット"paris rising"へと至っているが、再び長い沈黙期間を経ることになる。

2023年、フィジカル化されたかは不明だが、EP"salvation will never come"の発表がアナウンスされた。その後はSANCTUARYやDEVOURらとステージを共にし、PYHC Fest出演を経てMADBALLとの共演を果たしている。またセカンドギターにDavid Cathieutelが加わり、5人編成となった彼らはGarmonbozia Inc.企画でINTEGRITYと共演した。
現在、サブスク上には数曲の新曲が上がっていて、何らかの音源がリリースされないかと期待が膨らむ。


HARDSIDE - "@le klub - Paris - 31.07.07"






1998年から活動しているFOREST IN BLOODは、2005年にAPOCALYPSE NOWへの改名を経て、再び2011年にバンド名を戻した経緯がある。the last thrasher heroesとの異名を取るように、thrash metalを根底とするhardcoreとの融合を図ったサウンドを提示した。

2000年にCRY HAVOCとのスプリット、2003年にライブ音源を含む1st"what a wonderful world"をリリース。25 TA LIFEやHATEBREEDとの対バン後、メンバーチェンジがありAPOCALYPSE NOWとして活動を始める。引き続きボーカルElie Florentin、ギターのBarth VaudonとHervé Marguet、ドラムBoban TomicにCOUNT TO REACTのBogdanをベース/ボーカルに加えた編成で、2006年にGangstyle Recordsから1st"confrontation with god"をリリースする。ただ本作のレコーディングは、後にL'ESPRIT DU CLANに加入するNicolas Bastosが叩いていて、改名直後のメンバーだった可能性が高い。

その後は25 TA LIFEと再び共演、KNUCKLEDUSTとのツアーやNamrock Festに出演し、2nd"empires fall"の制作に入る。これは2008年に同レーベルから発表され、以降FOREST IN BLOODの再始動に動き、2011年に"shameless and limitless"をリリースし回帰した。しかしその後の活動はわからず、2017年頃から活発化していったと推測できる。
Superbowl Of Hardcore 2018をはじめ、ARKANGELをヘッドライナーに迎えたRunning Over、Normandy Metal Fest Ⅲに出演しEP"pirates"をリリース。SWORN ENEMYのEuropean Tourで、Crime In Hell Familiaが企画したショーがこのレコ発となった。さらにSuperbowl Of Hardcore 2019、PYHC Fest Ⅸを含むPirates Tourなどを経て、
"haut et court"のリリースへと至る。
そしてHellfest 2022の出演、RIIP Fest #6ではINTEGRITYとステージを共にした。


FOREST IN BLOOD - "creve"

APOCALYPSE NOW - "in this world"






2MC編成のCOUNT TO REACTはParisにて2002年の結成。KICKBACKやALL OUT WAR譲りの単音刻みから2 stepへの展開は、現代で多様されるスタイルの先駆けとなった。
KNUCKLEDUSTをヘッドライナーに迎えたSummer HC Festの出演を経て"demo 2004"、Filled With Hate Recordsから"out for the count"をリリース。Hardcore Attack No.2及びFilled With Hate Festivalで、BILLY CLUB SANDWICHと対バンし、KICKBACKらとのAll School Fest、IRATEのEuro Tour 2005パリ公演に出演した。十分な経歴を得て浸透していったように思えたが、ボーカルの一人Bogdanが脱退しAPOCALYPSE NOWに活動を移す。

一方、後任をギターからパートチェンジしたBenが務めるなど、編成替えを機としてOUT FOR THE COUNTへと改名となった。心機一転、Reload Your Guns Tourを行いFilled With Hate Festのpre-showをはじめ、25 TA LIFEやSHATTERED REALM、MERAUDER、KING OF CLUBZらとステージを共にしている。
そして2007年、"between light and shade"のリリースへと至った。これにはPURGATORYのRomainがゲストボーカルで参加、レコ発ではBORN FROM PAINとの共演などで評価を得ている。その後はFilled With Hate Festival、ALL OUT WARと共演、MADBALLとMOST PRECIOUS BLOODを招集したParis Extreme Fest 2011の出演を果たした。またニューアルバムの制作に入ったようだが、承知の通り現在もリリースまでは至っていない。

INTEGRITY、DEATH BEFORE DISHONORらと出演予定だったDisagree Records企画は、何らかの理由でキャンセルとなり、直後のHannoverで開催されたStill Coldに出演。彼らの影響は次世代のWOLFPACKやSPITFIGHTに継承され、2023年に"between light and shade"が Death Farm Recordsから再発と、今なお存在感を示している。


OUT FOR THE COUNT - "death row"



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Friday, November 8, 2024

Paris hardcore scene - 2





KICKBACKは1991年に結成され、3本のデモを経て1st"cornered"をリリースする。まだ後年のedge metal的要素は薄く、ボーカルのStephen Bessacが運営していたHardway Records所属バンドにも比例し、East Coast style hardcoreから影響を受けた曲展開の印象が強い。
MADBALLのツアーなどに出演以降、ドラムのFabrice FortinとギターのPatrick Vandewalleが脱退、それぞれSteffan ScigallaとIrvin Ozielが後任に就いたことにより、オリジナルメンバーはStephen Bessacのみとなった。そして前作に引き続きHostile Recordsから1997年に2nd"forever war"をリリース。本作で一躍彼らの名を世に知らしめたのは承知の通りで、Magasin 4での企画やSuperbowl Of Hardcore '98などに出演、ALL OUT WARやINDECISIONとの共演を果たす。そして当時のシーンレポートとして重要なV/A "the nightmare remains... in this other land"に参加した。

ドラムにCROSSBREEDのSimon Doucetが就く一方で、ギターのBoussad Lachebが脱退。4人編成でのEP"les 150 passions meurtrières"を2000年にリリースする。ARKANGELのBaldur Vildmurdarsonがゲスト参加も納得のedge metalへの傾倒は、この手の名盤として評価され不動の地位を得た。そしてMERAUDERやSTORMCOREとの共演、Streetlive FestやAll School Festに出演していった。
一時活動休止状態だったかと思うが、表立った活動が再び2006年から確認でき、Hellfest 2007などを経てGSR Musicへ籍を移した。リリースされた3rd"no surrender"の編成は、ギターがARKHON INFAUSTUSのToxik Harmstとex FRAGMENT OF REALITYのErwan Herryとなっている。
復活を遂げた彼らはNASTYやCOPYKILLとの対バンからHellfest 2009、Cilinderfest、Paris Extreme Fest 2010などに出演し4th"et le diable rit avec nous"の制作に取り掛かった。ドラムにex RIGHT 4 LIFEのJean Baptiste Tronelが加入となり、エンジニアはANGEL CREW、BACKFIRE!のIgor Woutersが務める。2012年、2013年とEuropean Tourを行なっているが、決まっていたツアーをキャンセルし突如解散。
すでに制作されていたVOMIRとのsplit 7epはリリースとなったが、それに収録されたのは2008年にレコーディングした楽曲にボーカルを2011年に加えたものだという。

解散後Stephen BessacはBangkokに移住、近年WHISPERSのライブにゲスト出演やBangkokで開催のConcrete Jungle FestにKICKBACKはリユニオン出演している。


KICKBACK - "will to power"






2012年に訪仏した際、PRIMAL AGEのメンバーにライブでジ アースのNicolas Laurentだと紹介され、頭の中でTHE ARRSとリンクせず、後々気付いた失態が甦る。滞在時、特にL'ESPRIT DU CLANと共にシーンに於いての存在感を感じた。

彼らTHE ARRSは1998年Parisにて結成、THE ALIEN'S RIGHT RESPECT SECTのイニシャルをバンド名とし、経歴を重ねるにつれedge metalからmelodic thrash metalへ傾倒していくことになる。2003年、後にCustomcore Recordsからリプレスされる"condition humaine"を自主でリリース。All School Fest、Betiz FestやFury Festなどを経て、Active Entertainmentから1st"... et la douleur est la même"のリリースへと至った。

Delirium FestでA TRAITOR LIKE JUDUSらとの共演、その後の2nd"trinité"は、OUT FOR THE COUNTのKenが参加し2007年にリリースされた。2009年にはSeason Of Mistに移籍を果たし3rd"heros assassin"をリリースする。
その後も活動著しく、Paris Extreme FestやSavoie Rock Festival、Motocultor Festival、Warm Up Festivalなどに出演していった。


3rd以降ギターがMathieu "Paskual" ArnalからStephane "Stefo" Martin、ベースがJerome Nalet からPhilippe Cavaciutiへと編成を変えて制作された4th"soleil noir"は、Warner Music France傘下のVerycordsからとなった。さらに続く5th"xpôvoç / khrónos"を2015年にリリースし、Khrónos FestやDurbuy Rock Festival、Useless Fest #2、Mennecy Metal Festに出演し、Fall TourやCrepuscule Tour 2017を行なった。


THE ARRS - "passion"






現在はKnives Out RecordsのCEOとして、古くはunityhxc.comのサイト運営で知られるTonRがボーカルを務めるPROVIDENCE。2005年結成から間もなく、SWORN ENEMYをはじめLIARやNUEVA ETICA、25 TA LIFEらと共演した。数本のコンピ参加のみで異例ともいえる早さで頭角を現していった。その後もLe Festival Touch Metal VI、L.F.K Hardcore Fest、Hell On EarthやAmbassador HxC Gala Ⅱなどに出演。2009年には、"far beyond our depth"がRucktion Recordsからリリースとなる。待望の音源の反響は大きく、Germany TourやHellfest 2009出演、Poland Tour、さらにCDCが帯同したUS Tour 2009の成功へと繋がった。

帰国後のParis Extreme Festを経ると、再びUS Summer Tour 2010をまわり、2011年にKING OF CLUBZとのsplit 7ep"time for grievance"をリリースする。ギターのPatは既に脱退して後任にDextaが就いたようで、リリースに伴うWinter Euro Tourを行なっている。さらにNORTE CARTELとのBrazilian Tour 2011後には、既存曲を収録したONE TRUE REASONとのsplit"kings can fall"をリリース。
一方Djamelはhip hopプロジェクトDjamHellViceとして"preface"をリリースしていて、ドラムのxNiamorxがフューチャリングされた。さらにこの頃DROWNINGのReggie Andreがにギターで加入していたり、ベースのFabien LahayeはTHE GREAT DIVIDE結成で脱退、Mikael Da Costaが加入と、バンドとして変化点を迎えたことは間違いない。

しかしSIX REASONS TO KILLとのStronger Than Steel Tour後には、Goodlife RecordingsのV/A "beatdown basterds"がリリースされ、自身のunityhxc.com企画Bang Bus ⅣやBattle In The North Tourと、劣るどころか飛躍さえ感じる。それを裏付けるようにEulogy Recordingsと契約した彼らは、NO SECOND CHANCEとのUK Tourを皮切りに、Southeast Asian Tour、Russian TourさらにPHC World Tourを行なった。そしてNew Year's Bloodaxe Festivalで来日、付随するJapan Tour 2014、その後もConcrete FestやNantes Hardcore Fest 2014、PYHC Fest Ⅳ、Back To The Future Festivalなどに出演、2015年6月から7月にかけてはMERAUDERのSummer Tourに帯同した。

またSpringbreak Hardcore Festの頃にはドラムにVaillantが加入しているようだ。彼はかつてTonRがPROVIDENCE以前に在籍したxBAZOOKAxのメンバーであり、後にHELL BURNS AWAYを結成していたことで知られる。何にしろHOODSとのカバーsplit 7ep"aces"以降の音源はなく、メンバー編成を追うことは難しい。入れ替わりが多かったようだが、精力的にMotocultor FestivalやMexico Tour 2017、Reality Bites Festival、Hermano Festをこなした。Full Of Hate Festival #5以降の活動は不明。


PROVIDENCE - "@Motocultor 19.05.2017"



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Friday, September 27, 2024

Washington D.C. hardcore scene





プロデューサー業として手掛けた音源は数知れず、Brian McTernanがボーカルを務め、Kenneth Oldenがギターとドラムを兼任するBATTERYが、1990年にWashington D.C.で結成された。まもなくベースにToshi Yano、ドラムがWORLDS COLLIDEのZac Eller、そしてASHESのドラムMatt Squireがギターで加わり7epをリリース。これは"we won't fall"として、ヨーロッパ盤がLost And Found Recordsから流通させることになる。
youth crew/old school straight edgeバンドとの認識が強い彼らだが、まだこの頃はKenneth Oldenが並行していたWORLDS COLLIDEと変わりなく、メタリックな要素の方が強い印象。土地柄、隣接する州との対バンも多く、Brian McTernanはMaryland州のASHESでギターを務めている。
"we won't fall"以降、Matt Squire脱退のほかベースがBen Chused、ドラムAl Rosenbergと編成を変えEuropean Tourを行なった。そして1994年にTidal Recordsから1st"only the diehard remain"をリリース。その後、FRODUSのJason Hamacherがドラムで加入した2nd"until the end"は、Conversion Recordsから1996年にリリースとなる。

既にBANEやTEN YARD FIGHTで活動を始めていたBen Chusedは脱退、ex WORLDS COLLIDEのGraham Landが後任に就く。そしてDAMNATION A.D.とのEuropean Tour、EYELIDやTEN YARD FIGHT、Graham LandとKenneth Oldenが在籍するBETTER THAN A THOUSANDらと対バンしていった。
次作3rd"whatever it takes..."のレコーディングに入り、翌1998年にRevelation Recordsからリリースされるが、ツアーを終えると解散となった。

2017年、再結成に伴い過去の音源からセレクトした"for the rejected by the rejected"をRevelation Recordsからリリース。CRO-MAGSとのロンドン公演を皮切りに、The Sound Of Revolutionを含むEuropean Tourを行なっている。そしてファーストから25周年を迎え、Ieperfest 2019などの出演を含むAnniversary TourをH2Oとヨーロッパをまわった。


BATTERY - "only the diehard remain"






DAMNATION A.D.は、1992年にWORLDS COLLIDEのギターKenneth Olden、そのローディーとして関わっていたMike McTernanが、プロジェクトDAMNATIONとして始動した。ボーカルの彼はBATTERYのBrian McTernanと兄弟としても知られる。

WORLDS COLLIDEが1993 Summer Tourを終えると、Kenneth Oldenが楽器を全て担当した7ep"on a pale horse"を制作する。まもなくベースにAlex Merchlinsky、WORLDS COLLIDEのベースHillel Hollowayがギターとして加入、バンド名にA.D.を加えて本格的に動き出した。しかしドラムが不在でファーストショーはKenneth Oldenが務め、その後にDave Wardが就いている。そしてsplit 7epを経てThe Lost Horizon、Hungry Charley'sなどで開催されていたSyracuse Hardcore Matineeに出演していった。
それから1995年、Jade Tree Recordsより1st"no more dreams of happy endings"をリリースし、Summer Tour 1995を行なった。BLOODLETやSTARKWEATHER、DISSOLVEにリンクするsludgy metalcoreが認知され、Cleveland Underground Music FestivalやEaston Hardcore Festival 1996の出演を経て、EP"misericordia"をリリースする。ドラムがDave Brysonへ交代となるが、7ep"the mortal/hasn't happened yet"を制作、Chicago Hardcore Festival出演等で地位を固めた。

1998年、2nd"kingdom of lost souls"がRevelation Recordsに移籍しリリースされる。Dave Brysonが脱退となる一方で、Kenneth OldenはBETTER THAN A THOUSANDを、Mike McTernanはWHEN TIGERS FIGHTへと活動を広げた。結果DAMNATION A.D.は休止状態が長く続き解散したと思われたが、バンド側としては解散は公表していないと後々語っている。
前作以降、Hillel Hollowayも脱退したようで、ドラムにex AGE OF RUIN、MOST PRECIOUS BLOODのColin Kerczを迎えた4人編成で再始動を果たす。RINGWORMとMOST PRECIOUS BLOODとのEuropean Tourを行ない、Victory Recordsとサインを交わした2007年、3rd"in this life or the next"のリリースへと至る。DEATH BEFORE DISHONORとUNHOLYとのツアーなどを行なった。その後、This Is Hardcore 2011やRevelation Records 25th Anniversary Showcase、Oneonta Punk 2014などの出演が確認できる。そして2017年、Organized Crime RecordsからTHE CUREのカバーアルバム"pornography"がリリースとなり、The Sound Of Revolutionなどを含むEuropean Tourを終えた。思えば以前、V/A "sleepless nights cover compilation vol.1"に、THE CUREのカバー曲を提供している。


DAMNATION A.D. - "no more dreams"






現在も活動を続け、melodic death metalバンドとしての地位を確立したDARKEST HOUR。同じくhardcore出で比較されることも多いSHADOWS FALL、UNEARTHらよりも前の1995年結成になる。EP"the misanthrope"後、East Coast Empire RecordsのV/A "the harder they come"に参加。ENTOMBEDやHATEBREED、BLOODLETらと共演を行い、EP"the prophecy fulfilled"の制作に入った。この頃、ベースのRaul Mayorgaが脱退となり、Billups Allenが加入してのリリースとなっている。そしてセカンドギターにFrederick Ziomek加入後のsplit 7ep(w/ GROUNDZERO)を経て、脱退したドラムMatt Mabenの後任にRyan Parrishが就き、2000年の1st"the mark of the judas"へと至った。リリースショーには、EARTH CRISISやREACH THE SKYらが出演している。

Victory Recordsと契約した彼らは、2nd"so sedated, so secure"、DAWNCOREとのスプリットを挟んで2003年に3rd"hidden hands of a sadist nation"をリリース。本作はIN FLAMESやDARK TRANQUILLITYを手掛けるFredrik Nordstromをエンジニアに迎え、THE HAUNTEDのAnders Björlerが参加して制作された。そのWorld Tour 2004ではExtreme The Dojo Vol.10で締めくくり、Ozzfest 2004などに出演していった。


2005年、新たな支持層を獲得することになる4th"undoing ruin"がリリースされる。さらにmelodic death metalへ傾倒したサウンドは、これまでのフォロー離れも否めない反面、それを差し引いても知名度を上げたのは事実。
以降もハードコアシーンにとどまり、BLEEDING THROUGHやMARTYR ADとまわったStrhess Tour 2005、Pressure Festival 2006出演など活動の場を変えることはなかった。また契約上の問題もあるだろうが、音源制作を2〜3年サイクルで行なっていて、2007年の"deliver us"は5枚目を数える。盟友BLEEDING THROUGHとのThrash And Burn European Tour 2009後には、6th"the eternal return"がリリースされ、The Summer Slaughter Tour 2009、TRIVIUMのInto The Mouth Of Hell We Tourに帯同など活動は著しい。

2011年にはVictory Recordsを離れ、SOILWORKのPeter Wichersプロデュースの下、7th"the human romance"を完成させた。そしてThe Summer Slaughter Tour 2011、MACHINE HEADをヘッドライナーとするEighth Plague Tourに帯同している。2014年に8th"self-titled"、2017年には9th"godless prophets & the migrant flora"をリリース。UNEARTH、THE AGONY SCENEとのDeath To False Metalcore Tourなどを経て結成25周年を迎えた2020年、West Coast Anniversary TourをMISERY SIGNALS、SECTと行う。さらにSHADOWS FALLのリユニオンショーにUNEARTHらと出演後、Positive Metal Attitude Tourと称しHIMSAとヨーロッパをまわった。本国に戻りZAOとBLOODLETとのEast Coast Tourを終え、再びEurope Summer 2022、そしてIN FLAMESのU.S. Tourに帯同した。続けてAustralia February 2023、New England Metal & Hardcore Festival出演後、SABLE HILLS招集によるUndoing Ruin Vs Deliver Us Japan 2023が行われた。これは2 saysで、各日それぞれのアルバム再現ライブという企画で開催されている。
その後FIT FOR AN AUTOPSYとEXODUSとのツアーに帯同、最新作となる10th"perpetual terminal"がリリースされた。現在NORMA JEANとNorth American Tour中で、年末にはEuropean Tour 2024を控えている。


DARKEST HOUR - "the sadist nation"



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Friday, August 23, 2024

Atlanta hardcore scene





Georgia州Atlantaにて結成のDAWN OF ORION。近年のディスコグラフィー"a celestial ballad"リリースにより、DAY OF SUFFERINGやPRAYER FOR CLENSINGに対峙したevil/metallic new school hardcoreが再評価された。
メンバーがMONSTROSITYやSUFFOCATIONなどのシャツを着用していたように、death metalからのアプローチを認識させつつもErik Davidsが繰り出すリフはそれとは一線を画している。

結成された1997年、デモ"twilight eternal"を経て、BIRD OF ILL OMENらとGainesville Floriduh Festに出演、翌1998年にリリースされた7ep"on broken wings"はx1981x Recordsの前身にあたるUndecided Recordsからで、もとはCREATION IS CRUCIFIXIONとのスプリットの予定だったという代物だが、単独でもインパクトのある内容となった。

その後Craig Nastが脱退しベース不在の状況のなか、1999年に1st"for the lust of prophecies undone"をImmigrant Sun Recordsからリリースする。直後のDOWNPOURとMORNING AGAINらと行なったライブを最後に、ギターのSam CapeがSIGNS OF DYINGを結成のため脱退。結果的にラストライブとなったが、後任にJustin Stubbsが就きベースにNathan Friendが加入して再起を図るも2001年に解散となった。
その後、前述したディスコグラフィーが2023年にリリースされる。


DAWN OF ORION - "July 1999, Atlanta, GA"






PREVAILらと4wayに参加したINKWELLのベースMartin Riouxが在籍したBROKEN。Standfast Recordsから"defy the season"をリリースするが、彼は脱退しACT OF FAITHのJosh Terrellが後任として、また同じく2ndギターにCarter Davisが加入した。
そしてDOWNPOURへ名を改めた彼らは、BY THE GRACE OF GODやMORNING AGAIN、DAWN OF ORIONらとライブを行ない、1998年夏に"no lie can live forever"のレコーディングに入った。すでにCarter Davisは脱退、PORTRAITのPatrick Clariciが加入していて、BROKENを引き継ぐchaotic new school hardcore路線はCONVERGEのメンバーも認めるところ。

所属するJawk RecordsのレーベルメイトINDECISION、TRIALとの共演を経て、2000年にAlveran Recordsから"footsteps over our heads"のリリースへと至る。本作からChris Lundsfordがボーカルからベースに転身し、後任にはEzra Morrisが就いた。US盤はEulogy Recordingsがライセンスを得ていたようだが、おそらくリリースまでは至らなかったと思う。
この編成替えは影響を感じさせることなく、STRETCH ARM STRONGやBROTHER'S KEEPERらとライブを重ね、West Coast Tour後にはex BY THE GRACE OF GODのメンバーから成るBLACK WINDOWS、CONVERGEとのツアーをそれぞれまわり、BLACK WINDOWSとのsplit 7epのレコーディングまで終えた。しかしドラムのBrian Lundsfordが脱退してしまい、Deathwish Inc.からのリリースも流れてしまう。結局彼は復帰したようで、Kurt Ballouがエンジニアを務めた"call me armageddon"のレコーディングを終えると、US/Canada Tourを行なった。承知の通り、この音源はTHE POWER & THE GLORYと改名してDeathwish Inc.からリリースされている。

DOWNPOURとしては、2024年に初期メンバーを中心に一夜限りのリユニオンショーを行なったが、オリジナルメンバーのKenn Twofourは加わっていないようだ。


DOWNPOUR - "live at the Buford Civic Center"

ACT OF FAITH - "the last show"






Atlanta straight edgeバンドFOUNDATIONが2006年に結成される。サウンドはTRIALやBURIED ALIVEをバックボーンとしていたことが窺える'90s influences metallic hardcore。7ep"self-titled"後、既に共演もしていたMEANTIMEとのsplit 7epをリリース。Syracuseでのライブも数多くFORFEITとの共演をはじめ、往年のバンドとも繋がっていくことになる。

7ep"hang your head"を経て、Deathwish企画でBANEと共演、Sound And Fury 2010などの出演で頭角を表していった。若干のメンバーがあったものの2011年にBridge Nine Recordsとの契約へ至り、THE PATH OF RESISTANCEのカバーを収録した7ep"at your mercy"がリリースされる。このタイミングでUnited Blood Festを皮切りとしたMOTHER OF MERCYとのUS Tourを行ない、ツアー中には1st"when the smoke clears"がリリースとなった。ツアーを終えるとTRIAL OF LIESとの対バンやEdge Day 2011 Atlantaの出演、West Coast Tourのほか、UKやAustraliaと各国を跨ぐ精力的な活動で地位を確立した感がある。

さらにThis Is HardcoreやTorontoで開催のNot Dead Yet 2015へ出演後、ラスト作となる"turncoat"はTHE PROMISEやANOTHER VICTIMで活動したAnderson Bradshawがゲストボーカルで参加。この頃にはすでに解散が決まっていたと思われるが、オファーは絶えずFORCED ORDERとFinal California Showsを行い、REBIRTHとのAustralian Tour、さらにEuropean Tourを終え、ファイナルショーをINDECISIONらと行なった。


FOUNDATION - "final performance full set"






2016年、SLOW FIRE PISTOLのLucky Hunter、CRIMINAL INSTINCTのKaleb Perdue、そしてFloridaを拠点としているFAZEのYoonsang Dooらが結成したABUSE OF POWER。後にNew Age Recordsから7ep化される"demo 2016"をリリース。
同郷のACT OF FAITHをフェイバリットに挙げ、OUTSPOKENやTURNING POINTにも類似、一方で現行のMAGNITUDEやSEARCH FOR PURPOSEらに共鳴する。

2017年にAdvanced PerspectiveからAmerica's Hardcore Festのライブテイク含む音源を出し、Triple-B Recordsと契約を交わした彼らは、7ep"when then becomes now"をリリースした。そしてセカンドギターにFAZEのJustin Alediaが加わり、年末にはHAVE HEARTのメンバーが始めたFREEとのEuropean Tourを行なっている。

またFYA FestやDamaged City Festに出演し、自主で出したシングル"view of the few"のオーストラリア盤をLife Lair Regret Recordsからリリース。さらにSound And FuryやUKのReady Fest 2018、FYA Fest 6 After Showなどの出演を経て、1st"what on earth can we do"へと至った。これに伴うヨーロッパ及びU.S. Summer Tour 2019を行ない、その後はBack To SchoolやAmerican's Hardcore Festなどに出演しているが、同年に解散となる。


ABUSE OF POWER - "July 21, 2019"



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Monday, July 22, 2024

Southern California hardcore scene - 5





UNBROKENやENDEAVOR、CHOKEHOLDの影響下にあるvegan straight edge hardcoreバンドABANDON。2008年末にデモをレコーディングし、さっそくWest Coast Tourを年を跨いで行なう。さらにKINGDOMやTIME FOR CHANGE、RESTRAINEDとの共演を経て、THE SEPARATIONのU.S. Summer Tour 2009の一部帯同を務めた。
また親交の深かったSEVEN GENERATIONSのラストショーに招集され、この日リユニオンしたGATHERとも共演を果たす。

そしてCatalyst Recordsから1st"the death of urgency"のリリースへと至った。本作はGlory Kid Recordsのバンドも利用していたThe Earth CapitalのAlex Estradaがエンジニアを務め、ゲストボーカルにRESTRAINEDのRomeo Tamarawを迎えた。7月にはレコーディングを終えていたようだが、実際に世に出たのは翌2010年で、時期的にも同じく、Death Of A ModernistからLP盤で再発されることになる。

ライブ以外にも地元のKSPC Radio Showへの出演、これからという期待が掛かるなか、Anthony ManellaはTIME FOR CHANGEのAndrew Gomezと始めたBURN YOUR LIFE DOWNへと活動を移行していった。ABANDONとしての活動が確認できなくなる時期とも重なり、この間に解散したと思われる。
その後メンバーはSEIZURESや MALADJUSTEDなど、ABANDONとは異なったスタイルのバンドで活動している。


ABANDON - "the death of urgency"






A BETTER HOPE FOUNDATIONのMatt Lynchらで結成されたSan DiegoのxREIGNxは、TEARS OF GAIAやSEVEN GENERATIONSなどに近いvegan straight edgeバンド。
デモCD-Rを2017年に自主で、またUKのBlacklist X Recordsからはカセット盤がリリースされると、HEAL RecordsのV/A "compassion vol.1 - a benefit for animal sanctuaries"に参加した。

翌2018年、WAKE OF HUMANITYと対バン後、NO RIGHTとのショートツアーを行い、Ugly And Proud RecordsからベルギーのxDEVOURxとのsplit 7epへと至る。
またボーカルのMatt Antsはドラムとして、SEVEN GENERATIONSのChris Rouse、WRENCHやEIGHTEEN VISIONSに在籍したJavier Van Hussらと、FOREWARNEDを並行して活動を始めている。ただ音源はBitter Melody Records/Ugly And Proud Recordsから出した"unforgiving years"のみで、EXTRICATEへ改名後にContraband Goodsが再発したが2019年には解散となった。

一方xREIGNxはXIBALBAやDIE YOUNG、RACETRAITOR、SECT、CAUTERIZEといったバンドと共演して地位を確立した感がある。
そして2020年、各国から有望なバンドが参加したCatalyst RecordsのV/A "the final war"に名を連ねた。Matt Antsはyouth crew straight edgeバンドHEADCOUNTでもプレイしていて、xREIGNxはその活動を終えた。


xREIGNx - "no absolution"






ABRASIONはSEEYOUSPACECOWBOY、MOMENTUMのJesse Price、xONE CHOICEx、TWIST OF CAINのAdam Galindo、そしてDAREのAngel Garciaらで構成されるバンド。
このエリアでは希少なedge metal/metallic hardcoreで、SENTENCEやカバーもしているKICKBACKなどの影響が窺える。またMERAUDERを彷彿させる6弦16分の刻みが他の現行バンドとは一線を画す。

2020年の7ep"demonstration"に続けて、Indeicison Recordsから2022年に"born to be betrayed"をリリースする。MOMENTUMのJordan Jenkinsがコーラス参加し、SEEYOUSPACECOWBOYやxREIGNxなどを手掛けたAlex Jacobelliがミックスを担当、マスタリングはFROM ASHES RISEのBrad Boatrightというサウンドプロダクションにも拘りを感じる。

その後、EIGHTEEN VISIONSのVanity 20th Anniversary、Hold Your Ground Fest '22に出演すると、Wild West Festを含むFall Tour '22をEXTINGUISHとBIG BOYと共に行なった。さらにMOMENTUMとTWIST OF CAINとツアーをまわり、For The Childrenを経て、Bloodaxe Festival Spring 2024で来日を果たす。これに付随するJapan Tourで同行したDAREやSTICK TO YOUR GUNS然り、掛け持ちやサイドプロジェクトの多いシーンの特質なだけに、各々のタイミング的なのもあると思うがそろそろ音源が待たれるところ。


ABRASION - "October 15,2022"



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Sunday, June 30, 2024

Northern California hardcore scene





2004年にAllan Viscarra、Pete、TEARS OF GAIAのDustin Hall、彼の妹Eva Hallで編成されたBerkeleyのGATHERが活動を始める。EARTH CRISIS(当時ISOLATED)のScott Crouseが手掛ける"demo 2004"をレコーディングし、Total Liberation Festivalに出演した。そのmid 90's influenced metallic hardcoreは、CHOKEHOLDやCULTUREの影響下にあり、名を知れ渡らせるまでの時は費やさなかった。

ベースがPeteからTEARS OF GAIAのRandyへ交代となりNew Eden Recordsの所属となった彼らは、デモを7ep化した"total liberation"、そしてSEVEN GENERATIONSとのsplit 7epを出した頃には、U.S. Tour中だったENDZWECKとも共演した。さらにWest Coast Tourなどを行い、フルレングスの制作に取り掛かっている。エンジニアにex INSIDE OUT、108のVic DiCaraを迎え、FRAMEWORKのカバー含む1st"beyond the ruins"を2006年にCatalyst Recordsからリリースした。そしてSEVEN GENERATIONS / KINGDOMとUS over the Summer 2006、TO KILLとのEuropean Tour 2006、EARTH CRISISのリユニオンショーに出演していった。

しかしEva HallとAllan Viscarraが脱退した2007年にバンドも解散となっている。彼はRISENのメンバーとしてBloodaxe Festival 2008での来日やWhat We Haveの刊行でも知られる。Eva Hallはその後RATS IN THE WALLへと活動を移していたが、2018年に再びAllan Viscarra、Dustin Hallと集まりPOWER ALONEを結成した。Indecision Recordsから7ep"October 2019"をリリースしSECTとのツアー、MODERN LIFE IS WARらとWest Coast Tour 2019を行い1st"rather be alone"へと至っている。
そしてIndecision Recordsの30th AnniversaryにTHE PROMISE、ADAMANTIUMらと出演、EP"nothingness"のリリースを挟み、EARTH CRISISのFirestorm 30th Anniversaryに出演した。


GATHER - "the green scare, total liberation"






San Joseで2016年に結成されたHANDS OF GODは、MERAUDERやALL OUT WARからold school death metalとも比喩されるbrutal hardcoreバンド。
Adrian Valenciaらの脱退などあったが、メンバーはBAD TIMES CREWのJeffrey Wangがボーカル、ギターがUPON STONEやVAMACHARAのXavier WahlbergとSUNAMIのMike Durt、同じくベースにTheo Dominguez、そしてドラムがGULCHの Sammy Ciaramitaroの編成となっている。

2019年、DPK 5 Year Anniversaryに出演後、Flatspot RecordsからEP"blueprint for self destruction"をリリース。DISGRACEやEYES OF THE LORDなどで活躍する一方、エンジニア業での認知度も高いTaylor Youngによるサウンドプロダクションは承知の通り。
間もなく"promo 2019"を経て、East Coast Tourを行いFor The Childrenなどに出演する。翌2020年にはJust Another Gig Vol.1やLBD Festをはじめ、MADBALL、DEATH BEFORE DISHONOR、SECTION H8とのショートツアー、またThe Rumbleに出演を果たすと、West Coast Tour 2020を行なった。

コロナ禍の影響か活動の確認ができなくなるが、2023年に"blueprint for self destruction"が再発され、Life & Death BrigadeとTriple B Recordsの共同企画LDBBB Festなどに出演。各々が掛け持ちでの活動になるため、プロジェクト感が拭いきれないが継続を望みたい存在。


HANDS OF GOD  - "March 23rd, 2024"






2017年結成、HANDS OF GODと同郷のFIELD OF FLAMESは、SLUGFESTやUNDERTOWに影響を受けているという90's styled metallic hardcoreバンド。
Gedily Santa ElenaとJose Bermudezは同時期にEXTINGUISHを始動、またJosef AlfonsoはSUNAMIのメンバーとしても知られる。
"demo 2017"後の音源は、CONSTRUCTやAVOWらが在籍のWords Of Fireから2021年に出した"remnants of a collapsed existence"と、間が空いたためか良くも悪くも荒々しさが削られ独自性が出てきた感がある。

2022年、1st"constructing a war against you"がIndecision Recordsからリリースされると、Sound & Fury FestのプレショーやINCLINATIONとの対バン、Salt Lakeで開催されたWild West Festへと出演し知名度を上げていった。翌2023年にはFYA Festへ出演、ファンジンを刊行しているStreets Of Hateから"suspend this life…"をリリースし、Indecision Records 30th Anniversaryや前年に続くWild West Fest、For The Childrenなどをこなした。

さらに勢いは止まらず、年明け早々のCandy Fest 2024やJust Another Gig Vol.5を経てRapid Fest 2を含むMAGNITUDEとのツアーWest Coast '24を行なう。そして1stにカバー曲を収録していたUNBROKENとの共演を果たし、8月にはかつてChapter Recordsに属したSECOND COMINGとの共演を控えている。


FIELD OF FLAMES  - "January 21, 2022"



: my collection :

Thursday, June 20, 2024

Spanish hardcore scene





SPIRIT OF YOUTHやMORNING AGAINに類似する、Barcelonaのnew school hardcoreバンドSHOREBREAK。1997年、後に同Catalunya州GironaのHOPEFULとのスプリットに収録される"broken lives"をリリース。

Moiがボーカル専任となりAlbert Dansaがギターで加入、ドラムがMarcからIván Ruizへと編成替えを行い、2a Edición del Festivalに出演した。そしてGoodlife Recordingsと契約し1st"path of survival"へと至ると、3er Festival HardcoreではAS FRIEND RUSTとの共演を果たす。また1999年当時、ドラムのIván RuizはREFRAININGにも籍を置いていて、ここのメンバーのDavid LeónやWeroらが始めたAFTERLIFEと、SHOREBREAKはスプリット"split five songs ep"をリリースする。
それからまもなくして解散したと思われ、ギターのEdgar CandelはTHE ZOMBIE KIDSというelectro houseプロジェクトを始動させた。

一方"path of survival"から20年の節目を迎えた2018年には、ディスコグラフィー"20th anniversary 1998–2018"がリリースされる。Non Profit Records、In My Heart EmpireとxCementerioxの共同によるもので、レーベルメイトのTURMENTCONSTRICTの輩出などシーンの活性化にも繋がった。また音源だけではなくライブ活動の再開も始め、Can't Keep Us Down 2019、GORILLA BISCUITSやNATIONS ON FIREと共演したSummer Blastに出演している。本格的な再始動とはならなかったが世代を跨ぎ存在を示した。


SHOREBREAK - "live 1998, Espania"






MadridのINSIDE MEは1996年に結成された。デモやMadrid Hardcore Compilationに参加し、2001年に"la ira de los vivos"をリリースする。この頃ドラムのJavier Rodríguezは、DOWN FOR THE COUNTのGonzalo Ávilaが始めたVERSVSに加わった。一方でVi Sant Feliu Hardcorefest 02などの出演を経たINSIDE MEは、SENSELESSやKOMBATが在籍していたWanted Recordingsから、J'NとROLL THE DICEとの3-way split "air"に参加。

2005年、セカンドギターのPepoが脱退となるがEuropean Tourを敢行、さらに次作の制作に取り掛かった彼らだったが、今度はJavier Rodríguezが脱退となってしまう。これを機に、ベースのLuis Bravo Del Valleがドラムへコンバートし後任にはRoberto Moreno Landroveが就いた。そして2008年にセカンドギターでDuncan Rhodesが加入、1st"against adversity"へと至る。

2010年にはMONSIEUR POやEARTH CRISISと共演、そしてCruzade Recordsから2nd"tools of fear"をリリースすると再びEuropean Tour 2010を行なった。さらにGOLDEN BULLETとの対バンやHardcore Help Foundation Festに出演していくなか、Duncan Rhodesが脱退となるが、ALL OUT WARがヘッドライナーを務めたBDN DI6 Hardcore FestやMERCYLESSらと共演していく。その後メンバーはBECOME WRATHとDEAD FOR LIFEでの活動を始めたようだ。


INSIDE ME - "bring back the message"






JUSTICE DEPARTMENTのFelix AlmodovarがPUSSEDのSamuel Ruizと、プロジェクトとして始めたMadridのLOOKING FOR AN ANSWER。JUSTICE DEPARTMENTといえば、クレジット上詳細が掴めないところもあるが、メンバーはFUTURO VEGA POP、UNBORNとスプリットを出していたVEGAN MILITIAにも在籍したという。なかでもdeath metal/grindcoreバンド、LOOKING FOR AN ANSWERがよく知られるか。

始動した翌2000年、ボーカルがIñaki Chunchurretaへと替わり、ベースにRamón Rodriguezが加わった。そしてDistortion Recordsから1stをリリース。Los AngelesのKONTRAATTAQUEとのスプリット後、ドラムにMoyaが加入するがそれまではプラミングでのライブを行なっていたようだ。編成が整った彼らは2004年に"buscando una respuesta"を制作。さらにRamón Rodriguezの運営するLiving Dead Societyから2nd"extinción"、US盤がRelapse Recordsの3rd"eterno treblinka"を経た彼らは、European TourやBloodshed Fest 2012に出演したがIñaki Chunchurretaが脱退となる。2014年にNASHGULのSanti加入までの間、活動もままならない状態に陥った。彼が加入後はResurrection Fest、Otero Brutal Fest、X Brutalmeria Fest、EMPERORやCARCASSと対バンしたNetherlands Deathfest Ⅲ、Spain Grind Fest 3などに出演。

2017年には4th"dios carne"をCREATION IS CRUCIFIXIONやCIRCLE OF DEAD CHILDREN、UPHEAVAL、THE YEAR OF OUR LOADなどが在籍したWillowtip Recordsからリリース。Grinding Delemont Vol 5出演後にはNAPALM DEATHとのツアーを行い、SWR Garroselas MetalfestでSUFFOCATIONらと共演した。翌2019年に解散となる。


LOOKING FOR AN ANSWER - "live at OEF 2012"



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